TVアニメ『スターダストクルセイダース』第22話「審判その2」感想
ガチムチ審判に抑えられて手も足も出ないチャリオッツ。飛び散る葉っぱが毟り取られた服みたいでちょっと猥雑。
こうしてパワーも強力な審判かと思われていましたが、本気アヴの前には、コテンパンにのされてしまう今週でした。
いくらパワーが凄いといっても、よく考えてればそれはポルナレフ談です。
チャリオッツは剣で精密に切り付けるスタンドであって、パワーは鉄格子を壊すこともできないぐらいなので
それに比べればジャッジメントの腕力は凄かったということなのでしょう。
心の底から願うことに最大の弱点全てが現れる
人間の真理と呼んでも良いんじゃないかと思われる講釈を述べるカメオ氏。
生き返らせたい人間がいる⇒その人間の土人形に攻撃させる
理想の恋人がほしい⇒恋人の土人形に攻撃される
ギャルのパンティーおくれ⇒ギャルのパンティーに触れたら爆破される
こんな感じで願いが全てカメオの攻撃手段に直結するのでしょう。
お金持ちになりたい、というのもポルの場合は本気の願いではなかったので、あの程度の金貨でしたが
本気で金に執着している人が願った場合は、お金に攻撃されることになりそうです。大重量の金塊(土塊)に潰されるとか。
俺をハンサムにしろとか、賢くしてくれとかの場合だと、その条件を満たしたもう一人の自分(もちろん土人形)が
現れて、食べられてしまうのだと思われます。まるでキレイなジャイアンが現れて襲ってくるようなものです。
死んだ人間が生き返ることが不自然だとはコレっぽちも考えない
カメオは馬鹿にした口調みたいで喋ってますが、こういう風に考えること自体の是非までは断じていません。
こういう夢想でも心の支えとして生きていく糧にしている人物もいるはずですので。
恐ろしいのは、この思想を持つ人間をカメオが好んでカモにしていそうなところでしょうか。
シェリーとアヴに襲われ悶えるポルナレフ
黒塗り修正で、体のどこを食いつかれているのか、あるいはしゃぶられてるのかよく分からないので若干エロス。
イエスッ アイアム!!!
それにしてもこのアヴドゥルのりのりである。
実際、静養中は色々たまっていたんでしょう、鬱憤とか尿とか。
おめぇはただの土人形だ!
先週もシェリーの回想シーンというアニメオリジナルの挿入カットがあったのですが
今週はポルナレフが毅然とシェリーの土人形と決別するシーンが挿入されています。
おまけに、この後アヴドゥルから『成長してないといった前言は撤回する』とのお言葉まで。
アニメでのなかなかの良フォローと言いたいシーンですが、逆にポルの原作でのヘッポコぶりが際立ちます。
貴様 そういう冗談は…(カメオ呆れ)
嫌だと言うのかカメオッ!!!!(アヴ突然の迫真)
3つの願いを4つにしてくれという、どう考えても調子こいたギャグに対して怒りかけるカメオに対し
機先を制して逆ギレ(?)で畳かけるアヴドゥル。言葉の掛け合いもまたスタンドバトルということでしょうか。
スタンドは精神力の反映ですから、話術などで心を折られたりすると、かなり精彩を欠くのでしょう。
先週と今週のポルナレフだけを見ても、ジャッジメントの術中にはまったこともさることながら
ビビりまくっていたせいでチャリオッツを全く上手く扱えていませんでした。修業は10年では足りなかったようです。
地獄を見せてくれるぜ HELL 2 YOU
地獄と言いながら入れたのは、泥、砂、クモ、アリ、マッチ棒。ポルの言う地獄はかなりヌルいようです。
そのぬるさに耐えかねたのか熱情の男アヴドゥルが、とんでもない提案を出します。
ああ、次はションベンだ
キラキラ光る、まっ黄っ黄の小便をカメオの呼吸用の竹筒へぶち込むポルとアヴ。
トイレのポル様の異名を持つポルナレフですらドン引きです。
アヴは弾丸に削られたのは皮膚と頭蓋骨を少しだけだと言っていましたが、脳もちょっとやられたっぽいです。
アヴドゥルの奴が生きてやがったんだよ おろろ~ん(ポル)
さ 出発するぞ(ジョセフ)
感動しているポルを尻目に、ガン無視を決め込んで話を進めるジョースター一行。
ドッキリでしたの一言もなく、通常業務に復帰です。カメオに匹敵する鬼畜プレイです。
アヴの身を守るために、ポルにアヴが生きていることを秘密にしたと説明してくれますが、それが巡り巡って
ポルナレフがカメオにハメられて3つ目の願いをアヴドゥル蘇生に使ってしまうという窮地を引き起こしました。
まさに因果応報です、いえ、むしろインガオホーです。
こらぁ! 待てと言ってるんだよてめぇらー!
ドッキリ宣言も大したリアクションもしてくれないジョースター一向を怒鳴りつけるポルナレフ。
心なしかカメオに対して怒鳴っていた時よりも声が大きい気がします。
敵に騙されてた時より、味方に騙されていたと分かった時の方がやっぱりトサカにくるのでしょうか。
な、な、なにぃーーー!(カエル跳びポル)
体中傷だらけですが、ここまでの跳躍力を発揮できるということは下半身は攻撃されなかったようです。
ポルナレフは口が軽いから…失礼、嘘がつけないから(花京院)
原作漫画では『ポルナレフは口が軽いから』で終わっていた上、『提案したのは僕だ』と
花京院の鬼畜っぷりが如何なく発揮されたシーンですが、ここも微妙にポルナレフへのフォローが入ります。
花京院の口調的にフォローではなく、適当に言い換えただけ感がマンマンでしたが。
すまない まさかこんなに君が傷つくとは(花京院)
さらにポルナレフを労わる花京院。ですが本心から言ってないような気がするのは私の邪推でしょうか。
今週は敵に襲われている間ずっと涙目だったポルが、敵を倒した後もそれまで以上に涙目だったという恐ろしいほどのポルいじめ回。
身も心もボロボロのポルナレフ、後にカメオを走馬灯に見るほど今回の事件は心に深く刻み込まれたのでした。
以上、今週の感想です。ありがとうございました。