女「俺の名は女。正真正銘の男だ」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/18(月) 21:39:45 ID:1Hmf8Dx6
- 女「言っておくが、俺は決して性同一性障害では無いぞ」
女「生物学的に正真正銘の男性、雄、Man、Человекだ」
女「親がそんな名を付けたのだから仕方ない」
女「女が男の名前で何が悪い」ドヤッ
天使「悪いよ。紛らわしいよ」ベシッ
女「コイツの名は天使(エンジェル)。DQNネームな俺の友だ」
天使「俺だって好きでこんな名前になった訳じゃねえ」
女「そら。俺の事を言えたことか」 - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/18(月) 22:01:23 ID:1Hmf8Dx6
- 女騎士「女くーんっ!天使くーんっ!おはよーっ!」トテトテッ
女「よう、女騎士」
天使「ちぃーすっ」
女騎士「二人とも早いね~きゃっ」コテッ
女「おいおい。でぇじょうぶかよ」
女騎士「ううんっ。だいじょぶだよ、女くん」
女「コイツの名は女騎士。俺の幼馴染だ。こんな名前だが見ての通り運動神経は無いし、ぼけーっとしてるし、天然だし、ビッチでも無く女騎士要素なんて一つもないが女騎士と言う名前だ」
女「だがはっきり言ってそんな女騎士が俺は大好きなのである」ドヤッ
女騎士「もうっ。女くんったら~///」モジモジッ
天使「朝からウザい。地獄に落ちちまえ、バカップル」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/18(月) 22:26:18 ID:1Hmf8Dx6
- 学校
幼馴染「おはようございます、皆さん」ヒゲー
三人「「「おはよーございます、校長先生」」」
女「この人は。幼馴染校長。だが実際は俺の幼馴染でも何でもないただのお爺ちゃんな校長先生だ」
幼馴染「こんな時間から学校とは、もしかして部活の朝練ですか?」
女「はい、そうです」
天使「じゃなきゃ、こんな時間に学校になんて来たりしないですよ」
女騎士「あ、私は一応マネージャーですから」
幼馴染「ほっほっほ。精がでますね。頑張って下さい」
三人「「「はーい」」」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/19(火) 22:43:09 ID:VmNrAKMk
- 鍛錬部
女「おはよーございまーす。がり勉部長」
がり勉「うおーっすっ!ムキムキマッスゥゥゥルッ!イィィヤッハァァー!」ムキムキッ
天使「相変わらず名前に反してムキムキしてるッスね、部長」
がり勉「細かい事は気にするな!今日も元気に朝練するぞっ!ムキムキマッスゥゥゥルッ!」
女騎士「むきむきまっすーる!」イエー
がり勉「ではいつもの様に有酸素運動からだ!校庭50周!」ダッ
女・天使「「おー!」」ダッ
女騎士「ふぁいとー!」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/19(火) 23:03:42 ID:VmNrAKMk
- ~30分後~
がり勉「よしっ!校庭50周終わり!次は無酸素運動だ!ベンチプレスしに行くぞ!」
女「部長、朝はこれまでにしないと学業に支障が出ちまいますよ」
がり勉「勉強なんざ知るか!俺は勉強より運動する方が好きなのだ!マッスォル!マッスォル!」ムキムキッ
女騎士「はい、女くん。タオルとプロテインとポカリだよ」スッ
女「おう、悪ぃな」
がり勉「いっその事女騎士も正式に我が鍛錬部の部員になったらどうだ?ムキムキマッスルになれるぞ」
女騎士「こんなハードな部活、私には無理ですよ~。それに…」
女騎士「私はすぐ近くで女くんの汗まみれの腹筋とか胸筋とか二の腕を見てるだけで幸せなんです///」ウットリ
女「女騎士…///」
天使「俺はどうでも良いのかよ」
がり勉「ぐわっはっはっはっ!朝からムキムキな青春をしてるではないかっ!」 - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 21:13:39 ID:sXO6jjZ.
- オーク「こらー!お前達ホームルームは始まっているぞー!」プンスカ
女「マズいっ!担任のオークだ!」
天使「ぶっちゃけ名前に反してグルグルメガネのおっさんに怒られても、怖くもねぇな」
女騎士「そんな事言わずにもう朝練は終わりにしよ?」
女「そうだな。正直俺もう朝練怠い」
オーク「そしてがり勉!お前はいい加減に服を着ろ!」
がり勉「ぐわっはっはっ!その前に学校側が俺のムキムキマッスォルボディに合うサイズの制服を用意するんだな!」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 21:46:00 ID:sXO6jjZ.
- 教室
オーク「……で、あるから…ここをこの公式で…」
女「………」グター
天使「ぐおぉぉぉぉ…」スヤスヤ
女騎士(女くん……朝練でよっぽど疲れてるんだ…)
女騎士「(ここは私が女くんを保健室に…!)グッ
不良「オイ、ゴルアァァァ!!!大丈夫ですかっっ!?」ガタッ
女騎士「っ!?」ビクッ
女「んあー?」
不良「女くん!ぐったりしているようですが!気分が悪いのですかっ!?」
女「ん…っまぁな…」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 21:54:55 ID:sXO6jjZ.
- 不良「オーク先生!ここは私が女くんを保健室送りにしてもよろしいでしょうかっ!」
オーク「ん、じゃあ頼んだ」
不良「さあ行きましょう女く…」
女騎士「わ、私が女くんを保健室に連れて行きますっ!」
不良「え、ちょっ…」
女騎士「あっ、行こう!女くん!」グイッグイッ
女「んあー」ズルズルッ
バタンッ
オーク「あー。女騎士が代わりに連れってたか…。まぁ良いか。不良、座って良いぞ」
不良「あ、はい」 - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 22:11:56 ID:sXO6jjZ.
- ―――
――
女騎士「ねえ、女くん。だいじょぶ?」
女「正直怠い…。授業やる気出ねぇ…」
女騎士「じゃあ保健室で眠ってる?」
女「うんにゃ、もう帰ぇるわ。そーたい、そーたい」
女騎士「じゃあ家まで送ってくよ」
女「うんにゃ、一人で帰れらぁ。心配すんなや」ポンポンッ
女騎士「うん…」
女「それじゃあな、女騎士。俺が居なくても転ぶなよ~」フリフリッ
女騎士「転ばないよっ!」プンスカッ - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 22:52:23 ID:sXO6jjZ.
- 女宅
女「たでぇま、風雲再起」ナデナデ
風雲再起「わんっ」
ガチャッ
女「たでぇま~」
妹「む、早かったな。女」ヌッ
女「親父こそ仕事終わるの早いな」
妹「うむ。何時もより作業が早く終わってな」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/20(水) 23:05:29 ID:sXO6jjZ.
- 妹「そう言うお前は何故早い?」
女「朝練で疲れて早退した」
妹「貴様、それでも鍛錬部の副部長か」
女「副部長っつったって、女騎士と天使を入れても四人じゃねぇか」
妹「まだそれ位しか居ないのか。貴様、俺の作った鍛錬部を潰す気か?」
女「………」
妹「………まあ良い。今日はもう休め。後で晩飯を持って行ってやる」
女「ああ」
女(俺の親父、名は妹。鍛錬部の初代部長だ)
女(この親父は自分が親に妹と言う名前を付けられたからと言ってその腹いせに自分の息子に女と言う名を付けるバカだが…)
女(男手一人で俺を育ててくれた事には感謝している。一応尊敬出来る父親だ)
女(毎朝早起きして朝練して仲の良いダチとバカやって可愛い幼馴染とイチャコラして、家に帰ればムキムキで立派な父親が飯を作ってくれる…)
女(名前は皆おかしいが、それなりに充実している楽しい毎日だ) - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/21(木) 21:47:39 ID:t8MEvJZE
- ―――
――
ん…っあんっ……
何だ…?誰の声だ……?
…はぁんっ……気持ち……イイィ…///
この声…まさか女騎士か…?一体何を…!?
もっとぉ……もっと……おくぅ///
誰だ……誰が相手何だ……!?
がばっ!
女「ハァ…ハァ……!」
女「全く……エロい夢だったぜ……。股間がヌルヌルして気持ち悪ぃ…」ドロッ
女「だが…女騎士のやってた相手……。誰だったんだろうか?俺…なら良いけど…」
ドタドタッ
妹「お兄ちゃん!一体いつまで寝てるのっ!?早く起きて来なよ!」
女「ああ、親父か。今行…く………?」 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/21(木) 23:03:13 ID:t8MEvJZE
- 妹「どーしたの、お兄ちゃん?ハトが豆鉄砲を喰らった様な顔をして」
女「いや…」
女(ムキムキの強面の親父がロリ口調で俺の事をお兄ちゃんだと……!?)
女「ぎもぢわるぅ……」オエェェェ
妹「ちょっと!人の顔を見て気持ち悪いって…ヒドイよお兄ちゃん!」プンプンッ
女「いや、ぷんぷんっ効果音付けても、ちっとも可愛くないから。筋肉質な強面のおっさんのぷんぷんなんて何処にも需要ないから」
妹「もう、朝ご飯作ってあるから、早く食べて朝練行きなよ?」ガチャッ
女「………」ボーゼン
女(何だ……?一体俺が一晩寝てる間に一体何があった!?この世が滅ぶのか?) - 22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/21(木) 23:05:33 ID:t8MEvJZE
- ―――
――
女「朝飯は普通に親父の朝飯だった…」
風雲再起「むしゃむしゃ」
女「なあ、風雲再起。今日の親父が壊滅的に変なんだ」ナデナデ
風雲再起「ひひーん」
女「………あれ?」 - 24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 03:21:27 ID:A/A03er.
- これは…
- 27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 21:28:47 ID:bT4F7Q0U
- 女「犬に馬の名前を付けたのは確かに俺だが、馬の鳴き真似を教えた覚えは無いぞ…?」ブツブツ
天使「~♪」テクテク
女「あ、天使だ。おはよーさん」ポンッ
天使「あ、女くんっ。おはようっ☆」キラリーンッ
女「………頭に蛆でも湧いたか?」
天使「あははっ。何の事?」ニコニコッ
女「俺の知ってる天使は名前の通りのエンジェルスマイルで女くんっだなんて言わねぇ。さては天使の偽物ね」
天使「酷いなぁ。女くんはぁ。地獄に落としちゃうゾ☆」キラリーンッ
女「よかった。何時もの天使だな」ホッ - 28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 22:32:35 ID:bT4F7Q0U
- 女「本当にお前頭でも打ってんじゃないのか?ずっとニコニコしやがって」
天使「やだなぁ。ニコニコしてるのは楽しいからに決まってるからじゃないか」ニコニコ
女「今から俺等は女騎士を待って、ハードな朝練に行くんだぞ?」
天使「じゃあ女騎士ちゃんを待ってよっか」ニコニコ
女(女騎士ちゃん…?)「そ…そうだな」 - 29 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 22:38:59 ID:bT4F7Q0U
- 五分後
女「………」
天使「………」ニコニコ
10分後
女「………」
天使「遅いねぇ」ニコニコ
15分後
女「Zzz」
天使「………」ニコニコ
30分後
女「………遅ぇ」
天使「そうだね」 - 30 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 22:40:05 ID:bT4F7Q0U
- 1時間後
JOYっとJOYっとJOYっとPOPなベイベー♪ピッ
女「あ、もしもし。おばさん、どうも……。女騎士は…?あ、そうですか、分かりました」ピッ
天使「どうしたの?」
女「女騎士、熱っぽいから休むだとよ」
天使「じゃあ僕らだけで朝練行こうか」
女「そうだな」 - 31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/22(金) 23:58:32 ID:bT4F7Q0U
- 学校
女「女騎士待ってたら時間食っちまったな」
天使「早く部室行かなきゃ部長がうるさいよ」
幼馴染「あ、おはよー!女くーん!」
女「あ、おはよーございます、校長せんせ…い……?」
幼馴染「早いねー!今日も朝練?」ヒゲー
女「」
幼馴染「頑張ってねっ!あたコメント一覧
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- 2014年08月30日 12:53
- カオス
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- 2014年08月30日 12:53
- カオス
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- 2014年08月30日 13:03
- 斬新だった
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- 2014年08月30日 13:15
- 読んでてわけわかんなくなってきたw
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- 2014年08月30日 13:22
- DQNネームを題材にしてるのかと思いきやなんか違った
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- 2014年08月30日 13:54
- この作者のSSしょうもないけど好きだわ
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- 2014年08月30日 14:11
- オーク先生可哀想
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- 2014年08月30日 14:41
- カオスでありながらスッキリとまとまっててスゲェと思いました。
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- 2014年08月30日 15:25
- カオスすぎて混乱してたけどおもしろかったわ
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- 2014年08月30日 16:27
- >>「UMAだ!UMAが出たぞー!」
さりげにウマいこと言うなww
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- 2014年08月30日 16:52
- >>88,>>90の間に一晩立ってるのに1レスしかついていないのが一番面白かった
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- 2014年08月30日 16:53
- ???「女?女みたいな名前だな」
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- 2014年08月30日 17:04
- これ好き
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- 2014年08月30日 17:13
- たるルートにこんな奴いなかったっけ?
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- 2014年08月30日 18:02
- 誰が書いたのかなんとなくわかってたわww
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- 2014年08月30日 18:51
- こういう発想ができてなおかつ書ききれるってすげえなこいつ
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- 2014年08月30日 19:48
- クソワロタ
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- 2014年08月30日 20:55
- 本文読んでないけど、女彦という巨漢の火の一族を思い出した
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- 2014年08月30日 22:46
- 風雲再起の登場は卑怯
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