オーストラリア、シドニーのドール・ホスピタルは、1913年に開業して以来、人形やテディベアなど、数えきれないおもちゃを修理し続けてきた。"人形の外科医"と呼ばれるスペシャリストが、手の指や足の指、そして頭部を移植し、壊れた目のくぼみを修理するのだ。この会社はチャップマン一家が3代に渡って運営を続けている。
これらの写真は工場内の様子を撮影したものだ。そこにあるのは人形であるはずなのに、人形たちの声が聞こえてきそうで、ゾクっとする空気が漂っているように感じるのは気のせいだろうか?
壊れてしまった大事な人形を家族と共に見守る少女
このドールホスピタルの"頭部外科医"、ジェフ・チャップマンさん。彼の仕事場にて
古い目を外して新品に交換するため、プラスチック製の頭部を柔らかくする。温水に入れた人形の頭を湯に漬けて出す作業をするのはこの道25年のベテラン、ケリー・スチュアートさんだ。
ケリーさんは作業用のベンチに腰掛けて頼まれた人形を修理する。
ゲイル・グレンジャーさんも人形修理14年のベテランだ。彼女は自分の工房で壊れた人形の手に指をつける。
ケリーさんにまた頭部をつけてもらい、作業用ベンチの上に置かれる修理中の人形。
人形の頭部に入った亀裂に充填剤を塗り込むケリーさん
ケリーさんはストックの中からピッタリな目を持ってくる。
人形修理士のタマラ・オテッセンさんは人形に付け替える手足を工房で探す。
工房の床の上にあった修理を待つテディベア。
コンポジション・ドール(木片を圧縮して作られた人形)の頭部を調べるゲイルさん(左)とケリーさん(右)。
変色して傷んでしまったコンポジション・ドール。ゲイルさんが修復前にひび割れた塗料を剥がし、また塗料を塗る。
着色されたコンポジション・ドールの腕や手足は、乾燥させるため工房内に吊り下げられる。
捨てられた人形が壁にもたれていた。
ゴミ箱には壊れた人形の頭部や胴体、手足といった人形のパーツが捨ててあった。
大事にしていた人形には魂が宿るといわれている。この工場には無数の人形たちの魂があちらこちらでふわふわと彷徨っていることだろう。
via:boston・原文翻訳:R
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コメント
1. 匿名処理班
素敵だけど少し怖い
2.
3. 匿名処理班
トイストーリー2でこんな人いたな
4. 空缶
人様の大事なものを預って、粗相のないよう手を加えて満足させる。
なかなかに責任重大なお仕事。
日立製作所じゃないが、技術と信頼の裏付けあればこそ。
職人には常々あこがれるし尊敬する。
5. 匿名処理班
写真の撮り方に意図を感じるんだけど
6. 匿名処理班
おれ人形者だがこれはいいと思う
7. 匿名処理班
奇妙で美しく儚さを感じる画像だ
8. 匿名処理班
この扱い
オーストラリアに人形に魂が宿るなんて話はないようだ
9. 匿名処理班
人形は治療を終えてこんなにきれいになりました
持ち主の少女も喜んでますみたいな画像用意してやれよ
10. 匿名処理班
マエストロだな
11. 匿名処理班
こういう仕事したい
12. 匿名処理班
before after を見せてほしかった