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宗介「インフィニット・ストラトス?」一夏「肯定だぜ!」|エレファント速報:SSまとめブログ

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宗介「インフィニット・ストラトス?」一夏「肯定だぜ!」

1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:11:14.39 ID:aJ6N0IvKo

――― トゥアハー・デ・ダナン ―――


ウィーン

宗介「大佐殿、失礼します」ビシッ

テッサ「相良軍曹、お忙しい中すいません」

宗介「いえ、大佐殿の召集とあれば例えヘルマジスタンに居ようとも駆けつけます」

テッサ「ウフフ、相良軍曹の様な方がいて助かります」

宗介「恐縮でありますマム」

テッサ「実は、相良軍曹をお呼びしたのには訳があるんです」

宗介「任務…で、ありますか?」

テッサ「まぁ、そうなのだけれど……相良軍曹、ISを動かしたというのは本当かしら」

宗介「肯定であります。前の作戦にて、テロリストの基地から回収した物を自分が触れたところ起動しました」



2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:12:25.48 ID:aJ6N0IvKo

テッサ「相良軍曹は、ISについて知っていますか?」

宗介「はッ、基本的な事は……」

テッサ「ISは、女性にしか扱う事が出来ない特殊な兵器です。そのせいで、女尊男卑なんて風潮が世界に広まってしまうほど……」

宗介「ですが、我々ミスリルには不要な物であります。兵器としての定義から逸脱し、テロリストも未だにASを使用する事も多い」

テッサ「そうですね。私も、相良軍曹と同意見です。量産性が乏しく、使用者が限定される兵器には疑問を覚えます。それでも、実際に各国軍事部門はASからISへの移行を計っています。そして、ISの存在が戦争の抑止力になっている……それほど強力な兵器なんです」

宗介「…………」

テッサ「もちろん、デメリットもあります。各国が、ASの開発・量産から手を引いたせいでASの開発・量産を行っていた人達が職を失いテロリストに拐われてテロに使うASを作らされているなんて事もありますし、ASを横流ししている某国の例もあります」



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:13:44.89 ID:aJ6N0IvKo

テッサ「ISは、私達ミスリルにとって頭痛の種でもあるんですよね……」

宗介「あの、大佐殿……そのISと自分の任務に何か関係が……?」

テッサ「あ、話が逸れてしまいましたね。強力な兵器でもあるISですが、相良軍曹の言うように兵器としてはまだまだ改善点がある。とくに、使用者が限られるというのは兵器にとって重大な欠陥と言って良い。だから、色んな組織が躍起になってその改善点をどうにかしようと画策しています」

宗介「なるほど、つまり男でISを起動させた自分が狙われる可能性があるという事ですね」

テッサ「ええ、そうです。ですが、相良軍曹はミスリルにいる限り安全です。私達が全力で守りますもの」

宗介「自分も新兵ではありません。テロリストに遅れをとる事はないでしょう」

テッサ「ウフフ、頼もしいですね。ですが、相良軍曹の様に安全を約束された立場ではない人もいるんです」

宗介「つまり、護衛任務という事でありましょうか?」



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:14:52.73 ID:aJ6N0IvKo

テッサ「察しが良くて助かります。相良軍曹には、とある少年を護衛していただきたいんです」

宗介「了解しましたマム。装備Bの使用許可を願います」

テッサ「いえ、ASは使用せず、単独任務でお願いしたいの」

宗介「単独任務でありますか?」

テッサ「チームでの作戦行動がほぼ不可能で、かなり限定的な状況になると思うので……引き受けてくれますか?」

宗介「肯定であります。自分は、プロフェッショナルであります」

テッサ「相良軍曹、ありがとうございます。出来る限りのバックアップはしますが、難しい任務になると思います。常時、不測の自体に備えて行動してください」

宗介「了解しましたマムッ!」ビシッ

テッサ「では、カリーニン少佐から詳細なブリーフィングを受けてください」

宗介「失礼します!」スタスタ

ウィーン



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:15:37.97 ID:aJ6N0IvKo

テッサ「……ふぅ」

テッサ(相良さんが、ISを起動させたのを見計らった様にリークされたとある少年IS適性者とその少年を狙うテロリストの情報……)

テッサ(どうにも引っ掛かるけれど、調査に進展がない以上はこうするしかない。相良さんには、厄介な任務を押し付けちゃったかな……)

テッサ(IS学園……女性しかいない学園……)

テッサ「今は、私に出来る事をやりましょう。力を尽くせば相良さんも楽になるはずだわ」

ウィーン

マデューカス「お呼びでしょうかテスタロッサ艦長」

テッサ「マデューカスさん、待ってました。実は、少し協力をお願いしたいんですけど……」


―――
――




6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:20:55.79 ID:ZciosQmNo

――― IS学園 ―――

一夏「織斑一夏です!」

山田「…………え?それだけですか?」

一夏「そうですけど?」

山田「え、あ、そうですか……」

千冬「まったく……自己紹介なのだからもっと話す事があるだろう……」

山田「えっと、じゃあ、次の方」

宗介「はッ!!」

千冬(あれが、一夏以外にISを起動させた男か……。入学試験の成績は中の上。教官との戦闘も特に目立ったところはなく、可もなく不可もなく。ここまで、器用に平均値とは)

宗介「相良宗介軍曹であります!!」ビシッ

山田・千冬「「へ!?」」

一夏「……軍曹?」


「軍曹ー?なにそれ?」
「オタクってヤツじゃない?」
「羽柴筑前守秀吉みたいなノリでしょ?」


宗介「あ、いえ、忘れてください。相良宗介であります」



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:21:42.21 ID:ZciosQmNo

「はいはーい!質問良いですかー?」

山田「え、あの、えっと……」

千冬「……はぁ」コクッ

山田「じゃ、じゃあ、あまり騒がしくならない様にね?」

「織斑くん、織斑先生の弟って本当?」

一夏「あ、うん」


「キャーすごーい」
「じゃあ、強いって事だよねー」


「はいはーい!相良くんの趣味はなんですか?」

宗介「釣りと読書であります」

「どんな本を読むんですかー?」

宗介「面に、軍事関連の書物を読みます。AS全巻やマンスリーアームスレイヴ、ソルジャーオブフォーチュンなどは購読しておりますし、日本の月刊 SDFなどは大衆向けに発刊されておりながら自衛隊に関して情報が事細かに記載されており良く出来ていると思います。また、IS学園に入学するにあたりIS関連の書物も取り寄せて読もうかと……」

シーン

宗介「……忘れてください」



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:22:36.91 ID:ZciosQmNo

一夏(なんか、相良って面白いヤツだな)

山田「あ、えっと、もう質問は無いようなので二人とも席についてください」

一夏「はい」

宗介「はッ!」

一夏「隣の席だな。よろしくな!宗介って……呼んで良いか?」

宗介「かまわない」

一夏「それじゃ改めて……よろしくな宗介!いやー男が俺一人だと思って不安だったんだよ。宗介が居て正直安心した」

宗介「そうか」

箒「…………」チラッチラッ

宗介(あの女、織斑一夏を見ているな……怪しい)



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:23:20.97 ID:ZciosQmNo

~ 休み時間 ~

一夏「あ~疲れた~!宗介、購買いって見ようぜ!!」ガタッ

宗介「了解した」

一夏「おう!」スタスタ

箒「……おい」ガタッ

一夏「ん?」

宗介「くッ、やはりか!」

箒「お前、織斑いち」

グィ バタンッ チャキッ

箒「い、痛ッ!相良ッ!!いきなり何をする!?」

宗介「動くな。動けばお前の頭を撃ち抜く事になる」


「え、なになに?」
「なんか相良くんが、篠ノ之さんを組伏せてるの!」
「キャー大胆!!」


一夏「お、おい、宗介?」

宗介「答えろ。なぜ、織斑一夏をチラチラ見ていた」ゴリッ

箒「そ、それは……」

宗介「織斑一夏の命を狙っていたのか?」

箒「な、なぜ私が一夏の命を狙わなければならないんだ!!」



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:24:34.63 ID:ZciosQmNo

山田「な、何事ですか!?」

「山田先生、相良くんが……」

宗介「では、なぜだ。10秒の猶予をやる。答えろッ!」ゴリッ

箒「ちょ、い、痛い!!」

一夏「そ、宗介、やめろって!」

宗介「10、9、8、7……」

箒「わ、私が一夏と幼なじみだからだッ!!」

宗介「……本当か?」ゴリッ

箒「い、痛い!本当だ!!なぜ、嘘をつかねばならん」

宗介「織斑、本当か?」

一夏「あ、いや、顔見てないから分かんない……」

宗介「織斑は知らないと言っている。嘘は自分のためにならんぞ」チャキッ

箒「か、顔を見せればわかるッ!本当だ!!」

宗介「……どうだ?」グィ

箒「い、痛いと言ってるだろう!髪を引っ張るなッ!!」

一夏「ほ、箒!?宗介!こいつ、本当に俺の幼なじみだよ!!」



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:25:50.51 ID:ZciosQmNo

宗介「…………」

箒「く、くそ……いったいなんなんだ……」

宗介「人間とは間違える生き物だ。今回は、良い教訓になった」キリッ

千冬「教訓で済むか!」バキッ

宗介「……!?」ドンガラガッシャン

一夏「そ、宗介ーー!?」

千冬「山田先生が急に助けを請いに来て何事かと来てみれば……相良、お前は何をやっている!!」

一夏「そ、宗介大丈夫か!?」

宗介「問題ない」ムクッ

千冬「説明しろ相良ッ!!」

宗介「はッ!ホームルームの折、篠ノ之が織斑に怪しい視線を向けておりましたのでてっきり織斑に危害を加える機会を計っているものと思い制圧した次第であります!!」ビシッ

千冬「そんな訳がないだろうが!ここは、世界一安全なIS学園だぞ!!」

宗介「教官、お言葉ですが、どのような事にも絶対などと言う事はなく、何事に対しても万全をきすのがプロフェッショナルかと」

千冬「戯れ事は良い!!」

宗介「イエス、マムッ!!」ビシッ



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:27:04.99 ID:ZciosQmNo

千冬「相良ァ!お前は職員室に来いッ!!」

宗介「イエス、マムッ!!」ビシッ

千冬「それはやめろ!私は先生で、お前の上官ではないッ!」

宗介「了解しましたッ!」ビシッ

千冬「他の者も野次馬をしていないでさっさと席に着けッ!!」

一夏「ち、千冬ねぇ……」

ゴンッ

一夏「痛っ!?」

千冬「この場では先生と呼べ」

一夏「す、すいません先生……あ、あの、宗介も悪気があったわけじゃないと思うからあんまり叱らないでやってくれませんか?」

千冬「ふぅ、考慮しよう。来い、相良ァ!!」ズルズル

宗介「はッ!了解であります!!」



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/04/03(木) 21:27:55.89 ID:ZciosQmNo

――― 職員室 ―――


千冬「まったく……入学早々、問題を起こしおって……」

宗介「恐縮であります!」ビシッ

千冬「お前は……第一、なんで学園内にこんな玩具を持ち込んでいるッ!」

宗介「教官、それは玩具ではなくベレッタM92であり