2014年度「ブラック企業大賞」が発表されました。

画像:【2014年「ブラック企業大賞」】
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http://blackcorpaward.blogspot.jp/

「ブラック企業大賞」は、長時間労働や過労死、パワハラ、セクハラ、イジメ、低賃金、残業代未払い、コン

プライアンス(法令遵守)違反、労働組合への敵対、産休、育休の不備、派遣差別、偽装請負など、過酷な

労働条件や労働環境が問題となっているいわゆる「ブラック企業」を批判することで警鐘を鳴らし、それら企

業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることを目指し、労働組

合や弁護士、学者などを交えて、「ブラック企業」を発表するイベント。

ウェブ投票などを参考にして、大賞や特別賞を決め、今年で3回目となります。

6日、東京千代田区で「第3回ブラック企業大賞2014授賞式」が開催されました。

ノミネートされた11社とその理由は次の通り。

1. 株式会社 大庄

株式会社 大庄は東証一部上場企業であり、従業員3千人規模、「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」など全国に約860店舗の居酒屋チェーンを展開している。

「日本海庄や」では、2007年に24歳の若者が過労死している。日本海庄やで働いていた吹上元康さんは2007年4月10日、新入社員として滋賀県大津市の「日本海庄や」石山駅前店の調理場に配属され、わずか4カ月後の8月11日未明、急性心不全により自宅で死亡した。大津労働基準監督署が2008年12月、元康さんの死亡を過労死と認定したことを受け、元康さんの両親は、損害賠償を求めて株式会社大庄と平辰(たいら・たつ)代表取締役ら4人を京都地裁に提訴。2013年5月の判決では、会社と役員4人に対し、約7860万円の支払いを命じた。

大庄は初任給に過労死の労災認定基準(過労死ライン)である月80時間分の残業代を組み込んでおり、裁判では元康さんの死亡前4カ月間の総労働時間は1カ月平均276時間で、時間外労働は平均112時間だったと認定された。

そのような過重労働を前提とする会社の労務管理について、裁判官は「労働者の生命・健康に配慮し、労働時間が長くならないよう適切な措置をとる体制をとっていたものとはいえない」とし、元康さんが過労死したのは取締役らが「悪意又は重大な過失により、そのような体制をとっていた」ことが原因と結論付け、役員個人の賠償責任を認定した。

2. JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)

JR西日本では2012年、28歳の若者(Aさん)が過労自死している。Aさんは大学院修了後の2009年に総合職としてJR西日本に入社、2011年6月から兵庫県尼崎市の工事事務所で信号システムの保安業務などを担当していた。そこでは昼夜連続勤務や休日勤務を繰り返し、同年12月以降は残業時間が毎月100時間を超過するようになった。自死直前の2012年9月には残業時間は月160時間を超え、その他の月でも最長で250時間を上回る残業をしていたという。またAさんの担当していた保安業務は、乗客の安全のためミスが許されない責任の重い仕事であり、ただでさえ過酷な長時間労働をしているAさんを精神的にも肉体的に追い込んでいく要因となった。このような過重労働の中でAさんは鬱病を発症し、2012年10月、マンションの14階から身を投げ自死した。

両親と妻は尼崎労働基準監督署に労災申請し、2013年8月、労災認定された。同年9月、遺族は会社を相手取り、慰謝料や逸失利益など総額1億9144万円の支払いを求め大阪地裁に提訴。原告側は、タイムカードなどで労働時間を適正に把握しなかったなどとして、同社に注意義務違反や雇用契約上の安全配慮義務違反があったと訴えている。
JR西日本側は 第1回口頭弁論で、長時間労働と自殺との因果関係を認める一方、損害額について争う姿勢を示している。

3. 株式会社 ヤマダ電機

株式会社ヤマダ電機は、2005年2月に家電量販店として日本で初めて売上1兆円を達成。2014年3月期には連結売上1兆8939億円、同純利益186億円を計上し、3万2671人(13年3月期時点)の従業員を抱える、日本最大の家電販売業者である。

2007年9月19日午前2時頃、同社の郊外型店舗「テックランド」柏崎店に勤務していた当時23歳の男性社員(Aさん)が、過労の末に社宅で首を吊り自殺した。
2004年12月に契約社員としてヤマダ電機に入社したAさんは、亡くなる1ヶ月前の2007年8月16日に正社員に登用。同時に9月21日に新規開店予定だった「テックランド」柏崎店のオーディオ売り場の「フロア長」になるよう命じられ、23歳で正社員未経験ながらいきなり「管理職」として扱われた。ヤマダ電機では8月16日以降、Aさんに出勤時刻は打刻させていたものの、退勤時刻を打刻させていなかった。
2011年6月、Aさんの自殺は労災認定された。長岡労働基準監督署は、関係者の証言や警備記録などから男性が自殺する直前1ヶ月間で少なくとも106時間21分の残業をしていたと結論。特に亡くなる前の1週間の時間外労働は47時間30分と極度に多いことが認められている。

遺族はヤマダ電機側に安全配慮義務違反があったとして、2013年12月11日に前橋地裁に損害賠償などを求めて提訴しているが、ヤマダ電機側は労基署の認定は事実誤認に基づくとして、訴えを全面的に否定している。

なおヤマダ電機では2004年4月上旬にも、当時29歳の契約社員が上司からの罵倒の末に自殺に追いやられたとして、2005年1月に遺族から損害賠償請求を提訴されている。さらに2013年7月にはテックランド船引店の店長が営業不振に苦しんだあげく、架空売上を計上して自殺に追い込まれたとの報道(「週刊文春」13年12月19日号)もある。

「ョーは過去2012年度ブラック企業大賞の「ありえないで賞」を受賞している。

2014年7月31日、ゼンショーホールディングスに宛てた「『すき家』の労働環境改善に関する第三者委員会」の調査報告書が公表された。この「第三者委員会報告書」の内容は、24時間以上の勤務を何回も繰り返す、月の労働時間500時間など、壮絶というべき記述の連続である。これら労働法規違反のオンパレードは、同社がみずからを「ブラック企業である」と言ったに等しい。今後、ブラック企業研究を志す人たちの参照すべき基本資料がゼンショーホールディングスによって提供されたと言っていい。

この「報告書」発表後、多くのマスメディアも含めて、すき家の労働条件が本当に改善されるのかを注目している。特に、すき家における最悪の労働条件である、深夜の一人勤務(通称:ワンオペ)をなくすのかどうか。ゼンショーホールディングスは、今年の9月末までに全店舗でのワンオペ廃止を表明しているが、ゼンショーは以前にもワンオペ廃止方針を反故にしていることもあり、注目が集
まっている。
「第三者委員会報告書」の公表を受け、その内容の過酷さ・壮絶さからすれば、ブラック企業として十分に要件を充たすことから、緊急にノミネート。

(引用元:http://blackcorpaward.blogspot.jp/2014/07/730.html
http://blackcorpaward.blogspot.jp/2014/09/2.html)

大賞には「ヤマダ電機」が選ばれました。

ブラック企業大賞実行委員会実行委員・佐々木亮弁護士(日本労働弁護団常任幹事 ブラック企業被害

対策弁護団代表)の語る選考理由は

「ヤマダ電機という会社は、ワタミやゼンショーに比べるとメディアで取り上げられていない。
ところがウェブ投票では、票の伸びが違ったし、あわせて社員からも悲痛な叫びが寄せられた」

そのほか、「業界賞」に不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)、「要努力賞」にゼンショーホール

ディングス(すき家)、「特別賞」に東京都議会が選ばれています。

なお、ノミネートされた企業には毎年、招待状が贈られますが、これまで同イベントに参加した企業はありま

せん。

また第1回(2012年)は東京電力が、第2回(2013年)はワタミフードサービスがそれぞれ大賞に選ばれ

ています。

動画:【第3回ブラック企業大賞2014授賞式】

受賞おめでとうございます。


のように、学校→イスト→労働者という多重業務委託関係にあり、しかも学校から指揮命令を受けていたため、いわゆる偽装請負でもあった。そしてイストとの関係も業務委託契約なので、社会保険・雇用保険も未加入であった。

厚生労働省東京労働局は、2012年9月14日、業務委託契約を結んでいた講師に直接指示を出して働かせていたのは労働者派遣法の規制を潜脱する「偽装請負」に当たるとして、正智深谷高校と人材派遣会社イストに是正指導を出した。Aさんは正智深谷高校労働組合に加入し、埼玉地裁熊谷支部で雇用関係について争っている。
なお付論すると、常識では考えにくいことだが、現行法においては学校の先生が派遣であることは違法ではない。

10. 株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)

「たかの友梨」は、1978年の創業以降全国124店舗を展開、従業員1047人(2013年9月時点)、売上高160億円(同月期)のリーディングカンパニーである。代表取締役の髙野友梨氏は、「カリスマ美容家」として、テレビのバラエティー番組等に数多く出演している。

しかし、現場で働く従業員の労働環境は過酷なものである。従業員の多くが、1日に12時間程度働かされ、その間休憩をほとんど取れていない。また、休日も規定通りに休めず、有給休暇も取得できない