雪歩「催眠療法……ですか?」
- 1 :@ 2014/08/31(日) 14:27:53.66 ID:0KZqD9gJ0
-
●主な登場人物 … 雪歩、P
●序章の【雪歩と催眠術】は冗長な導入なので、おそらく飛ばしても読めます。
●エロはございません。
●細けぇことはいいのです。
- 2 :@ 2014/08/31(日) 14:28:49.85 ID:0KZqD9gJ0
-
●目次
case.1 …【雪歩と催眠術】[43/43]
case.2 …【雪歩と犬】[29/29]
case.3 …【雪歩とご褒美】[25/25]
case.4 …【雪歩と男の人】[22/22]
cace.1´…【完璧な催眠術】[8/8]
- 3 :雪歩と催眠術 0/43 2014/08/31(日) 14:30:45.54 ID:0KZqD9gJ0
-
【雪歩と催眠術】
- 5 :雪歩と催眠術 1/43 2014/08/31(日) 14:33:11.66 ID:0KZqD9gJ0
-
―――765プロ事務所―――
ガチャッ…
雪歩「……。」トボトボ
P「おお、雪歩。おかえり」
雪歩「っ!! ……は、はい」ビクビク
P「うん? どうした、浮かない顔だな」
雪歩「ごめんなさい……ごめんなさい、ぷろでゅーさぁ……」ジワッ
P「……もしかして、仕事がうまく行かなかったか?」
雪歩「……っ」コクッ
- 6 :雪歩と催眠術 2/43 2014/08/31(日) 14:37:18.34 ID:0KZqD9gJ0
-
P「……そっか。だけど大丈夫だよ、雪歩。失敗は誰にでもあるからな」ニコッ
雪歩「でも、私……私……」ウルウル
P「おいおい、午後の仕事に目を腫らして行くつもりか? ほら、ハンカチ」スッ
雪歩「ごめんなさい……でも、午後のお仕事も、うまくできる自信がありません……」
P「公開収録のラジオだったよな。前にも一回やったじゃないか」
雪歩「……その時も、緊張して、うまく喋れなくって……」シュン
P「ああ……そういえばそうだったか」
雪歩「こんなダメダメな私なんて……!!」ジワッ
P「あっ、雪……!!」ガタッ
バサッ
雪歩「―――あれ、その本……『催眠療法』?」
- 7 :雪歩と催眠術 3/43 2014/08/31(日) 14:40:02.34 ID:0KZqD9gJ0
-
P「ああ、これな。友達に海外で働いてる医療関係者がいてさ、ちょっと教えてもらったんだ」
雪歩「催眠って……催眠術のことですよね?」
P「そうだ。テレビで見るヤツは、ちょっと胡散臭いイメージだけどな」
雪歩「それって、危なくないんですか……?」
P「大丈夫だよ、危険はない。べつに『ゴリラになれ~!』なんて催眠をかけるわけでもないし」
雪歩「じゃあ、なにをするんですか?」
P「苦手なものや怖いものを克服させたり、気持ちをリラックスさせたりだな」
雪歩「……! あ、あの、それってもしかして……」
P「あはは、わかっちゃったか……そうだ、雪歩の男性恐怖症や緊張症をどうにかできないかと思ってさ」
雪歩「……プロデューサー」ジーン
- 9 :雪歩と催眠術 4/43 2014/08/31(日) 14:41:02.21 ID:0KZqD9gJ0
-
P「でも、俺は雪歩に催眠をかけることはできないんだよな……」
雪歩「え? えっと、どうしてですか?」
P「ほら、このページを見てくれ。ここに……ほら」ペラッ
雪歩「『施術者と被術者のあいだに信頼関係がなければ、催眠にはかかりません』……?」
P「ああ。催眠術を習う前に、知っとくべきだったよ」
雪歩「え、えっ……? あの……」
- 10 :雪歩と催眠術 5/43 2014/08/31(日) 14:42:24.72 ID:0KZqD9gJ0
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P「響とか、美希とかならかかるのかな? 今度ちょっとだけ試してみようかな」
雪歩「あ、あのっ!」
P「っ!? ど、どうした雪歩……?」
雪歩「どうして、私にはかからないんですか!? 私、プロデューサーのこと信頼してますっ!」
P「そう、なのか……? だが雪歩、お前が仕事を上手くこなせないのは、俺のせいじゃないか」
雪歩「え?」
- 11 :雪歩と催眠術 6/43 2014/08/31(日) 14:43:29.35 ID:0KZqD9gJ0
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P「雪歩の性格や適性に合わせて仕事を与えてやるのが俺の役割だ。それなら、雪歩がこうして落ち込んで帰ってくるのは……」
雪歩「ち、違いますっ! それは、私がダメダメだからで……プロデューサーのこと、本当に、信頼してるんですっ……」
P「……雪歩」
雪歩「それならプロデューサー! 私に催眠術をかけてください!」
P「え、今からか?」
雪歩「はい! 私がプロデューサーのこと、すごく信頼してるってことを、証明しますっ!」
- 12 :雪歩と催眠術 7/43 2014/08/31(日) 14:44:12.94 ID:0KZqD9gJ0
-
P「はは……そう言われるとプレッシャーだな。でも、わかったよ」
雪歩「!」
P「もう雪歩に、自分をダメダメだなんて言わせたくないからな。やってみよう!」
雪歩「は、はい!」
P「と言っても、べつに大それたことをするわけじゃないんだけどな」
雪歩「そうなんですか……?」
- 13 :雪歩と催眠術 8/43 2014/08/31(日) 14:45:53.43 ID:0KZqD9gJ0
-
P「ああ。雪歩は授業中にうたた寝したことはあるか?」
雪歩「えっと、はい……レッスンで疲れてたりすると……」///
P「催眠術をかける時って、『あなたはだんだん眠くな~る』とかやるイメージないか?」
雪歩「あ、たしかに……五円玉を揺らしながら……」
P「そうそう。それでな、うたた寝してる時と、催眠にかけられる前にボーっとしてる時って、ほとんど同じ状態なんだ」
雪歩「ええっ!? そうなんですか……?」
P「若干大袈裟に言ってるところもあるが、だいたいそういう認識で間違いない」
- 14 :雪歩と催眠術 9/43 2014/08/31(日) 14:47:00.59 ID:0KZqD9gJ0
-
P「そういう状態っていうのは、『否定』ができないんだ。それは違うよ、とかな」
雪歩「だから、言うこと聞いちゃうんですか?」
P「そうだな。『目が開かなくなる~』とか言われると、あ、たしかに開かないかも……って思い込むんだ」
雪歩「な、なるほど……」
P「だけど、被術者がどうしても嫌だと思ってることは、直接的に強制はできないことが多い」
雪歩「えっと……?」
P「つまり、雪歩に『ここで服を脱げ』とか命令することはできないってわけだな」
雪歩「うっ、は、はい……」///
- 15 :雪歩と催眠術 10/43 2014/08/31(日) 14:49:49.56 ID:0KZqD9gJ0
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雪歩「でも、それじゃあ『男の人を怖がるな』とも命令できないんじゃ……」
P「そうなるな。でも『雪歩は今、自分の部屋に1人きり』『室内はとても蒸し暑くてたまらない』と暗示をかけたらどうだ?」
雪歩「……あっ」///
P「もしかしたら、服を脱ぐかもしれない。そうやって間接的にゴールを目指すんだ。将を射んと欲すればまず馬を射よ……だな」
雪歩「なるほど……」
- 16 :雪歩と催眠術 11/43 2014/08/31(日) 14:51:07.48 ID:0KZqD9gJ0
-
P「だけどそうなると、どんな暗示をかけられるか怖いよな? だから、信頼が必要なんだ」
雪歩「そ、それは大丈夫です……プロデューサーは、そんな変なことしないって信じてますから」
P「それはもちろんだ。大切な雪歩に酷いことはしないよ」ニコッ
雪歩「はぅ……はい」///
P「雪歩、そこのソファに深く腰掛けてくれ。全身から力を抜いてな」
雪歩「は、はいっ」ポフッ
- 17 :雪歩と催眠術 12/43 2014/08/31(日) 14:52:08.93 ID:0KZqD9gJ0
-
P「よし、そしたら深呼吸してくれ」
雪歩「え……?」
P「酸素をたくさん脳に送らなきゃ、催眠はかかりづらいんだ。目を閉じてゆっくりと、酸素を吸ってくれ。深呼吸でな」
雪歩「は、はい! すぅ~……はぁ~……」
P「息を吐くたびに、体の力も一緒に吐き出していこう。ゆっくりでいいからな」
- 18 :雪歩と催眠術 13/43 2014/08/31(日) 14:52:59.28 ID:0KZqD9gJ0
-
P(……「さぁ催眠術を始めます」なんて言ったら、雪歩は絶対に緊張して身構える)
P(かといって「気を落ち着けるために深呼吸しましょう」なんて言っても、逆に身構えるしな)
P(このままシレっと催眠に移行しよう。身構える暇もなく)
- 19 :雪歩と催眠術 14/43 2014/08/31(日) 14:53:59.63 ID:0KZqD9gJ0
-
P(……『プロデューサーを信頼してるから絶対に催眠術にかかる』っていう自己暗示もさせたことだし)
P(まずは簡単な催眠に何度かかけるか。権威暗示を植え付けて、俺の催眠にかかりやすくしよう)
P(雪歩は絶対に被暗示性の強い子だとは思うが、有名どころをかけてみて具合をチェックだな)
- 20 :雪歩と催眠術 15/43 2014/08/31(日) 14:54:48.78 ID:0KZqD9gJ0
-
P「雪歩、額に軽く触れるぞ」トン
雪歩「は、はいっ!」
P「これで雪歩は絶対に立てなくなったぞ。試しに立とうとしてみてくれ」
雪歩「えっ、あっ……あれ? あれ……ええっ!?」///
P「俺が肩とポンと叩くと」ポン
雪歩「あっ……立てました……す、すごいっ!」
- 21 :雪歩と催眠術 16/43 2014/08/31(日) 14:55:21.04 ID:0KZqD9gJ0
-
P(すごくない。ソファに深く腰掛けてて、額を押さえられてたら、立てなくなるに決まってる)
P(こんなものは催眠でもなんでもない。人体構造学とか、そんな感じの分野だ)
P(さて、次は……)
- 22 :雪歩と催眠術 17/43 2014/08/31(日) 14:56:34.94 ID:0KZqD9gJ0
-
P「よし、じゃあもう一度だ。今度は肩に触れるぞ」ポン
雪歩「はいっ……」
P「雪歩は絶対に立てなくなる。足と腹に力が入らなくなるからな。絶対に立てない」ジッ
雪歩「……は、はい……あっ……やっぱり立てません……」プルプル
P「今度はそのまま座ってていいぞ。しばらく立てないからな」
雪歩「ええっ!?」
- 23 :雪歩と催眠術 18/43 2014/08/31(日) 14:57:58.11 ID:0KZqD9gJ0
-
P(第一段階はクリア、だな。権威暗示の下ごしらえも済んだ)
P(今のは催眠術だが、本当に立てなかったわけじゃない。雪歩が無意識で“立たなかった”んだ)
P(ここで立ってしまったら俺のメンツも丸つぶれだし、立ってはいけないと考えた。だから立てなかった)
P(だが雪歩自身は、催眠術で肉体をコントロールされてしまったと思っているだろう)
P(雪歩の被暗示性はかなり強そうだ。もう少し宴会用の催眠で深化法を続けて、暗示を深くしていくか)
- 24 :雪歩と催眠術 19/43 2014/08/31(日) 14:59:03.15 ID:0KZqD9gJ0
-
P「大丈夫、怖くないぞ。しばらくしたら立てるからな。安心してくれ」ニコッ
雪歩「あ……はい、プロデューサーのこと、信頼してますからっ」
P「コメント一覧
-
- 2014年08月31日 21:12
- 雪歩はエロ可愛いなぁ
-
- 2014年08月31日 21:12
- 雪歩と犬以降、オレのマスターソードが立ちっぱなしだったわ
-
- 2014年08月31日 21:14
- P「千早に退行催眠をかけよう」
で丸くなった千早を尖った状態に戻したみたいに
腑抜けた931響を催眠術で961時代の響に戻してあげたい
-
- 2014年08月31日 21:16
- ※4
久しぶりにキレちまったよ…
牧場行こうぜ…
-
- 2014年08月31日 21:17
- エロなんて無かった!(催眠
律子がかかりやすくて、やよいがかかりにくいのは以外だったな。
亜美真美はお子様だし当然、真は元気すぎる、千早は基本的に人と壁を作っているから無理なのかね
ゲンガーで無理ならスリーパーを呼んでこようぜ!
-
- 2014年08月31日 21:19
- ※3
俺が引っこ抜いてやろう
-
- 2014年08月31日 21:21
- スリーパー「」
-
- 2014年08月31日 21:23
- ※7
やめてくれないか!そういうホモみたいなのは!
-
- 2014年08月31日 21:37
- ※6
ちーちゃんは本人が壁だからね
-
- 2014年08月31日 21:39
- 催眠は基本的に疑り深いと掛かりにくいんだよ
そういう人用の催眠も聞いたことあるけどそっちは見事に掛かった
近代催眠とかいう奴だったかな
同人の催眠だと碌な知識もなしにやってるサークルも多いから、見極める必要がある
-
- 2014年08月31日 21:42
- 掛ける側との信頼度で具合に差が出そうな気はするな
ただ落ち着きの無い双子だけは何やっても全然効果無さそう
-
- 2014年08月31日 21:43
- エロなんてない(エロがないとは言っていない
-
- 2014年08月31日 21:54
- 俺も雪歩のよだれにまみれたい
-
- 2014年08月31日 21:56
- 男の人が大好きです!!!
-
- 2014年08月31日 22:03
- 「みなさん、『エロはなかった』……そうですね?(催眠) 」
アッハイ
それより響編はよ!!!!!!!!
続きを期待して良いんだな!!?
-
- 2014年08月31日 22:08
- すごい興奮しました
-
- 2014年08月31日 22:22
- 響は目の前で別の人に催眠掛けてるのを横で見ながら勝手に掛かってそう
-
- 2014年08月31日 22:25
- エロ…ハ…ナカッタ… リッチャン…ノ…サイミンハ…マダデス…カ…
-
- 2014年08月31日 22:35
- 前に伊織のアn・・・・医療処置を書いた人じゃないか(歓喜)
-
- 2014年08月31日 23:07
- ※4
中卒はドカタで積み木でもしてなさい
-
- 2014年08月31日 23:10
- なにこのスレこわい
-
- 2014年08月31日 23:17
- ※21
>中卒
脈絡もなく貴音をバカにするなんて
屋上
-
- 2014年08月31日 23:22
- たまにこれみたいに詳しめの催眠SS見かけるけど、共通してるのは被験者が催眠知識がない人だけとゆうのが個人的に残念。
逆に知識がすこしでもあると、雪歩みたいに催眠治療しようとしてもよっぽどの信頼関係と環境作りと話術に更に色んな分野の知識が術者にないと掛からないから物語として成立しづらいから仕方ないけどね。
-
- 2014年08月31日 23:23
- こんな誰が催眠かかってるか分からない米欄にいられるか!俺は部屋に帰るからな!
-
- 2014年08月31日 23:24
- (催眠)でワロタ
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- 2014年08月31日 23:30
- 犬ゆきぽ。。ふぅ
なんだか凄い虚無感と悟りを感じたと思ったら催眠でしたか。納得です(真顔)
-
- 2014年08月31日 23:40
- えろなんてなかった!
-
- 2014年08月31日 23:40
- ふぅ・・・エロなんてなかったな
メガゲンガーならいけるはず
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