ネットバンクを狙い、不正送金させる新型ウイルスが検出され、日本を標的に
していることがわかりました。
今週、セキュリティ対策ソフトなどを販売しているトレンドマイクロ(東京)は正規のネット銀行にユーザー
がログインするだけで、自動的に犯罪者の別口座に預金が送金されてしまうウイルスが5月に初め
て発見されたと発表。
従来のウイルスは正規のネット銀行の画面に似せた偽サイトへ誘導し、IDやパスワードをユーザーに入力
させ、送金させるという手口でしたが、さらに巧妙になっているとのこと。
この新しいウイルスの検出数は現時点ですでに2万件を越え、その標的の8割が「日本」とされているとの
報告。
今年4月ごろまでは不正送金ウイルスの標的は「アメリカ」が1位でしたが、現在の標的は日本が24%、
アメリカが14%と逆転しており、セキュリティー専門家は
「不正送金を狙うサイバー犯罪者がアメリカから日本に標的を移し、新種ウイルスをまず日本で試したのでは」
と話しています。
トレンドマイクロは近く、警察当局に詳細を報告するとしています。
なお、平成26年上半期のネット銀行不正送金による被害総額は1254件で、およそ18億5000万円に
上っています。
送金先の多くは中国らしいですが、日本が狙われているようですね・・
最近では普通のサイトを見ているだけでもウイルス感染することもありますので、対策ソフトを導入しておき
ましょう。