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ニコンD750発表。D610より小型でD810譲り性能のフルサイズ デジタル一眼レフ - Engadget Japanese


ニコンが高級デジタル一眼レフカメラD750を発表しました。ニコンのデジタル一眼レフの中でも画質面で優れるニコンFXフォーマット(35mmフルサイズ相当センサー)に属するモデルです。FXフォーマットのデジタル一眼レフには、高級機として位置づけられるD810と、下位モデルのD610がありますが、その中間を埋めるクラスの製品。

価格はオープンですが、同社直販の価格はボディのみが22万9500円(税込)。さらにレンズキットが2種あり、「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」付きの24-85VRキットが28万3500円(同)、「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR付き」付きの24-120VRレンズキットが30万7800円(同)。発売日はボディのみと24-85VRキットが9月25日、24-120VRキットが10月中旬です。

Nikon D750

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13 枚




機能的な特徴は、可動式の背面液晶を装備したこと。実はFXフォーマットのカメラという枠内では、可動式は最上位となるD4Sを含めても初。角度範囲は上向きが約90度~下向きが約75度で、手前に引き出してから開くことが可能な3軸ヒンジタイプです。



高級機らしく、本体の素材と構造は耐久性重視で、防滴処理のなされたモノコック構造を採用。前ボディと前面のカバーなどには炭素繊維複合素材(帝人の「Sereebo」)を、背面カバーと上面カバーにはマグネシウム合金を採用するなど、本体強度と剛性に配慮しています。



さらに本体の内部構造は、従来は他モデルと共通化していたレイアウト(例えばバッテリーは底面のグリップ先端側に置くなど)を捨てて一新。ボディを大幅に薄型化し、手の小さい人でも確実なホールド感を提供するとアピールします。

実際にD610と大きさを比べてみると、本機は140.5×113.0×78.0mm(幅×高さ×奥行)、重さは約840g(バッテリーとSDカードを含んだ状態)。D610の141.0×113.0×82.0mm、850gに比べて奥行きは4mmほど減っている計算です。



そして、こちらもFXフォーマット機としては初となるWi-Fi通信機能も内蔵。無線での画像転送や、スマートフォンやタブレットをライブビュー画面付きのリモコンとして使えます。

基本性能としては、イメージセンサーの画素数は2432万画素。D610は2426万画素、D810は3635万画素なので、画素数に関してはほぼD610と同じです。
ただしセンサーは新規開発品のため、製品紹介ページでは「特に高感度時のクリアーな画像はD810をもしのぐ画質です」という記述も見られます。

また画像処理エンジンチップはEXPEED 4。これはD810と同じで、D610に搭載されるEXPEED 3より高速な仕様です。設定ISO感度は100~12800(拡張扱いで50~51200相当)。



さらに自動露出用に、イメージセンサーの他に自動露出設定用の9万1000画素センサー(91KピクセルRGBセンサー)を使って、撮影時の輝度や色の状況などから露出を決める「アドバンストシーン認識システム」を搭載。こちらもD810譲りです。



このようにD750は、画素数を除いた基本性能はD810に近く、ボディサイズはD610より小さいという、ニコンの35mmフルサイズ機における「いいとこどり」的なモデル。新機能がチルト式液晶やWi-Fiといった撮影の幅を広げられるものという点も手伝い、ヘビーなニコン派にとって気になる存在となりそうです。
ニコンD750発表。D610より小型でD810譲り性能のフルサイズ デジタル一眼レフ

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