一ノ瀬志希「お前も匂いフェチにしてやろうか~♪」
- 2: ◆agif0ROmyg:2014/09/16(火) 21:33:45.37 ID:8agrbIBXo
モバP「なんだ、いきなり」
志希「いやぁ、あたしはキミのニオイに魅かれて、今ここにいるわけだけど」
志希「最近あんまり、ハスハスできてないなーって思って。いっつもキミ、忙しい忙しいっていってあたしの相手してくれないんだもん」
モバP「そりゃあ、志希の人気が上がってきたからだよ。嬉しい悲鳴、ってやつだ」
志希「それはわかるけどさぁー。でもやっぱり、あたしの嗅欲は最近満たされてないんだよ」
志希「しかも、ハスハスできなくて苦しいのはあたしだけじゃない? キミは、あたしのこと全然嗅ぎたがらないし」
志希「こんなの不公平でしょー。 なんであたしばっかり苦しまなきゃいけないの?」
モバP「何が不公平なんだよ。男の匂い嗅ぎたがるお前のほうが変わってるんだろう」
志希「そこで、あたしちょっと頑張っちゃいましたよ。これ、見て! 志希さん特製の香水、その試作品第一号だよん」
モバP「香水、か。アイドルというより女優の守備範囲だけど、志希のキャラにも合ってるし、上手くすればいい企画になりそうだが」
志希「でしょ。早速つけてみるから、ちょっと嗅いで、感想を聞かせてよ」
モバP「わざわざつけてくれなくても、瓶から直接嗅げば……いや、ダメか」
志希「当たり前じゃなーい。香水は身体につけて使うものなんだよ。体の匂いと混ざって、本来の
香りを出すんだよ」
志希「実際使う時の状況を再現しなきゃ、テストにならないじゃない」
モバP「だよな。じゃあ、ちょっと失礼」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:34:23.16 ID:8agrbIBXo
モバP「(……18歳の娘の体臭を嗅いでる成人男性か。誰かに見つかったら、どうやって言い逃れよう)」
志希「そんな離れたところじゃ、匂い分かんないでしょ? もっと近くに……来て」
モバP「(……!? 抱き寄せられて……鼻が、当たりそうだ)」
モバP「(しかし……近くに寄ってやっと分かったが、微かな良い匂いがする。肌が触れるくらいまで近づかないと分からない、仄かな香りだが)」
志希「どう? あたしの自信作。担当プロデューサーの感想、聞かせてよ」
モバP「……いいな、これ。すごく匂いは弱いけど、でもそれがまたいい。爽やかな、瑞々しい感じだ」
モバP「つけすぎて悪臭撒き散らすより、これくらい控えめな方がずっといいよ」
志希「ふっふっふ。このあたしが、悪趣味な成金おばさんみたいな真似、すると思う?」
志希「香りと悪臭の差は、とっても微妙だからね。こんな風に、一番近くの人にだけ分かるくらいので丁度いいんだよ」
志希「例外は、キミのニオイくらいだね。さっぱりしてる時でも汗かいてる時でも、独特の味わいがあって……今も、堪能させてもらってるよん」
モバP「……お前、そういうこと絶対よそで言うなよ。分かってるだろうが」
志希「もー、志希さんがこれだけ褒めてあげてるのに、つれないねえ」
志希「でも、本当にキミの匂いは特別だよ。海外にもキミみたいな人はいなかったんだし」
志希「テレビ局とかより、化粧品会社に営業しにいったほうがいいんじゃない?」
モバP「馬鹿言うな。俺を売り込んでどうするんだよ。……もうそろそろレッスンの時間だ。行って来なさい」
志希「はーい。終わったら直帰していい?」
モバP「構わんぞ。また明日、な」
志希「ん。また、ね。ふふふ。楽しみだなあ」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:35:40.60 ID:8agrbIBXo
翌日。
志希「おっはよーう。今日はお仕事だっけ?」
モバP「わかってるならもうちょい早く来てくれよ。あんまり余裕無いんだ。すぐ出るぞ」
志希「ちょっと待ってよ。仕事はいいけど、その前にハスハスさせて?」
志希「起き抜けはハスハス分が足りないから、キミを嗅がないと力出せないし」
モバP「お前なあ。急ぐっていってるだろ」
志希「お願い! キミもあたしの事ハスっていいからさあ」
志希「ほら、昨日の香水、またつけてきたんだよ。胸元、嗅いでみて」
モバP「ダメだ。このままじゃ遅刻……って、おい!」
モバP「(ネクタイ掴んで引っ張りやがった。乱暴な奴め……しかし、やっぱいい匂いだな、これ)」
モバP「(担当アイドルの胸に顔突っ込んで深呼吸してるなんて、誰かに見られたら退職もんだけど……)」
モバP「(この、ゆるいリボンに染み込ませてあるんだな。鼻から肺まで洗われるみたいな……やっぱり志希はすごいな)」
志季「ふふ。堪能してくれてるねえ。キミも匂いフェチになっちゃう? あたしと一緒に」
モバP「(志希の胸、柔らかいな。もっとこうしていたい。ずっと、この香りに……)」
モバP「……! いや、いやいや! こんなことしてる場合じゃないんだって! 行くぞ志希! 香水の話は……仕事の後にしよう!」
志希「うーん。さすがに二日目じゃまだダメか。しょうがないのかな」
モバP「?」
志希「なんでもないよっと。じゃあ、いっちょ頑張っちゃいましょうかー」
モバP「(ものすごく急いで、結局なんとか間に合った)]
モバP「(そこまで計算していたとしたら、さすがはギフテッドと言わざるを得ない)」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:36:59.76 ID:8agrbIBXo
またある日。
モバP「さて、今日の仕事も大体終わりだが……」
志希「お、早かったねえ。じゃあ、いつもの。二人の秘密の会議、始めちゃおっか」
モバP「誤解を招くような言い方はやめろ」
志希「誤解、ねえ? ……ふふ、いつまでそんなこと言ってられるかな」
志希「まあいいや。今日は首元だよ。香りが長持ちするように、改良してみたんだ。朝と変わってないか、嗅いでみて」
モバP「(なんだか最近、志季の匂いを嗅ぐのに抵抗を感じなくなってきている)」
モバP「(今なんて、椅子に座ってる志希に、後ろから覆いかぶさるようにして首筋の匂いを嗅いでいるんだ)」
モバP「(ちょっと前まで、志希とこんなことするなんて考えたことも無かった)」
モバP「(いや、これは製品試験なんだから疚しいところは何も無いのだが)」
モバP「(この感覚……癒やしとしか表現できない)」
志季「どう? ご満足いただけてるかな?」
モバP「あ、ああ、いい匂いだよ。微かすぎて、密着するぐらいじゃないと匂いが分からないのはまずいかもしれないけど」
モバP「そこさえ何とかすれば、このまま売りだしても行けるんじゃないか?」
モバP「やっぱりすごいな、志季は」
志希「まあこの香水は、誰かれ構わず嗅がせるようなものじゃないしね」
志希「ちゃんと相手を見定めて使わないとダメなんだよ」
志季「……しかしそれにしても、キミがあたしのことこんなに褒めるなんて、珍しいじゃない」
志希「そんなに気に入ってくれると、製作者としても嬉しいよ」
モバP「うん。なんというか……リラックスできる。仕事の疲れが飛ぶよ」
志季「へーえ。ちひろさんのスタドリと、どっちが癒やされる?」
モバP「スタドリ? アレは飲み物だからなあ……単純には比べられないけど」
モバP「でも、どっちか選べって言われたらこっちだな」
モバP「さっぱりしててしつこくなくて、いつまででも嗅いでいたくなる」
志季「そっかそっか。キミもだいぶこっち側に近づいてきたよね。あたしはあたしの才能が恐ろしいよ」
モバP「心にもないことを……」
志希「口ではそんなこと言いつつも、実際はあたしのことクンカクンカしてるんだもんね。ペットみたいでカワイイよ」
モバP「(年下の女の子に可愛いと言われて喜ぶ男はそうはいない、が……志希から離れることはできない)」
モバP「(離れたらこの匂いを感じ取れなくなってしまうからだ)」
志希「ふ、ふ、ふふっ。だいぶ、あたしの匂いに馴染んできてくれてるよね。いいよ、もっと浸っちゃって。我慢なんてしないで、ね……」
モバP「(結局、かなり長い時間、志希の匂いを嗅いでしまっていた)」
モバP「(遅くなったので車で送ってやることにしたが、狭い空間で二人きりになると、また志希の体からいい匂いが立ち上ってくるような気がして、別れ難かった)」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:38:18.05 ID:8agrbIBXo
モバP「(それから、俺と志季は人目を盗んで一日に何回もお互いに体臭を嗅ぎ合うようになった)」
モバP「おう、志希。今日は早いんだな」
志希「うん。ちひろさんが来るまで、たっぷりハスハスしたくってね」
志希「キミも、あたしのこと嗅ぎたいんでしょ? だから、こうして一番に事務所に来てるんだもんね。いいよ。いっぱいハスハスしあお」
モバP「(奥の部屋へ引っ込んで、ちひろさんや他のアイドルが来るまでの時間、抱き合ってお互いに匂いを嗅ぎまくっていたり)」
志希「ふわ~っ。あー働いた働いた」
モバP「お疲れさん。今日もいい感じだったぞ。志希もだいぶテレビ慣れしてきたな」
志希「にゃっはっは。志希さんに任せなさーい」
志希「と・こ・ろ・で。ずっと集中してたから、もうあたし疲れちゃった。……ね、しよ」
モバP「TV局でか? さすがにそれは……事務所に帰るまで我慢してくれよ」
志希「いーや。ハスハスさせてくれなきゃ動けないよ。それに……キミだって、あたしがいない間、寂しい思いしてたんじゃないの?」
モバP「なに……!?」
志希「大丈夫だって。このへん、そんなに人通り多くないし。物陰にいれば、誰も邪魔しに来ないよ」
志希「ハスハスさせてあげるから、ハスハスさせてよ。ギュッてして。いいでしょ?」
モバP「……ちょっとだけだからな。すぐ出るぞ。見つかったら、何を言われるかわからん」
志希「もー、心配症だなあ。この辺は誰も居ないって。志希さんの鼻を信用してよ」
モバP「(志希が俺に抱きついて、胸に顔を埋めて深呼吸している)」
モバP「(すぐ下の、志希の頭、髪から仄かな香りがする)」
モバP「(思い切り抱きしめて、豊かな髪に顔を突っ込むと、一気に緊張が解けた)」
志希「ふんふん……ハスハス……あたしの髪、いい匂いするでしょ?」
モバP「シャンプー変えたのか? あの香水に似た匂いだけど」
志希「まあね。あたしもいろいろ試行錯誤してんの。どっかの誰かが堅物だからね」
モバP「……」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:39:05.64 ID:8agrbIBXo
モバP「(志希の言いたいことは、分からなくもない)」
モバP「(しかし、自分がプロデューサーであることを忘れたくはなかった)」
モバP「(志希との間にまだ一線を引けていると、思っていたのだ)」
志希「ハッスハス~。あー、ほんといい匂い」
志希「これ全部あたしのだからね。他の女に嗅がせちゃダメだよ」
モバP「……おい。勝手に決めるな」
志希「もう決まったの。キミはあたしのなんだから、他所の女の人にほいほいついて行っちゃダメだよ」
志希「ふらふらしてたら、あたしの匂いも嗅がせてあげないんだからね」
モバP「(職業に殉ずるつもりがあるなら、ここは突き放すべき場面だろう)」
モバP「(でも、俺にはできなかった。志希の香りのせい……というと、自分の流されやすさを志希に責任転嫁しているみたいだが)」
モバP「(実際、この匂いを長時間嗅げないと、どうも落ち着かないのだ)」
モバP「……? おい、足音、か? 志希、離れろ。人が来るぞ」
志希「え~。もうちょっと! もうちょっとだけ」
モバP「ダメだ! 何言ってんだ、出るぞ!」
モバP「(いち早く人の接近に気づけたお陰で、問題にはならなかった)」
モバP「(しかし、外であんな事して、挙句人に見つかりかけるなんて、今まではありえなかったことだ)」
モバP「(いよいよあいつからの悪影響が深刻になってきたか、と思っていた日に)」
モバP「(唐突に志希が切り出した)」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/16(火) 21:39:57.62 ID:8agrbIBXo
志希「ねえ。今度、三日間お休みが欲しいんだけど」
モバP「オフか? まあ志希は最近良く働いてくれてるから、それくらいは構わんが」
志希「おおっ、話が早いねえ。ありがと。ちょっと試してみたいことがあってね」
モバP「試す、というと……例の香水か?」
志希「あー、まあ、あれ関係だね。試すというか仕上げというか」
志希「結果が出たらすぐに分かると思うよ。楽しみにしてて」
モバP「(趣味が失踪というだけあって、志希は割りと気まぐれにいろいろなところに出没するが)」
モバP「(まるまる三日間休むというのは結構コメント一覧
-
- 2014年09月16日 23:56
- ところどころで名前間違えてんな
-
- 2014年09月16日 23:57
- 表題から軽いギャグ系かと思ったけどがっつりエロでした
や、普通に読めたんだけどさ
-
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク