P「千早と笑う日々」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 10:42:04.25 ID:bBsmVZU1o
P「……」カタカタ
千早「……」ペラッ
P「……」カタカタカ…
千早「……」ペラッ
P「なぁ千早」
千早「?何ですか?」
P「昨日さ」
千早「はい」
P「布団を干したんだよ」
千早「はぁ……」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 10:49:18.60 ID:bBsmVZU1o
P「そうしたらさ、急に強い風が吹いてきてな」
千早「そういえば、昨日は風が強かったですね」
P「ああ、それで、せっかく干した布団が飛んでいっちゃってさ」
千早「はぁ、それは災難でしたね」
P「ああ、まさか布団が飛ぶほど強い風が吹くなんて思わなかったよ」
千早「……それだけですか?」
P「いやな、布団がふっとんでいったんだよ」
千早「……」
P「布団が……ふっとんでいったんだよ」
千早「……ぷ……ふ、く、ふふふ」プルプル
P「布団がな……」
千早「ふ、ふふふっふ……わ、わかりました、わかりましたから!ふ、ふふふ……」プルプル
―――
――
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 10:55:26.35 ID:bBsmVZU1o
千早「もう、何なんですか急に」
P「いや、なんとなく」
千早「やめてください」
P「でも、面白かっただろ?」
千早「それは……ふ、ふふ……」プルプル
P「布団が……ふっとんだんだ」
千早「ふ……く、あ、あははは!」
P「(こんなので笑うのは千早ぐらいだろうけど)」
千早「ふ、ふとんが……ふふふ……」プルプル
―――
――
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:04:18.13 ID:bBsmVZU1o
P「落ち着いたか?」
千早「は、はい……」
P「しかし、良い顔で笑うようになったよなぁ……」
千早「え?」
P「初めて会ったときから比べたらさ」
千早「……そうですね」
P「うん、やっぱり、今の千早のほうが俺は好きだよ」
千早「へ?そ、そんな好きだなんて……」カァ
P「だからさ、これからも笑顔でいこうな」
千早「……はい」
―――
――
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:12:16.14 ID:bBsmVZU1o
P「今日から君をプロデュースすることになったPだ、よろしくな!」
千早「如月千早です、よろしくお願いします」
P「……うーん」
千早「?どうかしましたか?」
P「ちょっと表情が固いなぁ、もしかして緊張してる?」
千早「いえ、別に……」
P「そうか……それならほら、笑顔笑顔」
千早「え?」
P「アイドルにとって笑顔は大切だぞー」
千早「……興味ありません」
P「え?」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:16:54.65 ID:bBsmVZU1o
千早「私は、歌手になりたいんです。……アイドルには興味ありません」
P「……そうなのか?」
千早「はい」
P「でも、歌手にも笑顔は必要だと思うぞ?」
千早「……」
P「と、いうわけでだ!まずは笑おう!はい!」
千早「……」
P「……決めた」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:19:11.72 ID:bBsmVZU1o
千早「あの、何をでしょう……?」
P「君をどうプロデュースするかだ」
千早「はぁ……」
P「目指すは……」
千早「……」
P「笑顔が素敵なアイドルだ!」
―――
――
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:22:23.12 ID:bBsmVZU1o
千早「……」
P「ほら!見ろ!イルカがジャンプしたぞ!」
千早「そうですね」
P「ははは、すごいなぁ!」
千早「あの」
P「ん?」
千早「何故イルカショーを見てるんでしょうか?」
P「何故って……楽しいから」
千早「……それだけですか?」
P「うん」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:26:52.31 ID:bBsmVZU1o
千早「……はぁ」
P「あれ?もしかしてイルカ嫌いだったか?」
千早「そういう問題じゃありません」
P「これはいけると思ったんだけどなぁ……ダメか」メモメモ
千早「あの……これに何の意味があるんですか?」
P「これって、千早を遊びに連れていくことか?」
千早「はい」
P「笑顔の練習だよ」
千早「……」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:34:22.20 ID:bBsmVZU1o
P「楽しければ自然と笑顔になるからな!」
千早「……そうですか」
P「ま、今のところ千早を楽しませられてないみたいだけどさ」
千早「別に……そんなことは」
P「いいや、まだ、千早の本当の笑顔を見てないからな」
千早「……本当の笑顔?」
P「ああ、そりゃ、微笑んだりとかはたまにするっちゃするけど……」
千早「……」
P「まだ歳相応の笑顔を見てない、だから俺は絶対に千早を笑わせてみせるぞ!」
千早「……どうして、そこまでこだわるんですか?」
P「女の子は笑顔のほうが可愛いからさ!」
―――
――
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:41:59.97 ID:bBsmVZU1o
千早「プロデューサー、今度はどこに遊びにいくんですか?」
P「うーんそうだなぁ……遊園地なんてどうだ?」
千早「遊園地ですか……」
P「ん?どうかしたか?」
千早「いえ、どのアトラクションからいけば効率的に回れるかと」
P「そんなの適当でいいんじゃないか?」
千早「それだと時間がもったいないですよ」
P「そうかなぁ……」
千早「はい、楽しむ時間が減ってしまいます」
P「そうか、それじゃ、考えてみるか」
千早「はいっ」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:52:35.92 ID:bBsmVZU1o
高木「如月君と彼は何を話しているのかな?」
小鳥「今度遊園地で遊ぶときの予定らしいですよ」
高木「ほぅ」
小鳥「千早ちゃん、楽しそうですね」
高木「うむ、彼は一体どんなマジックを使ったのかな?」
小鳥「きっかけは、ダジャレだったみたいですよ」
高木「ん?ダジャレ?」
小鳥「はい」
高木「ダジャレか……」
小鳥「社長?」
高木「……ダジャレを言うのは誰じゃ」
小鳥「……」
高木「……」
小鳥「社長……」
高木「……すまない」
―――
――
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 11:57:55.80 ID:bBsmVZU1o
~遊園地で遊びました~
千早「ふふ、楽しかったですね」
P「ああ、そうだな」
千早「……」
P「どうしたんだ?」
千早「私、自分がこんなに笑えるようになるとは思いませんでした」
P「……そうか」
千早「はい……プロデューサーのおかげです」
P「……」
千早「あの、プロデューサー……少し、私の話を聞いてもらえますか?」
P「ああ」
―――
――
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:05:44.19 ID:bBsmVZU1o
―公園―
千早「私には……弟がいたんです」
P「……いたってことは……」
千早「はい……小さい時に事故で……」
P「……そうか」
千早「弟は……私の歌が大好きだったんです、だから……私はいつも弟のために歌っていました」
P「……」
千早「弟が……優がいなくなってからも、あの子のために私は歌わなければいけない……そう思っていました」
P「……」
千早「だから、私には歌しかありませんでした」
P「……そうだったのか」
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:13:20.71 ID:bBsmVZU1o
千早「でも……プロデューサーが変えてくれました」
P「……」
千早「私を色んなところに連れだして……私に色んなものを見せてくれて……」
P「……」
千早「……私に笑顔をくれました」
P「……」
千早「それで……思い出したんです。……優は、笑ってる私が好きだったんだって……笑顔で歌う私が見たかったんだって」
P「……そうか」
千早「……プロデューサーと出会わなければ、きっと思い出せませんでした」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:18:02.79 ID:bBsmVZU1o
P「……」
千早「……あの子が望んでいたものも、笑顔で歌う私も……」
P「……」
千早「だから……プロデューサー、本当にありがとうございます」
P「はは……まぁ俺は、千早に年頃の女の子らしく、笑って欲しかっただけなんだけどな」
千早「それでも……私はプロデューサーに感謝しています」
P「それなら……よかったよ」
千早「プロデューサー」
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:24:07.68 ID:bBsmVZU1o
P「……何だ?」
千早「これからも、私を……笑顔にしてくれますか?」
P「……もちろんさ」
千早「……傍に……いてくれますか?」
P「え?……あ、ああ」
千早「ふふ……ありがとうございます」
P「……また今度、どこかに遊びにいくか」
千早「はい!」ニコッ
P「うん、やっぱり……女の子は笑ってるほうが、可愛いな」
―――
――
- 20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:28:53.50 ID:bBsmVZU1o
―ライブ会場―
P「よし、そろそろだな、準備はいいか?千早」
千早「はい!」
P「うん、ばっちりみたいだな」
千早「プロデューサー、約束覚えてますか?」
P「え?えーと……」
千早「……」ムス
P「じょ、冗談だよ」
千早「本当ですか?」ジトー
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:32:33.74 ID:bBsmVZU1o
P「あ、ああ、もちろん覚えてる!」
千早「じゃあ、言ってみてください」
P「このライブが終わったら、今度一緒に水族館に、だろ?」
千早「はい、ちゃんと覚えてるんじゃないですか」
P「楽しみにしてるからな」
千早「ふふ、私もです」
P「また一緒にイルカショー視るんだよな?」
千早「はい!」
- 22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/12(金) 12:35:12.32 ID:bBsmVZU1o
P「うん、それじゃあますはこのライブを成功させないとな」
千早「そうですね」
P「千早、アイドルに大切なものは?」
千早「ふふ、笑顔、ですね」
P「うん、大正解だ」
千早「コメント一覧
-
- 2014年09月12日 15:32
- ボクも千早みたいにプロデューサーとデートしたいです!
-
- 2014年09月12日 15:34
- OFAでもこんな感じだったよな
公式での千早の扱いが大分迷走してるような気がしてきた
-
- 2014年09月12日 15:37
- ※2
中の人の功罪は大きい
-
- 2014年09月12日 15:44
- まな板prpr
-
- 2014年09月12日 15:48
- OFAで印象的だったのは、お姫ちんのいぬ美に向けたやさしい表情と
千早の一番最初のプロモーションの時の、ぎこちない笑顔だな
-
- 2014年09月12日 15:58
- やっと千早の番が来たのか
次も期待してる
-
- 2014年09月12日 16:06
- 日々シリーズ好きよ!!
-
- 2014年09月12日 16:09
- 72あ~!?
-
- 2014年09月12日 16:14
- 今回も…大層乙な作品でしたねぇ作者殿(^_^)ゞ
次回作品も、早急に宜しくお願いするで在ります(^_^)ゞ
-
- 2014年09月12日 16:18
- 幸せそうで何よりです
-
- 2014年09月12日 16:19
- SSはこういうのでいいんだよこういうので
-
- 2014年09月12日 17:22
- 笑顔の千早さんも可愛いの!
-
- 2014年09月12日 17:28
- ?「千早ちゃん私といるときはあんなに笑わないのに…」ギリッ
-
- 2014年09月12日 17:48
- 今回も気持ちよく読めた
やっぱ老若男女問わず笑顔が一番よ
あと千早はゲームだと序盤から仕事にまじめだったりするけどもうちょっと進行度に合わせてなんとかならんものか
この作者は毎回反省しないので全員分最後まで完走してもらわないとなあ
-
- 2014年09月12日 18:05
- 俺はどうすればいい!?どうやってこの千早に対する溢れ出る気持ちを抑えれば良い!答えろ!どうすればいい!
答えてみろプロデューサー!
-
- 2014年09月12日 18:07
- 千早には笑顔が似合うな
素晴らしいSSだった
-
- 2014年09月12日 18:09
- ※15
グッズにぶつけて満足するしかないじゃないか
-
- 2014年09月12日 18:24
- OFAの既に恋人のようなエンド(孤高の歌姫ナレーション付き)はよかった
-
- 2014年09月12日 18:25
- ※15
それがお前の心の闇か…
-
- 2014年09月12日 18:31
- ※15
壁揉んどけ
-
- 2014年09月12日 18:44
- はぁー、いいなぁ千早は
素晴らしい
-
- 2014年09月12日 19:06
- 布団が……ふっとんだ……ふふ。
-
- 2014年09月12日 19:26
- ※15
壁にでも話してろ
-
- 2014年09月12日 19:50
- ※22
界王さま、こんなところでなにやってんすか。
-
- 2014年09月12日 20:03
- このP、クウガに変身できそう
-
- 2014年09月12日 20:30
- こんな感じのかざらないPは大好物です
-
- 2014年09月12日 21:01
- こういった内容見ると
過去ゲームの一対一二人三脚のシナリオこそが俺のアイマスと認識出来るな
-
- 2014年09月12日 21:07
- ※2
持ちネタとかしてる不幸語りが少なくてむしろOFA好印象なんだが
と思ったらDLCでまた不幸語りしてるが
-
- 2014年09月12日 21:43
- コノP イイヤツ オレ ワカル
-
- 2014年09月12日 22:32
- ※28
自分中心で物考えんなよハゲ
-
- 2014年09月12日 22:49
- 久しぶりにまともな千早の良作に出会えてうれしい
-
- 2014年09月12日 23:04
- ※31
つ ガリ
-
- 2014年09月12日 23:46
- ニヤニヤしちまった
-
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク