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大炎上 | キッテデカ 2巻 切手の知識で世界を平和に!堂々の完結巻
 

キッテデカ 2巻 切手の知識で世界を平和に!堂々の完結巻

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『ビッグコミック』に不定期連載をしていた「キッテデカ」の2巻(完結)です。
警視庁刑事部特別捜査室の前島郵雅は"超"が付く切手マニア。その知識を活かして事件を解決に導く奇天烈な刑事もの(なのか?)です。1巻では「その日にその消印が押されるのはおかしい」という超ピンポイントな話があって、"よりによってそんな偶然あるかよ"と思わずにいられないことがありました。が、今回はそんなことありません。とはいえ発売時期のトリックはやはり健在です。
過去記事 キッテデカ 1巻 切手マニアの刑事が切手の知識で事件を解決

9話の題材は中国切手。日本にとって切手ブームは過去のものですけど、中国は今がソレ。「なんでも鑑定団」でもやってたけれど とある切手が超高額になってるのです。番組を観ていただけにこの話はよくわかりました。
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これは11話。定番の発売時期のトリックものです。ノーベル賞を受賞した横田教授ですが外国からアイデアをいただいたという疑惑が浮上。賞そのものは受賞できるものの、このままでは外国人との共同受賞になってしまう。証拠という封筒に貼られていたのは1949年発行の野口英世肖像切手が三枚。この切手を見て手紙はニセモノだと前島は確信するのでした。
一見して全く同じに見えるものが、超微妙に変ってることに気付くのが切手マニアのようですよ。
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14話。昭和21年発行の北斎の富士切手にまつわるエピソードです。これまた印刷の微妙な違いによって父親が無実だとわかる場面。虫メガネで見なければわからないような小さな違いを見つけるとは、読んでるこっちはツッコミどころのタイミングがわからない…。

切手やお札などのデザインは工芸官と呼ばれる人が原版を掘ることで作られます。絵を描いて縮小して印刷というわけではなく、全て原寸大で掘らなければならないのです。特にお札は偽造防止のためにも細かな作業が求められ、1mmの間に線を10本彫ることもあるとか。そんな工芸官とA王国国王との心温まる話は12話。
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A王国の紙幣を作るために旅立った工芸官は ある秘密を知ったために帰ることができなくなった。それが本当か調べていくうちに、自らの意思で残ったことを紙幣に掘られたミクロの線で前島は知るのでした。二人の国を超えた友情に拍手を贈らずにはいられません。
最終巻なだけに前島の評判が広まる展開になっていて、公安や花の捜査一課はもちろんのこと 警視総監すらもその特殊な捜査を認めてしまいます。警察組織の方法論を根本から変えるかもしれないと。
切手以外はグータラな前島。その将来は少なからず明るいかもしれません。
キッテデカ 2 (ビッグコミックス)
キッテデカ 2 (ビッグコミックス)
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。
激マンの記事から来ました。
いろいろなマンガが取り上げて
あり。読んで楽しいですね。
ちょこちょこ寄らせてもらいます。
自分は40年〜50年代のマンガ中心
のブログです。
2014/09/03(水) 10:42 | URL | ゆーた #-[ 編集]
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