21日まで開催中の
フォトキナ2014より。リコーが9月11日に発表したWG-M1は、水深10mの防水と2mまでの耐落下衝撃、-10℃までの耐寒性能を有する、リコー初のアクションカムです。
同様のタフネス性能を有するデジタルカメラのWG-4が静止画向けとするなら、WG-M1は動画用途に特化した製品。続きに実機の試用インプレッションを掲載します。
実物を触っていて最も気になったのは本体の厚み。手で握れるサイズではありますが、手に持ってレンズを前に向けると、どうしても電源ボタンや操作ボタンに指がかかってしまいます。アクションカムということで、アタッチメントを併用し、乗り物や体のどこかに固定して使うことが前提のデザインです。
操作ボタンは複数の動作を兼ねます
操作ボタンは全部で5個。単機能のボタンは電源ボタンのみで、RECボタンは静止画撮影時のシャッターも兼ねています。側面には画像再生とメニューを兼ねた方向ボタンと、モード切り替えを兼ねた決定ボタンを配置。いずれも大きめで、押下にはやや力を入れる必要があり、スキーやマリンスポーツなどでグローブをつけたままでも押せるようにしたと考えられます。
ただし、慣れないうちは操作に戸惑いやすく、特に方向キーはメニューボタンと再生ボタンの機能も兼ねているので、意識しないとカメラを見ずに操作するのは困難でした。とはいえ、基本的にはどこかに固定して、録画状態のまま使うのが普通と考えられるので、この点はあまり気にしなくてもよさそうです。
撮影待機画面。かなり広い範囲を撮影できます
レンズは35mm判換算で約16.8mm、開放F2.8、視野角約160度の広角レンズ。前方視野の殆どをカバーする広さは、静止画を撮影する際にも便利に使えるでしょう。
液晶モニターは1.5型で、解像度は11.5万ドット。動画用ということで、用途は構図の確認やセッティングの調整がメインと考えられます。プレビューは可能ですが、液晶モニターのスペック的にも細部まで確認するのは困難。撮影後すぐに映像や画像を確認したい場合は、動画の確認用途に堪えるモニターを備えたデバイスを別途用意する必要があります。
記録メディアはmicroSDカードに対応。100MBのストレージを内蔵していますが、フルHDで動画を撮影する場合は、それなりの容量のSDカードを用意すべきでしょう。
メニュー画面は独特のインターフェイスを採用。慣れるまでは少々戸惑うかも
リコーのWGシリーズは伝統的に
派手めなデザインを採用しており、WG-M1もその流れを汲んでいます。アクションカムとしては無難な性能にまとまっているので、購入を検討する場合は、この外観が好きかどうか、または用途に合ったオプションのアタッチメントを用意しているかどうかを基準に選ぶべきかと思います。
RICOH WG-M1 アクションカメラ
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6 枚
発売時期は10月中旬。直販価格は3万9700円。