エステチェーン「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する「不二ビューティ」(東京都
渋谷区)の高野友梨(たかのゆり 66才)社長が、従業員らに”威圧的”な行動を取って
いたと報じられています。
画像:【高野友梨・社長】
28日、読売新聞など複数のメディアが報じたもの。
仙台店の従業員らの給料から研修費を不当に天引きしたり、有給休暇を取った際に残業代を減額するなど
していたとして、仙台労働基準監督署が22日までに是正を勧告。
これに対し、社長は21日、仙台店の全従業員を集めた会食で、労働組合「エステ・ユニオン」に加入している
20代の女性従業員を前に座らせ、名指ししながら、約2時間半にわたり、
「間違っているとはいわないけれども、この業界の実態をわかったときに、どうなんだろうか?
労働基準法にぴったりそろったら、(会社は)絶対成り立たない」
「つぶれるよ、うち。それで困らない?」
「ほかに組合に入られた人いる? 正直に言って」
などと発言。
画像:【エステ・ユニオン】
http://esthe-union.com/dantai/dantai.html
また社長の名前で全店舗に次のようなFAX文書を送り、
「社員数名が『ユニオン』という団体に加入し、『正義』という名を借りて、会社に待遇改善の団交を要求し、会社を誹謗(ひぼう)することは、自分のこれまで頑張ってきた道を汚すことだと私は思います」
などと店長に読み上げさせたとのこと。
28日、労働組合「エステ・ユニオン」は従業員がパワーハラスメントを受けたと発表。
女性従業員は厚生労働省に「公益通報者保護」(※)の申告をし、組合は宮城県労働委員会に「不当労働
行為の救済申し立て」を行いました。
(※公益通報者保護法では、事業者の法令違反を通報した人に対する解雇や降格などの不利益な取り扱いを禁止している)
女性従業員は
「幹部に囲まれ名指しで非難され、恐怖でしかなかった。ショックで翌日から出勤できなくなった。
会社には間違えていることを改善して欲しいと言ってきたのに、非難された。
ほかの組合員や従業員にも恐怖を与えているので、社長には謝罪してもらいたい」
と話しています。
同社の広報担当は
「不当労働行為とされるような行為はしていない」
と説明しています。
なお、同社は昨年3月にも誇大な美容効果をうたった広告を出したとして景品表示法に基づく改善指示が
出されています。
不二ビューティは1978年に創業。
エステ店「たかの友梨ビューティクリニック」を全国124店舗展開。
タレントを起用したCMなどで知られ、社長自身もメディアによく顔を出しています。
従業員は1047人で売上高は約160億円(2013年9月期)となっています。
この争い、どうなるのでしょうね・・
しかし、「サービス残業」などは有名企業や大手企業にもはびこっていますね。
「ブラック」と批判されるようにもなってきていますが、日本ではまだ常態化しているともいえます。