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悟飯「ピッコロさんは正確には男の人じゃないんだよ」
ピッコロ「安定期?」
※前回のおまけ分2レス、ネタ1レスの後に本編が入ります。
ありがとうございます!
皆様からいただくレスに励まされて書き切ることができました。
まとめていただくというのは、嬉しい反面大変だなと実感いたしました。
最後におまけです。こういうの無い方が良かったらすみません。
ハンク「ピンー!こっちこっち!」
ピン「お姉ちゃん速いよー!待って待って……っ」
ハンク「速くー!キツネさん逃げちゃうよ!」
ピッコロ「おいお前ら、あんまり遠くに行くんじゃないぞ」
悟飯「ははは、子供って本当に元気ですね」
ピッコロ「全くな……」
悟飯「しっかし、ハンクは本当に見た目地球人ですよね。ピンはピッコロさん生き写しだし……もうちょっと混ざっても嬉しかったんだけどなぁ」
ピッコロ「……いや、それはどうなんだ……」
悟飯「え?ハンクにピッコロさんみたいな触覚とかあってもいいと思いません?可愛らしいと思いますけど」
ピッコロ「……。ピンの瞳の大きさはお前譲りだろう。十分じゃないか」
悟飯「えへへ。……はああ、ハンクはいずれやっぱりお嫁さんに行っちゃったりするんだろうなあ……ちゃんと女の子だし。うう、寂しいな、僕想像しただけで泣きそうですよ」
ピッコロ「……変な男相手じゃ許可できんな」
悟飯「でもピンはピッコロさんと同じで性別ないから、僕達とずっと一緒に住んでるかもしれませんね」
ピッコロ「何でだ。もし必要なら、好きになった相手に合わせて性別を手に入れるかもしれんだろうが」
悟飯「ええ!?そんなっいらないですって!ピンはあのままが可愛いですもん」
ピッコロ「…………お前……」
悟飯「はい?」
ピッコロ「何か妙な性癖があるんじゃないだろうな……」ジト
悟飯「え……。……!?ちっ違いますよ!?僕はピッコロさんだから好きになったのであって……!わああっピッコロさん待ってください!本当ですから!誤解ですからー!」
終わり
>>1乙!
お前がナンバーワンだ!
ピッコロさんそっくりで悟飯みたいな目のピンちゃんを想像したら可愛かったwww乙!
いつもありがとうございます!
続編考えてみたのですが、いいネタが思い浮かばず……
それまでは思い浮かんだ短い話しを載せていこうと思います。
反抗期
ハンク「いやー!」
ピッコロ「じゃあこっちはどうだ」
ハンク「いやー!」
ピッコロ「じゃあこれならどうだ」
ハンク「いやー!いや!いやーー!」ジタバタジタバタ
ピッコロ「……そうか」
悟空「あちゃー!ハンク随分駄々っ子だなあー!」
悟飯「最近反抗期なんですよ。何もかもイヤイヤで、ハハハ……」
ピッコロ「ハンク、靴下脱げかけてるぞ」
ハンク「ヤダアアアアッ」
悟空「ひゃー!すげえな。まあハンクの反抗期なんてかわいいもんだぞ」
悟飯「え?」
悟空「ピッコロなんてよぉ、ハンクくらいの時は世界征服しようとしてたからな。とんでもねえ反抗期だったぞ」
悟飯「いやそれ反抗期じゃっ」
ピッコロ「」
※ここから本編
悟飯「ピッコロさんにドッキリをしかける?」
※捏造子どもキャラ注意でお願いします
ハンク「そう!学校で習ったんだよ!お誕生日はさぷらいず!ママにびっくりして喜んでもらうの!」
ピン「だそうだ」
悟飯「うん、喜んで貰うのはパパも大賛成だよ?でもドッキリって……今時の学校は何を教えてるんだ……」
悟空「いいじゃねえか悟飯ー、かてえこと言うなって。ハンクー、ピン、じいちゃんも手伝ってやっからな!」
ハンク「ありがとうおじいちゃんっ」
ピン「恩に着る」
悟飯「えええ!父さんも参加するんですか!?……だ、大丈夫ですか……」
悟空「ったりめえよー、可愛い孫の頼みだかんな、オラはりきっちまうぞお」
悟空「よし!ハンク、ピン、ピッコロはえれえ耳がいいからな、作戦会議がバレねえように、あっちの山の方で秘密会議すっか!」
ハンク「わーい!」
ピン「うむ」
悟空「よし!じゃあ行くぞ!」ビュンッ
ハンク「はいはーい!」ピュン
ピン「パパ、行ってくるからな」シュッ
悟飯「あー気をつけて行ってくるんだぞー!……本当に大丈夫かな……」
ピッコロ「まったく、元気だなあいつらは」
悟飯「ピッコロさん」
おー、来てた来てた!
さすが>>1、義理堅いな
ピンはピッコロさん並に成長が早いのかな?
前作最後でハンク懐妊から5年後で
ピンが生まれたて(上4歳、下0歳?)だし
上の子が学校だから、上6歳下2歳くらいの話?
ありがとうございます。
ハンクは7歳、ピンは2歳くらいの設定です。ピンは少し成長早目の雰囲気で。
ピッコロさんお誕生日おめでとうございます!
ピッコロ「ドッキリか……何をしかけてくるつもりだかな」
悟飯「ハンクとピンだけなら心配しないんですが、父さんが絡むとなるとなあ……」
ピッコロ「ふん、悟空もアレで深く何かを考えたりしない性格だ、大丈夫だろう」
悟飯「ですかね。……ピッコロさん」
ピッコロ「ん?何だ?」
悟飯「お誕生日、おめでとうございます。」
ピッコロ「何回言う気だ。もう聞いたぞ」
悟飯「へへへ、何回でも言いたいですよ。大好きなピッコロさんが生まれた日ですからね、僕も嬉しいです」
ピッコロ「まったく、お前ら人間はいちいち誕生日だなんだと忙しい生き物だな」
悟飯「ピッコロさんだって僕や子供達の誕生日は色々やってくれるじゃないですか」
ピッコロ「……ふん、成り行きだ」
悟飯「ハハハ」
ピッコロ「な、何がおかしい」
悟飯「いえいえ、おかしいんじゃありません、嬉しいんですよ」
ピッコロ「変な奴だな……」
悟飯「ところでピッコロさん、父さん達の会議、聞かなくて大丈夫ですか?聞いとけば、多少対策は立てられると思うんですが」
ピッコロ「秘密会議なんだろう。盗み聞きなど小賢しいマネをするまでもない、あいつらが何をしてこようが別に驚かん」
悟飯「はは、さすがだなぁ」
ピッコロ「第一、事前からの打ち合わせではなく当日に考えるくらいだ、大した内容じゃない」
悟飯「凄いお見通しっぷりですね」
ピッコロ「チビどものことくらいわかる」
悟飯「楽しみですね、どんなことしてくるのかなーあの子達」
ハンク「ママママ!見て!ドラゴンボール集めてきたの!」
ピン「俺は2コ見付けたぞ!」
悟空「いやー、色々考えたんだけどなんかメンドクサクなっちまってよー!ピッコロが喜べばいっか!てなってな。何か好きな願い事しろよ、ピッコロ」
ピッコロ「……お前らというやつは……何となくこんなことになるんじゃないかと思ってはいたが……(ハア……)」
ハンク「ハンクも三つ見付けたんだよ!ママっ何お願いするっ?」
ピン「いい掃除機とかか」
ピッコロ「……お前ら、ありがとうな。俺はとても嬉しいぞ。」
ハンク「へへー!ママ、お誕生日おめでとう!」
ピン「お誕生日おめでとう」
ピッコロ「ありがとうな。……さて。神龍には今、願い事は三つ可能だったか……。何がいいんだろうな、家族が健康に過ごせればいいという事以外思い浮かばん……」
悟空「イシシ、おめぇもすっかりお母さんだなーホント」
ピッコロ「……む、むゲホンゲホン」
ハンク「ダメだよーっママにプレゼントなんだもんっママが願い事してくんなきゃやだ〜……」
ピン「同じく、だ。」
悟空「そうだぞピッコロ〜、こういう時は空気ってやつを読むんだぞ、気じゃねえぞ?」
ピッコロ「そ、そうだな。……ハンク、ピン、俺はお前達が嬉しいならそれが一番だ。だからお前達が願い事をしてくれ」
ハンク「ママ、ハンク達を誤魔化そうとしてる」
ピン「うむ」
ピッコロ「な!?そ、そういうわけでは……!」
悟空「女は勘が鋭いんだぞぉピッコロ?騙せるわけねぇだろ。馬鹿だなー」
ピッコロ「……貴様……」
ピン「あ、良い願い事を思いついたぞ、お姉ちゃん」
ハンク「え?」
ピン「ママは昔世界征服をしようとしていた筈だ。それにしよう」
ハンク「ああ!それいいかもっ」
ピッコロ「待て。別に俺が世界征服を企んでいたわけじゃない。俺の前身、あー……ち、父が……いや……」
ハンク「ママの父……つまりハンクとピンのおじいちゃんってこと!?」
ピッコロ「いや、あの、いや」
悟空「そうだな、ピッコロ大魔王の方だったな。ピッコロはオラを倒すってのが願いだったもんなあ」
ピン「分かった」
ピッコロ「お前ら今の話しは忘れろ。悟空っ貴様もいらんことばかり話すな!」
悟空「ハハハ、いいじゃねえかー」
ハンク「じゃあママ、願い事何にする?」
ピン「何にするんだ」
ピッコロ「……ちょっと考えさせてくれないか」
ハンク「はーい。じゃあ、パパが帰ってきてお誕生日会するまでには考えといてね!」
ピン「そうしろ」
ピッコロ「分かった分かった」
悟空「っしゃ、じゃあ誕生日会の準備すっか!池に魚とりにいくぞー!」
ハンク「はあい!」
ピン「俺が一番でかいヤツを捕るぞ!」
悟空「じゃあみんなで競争だな!」
バシュッバシュバシュッヒューン
ピッコロ「ふー……あいつらが本気で世界征服などと言い出したらどうなるかと思った……」
ピッコロ「(しかし、ハンクが俺の誕生日を祝うなどと言い出すとは……あいつらも成長しているんだな)」
ピッコロ「(……世界征服、か。確かに、昔はそんな野望もあったのかもしれんが……今は微塵も興味がない)」
ピッコロ「(あいつらが無事に成長して、幸せになってくれればいい……なんだろうな、本当にそれが唯一の望みだ)」
ピッコロ「……フン、俺もヤキが回ったもんだ。……今更だがな」フイ
マイ「ピラフ様、あの緑の怪物がドラゴンボールから離れました」
ピラフ「緑の怪物じゃない、元ピッコロ大魔王だろう」
ソバ「しかしいいんでしょうかねえ……今更また世界征服とかお願いしても……」
ピラフ「やるしかあるまい。もうプランも決まっているのだ……!ほらソバ、さくっとドラゴンボールを回収してくるのだ!」
ソバ「ええっ私ですか……!?うう、やだなあ、怖い……」
マイ「男だろう!さっさと行く!」
ソバ「ひええっ」
ソバ「はあ、はあ……っ回収してまいりました!」
ピラフ「……こんなにあっさり七つ手に入ると、拍子抜けだな……」
マイ「さあピラフ様!もうやっちゃいましょう」
ピラフ「そ、そうだな……では移動するぞ!」
ソバマイ「はっ」ゴゴゴ……
バビディ「でえ?僕がこのこ達を洗脳してぇ、暴れちゃえばいいわけだねぇ?」
ピラフ「そうだバビディ!そして我が野望、世界征服を果たすのだ!」
バビディ「ヒヒヒ、君ぃ、生き返らせてくれたのはいいけどぉ、何でそんなに偉そうなのかなぁ……?君から先に支配してあげよっかあ?」
ピラフ「ひい!?いやっあのっすみませんっついテンションが上がってしまいまして……!私達に洗脳は必要ないですよっもうこのままっ何でもお手伝いしますから!」
バビディ「まあ何でもいいけどねー。じゃあいっくよーん。そおれえ!」
ビビビビビッ
セル「……ここは……?」
フリーザ「地獄ではなさそうだね……」
バビディ「おっはよー。君達にはこれから僕の下僕として、世界征服してもらうよん。」
フリーザ「そういうことか」
セル「……いいだろう。久しぶりにあいつらとも戦いたいしな。乗ってやろうじゃあないか」
バビディ「ブウよりかは頼りないけど、まあ手駒としては上出来かなー。ひひっ」
マイ「(ピピ、ピラフ様あああ!ピッコロ大魔王の時よりもやばそうな気がするんですが大丈夫ですか……!)」
ピラフ「(しし仕方なかろうやってしまったんだし!)」
ソバ「(あわわわわ)」
バビディ「じゃあ生き返らせてくれてありがとねん。お前達も一緒にくるのかな?」
ピラフ「いえいえ!あのっ結果だけ報告していただければ結構です!」
バビディ「あっそう?じゃあいっくよーお前達い!」
フリーザ「はあっ」
セル「はっ」
バシュッビューッン
ピラフ「……とりあえず基地に帰るかあ」
ソバマイ「そ、そうですね……」
ソバ「(にしてもどうなるんだろこれ……)」
マイ「(ピッコロ大魔王の二の舞、いやそれ以上に悲惨なことになる予感が……)」
ピラフ「……」
ピッコロ「ん?……」
ピッコロ「ん!?おい、ドラゴンボールが無いぞ?」
悟空「ありー?本当だ、珍しいからハンクとピンが遊んでるんじゃねえか?」
ピッコロ「そうか……?ならいいんだが」
悟空「なあなあピッコロお、オラ腹減っちまったぞ!チチはブルマんとこに行っちまってるし、何か作ってくれよお!」
ピッコロ「お前というやつは……その辺で何かとって焼いて食えばいいだろうが」
悟空「つれねぇこと言うなよー。どうせハンクにも作るんだろ」
ピッコロ「あと30分待て。お前がやたら食うせいで、料理も簡単に終わらん」
悟空「ははは、わりいなあ。魚ならあるんだけどよ、あれはパーティー用だかんな」
ピッコロ「そうか」
ハンク「いっだっきまーす!」
ピン「いただきます」
悟空「いただきまーす!」ガツガツ
ピッコロ「ハンク野菜も食べろよ。ピン、水のおかわりはいるか。悟空!だからもっと上手く食べろ!」
悟空「ふぁっふへ!」
ピッコロ「食べながら喋るな!まったく」
TV「今日は西の都でのグルメスポット巡りを生中継お送りします!和洋中他様々な地域の名店が揃っている西の都。今日はそんなグルメ街を丸ごと食べ尽くしちゃいましょう!」
ハンク「あーっこのアイスおいしそう!イチゴいっぱい乗ってるー!」
ピン「そうだな」
悟空「ふぉー。ほんほはへひひふっは!」
ピッコロ「こういうのも好きか。ハンク、今度食べに行ってみるか」
ハンク「うん!ピンも食べてみようよ!美味しいよ絶対!」
ピン「……まあ舐めるだけならな」
悟空「ゴッゴッゴップハー!西の都だろ?なら今日これからどうせ行くしよ、食べに行ってみような」
ハンク「おじいちゃん本当!?」
悟空「おう!」
ピッコロ「アイス以外にも色々店巡りしているぞ。もっと選んでもいいんじゃないのか」
ピン「あんまり興味ないな」
TV「さて、お次は様々な創作ケーキが有名なこのお店です」
ピッコロ「……何かデザート系ばかりだな」
悟空「女が好きだからじゃねーか?」
ハンク「わああー!このモンブラン凄く美味しそうだよママ!あっこのプリンも!」
ピッコロ「……なるほどな」
TV「ではでは、早速お店No.1人気のこちらのショートケーキを食べてみましょう」
ハンク「ああー、いいな、いいなー。ママ、作って!」
ピッコロ「えっこんなの普通に作れるのか……?」
TV「うーんっ美味しいーっ口の中でとろけるこの生クリーム!甘さ控え目なんですが、それが食べやすくて何個でもいけちゃいそうです!」ドッカアアアン!!
ピッコロ「!?」
ハンク「あれっ」
ピン「ん?」
悟空「ふぉ?」
TV「なっ何事でしょうか?!店の外から爆発音が……!キャッえっ外燃えてる!ちょっとカメラカメラ!」
街中、連続する爆発と逃げ惑う人々
TV「こっこれはどうしたことでしょうか!?まっ街が次々に破壊されています!あ!?空中に人影が!」
バビディ「お前らもっとやっちゃえー!」
セル「まあ趣味ではないが、身体をほぐすのにはいいか」
フリーザ「はっはっはー!久しぶりだと楽しいねえ!」
もうこのSS読んでからというもの、
初めて(ピッコロさん目当てに)ドラゴンボール読んだし、
ナメック星人の生態が気になって眠れないし、
2メートル越えの大男がマタニティ来てる姿ばかり目に浮かぶし、
続きが気になりすぎるのですよ
ナメック星人の生態は俺も気になって仕方がないな
あと腰部の模様はどうなってんだっつーミステリー
あの赤線は、ピンクは、縦線は、どういう風に入ってるか考え続けて1か月くらい
まだ答えが出ん
ピッコロさんの露出度は高い方だから
(全裸こそ無いものの、あんなホットパンツ状態まで破けた人いなくないか?)
もっとラクに答えが出ると思っていたのに…
ホントだよ。いま悟飯ちゃんをかばったシーンを見直してきたけど
全然分かんない
全裸に剥いて調べたいところだけど
気高いピッコロさんにそんなこと出来るのは
このSSの悟飯だけだあ……
あとナメック星人の寿命とか同化に関するあれこれとか
ネイルさんも好きだから気になって仕方ないわ
しかもこのSSでは
ハンクちゃんは胎生でもピンくんは卵生なの?っていう疑問も出てくる
ふおお……これ以上私から睡眠時間を奪う気か……
くそったれえ……
ピッコロさんの身体や生態ですか……
私も散々考えましたが、答は全く出ません。
しかしあのフリーダムで好きにZ戦士達が全裸になったり敵が全裸になったりしている作中で、ピッコロさんだけは下半身のガードが硬いのです。
これは恐らくピッコロさんには脱がせられない何かがある、は、そういえばナメック星人は単一生殖、どう考えてもオスではない、つまりメスの可能性も、というかそれも有り得ないんだけどこれはシュレディンガーの猫の域……!
つまり蓋を開けるまでは妄想自由じゃない!?
開けた想像を書いてしまえ!
ピッコロさんは俺の嫁!
の勢いで書きはじめました。
長くて申し訳ありません。
しかも俺の嫁ではなく悟飯の嫁にしてしまったという。
バーンドゴーンバッカーン!
ウワアアアー!キャー!
ピン「凄まじいな」
ハンク「うわわわわ!ビルが爆発しちゃったー!」
悟空「あちゃー!あいつらすげえな。ムグムグ」
ピッコロ「食ってる場合か悟空!?何でアイツラが……!?確かに死んだはずどころか、フリーザもセルも地獄に……!は!?」
ピッコロ「ド、ドラゴンボール……!!」
ガタッガサゴソドタンバタンッ
ピッコロ「おいハンク!ピン!お前らドラゴンボールは……!」
ハンク「え?おじいちゃん持ってるよねー?」
ピン「俺は知らん」
悟空「フォハホフハヘエホッ」
ピッコロ「飲め!」
悟空「ゴッゴッゴッブハー!オラも知らねえぞ!」ニカッ
ピッコロ「お前らああああああ!!」
TV「な、何なんでしょうコレは?!恐ろしく強い化け物達が、次々に攻撃をっひっ!?」
バビディ「お前達これテレビの撮影だよねえ?ちょっと僕に喋らせてくんないかなぁ。ヒヒヒ」
TV「キャアア……!」
バビディ「おっとぉ、逃げるとこの女殺しちゃうよん。そうそう、カメラちゃんと向けててね」
バビディ「地球の人間共こんにちはぁ。もう覚えてないかなあ?ま、いいや。単刀直入に言っちゃうよー」
バビディ「僕は大魔導師バビディ。これから世界征服しちゃうよー。皆殺しだよー。ケヒヒ」
バビディ「地球なんかで終わってあげるつもりはないけどねー。まずは手始めにこの街からだよ」
ピッコロ「な、な、何だと……!」
ハンク「この気持ち悪いおじいちゃん世界征服するんだって!ママもTVで宣言したの?」
悟空「ピッコロはそこまではしなかったよなあ?」
ピン「ママはそういうタイプじゃなさそうだしな」
悟空「でもピッコロ大魔王の時は派手だったもんなー!専用チャンネルまであったしな」
ハンク「そうなんだ!凄い!」
ピン「おじいちゃんは派手好きだったのか」
ピッコロ「おじいちゃんなどではない!その話は忘れろ!悟空はそれ以上話したらメシ抜きにするからな!」
悟空「ええ!?」
バビディ「そーらそら、もうこの街も終わりだよー」
???「やめろお前達!」
バビディ「ん?あら、何だか知ってる雰囲気の虫がきたみたいだね」
グレートサイヤマン「もう好きに暴れさせないよ!」
TV「カッカメラあそこ!なっ何かが飛んできていきなり戦い始めました!あれは!?」
ハンク「緑の人?」
ピッコロ「悟飯!?」
ピン「あれがパパか?ダサいな……」
悟空「お、本当だ」
セル「悟飯か。久しぶりだな」
フリーザ「あのサイヤ人のガキか?大きくなったじゃないか」
悟飯「違う!グレートサイヤマンだ!フリーザ、セル、蘇ったのか……!その額のMは……!」
セル「あの茶色の不気味なチビにつけられたのさ。ダサいだろう」
フリーザ「ククク、本当だよ」
バビディ「なんだとー!お前達ご主人様に向かってなんて口きくんだ!いいからその憎たらし緑のダサいのを早くやっつけろー!」
セル「だそうだ、緑のダサいの」
フリーザ「今回は負けないよ、緑のダサいの」
グレートサイヤマン「ダサくないだろ!これは僕の大好きなピッコロさんをモデルにしてるんだぞ!もう許さないからな!」
ドッゴオオオ!!
ハンク「アレママがモデルなの!?うーん……」渋い顔
ピン「……」渋い顔
俺はマンコロ派だし、結構多いと思ってたんだけど勘違いだろうか
ピッコロ性器スレに居たから麻痺してんだろか
俺に嫁いでもらえる気がしないし、神社の階段から落ちて悟飯と入れ替わって師匠を娶りたい
「悟飯=俺」と考えれば「俺の嫁」
お、更新されとる!支援!
確かにピッコロさんは謎だらけですよねー。あの胴着の下はどうなっているのやら。
マンコロとかピッコロ性器スレとか、なんだよそれ……
>>1のせいで知らない世界に足を踏み入れてしまった
ピッコロ性器スレを聞いてワクワクが止まらないなどと
その気になっていた私の姿はお笑いだったぜ
このスレ以上にスゴイものを見てしまった
ピッコロさんみたいな女性がいたら、全身全霊でプロポーズしますね。ツンデレ通り越して良い保母さんとなってしまったピッコロさん。
堅物そうでいて実は意外にノリがイイとか可愛くてたまりません。
冷徹な部分も頼りがいがあって素敵です。
自分の方が明らかに弱いですが、是非貴女を守る男として私を一生側にいさせてください!とプロポーズします。(迫真)
グレートサイヤマン「行くぞセル!フリーザ!」
フリーザ「仲間も呼ばず向かって来るとは、ボク達も嘗められたもんだねえ。返り討ちにしてやるよ!」
セル「こっちも地獄で遊んでいたわけではないぞ!」
グレートサイヤマン「ハアア!」
ガキイッドーン!ゴッバババッ
悟空「お、本当だ、セルもフリーザも結構パワーアップしてんじゃねえか」
ピッコロ「あいつ……!」
ハンク「パパー!頑張って!」
ピン「おお、パパは本当に強いんだな」
ピッコロ「くそ、油断した……!そもそも誰にドラゴンボールを盗られたんだ……!?」
ハンク「ママ、ママ!」
ピッコロ「ん?」
ハンク「私達も今から西の都行こうよ!パパが戦ってるところ見てみたい!」
ピン「俺もだ」
ピッコロ「はあ!?駄目だ!危ないだろう!ハンクは女の子だし、ピン、お前は二歳なんだぞ!?まだ幼稚園にも行ってないんだぞ!」
悟空「まあおめぇらそこそこ強えけど、あいつらが相手じゃまだちっと分が悪いからなー」
ピッコロ「そういう問題じゃない!とにかくっ」
ハンク「行ってきます!」ビュンッ
ピン「行ってきます」ビュン
ピッコロ「え!?ままま待て二人とも!」ビュンッ
悟空「オラもいくかー!」ビュンッ
ゴオオオオ
ピッコロ「(意外に速いな……!)おいお前達!俺の言うことが聞けないのか!?」
ハンク「だってパパが実際に戦ってるところなんて見たことないんだもん!見たいよママ!」
ピン「後学のためにも実戦は見ておきたいのが本音だ」
ピッコロ「だったら今度おじいちゃんとパパに頼んで見せてもらえ!ベジータでもいいから!」ガッガシッ
ピッコロ「……ふう」
ハンク「ああっママに捕まっちゃった!」
ピン「むっ」
ピッコロ「ほら帰るぞ、パパの戦況も見ねばならんからな……」
ピン「お姉ちゃん!俺に掴まれ!」
ハンク「うん!」
ピッコロ「は?」
ピン「悪いなママ、チャンスはモノにせんとな。パパの気を探って……よし!」
シュパッ(ハンクとピン、消失)
ピッコロ「……は?」
ピッコロ「はあああ……!?」
悟空「あちゃー!この間冗談で教えたのに、ピンのやつ瞬間移動覚えちまったんか!ひゃー!すげえな!」
ピッコロ「孫んんんん!きさまっ貴様ああああ!」
悟空「怒るなってピッコロ!そんな場合じゃねえだろ、な!?ホラオラに掴まれよ、こっちも瞬間移動で行くしか追い付けねえだろ」
ピッコロ「……!貴様、後で覚えていろ……!」
シュンッ
悟飯「ちいいっやるなセル!フリーザ!まさかこんなに強くなってるなんて……!」
フリーザ「くくく、そんな事をほざいてる余裕はあるのかい?ホラ、後ろ見てみなよ!」
悟飯「!?しまっ」
ドゴオオオ……ン
セル「フン、二対一じゃ流石に不公平かな」
悟飯「……っ結構きいたな今のは……っでもっまだまだ!はああ!」ドンッ
フリーザ「おおっと、これも久々だなあ、忌ま忌ましいスーパーサイヤ人め……今度こそ殺してあげるよ!」
セル「こちらも本気で行こうじゃないか」
ギュオオオオ……
悟飯「ふん、それぐらいのエネルギー弾、俺にはきかねえぞ……っ」ビシイッ
悟飯「!?な、なんだ!?身体が動かない……!?」
バビディ「僕がいるのを忘れてもらっちゃ困るねぇ〜。粉みじんになっちゃいな、お邪魔虫!」
悟飯「しまった!」
フリーザ・セル「死ねえええ!!」
ドゴーン!!
悟飯「……!!」
悟飯「あ、あれ……?」
ピッコロ「何をしている悟飯、お前が苦戦するような相手じゃないだろう」
悟飯「ピ、ピッコロさん!」
フリーザ「懐かしいな、あの時のナメック星人じゃないか」
セル「今の攻撃を弾くとは、あいつも強くなったということか……ククク……」
>>1乙
今さらだけど、ハンクの「ク」ってどっから来たんだ?
ナメックのクからとりました
悟飯「しかし、何でフリーザやセルが復活してるんでしょう?バビディまで……」
ピッコロ「それがな……ハンクとピンと悟空が、俺の誕生日のためにドラゴンボールを集めてくれたんだが……恐らく誰かがそれを盗んでやつらを復活させたんだろう」
悟飯「え!?」
悟空「おおーい!おめえら頑張れよー!」
ハンク「パパママー!負けるなー!」
ピン「パパー!スーパーサイヤ人かっこいいぞー!」
悟飯「え!?父さん!?それにハンクとピンまで……!?ピ、ピッコロさん!?連れて来ちゃったんですか!?」
ピッコロ「強いて言うなら逆だ。テレビでたまたま見ていてな。あの二人が間近で見たいと飛び出しちまったんだ」
悟飯「と、止めれなかったんですか!」
ピッコロ「……悟空がピンに瞬間移動を覚えさせていたんだ」
悟飯「父さん〜〜〜!!」
ドドンッ
悟飯「!」
ピッコロ「おっと!」
セル「ククク、よそ見とは随分余裕だな!」
フリーザ「いくよ!」
悟飯「ピッコロさんは二人を連れて避難しててください!ここは俺が……!」
ピッコロ「ふん、嘗めるなよ悟飯!俺も戦うに決まっているだろう!はあ!!」
バン!
ハンク「凄い凄い!パパもママも強い!」
ピン「俺も戦ってみたい!」
悟空「おめえらはまた今度な!パパとママの邪魔しちゃあ駄目だぞ。っかし、いいなー!オラも久々に思いっきり戦いてえ……!」
バババババッガッゴッ
ドオオン……!
セル「やるなあ悟飯!また強くなっているじゃあないか!楽しいぞ!」
悟飯「同じセリフをそっくり返すよセル!そら!こっちだ!」
ビューン!
セル「望むところだ!ハアア!」
ビューン!
ピッコロ「(!なるほど)フリーザ!お前もついてこい!」
フリーザ「望むところさナメック星人!」
ピッコロ「バビディお前も来い!」
バビディ「言われなくたってついていくわー!うわああ!放せこの緑いいい!!」
ビューン
〜荒野〜
セル「ほう、随分懐かしい場所だな」
悟飯「ここなら思いっきり暴れられるだろう」
セル「この流れだと僕の相手はお前か?ナメック星人。ふふふ、また八つ裂きにしてあげるよ」
ピッコロ「くくく、どうかな?」ポイッ
ドタンッ
バビディ「いたたた!なんって乱暴なヤツなんだ!フリーザあ!セル!そんな奴ら早くやっつけちゃえー!!」
ピッコロ「相変わらず煩いチビスケだな」
バビディ「なんだとおーーー!!」
悟空「おめえら!あんま近付くなよー!」
ハンク「はあーい!」
ピン「分かった」
悟飯「父さん!子供達連れて瞬間移動でどっか避難してくださいよ!」
悟空「んなこと言ったってよー、なあ」
ハンク「見たい見たい!」
ピン「見たい!」
フリーザ「おやおや、好奇心旺盛だねぇオチビちゃん達は」
ピッコロ「魔閃光!」
フリーザ「おっと!」ヒョイッ
シュンシュンッガッ
ドオオ……ンッ
ピッコロ「(ち、こいつらも地獄で修行してたわけだしな、強くなっている)」
フリーザ「さあ!もうそろそろ決着を着けようじゃないかナメック星人!」
ピッコロ「いいだろう!もう一度地獄送りにしてやるぜフリーザあ!!」
ギュオオオオ
悟空「かー!もう駄目だ!オラも闘いてえ!おい悟飯代わってくれ!」
悟飯「父さん!?駄目ですよ!」
セル「いいぞ悟空!お前もまとめて相手をしてやろう!」
ピッコロ「孫んん!?お前……っ」
バビディ「ウッヒャッヒャー、あのサイヤ人とナメック星人の子供なんて、使いようによっては超役立ちそうじゃーん」
ピン「!お姉ちゃん!俺の後ろに隠れろ!」
ハンク「え?」
バビディ「可愛らしいガキンチョ共だねぇ〜!今日から僕の奴隷にしてあげるよ!」
ピッコロ「やめろおおお!!」
ガシッ
ピッコロ「!?放せフリーザ!」
フリーザ「くくく」
バビディ「やーだねーだ!」
ビビビビビ……!
ピッコロ「あ……あ……ハンクー!ピン!」
魔導師バビディの指先から放たれる禍禍しい光線
途切れた時、姿を現したのはハンクとピンを抱き込み守る悟飯の背中だった
ピッコロ「悟飯!?」
フリーザ「おやまあ、そういう結果になったか。これはこれで面白いんじゃない?」
ピッコロ「放せっ悟飯……!」シュタッ
悟飯「……う、うがああ……っ」
ピン「パ、パパ……!?」
ハンク「大丈夫パパ!?苦しいの!?」
悟飯「触るな!」
ハンク・ピン「!?」ビクッ
悟飯「……っ二人とも、パパから離れて……っパパちょっと、駄目、みたいだから」ニコッ
ピッコロ「悟飯!二人とも無事か!?」
ピン「ま、まま!パパがっパパが!」
ハンク「パパが苦しそうなの!ママ、ママ助けて!」
ピッコロ「……!まさか……っ」
悟飯「その、まさかみたいです、ピッコロさん……ハアっ、早く、二人を遠ざけて……!」
ピッコロ「(額にMの文字……!)」
クリリン「おおいピッコロー!!」シュタッ
ピッコロ「クリリンか……」
クリリン「ハンク、ピン!お前ら何でこんなとこにいんだよ!?んん?悟飯やられたのか!?……げ!?」
ベジータ「ふん、懐かしい顔ぶれに、懐かしいわざか」
クリリン「んなこと言ってる場合かよベジータあ!悟飯が敵になっちゃったら、止められる自信ないだろ!?」
ベジータ「なにぃ!?」
ピン「ママっおれたちのせいでパパがっパパが死んでしまう……!」
ハンク「うあああっごめんなさいっごめなさいっパパッぱぱあ……!」
ピッコロ「パパは死んだりしない。大丈夫だ、二人とも落ち着くんだ。……悟飯、大丈夫か」
悟飯「……っ何とか、持ちこたえてますが……っ正直、気を抜くと持って行かれそうです……はあ、は……ピッコロさん、お願いがあるんですが……」
ピッコロ「なんだ」
悟飯「このままじゃ、みんなを傷付けてしまいそうで……僕を、何処か人気のないところに運んでくれませんか……」
悟飯「……っピッコロさんに、一番最初に修行してもらったあの場所が、いいです……っお願いします、ピッコロさん……っグウウッ」
ピッコロ「分かった。今悟空をこっちに寄越す。あいつなら瞬間移動で―――」
ベジータ「馬鹿かキサマは。今悟空がフリーザとセルの野郎をまとめて相手してるんだぞ。」
ピッコロ「ベジータ……!」
ベジータ「おいチビども、こっちに来い」ひょひょい
ハンク「やだっママあ!」
ピン「ベジータっ」
ベジータ「呼び捨てかこのガキ。いいな、こいつらは俺がCCに運んでおく。バビディはクリリンの野郎に追われて逃げてっちまったし、そいつのことはお前が連れてけ」
ピッコロ「しかしっ子供達を守らねば……っ」
悟飯「アガアアア……!」
ピッコロ「悟飯!しっかりしろ……!」
ベジータ「経験者の俺様が忠告してやってるんだぜ、有り難く聞けよ。……理性を失ったら最後、大切なものが総て消えるんだぞ」
ピッコロ「……!」
悟飯「ハアハア……っう、うう……っっ」
ハンク「パパ、死んじゃやだあ……っ」
ピン「パパ……!どうしよう、俺達が我が儘を言ったからだ、俺達が、戦いを見たいなんて言ったから……っ」
ピッコロ「違うぞ、ピン。それは違う。ハンクも泣かなくて大丈夫だ。戦場においては総てが自己責任だ。誰かのせいなんてことはない。こうなったのは、パパ自身の選択の結果だ。」
ピッコロ「それにな。パパがもし、お前達を助けられなかったら、きっと自分が死ぬより後悔していただろう……。……ベジータ、二人を頼む」
ベジータ「……」
ピッコロ「悟飯、行くぞ。向こうに行ったら俺が好きなだけ相手をしてやる。だから……だからそれまでは頑張ってくれ」
悟飯「……ウウア……っ」
ピッコロ、悟飯を抱え出発
ピン「……行ったな」
ハンク「パパ大丈夫かな……」
ベジータ「フン」
悟空「おー行ったなあ、大丈夫かな悟飯のやつ」
フリーザ「どうだかねぇ」
セル「あとは息子くん次第、か。ではこっちは続きをしようじゃあないか!」
悟空「よっしゃあ!オラも全開でいくぞ!」ドッ
クリリン「バビディーッブウの奴呼んでやろうかー!?」
バビディ「やめろおおーっまた頭潰されるのはごめんだよーっアダッ」ベチャッ
〜荒野、洞窟〜
シュタッ
ピッコロ「おい悟飯、着いたぞ。いいか、ここに座れ」
悟飯「………う、う……」
ピッコロ「……(ちい、もう悟飯の理性は限界か。どうすりゃいいんだ……バビディを倒せば良かったのか?しかしそうしたからといってこの術が解ける確証は……)」
ピッコロ「(他人をあてにするなど論外だが、今は頼るよりしかたない。孫、頼んだぞ……!)」
ピッコロ「悟飯、よく聞け。ハンクもピンも無事だ。お前がちゃんと守ったからな。……今度は俺がお前達を守る。悟飯、暴れたいなら俺を倒して行きやがれ」
悟飯「………」
ピッコロ「(とはいえ、スーパーサイヤ人状態のこいつの相手など、いつまで務まるか……ええい、弱音を吐いている場合か!)」
悟飯「…………」
ピッコロ「…………」
長いこと留守にしてしまい申し訳ありませんでした。
仕事がー!と言い訳したいところですが、仕事が忙しいのを言い訳に睡眠時間を重宝してしまったが故の放置でした……
保守してくださった皆さんありがとうございます!
ここからは終わりまで突っ走りたいです。
悟飯「……ピッコロさん……」
ピッコロ「?(なんだ、まだ意識があったのか……?)」
悟飯「ありがとうございます、ここに連れてきてくれたんですね。懐かしいなあ……ここで修行をしてくれた頃、僕はただの泣き虫で、あなたはまだピッコロ大魔王のままでした」
ピッコロ「……まあな。……悟飯、昔話もいいんだが……お前大丈夫なのか?(俯いているせいで顔が見えんな……)」
悟飯「ねえピッコロさん……僕としましょうか、世界征服」
ピッコロ「そうだな……は!?」
悟飯「ね、いい案でしょう?ピッコロさんの悲願だったわけですし。まあ正確には、前のピッコロ大魔王の願いですが―――。僕からの誕生日プレゼントですよ、愛しい貴方への、最高の。」
ピッコロ「―――バビディの手下になって、か?」
悟飯「んー……邪魔ですよね、バビディもセルもフリーザも、さくっと地獄に送り返しちゃいましょうか。」
悟飯「どんな世界がいいです?ピッコロさん。このままでもいいけど―――ピッコロさんは静かな環境が好きですもんね、全部薙ぎ払っちゃった方が好きかな?」
ピッコロ「……ありがとうな悟飯、お前の気持ちはよく分かった。」
ピッコロはすう……と軽く息を吸い込んだ。
目の前の悟飯は、いつもと変わらないようにニコニコと人好きのする笑顔を浮かべているが、その額にはくっきりと黒字のMの刻印がある。
解決策は依然思い浮かばない。
ただ一つ、グダグダと考えている場合でないことだけは、はっきりしていた。
「随分生意気な口をきくようになったじゃねえか悟飯、そんな台詞は、世の中総てに怨みでも持ってから言うんだな!」
全身に気を巡らせ、右足で強く地面を蹴る。
洞窟から悟飯を押し出すように体当たりをし、中空に踊り出た。
「あれ?喜んでくれないんだ。残念だなあ」
ピッコロの一撃を左腕でガードした金髪の戦士は、憎たらしい程に平然とした表情をしている。
ピッコロは舌打ちして悟飯から距離を置くと、右腕にエネルギーを集中させ始めた。
悟飯の強さは、同じ戦士として一種恐怖すら感じる程のレベルだ。
それは勿論、ピッコロの誇りでもある。もうとうに悟飯はピッコロの強さを追い抜いたとはいえ、師弟という関係を大切にしてくれていたのは悟飯の方なのだ。
その悟飯が、ビビディのコントロールを受けているためとはいえ、世界を滅ぼしかねない敵となってしまっている。
何としてでも止めてみせる、もう覚悟は決まっていた。
愛する家族のためにも、だ。
本来は温厚で正義感の厚い父親のこのような姿を、娘達に、そしてチチにも見せるわけにはいかない。
悟飯が再度放ってきたエネルギー弾を弾き飛ばす。
正直、腕どころか体を持って行かれてしまいそうな衝撃だ。
「悟飯っキサマ情けなくないのかッ!?あんな雑魚の術中に嵌まるような男じゃないだろうが!!」
「さあどうでしょうね?僕のこと買い被り過ぎじゃないかなぁ、ピッコロさん」
「!」
激昂し怒鳴るピッコロの懐に瞬時に飛び込み、悟飯がニヤリと笑う。
「この術って、多少なりとも悪の心がないと効かないんじゃなかったでしたっけ。じゃあ僕にも、何か因子があったんだと思いますよ。」
言い様、悟飯がピッコロの上衣を引き裂く。
驚愕に目を見開いたピッコロに、悟飯はニヤリと嫌な目つきで笑ったまま、続けた。
「そう、例えば……とても大切な貴方を、目茶苦茶にしちゃいたいとか」
「何を……!……!?」
その表情、行動に、嫌な予感が膨れ上がる。
ピッコロが慌てて距離を取ろうとした時には遅かった。
悟飯がピッコロを羽交い締めにし、高速で地面に移動していく。
地面すれすれで激突を回避し、飛び込んだ先は先程の―――その昔、悟飯がピッコロに連れ去られ寝床としたあの洞窟だった。
あまりに急激な展開についていけないピッコロは、薄暗い岩穴の天井を見上げ呆然としてしまう。
ピッコロを地面に押し倒している悟飯が、場にそぐわない程に柔和に微笑んだ。
「僕に地球を壊されたら困るんでしょ、ピッコロさん。どうせ差し違えても僕を止めるとか考えてるんでしょ……なら、ここでちゃんと、生け贄になってくださいよ」
悟飯がピッコロの頬を撫でる。
ブルリと震えが走る。
それは明確な悪寒だった。
「悟飯っキサマっ何を考えてやがるっ」
「相変わらず鈍いなあ。それとも分かってても言ってますか?僕がピッコロさんを殺したいなんて思うわけないし、したいことは一つしかないですよ」
悟飯の言葉に意図を汲み兼ねたピッコロだったが、強引に首筋に舌を這わせてきたその行動に、嫌悪と共に理解した。
「馬鹿かお前は!?この期に及んでそれか!」
罵声と共に悟飯の頭を押しやる。
「イタっだって最近ご無沙汰でしたし。一番はコレです」
「いい加減にせんかっ」
「……いいんですか?」
自分の顎を押しのけるピッコロの腕を掴み払い、悟飯が暗く瞳を光らせる。
その瞳の尋常ではないぎらつきに、ピッコロは身を強張らせた。
「何が……っ」
「今の僕が普通じゃないの、分かってますよね。……ピッコロさんが相手してくれないなら、何するか分からないですよ?」
悟飯の言葉に、頭を撃ち抜かれたようなような衝撃が走った。
ピッコロにも理解できる。
悟飯は今、ピッコロと駆け引きをしているのだ。
大人しく身を任せるか、それとも地球を滅ぼし兼ねない悟飯を野に放つか。
悟飯からすれば駆け引きだろう。
しかしそれは、悟でとピッコロの力関係、そしてピッコロの守りたいものを考えれば、到底対等な駆け引きなどではない。
絶対服従するしかない、ただの無慈悲な命令だった。
「……随分とキサマに都合のいい言い分だな……それで駆け引きのつもりか」
「ええ、僕としては。ピッコロさんがそれでも僕を拒否するなら、勿論全力で相手をしますよ?」
悟飯は変わらず笑顔だ。
一見優しそうに見えるが、額に黒々と浮かぶ「M」の刻印が嫌でも目につく。
ピッコロは一度硬く目を瞑り、震える唇で息を吐いた。
この状況で悟飯が執着しているのが自分との性行為であることに、安堵すべきなのかもしれない。
それが結局は、ビビディに操られているとはいえ、悟空達と敵対するような姿を、ハンクやピンに見せずに済んだのだ。
とはいえ、屈辱を感じるのも確かだった。
なし崩しに夫婦になったとはいえ、自分達は力量を抜きにお互いに尊重し合い対等な個人として家庭を築いてきていた筈だ。
それが今、ピッコロは確実に悟飯の支配下にある。
否を唱えられない、圧倒的な力の差と立場のもとに。
腹立たしく、そして無償に悲しかった。
今悲しいのは、自分が弱いからだろう。決して泣くような無様な真似だけはしたくない。
「……俺がお前とセックスしたら、お前は大人しくしているのか」
「はい。他にしたいことはありませんから」
ピッコロの言葉に、悟飯は素直に返事をした。
くそったれが、吐いた悪態も意にそぐわずに震える。目頭が熱くなりかけ、必死に歯を食いしばった。
「すみません、酷くはしませんから、ピッコロさん」
慰めるように言ってきた悟飯は、心なしか悲しそうな目をした気がした。
その瞳に、ただ屈辱に噛み締めていた口許が強張る。
もしかして悟飯、お前も辛いのか……?
悪辣な言動とは裏腹に、少しは残っているのか、理性が。
ならばきっと、俺以上に苦しんでいるに違いない。
悟飯が再び覆い被さり、ピッコロの機嫌を窺うように唇にそっと口づけてきた。
ピッコロは普段は任せているその行動を遮り、自ら悟飯の唇に噛み付くように深く口づけた。
先程と違うベクトルだが、覚悟はもう決まっていた。
悟飯が後悔しないよう、ここで自分が食い止める。
その間に悟空達ならきっとビビディを倒してくれる筈だと信じて。
家族の絆を守りたい、そう思っていた胸に、今更だが漸く気付いた別の想いが並ぶ。
今一番守ってやりたいのは、他でもない悟飯だ。
悟飯に傷付いて欲しくない、今はそれだけしか考えられない。
ピッコロが自ら口づけると、悟飯は意外そうな顔をした。
しかしそれは一瞬のことで、直ぐに舌を挿し入れ口腔内を蹂躙し始める。
いつもこのティープキスという行為は、妙な感覚でピッコロを翻弄する反面、不安も齎す。
軟体動物のように余すところなくピッコロの口腔内を愛撫する悟飯の柔らかい舌。それが己の鋭い牙で傷付いてしまわないかと。
しかしそこは不思議なもので、悟飯の舌がいくら牙の切っ先を舐めようと、出血したことはなかった。
サイヤ人は地球人と酷似しているとはいえ、やはり身体の造りが頑丈だからかもしれない。
「んっふう……っ」
取り留めのない思考は、直ぐに鈍り始める。
悟飯の舌がピッコロの上顎や歯肉を舐め上げ、その後本格的に舌に絡まり始めた。
チュクチュクと煩く響き出す水音とともに、ピッコロの思考が鈍り始める。
悟飯が教えた「快感」というものによって。
「ん、ん……っふ、あむう……っ」
悟飯が角度を変える為に僅かに離した唇の隙間から、ピッコロが自分で聞くには情けなくてたまらない喘ぎ声が漏れる。
それすらも逃さず自分のものにするように、悟飯の口づけは益々激しいものになる。
ピッコロの舌がどれ程逃げようが、悟飯の舌はそれを許さない。
舌の激しさと、ピッコロの身体をまさぐる手。
その荒々しさが、思考など読まずとも雄の性的な欲求の激しさを、ピッコロにイヤでも突き付けてくる。
「っはあ……っも、やめっろっ息が、出来ん……っ」
「は、はあ、ははは、すみません。ピッコロさんが積極的だから、嬉しくて……。……ピッコロさん、僕のこと、好きですか……?」
「っ!?」
本当に、悪の心に操られているのだろうか。
一瞬疑いたくなる程に、間近で尋ねてきた悟飯の表情は縋るような雰囲気を全面に押し出している。
唐突な質問と表情に困惑したピッコロだったが、直ぐに悟飯を睨みつけた。
「……っお前は、そんな情も無い相手と俺がこんなことをすると思うのか?」
「まさか。……でもピッコロさん、僕に言葉を下さい。ねえ……」
悟飯がピッコロの胸に顔を埋める。
甘えるような仕種にくらくらと眩暈がした。
操られてなお、自分にこんな態度をとってみせる悟飯。
呆れると同時、胸に込み上げるものがある。
馬鹿じゃないのか。どうしてそう、お前は。
悟飯の髪を掴み顔を上げさせる。
多少の乱雑さには目を瞑るべきだ、悟飯が。
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
ピッコロの衣服を引き裂いた時とは雰囲気を替え、悟飯はやけに優しい手つきで襤褸切れと化したピッコロの上着も脱がせた。
ピッコロを一糸纏わぬ姿にし終えた悟飯が、一通り眺め回した後ゴクリと唾を飲むのが分かる。
いたたまれず、ピッコロは腕で顔を覆った。
先程悟飯が言った通り、これから始まるであろう行為をするのは久々だった。
子供二人を抱え、それぞれの夜のトイレ訓練等をしていたせいで、とてもそんな事をしている暇が無かったし、悟飯も研究やレポートが忙しいらしく、何となく敬遠していたという理由もある。
元よりピッコロに以前は性別がなかったせいか、自分からしたいと思うことがなかった。
家族というコミュニティーを持ち、それを守る。
その環境で満足していた自分がいるのは確かだ。いくら性別を持ったとはいえ、本来ナメック星人であるピッコロからすれば、ごく自然な成り行きだった。
しかしこうなってみて呼吸を荒げている悟飯を目前にすると、以前ブルマに教えられていた事をすっかり失念していた自分に気付いた。
地球人は、生殖本能とは別のベクトルで発情するのだということを。
それは性的な欲求を発散したいという衝動であったり、そして。
愛しい者に触れたいという、純粋な愛情の顕れであるということを。
「……んっは、……っっ」
悟飯の愛撫に、不本意だが甘ったるい鼻から抜けるような声が漏れてしまう。
悟飯は的確だ。本来無かった筈のピッコロの性感帯を刺激し、着実に熱を高ぶらせていく。
「もっお前……っ早く入れて射精しろ……っ」
「えっ嫌です!せっかく久々にピッコロさんとセックス出来るのに、どうしてそんな勿体ないことしなきゃいけないんですか!?」
「……!お前っ本当に操らているのかッ!?」
「え!!」
余りにいつもと変わらない雰囲気で言ってのけた悟飯に、思わず問い質してしまっていた。
悟飯がポカンとした顔の後、一瞬慌てたように目を泳がす。
「……キサマ……」
「ぼ、僕だって必死なんです!酷くしたらピッコロさん次からさせてくれないって言ったじゃないですか、それ言われたら理性くらい働きます」
「………」
悟飯の言い訳に、そういうものなのか?と疑念が湧く。
しかし確かにベジータも以前ビビディに操られた際に、それなりに理性を保っていたらしいし、強い自我があれば可能なのだろうか。
そう思うと、嬉しい気もしないでもない。
悟飯は強引に行為に及んできたとはいえ、ピッコロに優しくしようと思う気持ちは、ビビディの支配に勝ということか。
トクンと急激に身体が熱くなる。
チクショウが、思わずにいられない。
この男はどうしてこう、こちらのツボを付くのが上手いのか。
もう要らないと訴えるのに、ブルマが次から次へと吹き込んできた知識が頭の中で渦を巻く。
ピッコロは悟飯を押しやり、のそりと身を起こした。
もう抵抗を止めていた筈のピッコロの突然の行動に焦ったのだろう、悟飯が狼狽している。
「え、あの、ピッコロさん……?」
「やめるワケじゃない。……いいか、痛かったり気持ち悪かったら言えよ。……じゃなきゃ動くな、分かったな」
呆然と見上げてくる悟飯から目線をずらし、そのだらしなく座り込んだ股ぐらを睨みつける。
盛り上がったそこに何があるかは知っている。
ピッコロは意を決した怒ったような表情で、悟飯のそこに手を伸ばした。
ビクリと身を強張らせた悟飯を無視し、ファスナーを下ろす。
出現したインナーの合わせを慎重にずらすと、今にもはちきれそうな悟飯の雄が飛び出した。
「……お前、やっぱりもう射精したいんじゃないか」
「い、いや射精したいというか、これは当たり前の反応といいますか……っえ、まさかピッコロさん……っ?」
少し面食らう。ブルマが教えてくれた内容では、こんなに勃起した状態から始まるモノではなかったからだ。
ブルマがピッコロに吹き込んだ知識、それは勿論フェラチオだ。
まだ通常の状態である男性器を優しく舌なり指先なりで掬い上げ、刺激して……と始まる行為であった筈だが、悟飯のいきり立ったものはもう、その最終形態であるように思う。
どうすればいいんだ?固まるピッコロと、同じく固まる悟飯。
二人の間に暫し、沈黙と疑問、そして緊張が走った。
「……まあ、いいのか」
「えっ何がっうわわわわっ」
まあ口に入れて舐めてみればいいのだろうと妙に早く納得したピッコロに、悲鳴を上げたのは悟飯だ。
ピクンと時折跳ねるそれを傷付けないように優しく根本を支え、股間に顔を埋める。
覚悟を決めたピッコロの行動は速かった。
唇より先に、突き出した舌先で悟飯のモノの裏筋を舐め上げる。
「うっそ、本気ですか……っうあ……っ」
桃色の性器に長い青紫色の舌を絡め、そのまま口に含む。
悟飯の身体が震えた。足が跳ねるのを、視界の片隅に捉える。
「んん……っ」
硬く膨張した悟飯の雄は、直ぐにピッコロの咥内をいっぱいにした。
生まれて初めて口にする異物……いや、人間の熱い肉。
不快感が鎌首を擡げるが、ブルマのいう「女が男にしてやれる一番の愛撫」というフレーズが、吐き出したいという欲求を捩じ伏せてくれていた。
牙が当たらないよう細心の注意を払い、含んだ唇、そして舌で扱くように頭を上下させる。
「うそだ、こんな……はあ、ピッコロさん、僕幸せ過ぎて死にそう……ああ……」
快感と感激に、悟飯が溜息のような熱い息を吐き、上下するピッコロの頭を撫でる。
ピッコロはその言葉にぴくりと反応すると、慌てたように唇を放した。
「ふ、何、死にそうだと……!?やっぱり止めるか?!」
「いっいやいやいや!そういう本気の意味での死にそうじゃなくて……っあの、ピッコロさんが嫌じゃなければ是非続けて下さい……!」
「じゃあ紛らわしい言い方をするな!」
「すみませんっ」
「ふんッ……悟飯」
「はい!」
「……そ、その……」
「はい……っ」
「気持ち、悪くないか……?」
「……!いや全然っ寧ろ、気持ち良いです、何より凄く嬉しい……」
「……そうか、なら、いい」
悟飯の返答に、ピッコロは安堵する。悪いモノではなさそうだ。
中断してしまっていた行為を再開する。
自身の唾液で濡れている悟飯のモノは、ぬるりとした感触がした。
長い舌を絡め、巻き付かせ往復させる。
悟飯の雄がヒクヒクと震えているのが口全体から伝わってきていた。知らず知らず夢中になっていく。
口をほぼ塞がれている息苦しさも気にならない。
ただ、益々膨れていく悟飯のものからくる舌や咥内の刺激が、不快なものでなくなっていた。
「んっんんん……っふは、ん……っ」
「は、んう……っピッコロさん、うますぎ……っああもう、何処で覚えたんですか……っ」
余裕が無くなってきたのか、悟飯の手はもうピッコロの頭を撫でてはいない。ただ堪えるように、力が入っている。
舌の腹に力を込め、裏筋を強く刺激し、カリ首をねぶる。
そういえばこれが気持ちいいと言っていたなと思い出し、亀頭にキスするようにし尿道口に舌先を埋め刺激した。
悟飯の足が跳ねる。再び深く咥内に招き入れ、少しだけ強めに吸い上げた。
「……!!ピッコロさんっも、もうストップです……!」
「っはあ……っ!?」
悟飯が焦ったように叫ぶと同時、凄い力でピッコロの頭を引きはがした。
予期していなかった行動に、抜け出る際に悟飯の先端を軽く牙が掠ってしまう。
「うあ……っ」と堪えるように悟飯が表情を歪めた。ピッコロが慌てる。
「ばっ馬鹿野郎!お前が急に引きはがすから……!痛かったのか!?」
「違います、このままじゃ僕イっちゃいそうで……っ最後のマジで危なかったです……っ」
悟飯は本心で言っているようで、その顔は赤く上気し、苦痛を感じているようではない。
安心すると同時、ピッコロは不思議に思った。
気持ちいいならば、何故中断させるのか。
「じゃあ何で止める。もう少しで射精出来たんじゃないのか」
「いや、凄い気持ちよかったし、正直ギリギリなんですけど……あの、だからこそですね……」
申し訳なさそうに頭を掻いた悟飯が、その情けない顔から一転、挑むような真剣な瞳でピッコロを射抜いた。
ぐっと肩を押され、地面に横たえさせられる。
今度はピッコロの脚を開かせた悟飯が、上に覆いかぶさってきた。
「悟飯……?」
「ピッコロさん、僕、ここで射精したいです。ピッコロさんの中で……お願いします……」
告げた悟飯は、息を荒げた雄の顔をしている。
一気に淫猥さを増した雰囲気に、ピッコロの顔も熱くなった。
「……っしゃ、射精するなら口でも問題はないだろうが……っ」
「ええ、すっごく気持ち良かったです、ピッコロさんのフェラ。……だから今度は僕の番。ピッコロさんの感じてる顔、僕に見せて下さい」
「ん……っ」
悟飯の表情に、ゾクリと身が震えた。
恐ろしいのか。いや、その感情とは何かが違う気がする。
今度は悟飯からの口づけに身を委ねる。邪悪な心に操られているなどとは思えない程、優しいキス。
唇を啄まれ、堪えきれなくなり開いた隙間から、そっと潜り込んでくる舌先。
それはいつもの悟飯のキスだ。
優しく、まるで舌でピッコロを溶かそうとしているのではないかと思うくらい、情熱的な口づけ。
「ふ、うう……っん、はあ……っ」
口づけでピッコロを翻弄しながら、悟飯の手がピッコロの胸板を弄る。
しきりに撫でた後、悟飯が「ん?」と唸り唇を離した。
「あれピッコロさん……?あれ!?えっ」
「……っどうした……っ」
悟飯がピッコロの胸を見つめ愕然としている。
キスの余韻にも浸らせないその無遠慮な行動に、ピッコロが訝る。
「ピッコロさん乳首が無いです!」
「……それならピンの授乳期間が終わったから消えたぞ。ハンクの時に分かっていた事だろうが」
雌としての性別を与えられたピッコロ。
何故かは分からないが、子が生まれ必要な期間だけ乳首が生えてくるという、驚愕の特異体質に変貌していた。
ハンクは人間に近いせいもあり授乳が必要だった。
ピンも悟飯という父親を持ったお陰で人間とのクォーターだった為か授乳を必要としたが、もう半年も前から水だけの生活となっていた。
そしてピッコロが気が付いた時には、また乳頭は消失していたのだ。
「ああああ……!そんなっ今度こそ僕だけの乳首になるはずだったのにっ」
「……馬鹿かお前は。一番要らないだろうが……」
「要るんです乳首!開発しようと思ってたのに……っ」
「……」
あまりの悟飯の嘆きように、最早呆れて口をきく気力も失せてしまった。
そんなピッコロの心情にも気付かず、悟飯が胸に顔を埋めてくる。
「でもいいです!この胸は僕のモノだっ」
「そうだな……」
げんなりとしたまま相槌を打つ。
うちの旦那は阿呆かもしれない、ピッコロは思考の片隅で今更な事を思った。
「……っ」
しかし冷静でばかりもいられない。悟飯の手が、着実に下肢に向かい延びていく。
下腹を撫でられたあたりで、ヒクリと身体が震えた。
内股を撫で回し始めた手。悟飯がこれから何をするかという予感が、ピッコロを惑わせる。
内股への刺激も、ピッコロは苦手だ。
ひたすらに力強い手に優しく撫でられているうちに、身体の中心が熱くなり始めるからだ。
悟飯の手がいよいよ、ピッコロの性別を位置づける箇所に接近する。
「はあ……っ」
漏らした溜め息は、予想以上に熱を帯びていた。
陰唇を指先に擽られ、思わず閉じようとしてしまった脚を強引に割られる。
悟飯が身を移動させ、ピッコロの脚の間に収まっていた。
「……っ悟飯、見るな……っ」
「ピッコロさん、ここ、もう濡れてます……ねえ、今日はいいでしょう?」
「っあ……っ」
上げてしまった声は、驚きか、刺激にか。ピッコロ自身にも判別がつかない。
ぐちゅ、と音を立て、悟飯がその場所を手の平全体で刺激するように、押し上げてくる。
「ご、ごは……っ」
「これだけで僕の手、ぐちゃぐちゃですよ。いつもより濡れ方早い……ねえ、ピッコロさんも僕の口でしてくれましたよね。だから」
僕もお返ししていいですか?
最早悟飯はピッコロの返事など求めていない。
言い様、その黒々とした頭髪を有する頭が、ピッコロの股間に埋まるのが見える。
今度はピッコロが狼狽し、声を荒げた。
「よせ悟飯!俺はそれは嫌だと……っんんうっ」
ヌチュリ。敏感な場所に走った感覚に、ピッコロの腰が跳ねた。
止めさせようと伸ばした手で、そのまま慌てたように返し自分の口を塞ぐ事になる。
軟体が膣穴の縁を這い、クリトリスを皮の上から舐め上げる。
「ウア……!?」
股間の間を舐められる行為は、どうしても最初の行為を思い出してしまう。
同意も何もなく始まった、恐怖と不安、そして疑問ばかりが先行した嫌な記憶。忘れたくても忘れられない、身体を強引に開かれる激痛。
頭は確かに激しい拒否感に苛まれているのに、そこに感じる舌の感触は、正直衝撃だった。
濡れた軟体が上下するたび、激しい快感に腰が震え、跳ねる。
情けない話だが、口から漏れる悲鳴じみた声を抑えられない。
「嫌だ……ッごは、ん……っやめっひぐう……っ」
しっかりと己の腰を押さえつける悟飯の手に、のたうつ事さえ許されない。
指で押し上げるように器用に皮を剥いた悟飯が、剥き出しになった陰核を舌先でくすぐるようになぶる。
その箇所から全身が震える程の強い快感が湧き、ピッコロの下肢を硬直させた。
はい、乳首は消えてしまう設定にしました。
でないと戦闘中に大変な事になるしと思いまして。いや考えすぎなんですけども
「アッア───ッやっ嫌だっ悟飯っっうああっ」
戦慄くピッコロの制止など全く聞かず、悟飯は更に舌の動きを激しくする。
それだけではなく口づけるように吸い上げられ、ピッコロには堪ったものではない。
必死に開かされた足を閉じようとするが、悟飯の力強い手に阻まれる。
身体が熱くなり、呼吸が乱れる。何かに追い立てられるような切迫感。どこかに投げ出されてしまいそうな恐怖にも似た感覚に、思わず悟飯の頭を鷲掴んだ。
まるで強力なエネルギー弾を放とうとしているように、身体の奥に激しい何かが凝縮されていく。
「ひっい……っあっダメだっダメ……!もっ……〜〜〜〜!!」
最後はもう、何に対し「ダメ」と訴えているのか、自分でも分からない。
凝縮されたものが全身に一気に弾ける感覚に、下肢が強張り背筋が思い切りのけ反った。
激しすぎる衝撃、身体が宙に浮いたような浮遊感。
頭が真っ白になり、ビクビクと身体が痙攣する。
自分でも、膣内が激しく攣縮しているのが感じられた。
荒く乱れた呼吸で身体を跳ねさせる。
快感の絶頂。それは何度か経験したとはいえ、到底慣れることも受け入れることも出来ない高まりだ。
痛みでも苦しさでもない。
それなのに総てを持って行かれしまいそうな、激しい奔流。
「……っあ、は……はあ……っ」
「ピッコロさん、口でするの気持ちいいでしょ?凄く素敵な顔してます……それに、ここも……」
「ふああ!やっやめっろ……!」
「凄く熱くなって、うねってる。指入れただけなのに、僕も興奮しちゃってやばいです」
いまだひくつき落ち着かないそこに、悟飯がゆっくりと指を挿し入れてくる。
敏感になりすぎているそこに、異物が侵入する感覚。ピッコロは身体をのけ反らせる。
悟飯が指を動かす度、再び襲う快感と、響く濡れた音。
水分で霞む視界、それでも脚の間にいる金髪の男の顔が、酷く興奮しているものだと分かる。
悟飯の吐息も荒かった。自分の呼吸を凌ぐ程に。
指が引き抜かれ、熱いものが宛てがわれる。その刺激に、ピッコロはグッと息を詰めた。
「ピッコロさん、先端宛てただけなのに気持ちいいです……ピッコロさんの入り口、ひくついて吸い付いてくる……」
「……もっもう早く入れろっ無駄口ばかり叩くんじゃないっ」
悟飯が押し付けた先端で、穴と陰核とを何度も往復する。
それにすら跳ねてしまう腰に、ピッコロの羞恥心は限界を迎えていた。
悟飯の熱過ぎる視線がそこに注がれている。
今から本当に悟飯が入ってくるのだと、ピッコロは硬く目を瞑り覚悟を決めた。
───しかし。
「すみませんピッコロさん、起きてもらっていいです?」
「は?」
「あの、下マントとか敷いてないから、ピッコロさんの背中に傷がつくといけないので……」
弁明しながら、悟飯がピッコロを抱き起こした。
そのまま力強い腕に抱かれ、地面に座る悟飯の腰を跨ぐような格好にさせられる。
ワケも分からずにいるピッコロに、「今日はこの体位でしましょう」と、額にMの刻印を浮かべた悟飯が笑顔で見上げてきた。
向かい合い、密着している格好。下から見上げてくる悟飯に、何故だか羞恥心が膨れ上がった。
「裸で地面に寝転がっただけで、俺の身体に傷がつくわけがないだろうがっ」
「まあまあ、念のためですから、ね?」
「………!」
悟飯には退く気はなさそうだ。
意外に頑固な事くらい、長い付き合いの中で熟知している。
観念するしかないかと、ピッコロは羞恥を誤魔化すのも含め溜め息を吐いた。
「お、俺が何かすることはあるのか?」
「僕にしっかりしがみついててください。それ以外はいつもと変わりませんから。」
「そうか……」
返事を返すと同時、再度悟飯のモノが宛てがわれる。腰を下げるように掛かる圧力に、いよいよだと予感し、ピッコロは咄嗟に顔を横に反らした。
「ピッコロさん、入れますよ、腰ゆっくり落として」
「っう、んんん〜〜〜っ」
ヌブリ、先端が一息に入り込み、そのまま狭い肉を割り開いて奥へと進行してくる。
体内を抉る硬い熱に、大腿が強張った。まだ入るのかと思う程に、悟飯のモノが深くまでを支配してくる。
ゆっくりと決して強引にではないが、悟飯がピッコロの腰に回した手で押し下げるようにし、猛る雄を飲み込ませていく。
まるで自から動いているような錯覚、互いの吐息が至近距離で交わる。
悟飯の雄よりも大きな赤子を二回もそこから産んだというのに、やはり雄の侵入は激しい違和感が伴う。最初は苦しい程なのなだ。
感な粘膜を押し広げ擦られていく行為。激しい痛みが伴わなくなったことだけは救いだった。悟飯の腰が、とうとうピッコロの尻に密着する。
太く熱いものが、ピッコロの体内でドクドクと脈打つ。
「あっはあ……うう……っ」
「ピ、ピッコロさん気持ちいいです……も、動きますね?」
「っまっ待て……っまだ……っ」
久方振りの性交であるせいか、ピッコロは異物感に順応できないでいた。
しかし悟飯はピッコロの制止を聞いてくれなどしない。
奥まで収めたモノをギリギリまで引き抜き、どちゅ……と音がしそうな勢いで突き上げてくる。
衝撃にのけ反ったピッコロが見た悟飯は、一度は取り戻したかに見えた理性を完全にかなぐり捨て、荒々しい雄の顔をしていた。
「……っあっあぐ……っ」
「……っは、はあ……っピッコロさん……っ」
押し返す為に掴んだ悟飯の肩、しかしそれを薙ぎ払う事は出来なかった。
悟飯らしからぬ激しい動き。額に刻印された呪われた支配の証。
悪の心が増大され己の本意のままに動いているはずの悟飯は、それでも縋るようにピッコロの名を呼んでくる。
拒めなかった。こんな状態でもピッコロの存在を認識している悟飯が、愛しくなってしまう。
(ちくしょう……!)
叫ぶ変わりに喉を震わせ、悟飯の腕を握りしめる。
一度だけ悟飯を止めるためにギっと睨みつけ、ピッコロはがなった。
「……っ俺になら何をしてもいい、悟飯……!お前なら何でも受け止めてやる、俺がお前を愛してるからだぞ……!」
それはピッコロの覚悟であり、悟飯に対する純粋な想いでもあった。
復讐しかなかった筈の己の生に、別な意味を持たせてくれたのは間違いなく悟飯だった。
悟飯だから、最初の暴力でしかなかった行為も許した、悟飯だから、自分が生み出した新しい命を愛することができた。
悟飯だから、悟飯だから───
お前だから、今だって殺されても構わないと、俺はそう思っているんだ
「ピッコロさん……」
ピッコロからの突然の告白に、悟飯は目を見開き、青い瞳で唖然と見下ろしてきた。
美しい青の中に、ピッコロの顔が映っている。
その青は、ピッコロと悟飯が修業したこの大地の空を思わせ、そして澄んだ水によく似ていた。
ピッコロがそう思った直後、悟飯がピッコロの上にばたりと倒れこんできた。
「ありがとうございます……っ……僕も愛してます、ピッコロさん……そしてあの……すみません……」
「は?」
唐突な謝罪を口にした悟飯が、ピッコロの胸の位置から顔を上げてくる。
金髪を有する戦士は申し訳なさそうに、そしてバツが悪そうに笑った後、自らの額を手でぐいっと拭ってみせた。
ピッコロは固まる。悟飯の額のMの文字が、ぐにゃりと歪み、半ば消えかけている。
「……っお、お前えええ!?」
「すみませんすみません!」
「わっ馬鹿っ動くな……っああ……っ」
「言い訳は後でします……っだから今はこのまま……ね……?」
「なっ何がっね、だっこの……っんんん……っ」
騙していたのかとピッコロが驚愕に叫ぶ前に、悟飯は律動を再開させてきた。
今度は今までの荒々しいものではない、優しい動き。
ピッコロの浅い位置を行き来し、焦らされるような快感にピッコロが悶える頃合いを見ては、唐突に最奥を突き上げてくる。
熱い痺れがピッコロを翻弄し、衝撃が体中を震わせる。
思考が霞む。言わなければいけない事が山ほどあるというのに、甘く疼く官能が、それをさせてくれない。
「あっあっあっ悟飯……っや、やめ……っ俺は……っ」
「ね、ピッコロさん、気持ちいい……?僕おかしくなっちゃいそうです、ピッコロさんの体、やっぱり凄く気持ちいい……ピッコロさん……」
「はあっうっひああ……っまっ待て悟飯……っやっやっま……っ」
子宮口を支点に悟飯の雄で体を揺すられ、ピッコロはもうわけがわからなくなっていた。
最早意味のある言葉を紡げないでいるピッコロから体を離した悟飯が腰をグラインドさせ、腰をがっちりと掴み突き上げる。
腹側の性感帯を直に刺激され、ピッコロの頭はまさに真っ白になる。覚悟も出来ていないうちに爪先から頭までをも貫いた快感が、体をビクビクと痙攣させる。
「アッアクウ……ッッ」
「あっピッコロさん中凄い……っビクビクして……っぼ、僕もっもう……っ」
「ひ、い……っあっあ、あっあっあっごっ悟飯っ悟飯……っ」
ピッコロの吸い付くように震える膣に突き入れている悟飯が、堪らないといった顔で息を荒く乱し腰の動きを速める。
絶頂を迎えたばかりのピッコロは、悟飯の動きに成す術なく翻弄され、二度三度と脳が溶けて弾けてしまうような衝撃に背をのけ反らせ、震えた。
「ああ……っも……っピッコロさん……!」
「ひっうう……っ」
ピッコロの奥を叩くように何度も突き上げていた悟飯が、情けなく声を震わせピッコロの股に腰を深く押し付け体を震わせる。
自分の中で何度も跳ねる雄に身も心もクタクタにされてしまったピッコロの上に、脱力してしまった悟飯が倒れ込んできて、荒い呼吸のまま呟く。
「……は、はあ、は……三人目、できちゃったかも……」
「………く、くそやろう……」
そう返すだけで精一杯のピッコロの目には、散々に味わわされた快感に大粒の涙が浮いていた。
「ピッコロさんもう一回!ね、もう一回お願いします……!」
「馬鹿かキサマは!?早く離れろ!」
しつこく次をねだってくる悟飯を、ピッコロは頑として突っぱねる。
「だってピッコロさんの中凄い濡れてて気持ちいいから……っああっほら、僕のもうまた立ってきちゃいましたよホラ……っ」
「ホラじゃない!あっ動くな……っお前っ……んっんん………っ」
まだピッコロにしがみつくように入れたままの悟飯の雄が、勢いを再び取り戻している。
このままではなし崩しにまた再開されてしまうと恐怖する反面、強引に再燃し始めた淫欲に頭が揺らいだ。
が───
「よー悟飯、ピッコロー、もおオラ腹減っちまったからいいかー?」
「え?」
「は?」
突如響いた呑気な声に、ピッコロと悟飯は同時に洞窟の入口に顔を向ける。
そこには、アハハーと笑う悟空が顔を覗かせていた。
「父さん!?」と悟飯が叫び、ピッコロは。
頭で状況を理解する前に、悟飯を口から放った閃光で吹っ飛ばしてしまっていた。
「きゃああああ!?パパア!どうしたの!?傷だらけ!?」
「……マ、ママにこてんぱんにやられたのか……?」
ズタボロの悟飯に悲鳴を上げたのは、ハンクとピンだった。
悟飯は父とよく似た笑顔で「ハハハ」と笑い、恥ずかしそうに頭をかいている。
「孫……キサマも覚えておけよ、絶対に目にモノ見せてやるからな……!」
「なあ聞いてくれってピッコロオ!オラだって悟飯のヤツがこんなことすっとは思ってなかったんだって!オラはハンクとピンがドッカリがいいって言うからよ、じゃあ閻魔様にお願いしてフリーザ達でも連れてきたら盛り上がるんじゃねえかと思ってよ」
「ドッキリだ!そもそも何でそういう発想になるんだ!それだって十分悪趣味だろうが!」
「でも久々にあいつらと戦って面白かったろ?」
「だからそういう問題じゃない!」
庭の片隅では、ピッコロが非常識な悟空を怒鳴りつけていた。
話をきく分に、フリーザ、セル、ビビディ達を連れてきて戦うまでが悟空の考えたドッキリ、悟飯が操られちゃったどうしよー!がブルマのドッキリ、そしてそこから先は完全に悟飯が一人で暴走したドッキリだという。
あんな筒抜けな会議で人を謀っておいて裏ではしっかり粗雑ながら別の本格的なドッキリを企てていたのだ、尚更質が悪い。
「あーあ、オラはドッキリなんてやめとけっつっただー。何もピッコロさの誕生日にそげなアホなことしなくても……二人も子供こさえて離婚だなんだってなったらどうする気だだ……」
「あーらチチさんたまにはいいのよぉ、最近は平和だったもの、何かイベントがあってこそ二人の愛が深まるってものよ、ねーベジータ」
「……お前達はアホだな……」
庭の中央でバーベキューの準備をしているチチ、ブルマ、ベジータの会話が聞こえてくる。
ピッコロは額に浮いた青筋がビキビキと音を立てるのを自覚した。
「なあなあピッコロ、今日はこれからオメェの誕生会すんだぞ、オメェが怒ったままだとオラチチに飯抜きにされるかもしんねぇんだって、機嫌直してくれよ、な!」
「勝手に飢え死にしてろ!」
ピッコロは苛立ちと共に飛び立つ。悟飯がした事にも腹は立っていたが、それを悟空に見られていたこと、そしてそれよりも、まんまとハメられてしまった自分に一番幻滅していた。
「……ママ……?」
裏の山に立て篭もって数分、弱々しく自分を呼んできた声に慌てて振り返る。
そこには泣きそうな顔をしたハンクが、木の陰からピッコロを伺うように覗いていた。
余りの怒りにハンクの気配すら拾えていなかった自分に焦り、ハンクに急いで歩み寄り膝をついた。
「ど、どうしたんだハンク……!?はっすまん、俺がいないとバーベキューが始まらないのか!腹が減ったんだなすまん」
「ち、違うの……っごめんなさい……!」
小さな体が、ピッコロの腕の中に飛び込んでくる。
わーわーと泣き始めてしまった愛娘に、ピッコロは盛大に狼狽した。
「どうしたんだ……?」
「ママっごめんなさいごめんなさい……!ママが喜んでくれるようドッキリをしようと思ったのに、ハンク、ママとパパを喧嘩させちゃった……っ」
必死に自分に縋り付き泣くハンクに、ピッコロは内心自分の迂闊さに舌打ちをした。
今日ドッキリを企画すると言い出したのは、ハンクなのだ。
勿論そこに悪意はなく、ハンクは純粋にピッコロに何かサプライズをしたかっただけなのだ。
取り巻きの大人達が駄目過ぎてとんでもない結果になってしまったが。
しまった、悟飯をぶっ飛ばすならせめて違う日にしておくのだったと後悔してももう遅い。
夫婦喧嘩など、子供達にとって一番恐怖を感じる醜態を、よりによってこの日に見せてしまったのだ。
「ハンクごめんな……ピン、お前もこっちに来なさい」
ハンクの頭を撫で、もう一つの気配に向かって呼び掛ける。
木の上から、目に涙を溜めたピンが下りてきた。
「ママ……すまない……」
ピンもピッコロに抱き着いてくる。
「謝るのはママとパパの方だ。お前達はせっかく俺を喜ばせようとしてくれたのに、台なしにしてしまったな」
「違う!悪いのは俺だ!俺がママやパパが戦ってるところを見たいと言ったんだ!」
「違うもん!ハンクがいったんだもん!」
涙を流し泣き叫ぶように、互いに罪の責任を一人で被ろうとする幼い兄弟。
自分が悪い、他には罪はないのだと必死に叫ぶ幼い魂に、ピッコロの心からすぅ、と怒りが抜けていく。
こんなに可愛らしく、愛おしい。この純粋で綺麗な存在は、お前がいなければ存在しなかったんだ。なあ、悟飯。
「すまなかったな、二人とも。……さて、これはママが謝る番だな」
ピッコロがハンクとピンを抱き抱えたまま呟くと、二人は泣き腫らしたキラキラと輝く瞳で、ピッコロをきょとんと見上げた。
「え?」
「……その、な。お前達にいいところを見せようとして、ママが暴走してしまったんだ。パパとは喧嘩じゃなく……稽古をしていたんだ。お前達に、昔俺がどうやってパパを鍛えたか、教えようと思ってな。第一お前らがドッキリを仕掛けてきていた事に本当は気付いていた」
ピッコロは子供達に、あえて嘘を吐いた。
子供達の心に残ってしまいそうな傷を取り除くための。
そしてまんまと騙されてしまった自分を、僅かばかりフォローするための。
こんな嘘はどうかと思うが、ピッコロの懸念とは裏腹に、二人の涙はぴたりとおさまった。
そうしてピッコロが願っていた反応が返される。
ハンクとピンの表情が、みるみるうちに明るくなった。
「ママ!ドッキリだって気付いてたの!?」
「ああ」
「いつから?」
「む……途中からだな。パパが悪の力に取り込まれるわけはない。パパは世界一強いお前達の父親なんだからな」
最中は悟飯が洗脳された事を微塵も疑わなかったわけたが、ここまでくればこう言うより他ない。
嘘も方便という言い訳が頭の中に浮いている。
「そっかあ!ハンクとピンのパパは世界一なんだ!」
「じゃあママは世界一より強いんだな。パパはママに全く勝てないしな」
喜ぶハンクに、何故か得意げなピン。
う、うむ……まあそうなるなと少し気まずい思いで賛同したピッコロは、すいと立ち上がり、息を吸い込んだ。
「というわけだ悟飯。お前からもきちんとハンクとピンに謝れ」
「え?」
ピッコロが呼びかけ、ハンクとピンが驚きの表情で周囲を見回す。
森の一番手前にある大木の後ろから姿を現したのは、気まずそうに笑う悟飯だった。
「パパ?」
「パパ!」
「すまんな悟飯、俺がドッキリに気付いていたとバラしてしまった。お前からも二人に話があるだろう」
歩み寄ってきた悟飯は、ピッコロに促されるように地面に膝を着いた。
小さな体が二つ、その胸に勢いよく飛び込む。
「パパー!バレちゃってたってハンク達のドッキリ!」
「やはりママ相手に秘密の作戦は難しかったな」
「そうだね、ごめんね?パパがもうちょっと上手くやれれば良かったんだろうけど……」
「ううん!パパもママも、とーっても強かったよ!かっこよかった!」
「俺もたくさん修行して、早く強くなるぞ!」
はしゃぐ子供達に、実はピンには研究者か何かが向いているのではないかと思うピッコロだが、そこはまあ言わなくていいかと見守る。
悟飯がそろっと、窺うように見上げてきた。
その瞳から、ありありと「後悔と反省」の意思を感じ取ってしまい、ピッコロは視線を外して溜め息を吐く。
昔から、自分が悟飯に甘いのは知っているだろう。
お前が俺に人間の温かさを教えてくれてから、ずっと。
「ハンクもね、手からズバって出せるようになるって、おじいちゃんが言ってたよ」
ハンクの言葉に、ピッコロもだが悟飯もぎょっとしたようだった。
「えっおじいちゃんそんなこと言ってたの!?」
「うん!今度教えてくれるって言ってたよね、ピン!」
「ああ。言ってた」
「悟空うう、あいつは全く……」
ピッコロは苦虫を噛み潰したような気分だ。
「あーママとパパが喧嘩してないって分かったらお腹減っちゃったぁっピン、いこっ」
「おうっ姉さん、かけっこ競争だ!」
「スタートぉ!」
「あっお前達……っ食べる前に手荒いうがいするんだそ!」
騒がしく走っていくハンクとピンの背中に、ピッコロは叫ぶ。
直後、ハーイと威勢のいい声が返された。
「ハンクの食い意地は最近お前に似てきたな……」
溜め息混じりに言うと、悟飯は「ハハハ……」と困ったように頬を指で掻く。
その仕種を見て、ピッコロももう本格的に怒りの念はなくしていた。
「今回は本当にしてやられたな。まさかバビディやセル、フリーザまで仕込んでいるとは思わなかった」
「僕も最初父さんに聞いた時はびっくりしちゃいましたよ。何でも、地獄も退屈だから、息抜きに良いって事で快諾してくれたらしいです」
「閻魔様もか」
「界王様がかけあってくれたそうです」
「……お前らな……」
どれだけ暇人なんだと、ピッコロは呻く。
まあ自分もセルやフリーザとの戦闘は楽しんでいたため、どうにも強く文句を言えない。
「……ピッコロさん……僕、ピッコロさんが本当に好きなんです……」
「え?」
それまで笑っていた筈の悟飯が、ぽつりと呟くように言う。
そのあまりに悄然とした顔に、ピッコロは驚いてしまった。
悟飯はまたまにこういう顔をする時が、今までにもあった。
しかしその表情と言葉が、全く結び付かない。
悟飯は地面に座ったまま、自分の膝を抱えるようにして何処か遠くを見ている。
「毎日が幸せで、一分一秒がそれこそ夢みたいで、みんなの顔を見る度に、ああ、これは全部ピッコロさんが僕にくれたものなんだなぁって思うんです……」
でも、と悟飯が僅かに歯を噛み締めたのが分かる。
「僕は凄く幸せです。……でもピッコロさんは?僕は、ピッコロさんの犠牲の上に幸せ面して居座ってるんじゃないかと思うと、怖くなってきて……」
悟飯の言葉は、ピッコロに話し掛けているというよりは独白に近いもののようだった。
ピッコロは静かに悟飯を見据えている。その目はただ澄んで穏やかだ。
悟飯は気付いてはいないだろう、自らの膝に頭を埋めてしまった姿勢では。
「……今日のアレは、本心です……ピッコロさんが世界征服したいなら、僕はピッコロさんの願いを叶える手伝いがしたい。だって僕ばっかり幸せじゃ不公平だ、そんなんじゃピッコロさんが……」
「おい」
ピッコロが呼びかけると、悟飯は漸く顔を上げた。
至近距離に移動して、悟飯の頭を叩く。
「痛い!ピ、ピッコロさん……!?」
「お前はいつも勝手に悩んで、勝手に暴走して、また勝手に悩むんだな。疲れないのか」
「ええ……!」
ピッコロは呆れたという感情を見せ付けるために大袈裟に溜め息を吐き、悟飯の横にドッカリと腰を下ろした。
「いい加減世界征服の事は忘れて欲しいんだがな。世界だぞ、恥ずかしいったらありゃしねぇ」
「今なら簡単じゃないですか」
「……」
乙
ハンクまだ手からズバって出せないのか
何を考えてそう言っているのか分からない悟飯を横目で睨み、ゴホンと咳払いを一つ。
「お前達だって今が幸せなら、それを壊そうなんて思わないだろう」
「はい?」
「なあ悟飯、俺は本来、こうして自分で子孫など残せない体だったんだ。それが色々あって、まあ今はこうなわけだろう。……嫌ならな、俺はとうの昔に全部捨てている。お前には、俺が今何かを我慢しているように見えるのか」
最初は前に広がる森林に目をやったまま、そして最後は悟飯の目を見詰めて、ゆっくりと話した。
悟飯はまだ自責の念にかられていたのかと思うと、切なくなる。
お互いの間に確固とした信頼関係があるのは、揺るぎない事実だ。悟飯を信頼していなかったことなどない。悟飯が自分に向けてくれている気持ちも、疑った事はない。
愛だと言われれば、そうだと納得する。
悟飯も、ハンクもピンも。こんなに温かで失いたくない存在、自分よりも大切な魂。
人間でいう最上の好意は愛だという。では自分の気持ちにも愛だと名をつけてもおかしくはないはずだと、ピッコロは思っている。
しかし時に愛しているからこそ人は悩み、考えるのだということも今は分かったことだ。
ただ愛しているだけではいけないのだ。愛しているからこそ、人は相手の気持ちを慮り、悩み、そして時に傷付くこともある。
ピッコロは思った。
悟飯は自分を愛してくれているのだと。だからこそ何かを色々考え過ぎて、途方もない思考の彼方で更におかしな悩みを発生させてしまったのだろうと。
「……お前は俺の気持ちをアレコレ考えてくれたわけだな。それで俺がまだこうなったことを後悔してるんじゃないかと、そう思ったワケだろう。悟飯、何度聞かれても、俺は自信をもって言うぞ。俺はお前も、子供達も、愛している。お前達を、今の生活を大事にしたい。俺が死んでも、永遠にだ」
「ピッコロさん……!」
大きな目を見開いた悟飯ががばりと、ピッコロにしがみつくように抱き着いた。
「ピッコロさんすみません……!俺、あなたを試すような事をして……!でも俺本気だったんです、ピッコロさんがもしまだ野望があるならって、本気で……っ」
「俺の野望か。勿論あるぞ」
「え!?」
ピッコロの答えに、悟飯が顔を上げ目を見詰めてくる。
「お前がもっと好きな研究をして、その分野の第一人者になる。ハンクとピンがスクールに通って、元気に大人になって、いずれは孫も見せてもらいたいな。悟空は孫がいるわけだから、俺は曾孫も見ないと勝ったことにならんしな」
そこまで言って、ピッコロはニヤリと笑った。
「あと、幸せな生活とやらのためには、一生伴侶と仲良く生活した方がいいらしい。……浮気はさせないぞ、覚悟しておけ」
ピッコロの言葉に、悟飯は顔を真っ赤にさせた後、泣きそうな顔で破顔した。
「はい……!奇遇だな、俺もピッコロさんと同じ野望を持ってました。……ピッコロさん、二人で一生かけて、野望を達成しましょうね」
「そうだな」
どちらからともなく、身を寄せ、顔を近付ける。
二人の顔が静かに、重なった。
「悟飯……だがな、今回みたいなのは二度とナシだぞ」
「は、はいすみません……」
「それとな、……あ、ああいう事がしたいなら、普段から素直に言え。ちゃ、ちゃんと善処するからな、いきなり溜め込んで爆発するのはよせ」
「ピ、ピッコロさああん!ありがとうございますうう!本当に一生愛してます!」
悟空「よー悟飯、ピッコロ!遅かったな!バーベキュー始めてたぞ」
悟飯「すみません父さん。……え?!」
ピッコロ「フ、フリーザ!?セル!?バビディ!?」
バビディ「ヤッホー、僕達もちゃんと手伝ったからね、お肉いただいてるよーん」
フリーザ「フフフ、バーベキューというのもなかなか美味しいじゃないか」
セル「俺はこの骨付きカルビというのが気に入ったぞ」
ブルマ「はいはーいたっくさん食べてねぇ!まだまだ飲み物も食べ物もいっぱいあるわよぉ!」
天津飯「ピッコロ、悟飯、子供達二人とも大きくなったな。礼儀正しいし、二人とも良いコだ」
悟飯「天津飯さん、ありがとうございます。あれ、チャオズは?」
天津飯「置いてきた」
悟飯「え!?」
天津飯「ハハハ、冗談だ。今プーアル達とチチさんの手伝いに行ってるよ」
ピッコロ「そうか」
クリリン「よー二人とも!いや、ビックリしただろー!セルとフリーザとか懐かしすぎだって」
悟飯「クリリンさん、お騒がせしてすみませんでした」
クリリン「いやいや、俺も悟空のドッキリに賛成はしたけどさ、ああやってまたセルとかフリーザ見たらさすがに緊張したよ。しっかし悟飯、バビディに操られてる設定にしようってのは芸が細かいよ、流石だわ」
ピッコロ「何!?」
悟飯「い、いや、あの、アハハ……(滝のような汗)」
クリリン「まあピッコロ途中で気付いてたんだろ?ハンクちゃんとピンが、『ママにバレてたー!』て嬉しそうに言ってたし。ま、お前騙すなんか無理だよなピッコロ」
ピッコロ「……フン」
クリリン「もし俺が18号にこんなドッキリ仕掛けたら半殺しだぜ。お前は優しいよな」
ピッコロ「……」ジト目
悟飯「……(ヒイイイ)」
亀仙人「ピッコロ、御主もすっかりママさんなんじゃなあ。ワシびっくりじゃ」
ピッコロ「ふん」
亀仙人「でもピッコロの裸は見たいとは思わんの。人妻モノも好きなんじゃが」
ピッコロ「……ああ、懸命だな。俺の裸が見たいなんぞ吐かしたら、八つ裂きだ」
亀仙人「その前に超愛妻家の悟飯にボッコボコにされちまうわい」
ピッコロ「!!……ちっ」
ウーロン「亀仙人のじーさん、ピッコロからかうなよ、マジで殺されんぞ」
亀仙人「じゃな。若いっていいのー」
ピッコロ「……」
ヤムチャ「はいはいハンクちゃん焼けたぞー」
ハンク「わーい!ヤムチャさんありがとう!」
ヤムチャ「ピンちゃんは?」
ピン「ちょっとなら食べられる。……あ、姉さん」
ハンク「ん?……ああそっか!ピン、これね?これ」
ピン「よし」
ヤムチャ「え?あれこれイラスト?綺麗だなぁー!」
ハンクピン「ママ!」
ピッコロ「ん?」
ハンク「ママ!お誕生日おめでとう!これね、ハンクとピンからプレゼント!」
ピッコロ「何?」
ピン「えいっ」
ボワンッ
ピッコロ「何だ……は!?」
ピッコロ、フリッフリのウエディングドレスにお色直し
全「えええー!?」
ハンク「すごいっピンっばっちりだよ!」
ピン「姉さんの絵の通りに出せたな」
ピッコロ「ななななな!?な!?お前達!?」
悟飯「ピッコロさああん!?ハンク!ピン!ありがとう!とっても素敵だよ!」
ピン「姉さんが一生懸命写真を見て、自分で考えたウエディングドレスなんだ」
ハンク「ピンがね、魔法でちゃんと出せるよういっぱい練習してくれたんだよ」
ピッコロ「……!そ、そうか……ありがとうな(そんなこと言われたら脱げん……!)」
チチ「まあまあピッコロさん素敵だー!ハンクちゃんは将来デザイナーになれるだよ上手だ!」
ハンク「本当!?やったぁ!」
ヤムチャクリリン亀仙人18号「……」
ピッコロ「お前ら、笑いたきゃ笑え」
ヤムチャ「グッいや無理……」
クリリン「……っ逆逆、いいもん見せて貰ったよ」
亀仙人「……い、いやぁ、ブッ冥途の土産になるわい」
18号「私にも後で着させろよ」
クリリン「え!?」
悟空「おー!似合うじゃねえかピッコロ!」
ピッコロ「お前は寧ろ少しは笑え!」
ベジータ「……何だアレは……」
ブルマ「はいはいっじゃあ素敵なプレゼントも貰ったところで、みんなで記念撮影しましょー!これうちの最新カメラ!ハイチーズの掛け声で遠隔でシャッター押せるの。さあみんな並んで!」
ピッコロ「この恰好でか!?冗談じゃ……っ」
ハンク「ママ……?」
ピッコロ「冗談じゃ済まないぐらい俺に似合っているな。ありがとうな、ハンク、ピン」
ブルマ「はいみんなこっち並んでー!バビディセルフリーザ!あんたらもよ!明日には地獄に戻るんだから記念よ記念!」
フリーザ「何の記念なんだい」
セル「いいじゃあないか。今日はあのナメック星人の誕生日らしいしなぁ」
バビディ「僕このプリン取り置きねー」
チチ「ほら悟空さっいつまで食ってるだ!」
18号「はいっと。じゃあハンク、ピン、よろしくな。頑張っといで」
ハンクピン「はーい!」
ハンク「ママあ!」
ピン「改めまして。お誕生日おめでとうママ!」
特大ケーキを二人がかりで運び込み
ブルマ「はーいいくわよー!ピッコロォ、お誕生日おめでとう!ハイチーズ!」
全「おめでとうピッコロ!」
カシャッ
夜も更けまして
悟飯「ふふふー。良く撮れてますね写真。ピッコロさんすっごく綺麗です」
ピッコロ「……フン」
悟飯「……ピッコロさん」
ピッコロ「何だ」
悟飯「お誕生日、おめでとうございます。ピッコロさんがこうしてここにいてくれること、本当に嬉しいです。……一生、僕と一緒にいてください」
ピッコロ「……当たり前だ、頼まれても別れてやらんからな。二度も三度も野望を達成出生んのは、俺の沽券に関わる」
悟飯「僕もです。僕は今まで反古にした約束はありません。……愛してます、ピッコロさん」
ピッコロ「……俺もだ」
チュ
悟飯「ピッコロさん……三人目作りません?今度もピッコロさんに似た可愛いコだといいな」
ピッコロ「……俺は次はお前に似た男がいいんだが……あっちょっこらお前……っ」
悟飯「好きです本当に好きでたまりませんピッコロさん、可愛いです」
ピッコロ「っ!お前は全く……っうあっあ……っんん……っ」
悟飯「次乳首出てきたら、ちゃんと開発しましょうね!」
ピッコロ「……はあ、好きにしろバカ野郎が……」
END
何度も長々と間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
勢いで書いてしまったため、原作の時間軸設定とかなりずれてしまったり、自分で書いたことを忘れていたりと酷い出来になってしまっていたところが悔やまれます。
こんなSSですが、保守して下さった皆様ありがとうございました。
励ましの言葉をたくさん貰い、皆様には感謝してもしきれません。
ハンクはまだズバっ出来ません。両親の教育方針ですね。
それではありがとうございました。また何処かでお会いしたらよろしくお願いいたします。
ピッコロさん愛してる!お誕生日おめでとうございます!
待ってたかいあった。
乙
またこっそり続き書いてくれ。
そんときは新しいスレ建てたらいいさ。
面白かった。
乙、よくエタらず完結させたな
またピッコロさんで書いてくれ
でもトリップが無いから次回作があってもわからないのがつらいところだ
・カテゴリー「ドラゴンボール」のSS一覧
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悟飯「ピッコロさんは正確には男の人じゃないんだよ」
ピッコロ「安定期?」
※前回のおまけ分2レス、ネタ1レスの後に本編が入ります。
159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 09:28:42 ID:6ucGBfvY
ありがとうございます!
皆様からいただくレスに励まされて書き切ることができました。
まとめていただくというのは、嬉しい反面大変だなと実感いたしました。
最後におまけです。こういうの無い方が良かったらすみません。
ハンク「ピンー!こっちこっち!」
ピン「お姉ちゃん速いよー!待って待って……っ」
ハンク「速くー!キツネさん逃げちゃうよ!」
ピッコロ「おいお前ら、あんまり遠くに行くんじゃないぞ」
悟飯「ははは、子供って本当に元気ですね」
ピッコロ「全くな……」
悟飯「しっかし、ハンクは本当に見た目地球人ですよね。ピンはピッコロさん生き写しだし……もうちょっと混ざっても嬉しかったんだけどなぁ」
ピッコロ「……いや、それはどうなんだ……」
160: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 09:37:48 ID:6ucGBfvY
悟飯「え?ハンクにピッコロさんみたいな触覚とかあってもいいと思いません?可愛らしいと思いますけど」
ピッコロ「……。ピンの瞳の大きさはお前譲りだろう。十分じゃないか」
悟飯「えへへ。……はああ、ハンクはいずれやっぱりお嫁さんに行っちゃったりするんだろうなあ……ちゃんと女の子だし。うう、寂しいな、僕想像しただけで泣きそうですよ」
ピッコロ「……変な男相手じゃ許可できんな」
悟飯「でもピンはピッコロさんと同じで性別ないから、僕達とずっと一緒に住んでるかもしれませんね」
ピッコロ「何でだ。もし必要なら、好きになった相手に合わせて性別を手に入れるかもしれんだろうが」
悟飯「ええ!?そんなっいらないですって!ピンはあのままが可愛いですもん」
ピッコロ「…………お前……」
悟飯「はい?」
ピッコロ「何か妙な性癖があるんじゃないだろうな……」ジト
悟飯「え……。……!?ちっ違いますよ!?僕はピッコロさんだから好きになったのであって……!わああっピッコロさん待ってください!本当ですから!誤解ですからー!」
終わり
161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 17:58:13 ID:pucYr5VU
>>1乙!
お前がナンバーワンだ!
164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/19(金) 02:59:36 ID:cZVVLaD2
ピッコロさんそっくりで悟飯みたいな目のピンちゃんを想像したら可愛かったwww乙!
166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/21(日) 19:55:18 ID:78xHQ4Js
いつもありがとうございます!
続編考えてみたのですが、いいネタが思い浮かばず……
それまでは思い浮かんだ短い話しを載せていこうと思います。
167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/21(日) 19:57:16 ID:78xHQ4Js
反抗期
ハンク「いやー!」
ピッコロ「じゃあこっちはどうだ」
ハンク「いやー!」
ピッコロ「じゃあこれならどうだ」
ハンク「いやー!いや!いやーー!」ジタバタジタバタ
ピッコロ「……そうか」
悟空「あちゃー!ハンク随分駄々っ子だなあー!」
悟飯「最近反抗期なんですよ。何もかもイヤイヤで、ハハハ……」
ピッコロ「ハンク、靴下脱げかけてるぞ」
ハンク「ヤダアアアアッ」
悟空「ひゃー!すげえな。まあハンクの反抗期なんてかわいいもんだぞ」
悟飯「え?」
悟空「ピッコロなんてよぉ、ハンクくらいの時は世界征服しようとしてたからな。とんでもねえ反抗期だったぞ」
悟飯「いやそれ反抗期じゃっ」
ピッコロ「」
※ここから本編
179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/09(木) 09:42:05 ID:mxXnhHUs
悟飯「ピッコロさんにドッキリをしかける?」
※捏造子どもキャラ注意でお願いします
ハンク「そう!学校で習ったんだよ!お誕生日はさぷらいず!ママにびっくりして喜んでもらうの!」
ピン「だそうだ」
悟飯「うん、喜んで貰うのはパパも大賛成だよ?でもドッキリって……今時の学校は何を教えてるんだ……」
180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/09(木) 09:50:52 ID:mxXnhHUs
悟空「いいじゃねえか悟飯ー、かてえこと言うなって。ハンクー、ピン、じいちゃんも手伝ってやっからな!」
ハンク「ありがとうおじいちゃんっ」
ピン「恩に着る」
悟飯「えええ!父さんも参加するんですか!?……だ、大丈夫ですか……」
悟空「ったりめえよー、可愛い孫の頼みだかんな、オラはりきっちまうぞお」
悟空「よし!ハンク、ピン、ピッコロはえれえ耳がいいからな、作戦会議がバレねえように、あっちの山の方で秘密会議すっか!」
ハンク「わーい!」
ピン「うむ」
悟空「よし!じゃあ行くぞ!」ビュンッ
ハンク「はいはーい!」ピュン
ピン「パパ、行ってくるからな」シュッ
悟飯「あー気をつけて行ってくるんだぞー!……本当に大丈夫かな……」
ピッコロ「まったく、元気だなあいつらは」
悟飯「ピッコロさん」
183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/09(木) 19:51:53 ID:eijfJppo
おー、来てた来てた!
さすが>>1、義理堅いな
ピンはピッコロさん並に成長が早いのかな?
前作最後でハンク懐妊から5年後で
ピンが生まれたて(上4歳、下0歳?)だし
上の子が学校だから、上6歳下2歳くらいの話?
185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/09(木) 22:04:36 ID:mxXnhHUs
ありがとうございます。
ハンクは7歳、ピンは2歳くらいの設定です。ピンは少し成長早目の雰囲気で。
ピッコロさんお誕生日おめでとうございます!
ピッコロ「ドッキリか……何をしかけてくるつもりだかな」
悟飯「ハンクとピンだけなら心配しないんですが、父さんが絡むとなるとなあ……」
ピッコロ「ふん、悟空もアレで深く何かを考えたりしない性格だ、大丈夫だろう」
悟飯「ですかね。……ピッコロさん」
ピッコロ「ん?何だ?」
悟飯「お誕生日、おめでとうございます。」
ピッコロ「何回言う気だ。もう聞いたぞ」
悟飯「へへへ、何回でも言いたいですよ。大好きなピッコロさんが生まれた日ですからね、僕も嬉しいです」
ピッコロ「まったく、お前ら人間はいちいち誕生日だなんだと忙しい生き物だな」
悟飯「ピッコロさんだって僕や子供達の誕生日は色々やってくれるじゃないですか」
ピッコロ「……ふん、成り行きだ」
悟飯「ハハハ」
186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/09(木) 22:19:26 ID:mxXnhHUs
ピッコロ「な、何がおかしい」
悟飯「いえいえ、おかしいんじゃありません、嬉しいんですよ」
ピッコロ「変な奴だな……」
悟飯「ところでピッコロさん、父さん達の会議、聞かなくて大丈夫ですか?聞いとけば、多少対策は立てられると思うんですが」
ピッコロ「秘密会議なんだろう。盗み聞きなど小賢しいマネをするまでもない、あいつらが何をしてこようが別に驚かん」
悟飯「はは、さすがだなぁ」
ピッコロ「第一、事前からの打ち合わせではなく当日に考えるくらいだ、大した内容じゃない」
悟飯「凄いお見通しっぷりですね」
ピッコロ「チビどものことくらいわかる」
悟飯「楽しみですね、どんなことしてくるのかなーあの子達」
ハンク「ママママ!見て!ドラゴンボール集めてきたの!」
188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/10(金) 01:20:16 ID:cYzroZUU
ピン「俺は2コ見付けたぞ!」
悟空「いやー、色々考えたんだけどなんかメンドクサクなっちまってよー!ピッコロが喜べばいっか!てなってな。何か好きな願い事しろよ、ピッコロ」
ピッコロ「……お前らというやつは……何となくこんなことになるんじゃないかと思ってはいたが……(ハア……)」
ハンク「ハンクも三つ見付けたんだよ!ママっ何お願いするっ?」
ピン「いい掃除機とかか」
ピッコロ「……お前ら、ありがとうな。俺はとても嬉しいぞ。」
ハンク「へへー!ママ、お誕生日おめでとう!」
ピン「お誕生日おめでとう」
ピッコロ「ありがとうな。……さて。神龍には今、願い事は三つ可能だったか……。何がいいんだろうな、家族が健康に過ごせればいいという事以外思い浮かばん……」
悟空「イシシ、おめぇもすっかりお母さんだなーホント」
ピッコロ「……む、むゲホンゲホン」
191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 12:15:54 ID:A07RW2O.
ハンク「ダメだよーっママにプレゼントなんだもんっママが願い事してくんなきゃやだ〜……」
ピン「同じく、だ。」
悟空「そうだぞピッコロ〜、こういう時は空気ってやつを読むんだぞ、気じゃねえぞ?」
ピッコロ「そ、そうだな。……ハンク、ピン、俺はお前達が嬉しいならそれが一番だ。だからお前達が願い事をしてくれ」
ハンク「ママ、ハンク達を誤魔化そうとしてる」
ピン「うむ」
ピッコロ「な!?そ、そういうわけでは……!」
悟空「女は勘が鋭いんだぞぉピッコロ?騙せるわけねぇだろ。馬鹿だなー」
ピッコロ「……貴様……」
ピン「あ、良い願い事を思いついたぞ、お姉ちゃん」
ハンク「え?」
ピン「ママは昔世界征服をしようとしていた筈だ。それにしよう」
ハンク「ああ!それいいかもっ」
ピッコロ「待て。別に俺が世界征服を企んでいたわけじゃない。俺の前身、あー……ち、父が……いや……」
192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 12:26:56 ID:A07RW2O.
ハンク「ママの父……つまりハンクとピンのおじいちゃんってこと!?」
ピッコロ「いや、あの、いや」
悟空「そうだな、ピッコロ大魔王の方だったな。ピッコロはオラを倒すってのが願いだったもんなあ」
ピン「分かった」
ピッコロ「お前ら今の話しは忘れろ。悟空っ貴様もいらんことばかり話すな!」
悟空「ハハハ、いいじゃねえかー」
ハンク「じゃあママ、願い事何にする?」
ピン「何にするんだ」
ピッコロ「……ちょっと考えさせてくれないか」
ハンク「はーい。じゃあ、パパが帰ってきてお誕生日会するまでには考えといてね!」
ピン「そうしろ」
ピッコロ「分かった分かった」
悟空「っしゃ、じゃあ誕生日会の準備すっか!池に魚とりにいくぞー!」
ハンク「はあい!」
193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 12:41:23 ID:A07RW2O.
ピン「俺が一番でかいヤツを捕るぞ!」
悟空「じゃあみんなで競争だな!」
バシュッバシュバシュッヒューン
ピッコロ「ふー……あいつらが本気で世界征服などと言い出したらどうなるかと思った……」
ピッコロ「(しかし、ハンクが俺の誕生日を祝うなどと言い出すとは……あいつらも成長しているんだな)」
ピッコロ「(……世界征服、か。確かに、昔はそんな野望もあったのかもしれんが……今は微塵も興味がない)」
ピッコロ「(あいつらが無事に成長して、幸せになってくれればいい……なんだろうな、本当にそれが唯一の望みだ)」
ピッコロ「……フン、俺もヤキが回ったもんだ。……今更だがな」フイ
マイ「ピラフ様、あの緑の怪物がドラゴンボールから離れました」
194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 12:48:36 ID:A07RW2O.
ピラフ「緑の怪物じゃない、元ピッコロ大魔王だろう」
ソバ「しかしいいんでしょうかねえ……今更また世界征服とかお願いしても……」
ピラフ「やるしかあるまい。もうプランも決まっているのだ……!ほらソバ、さくっとドラゴンボールを回収してくるのだ!」
ソバ「ええっ私ですか……!?うう、やだなあ、怖い……」
マイ「男だろう!さっさと行く!」
ソバ「ひええっ」
ソバ「はあ、はあ……っ回収してまいりました!」
ピラフ「……こんなにあっさり七つ手に入ると、拍子抜けだな……」
マイ「さあピラフ様!もうやっちゃいましょう」
ピラフ「そ、そうだな……では移動するぞ!」
ソバマイ「はっ」ゴゴゴ……
195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 12:57:30 ID:A07RW2O.
バビディ「でえ?僕がこのこ達を洗脳してぇ、暴れちゃえばいいわけだねぇ?」
ピラフ「そうだバビディ!そして我が野望、世界征服を果たすのだ!」
バビディ「ヒヒヒ、君ぃ、生き返らせてくれたのはいいけどぉ、何でそんなに偉そうなのかなぁ……?君から先に支配してあげよっかあ?」
ピラフ「ひい!?いやっあのっすみませんっついテンションが上がってしまいまして……!私達に洗脳は必要ないですよっもうこのままっ何でもお手伝いしますから!」
バビディ「まあ何でもいいけどねー。じゃあいっくよーん。そおれえ!」
ビビビビビッ
セル「……ここは……?」
フリーザ「地獄ではなさそうだね……」
バビディ「おっはよー。君達にはこれから僕の下僕として、世界征服してもらうよん。」
196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 13:04:59 ID:A07RW2O.
フリーザ「そういうことか」
セル「……いいだろう。久しぶりにあいつらとも戦いたいしな。乗ってやろうじゃあないか」
バビディ「ブウよりかは頼りないけど、まあ手駒としては上出来かなー。ひひっ」
マイ「(ピピ、ピラフ様あああ!ピッコロ大魔王の時よりもやばそうな気がするんですが大丈夫ですか……!)」
ピラフ「(しし仕方なかろうやってしまったんだし!)」
ソバ「(あわわわわ)」
バビディ「じゃあ生き返らせてくれてありがとねん。お前達も一緒にくるのかな?」
ピラフ「いえいえ!あのっ結果だけ報告していただければ結構です!」
バビディ「あっそう?じゃあいっくよーお前達い!」
フリーザ「はあっ」
セル「はっ」
バシュッビューッン
ピラフ「……とりあえず基地に帰るかあ」
ソバマイ「そ、そうですね……」
205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/16(木) 09:29:13 ID:CzVYj5b.
ソバ「(にしてもどうなるんだろこれ……)」
マイ「(ピッコロ大魔王の二の舞、いやそれ以上に悲惨なことになる予感が……)」
ピラフ「……」
ピッコロ「ん?……」
ピッコロ「ん!?おい、ドラゴンボールが無いぞ?」
悟空「ありー?本当だ、珍しいからハンクとピンが遊んでるんじゃねえか?」
ピッコロ「そうか……?ならいいんだが」
悟空「なあなあピッコロお、オラ腹減っちまったぞ!チチはブルマんとこに行っちまってるし、何か作ってくれよお!」
ピッコロ「お前というやつは……その辺で何かとって焼いて食えばいいだろうが」
悟空「つれねぇこと言うなよー。どうせハンクにも作るんだろ」
ピッコロ「あと30分待て。お前がやたら食うせいで、料理も簡単に終わらん」
208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/17(金) 12:37:26 ID:lPbBeSZE
悟空「ははは、わりいなあ。魚ならあるんだけどよ、あれはパーティー用だかんな」
ピッコロ「そうか」
ハンク「いっだっきまーす!」
ピン「いただきます」
悟空「いただきまーす!」ガツガツ
ピッコロ「ハンク野菜も食べろよ。ピン、水のおかわりはいるか。悟空!だからもっと上手く食べろ!」
悟空「ふぁっふへ!」
ピッコロ「食べながら喋るな!まったく」
TV「今日は西の都でのグルメスポット巡りを生中継お送りします!和洋中他様々な地域の名店が揃っている西の都。今日はそんなグルメ街を丸ごと食べ尽くしちゃいましょう!」
ハンク「あーっこのアイスおいしそう!イチゴいっぱい乗ってるー!」
ピン「そうだな」
209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/17(金) 12:44:40 ID:lPbBeSZE
悟空「ふぉー。ほんほはへひひふっは!」
ピッコロ「こういうのも好きか。ハンク、今度食べに行ってみるか」
ハンク「うん!ピンも食べてみようよ!美味しいよ絶対!」
ピン「……まあ舐めるだけならな」
悟空「ゴッゴッゴップハー!西の都だろ?なら今日これからどうせ行くしよ、食べに行ってみような」
ハンク「おじいちゃん本当!?」
悟空「おう!」
ピッコロ「アイス以外にも色々店巡りしているぞ。もっと選んでもいいんじゃないのか」
ピン「あんまり興味ないな」
TV「さて、お次は様々な創作ケーキが有名なこのお店です」
ピッコロ「……何かデザート系ばかりだな」
悟空「女が好きだからじゃねーか?」
ハンク「わああー!このモンブラン凄く美味しそうだよママ!あっこのプリンも!」
ピッコロ「……なるほどな」
TV「ではでは、早速お店No.1人気のこちらのショートケーキを食べてみましょう」
210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/17(金) 12:52:27 ID:lPbBeSZE
ハンク「ああー、いいな、いいなー。ママ、作って!」
ピッコロ「えっこんなの普通に作れるのか……?」
TV「うーんっ美味しいーっ口の中でとろけるこの生クリーム!甘さ控え目なんですが、それが食べやすくて何個でもいけちゃいそうです!」ドッカアアアン!!
ピッコロ「!?」
ハンク「あれっ」
ピン「ん?」
悟空「ふぉ?」
TV「なっ何事でしょうか?!店の外から爆発音が……!キャッえっ外燃えてる!ちょっとカメラカメラ!」
街中、連続する爆発と逃げ惑う人々
TV「こっこれはどうしたことでしょうか!?まっ街が次々に破壊されています!あ!?空中に人影が!」
バビディ「お前らもっとやっちゃえー!」
セル「まあ趣味ではないが、身体をほぐすのにはいいか」
フリーザ「はっはっはー!久しぶりだと楽しいねえ!」
217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 06:56:54 ID:UQNgWBjk
もうこのSS読んでからというもの、
初めて(ピッコロさん目当てに)ドラゴンボール読んだし、
ナメック星人の生態が気になって眠れないし、
2メートル越えの大男がマタニティ来てる姿ばかり目に浮かぶし、
続きが気になりすぎるのですよ
218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 18:09:23 ID:2PUjthSc
ナメック星人の生態は俺も気になって仕方がないな
あと腰部の模様はどうなってんだっつーミステリー
あの赤線は、ピンクは、縦線は、どういう風に入ってるか考え続けて1か月くらい
まだ答えが出ん
ピッコロさんの露出度は高い方だから
(全裸こそ無いものの、あんなホットパンツ状態まで破けた人いなくないか?)
もっとラクに答えが出ると思っていたのに…
219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 19:29:21 ID:UQNgWBjk
ホントだよ。いま悟飯ちゃんをかばったシーンを見直してきたけど
全然分かんない
全裸に剥いて調べたいところだけど
気高いピッコロさんにそんなこと出来るのは
このSSの悟飯だけだあ……
あとナメック星人の寿命とか同化に関するあれこれとか
ネイルさんも好きだから気になって仕方ないわ
しかもこのSSでは
ハンクちゃんは胎生でもピンくんは卵生なの?っていう疑問も出てくる
ふおお……これ以上私から睡眠時間を奪う気か……
くそったれえ……
224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 20:57:57 ID:koqEmvLI
ピッコロさんの身体や生態ですか……
私も散々考えましたが、答は全く出ません。
しかしあのフリーダムで好きにZ戦士達が全裸になったり敵が全裸になったりしている作中で、ピッコロさんだけは下半身のガードが硬いのです。
これは恐らくピッコロさんには脱がせられない何かがある、は、そういえばナメック星人は単一生殖、どう考えてもオスではない、つまりメスの可能性も、というかそれも有り得ないんだけどこれはシュレディンガーの猫の域……!
つまり蓋を開けるまでは妄想自由じゃない!?
開けた想像を書いてしまえ!
ピッコロさんは俺の嫁!
の勢いで書きはじめました。
長くて申し訳ありません。
しかも俺の嫁ではなく悟飯の嫁にしてしまったという。
220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 20:25:15 ID:koqEmvLI
バーンドゴーンバッカーン!
ウワアアアー!キャー!
ピン「凄まじいな」
ハンク「うわわわわ!ビルが爆発しちゃったー!」
悟空「あちゃー!あいつらすげえな。ムグムグ」
ピッコロ「食ってる場合か悟空!?何でアイツラが……!?確かに死んだはずどころか、フリーザもセルも地獄に……!は!?」
ピッコロ「ド、ドラゴンボール……!!」
ガタッガサゴソドタンバタンッ
ピッコロ「おいハンク!ピン!お前らドラゴンボールは……!」
ハンク「え?おじいちゃん持ってるよねー?」
ピン「俺は知らん」
悟空「フォハホフハヘエホッ」
ピッコロ「飲め!」
221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 20:33:09 ID:koqEmvLI
悟空「ゴッゴッゴッブハー!オラも知らねえぞ!」ニカッ
ピッコロ「お前らああああああ!!」
TV「な、何なんでしょうコレは?!恐ろしく強い化け物達が、次々に攻撃をっひっ!?」
バビディ「お前達これテレビの撮影だよねえ?ちょっと僕に喋らせてくんないかなぁ。ヒヒヒ」
TV「キャアア……!」
バビディ「おっとぉ、逃げるとこの女殺しちゃうよん。そうそう、カメラちゃんと向けててね」
バビディ「地球の人間共こんにちはぁ。もう覚えてないかなあ?ま、いいや。単刀直入に言っちゃうよー」
バビディ「僕は大魔導師バビディ。これから世界征服しちゃうよー。皆殺しだよー。ケヒヒ」
バビディ「地球なんかで終わってあげるつもりはないけどねー。まずは手始めにこの街からだよ」
ピッコロ「な、な、何だと……!」
ハンク「この気持ち悪いおじいちゃん世界征服するんだって!ママもTVで宣言したの?」
222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 20:43:22 ID:koqEmvLI
悟空「ピッコロはそこまではしなかったよなあ?」
ピン「ママはそういうタイプじゃなさそうだしな」
悟空「でもピッコロ大魔王の時は派手だったもんなー!専用チャンネルまであったしな」
ハンク「そうなんだ!凄い!」
ピン「おじいちゃんは派手好きだったのか」
ピッコロ「おじいちゃんなどではない!その話は忘れろ!悟空はそれ以上話したらメシ抜きにするからな!」
悟空「ええ!?」
バビディ「そーらそら、もうこの街も終わりだよー」
???「やめろお前達!」
バビディ「ん?あら、何だか知ってる雰囲気の虫がきたみたいだね」
グレートサイヤマン「もう好きに暴れさせないよ!」
TV「カッカメラあそこ!なっ何かが飛んできていきなり戦い始めました!あれは!?」
ハンク「緑の人?」
223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/26(日) 20:50:50 ID:koqEmvLI
ピッコロ「悟飯!?」
ピン「あれがパパか?ダサいな……」
悟空「お、本当だ」
セル「悟飯か。久しぶりだな」
フリーザ「あのサイヤ人のガキか?大きくなったじゃないか」
悟飯「違う!グレートサイヤマンだ!フリーザ、セル、蘇ったのか……!その額のMは……!」
セル「あの茶色の不気味なチビにつけられたのさ。ダサいだろう」
フリーザ「ククク、本当だよ」
バビディ「なんだとー!お前達ご主人様に向かってなんて口きくんだ!いいからその憎たらし緑のダサいのを早くやっつけろー!」
セル「だそうだ、緑のダサいの」
フリーザ「今回は負けないよ、緑のダサいの」
グレートサイヤマン「ダサくないだろ!これは僕の大好きなピッコロさんをモデルにしてるんだぞ!もう許さないからな!」
ドッゴオオオ!!
ハンク「アレママがモデルなの!?うーん……」渋い顔
ピン「……」渋い顔
226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/28(火) 00:22:51 ID:t4Hqb2Vw
俺はマンコロ派だし、結構多いと思ってたんだけど勘違いだろうか
ピッコロ性器スレに居たから麻痺してんだろか
俺に嫁いでもらえる気がしないし、神社の階段から落ちて悟飯と入れ替わって師匠を娶りたい
「悟飯=俺」と考えれば「俺の嫁」
228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/28(火) 15:19:40 ID:PSBxxHMg
お、更新されとる!支援!
確かにピッコロさんは謎だらけですよねー。あの胴着の下はどうなっているのやら。
229: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/28(火) 19:49:21 ID:yRIYW2VU
マンコロとかピッコロ性器スレとか、なんだよそれ……
>>1のせいで知らない世界に足を踏み入れてしまった
230: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:22:52 ID:wjIqJ2J.
ピッコロ性器スレを聞いてワクワクが止まらないなどと
その気になっていた私の姿はお笑いだったぜ
このスレ以上にスゴイものを見てしまった
231: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 13:45:19 ID:T366jKqs
ピッコロさんみたいな女性がいたら、全身全霊でプロポーズしますね。ツンデレ通り越して良い保母さんとなってしまったピッコロさん。
堅物そうでいて実は意外にノリがイイとか可愛くてたまりません。
冷徹な部分も頼りがいがあって素敵です。
自分の方が明らかに弱いですが、是非貴女を守る男として私を一生側にいさせてください!とプロポーズします。(迫真)
グレートサイヤマン「行くぞセル!フリーザ!」
フリーザ「仲間も呼ばず向かって来るとは、ボク達も嘗められたもんだねえ。返り討ちにしてやるよ!」
セル「こっちも地獄で遊んでいたわけではないぞ!」
グレートサイヤマン「ハアア!」
ガキイッドーン!ゴッバババッ
悟空「お、本当だ、セルもフリーザも結構パワーアップしてんじゃねえか」
ピッコロ「あいつ……!」
ハンク「パパー!頑張って!」
ピン「おお、パパは本当に強いんだな」
245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 10:14:15 ID:Y0ubP8Tc
ピッコロ「くそ、油断した……!そもそも誰にドラゴンボールを盗られたんだ……!?」
ハンク「ママ、ママ!」
ピッコロ「ん?」
ハンク「私達も今から西の都行こうよ!パパが戦ってるところ見てみたい!」
ピン「俺もだ」
ピッコロ「はあ!?駄目だ!危ないだろう!ハンクは女の子だし、ピン、お前は二歳なんだぞ!?まだ幼稚園にも行ってないんだぞ!」
悟空「まあおめぇらそこそこ強えけど、あいつらが相手じゃまだちっと分が悪いからなー」
ピッコロ「そういう問題じゃない!とにかくっ」
ハンク「行ってきます!」ビュンッ
ピン「行ってきます」ビュン
ピッコロ「え!?ままま待て二人とも!」ビュンッ
悟空「オラもいくかー!」ビュンッ
ゴオオオオ
ピッコロ「(意外に速いな……!)おいお前達!俺の言うことが聞けないのか!?」
246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 10:22:54 ID:Y0ubP8Tc
ハンク「だってパパが実際に戦ってるところなんて見たことないんだもん!見たいよママ!」
ピン「後学のためにも実戦は見ておきたいのが本音だ」
ピッコロ「だったら今度おじいちゃんとパパに頼んで見せてもらえ!ベジータでもいいから!」ガッガシッ
ピッコロ「……ふう」
ハンク「ああっママに捕まっちゃった!」
ピン「むっ」
ピッコロ「ほら帰るぞ、パパの戦況も見ねばならんからな……」
ピン「お姉ちゃん!俺に掴まれ!」
ハンク「うん!」
ピッコロ「は?」
ピン「悪いなママ、チャンスはモノにせんとな。パパの気を探って……よし!」
シュパッ(ハンクとピン、消失)
ピッコロ「……は?」
ピッコロ「はあああ……!?」
悟空「あちゃー!この間冗談で教えたのに、ピンのやつ瞬間移動覚えちまったんか!ひゃー!すげえな!」
247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 10:31:39 ID:Y0ubP8Tc
ピッコロ「孫んんんん!きさまっ貴様ああああ!」
悟空「怒るなってピッコロ!そんな場合じゃねえだろ、な!?ホラオラに掴まれよ、こっちも瞬間移動で行くしか追い付けねえだろ」
ピッコロ「……!貴様、後で覚えていろ……!」
シュンッ
悟飯「ちいいっやるなセル!フリーザ!まさかこんなに強くなってるなんて……!」
フリーザ「くくく、そんな事をほざいてる余裕はあるのかい?ホラ、後ろ見てみなよ!」
悟飯「!?しまっ」
ドゴオオオ……ン
セル「フン、二対一じゃ流石に不公平かな」
悟飯「……っ結構きいたな今のは……っでもっまだまだ!はああ!」ドンッ
フリーザ「おおっと、これも久々だなあ、忌ま忌ましいスーパーサイヤ人め……今度こそ殺してあげるよ!」
セル「こちらも本気で行こうじゃないか」
248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 10:46:07 ID:Y0ubP8Tc
ギュオオオオ……
悟飯「ふん、それぐらいのエネルギー弾、俺にはきかねえぞ……っ」ビシイッ
悟飯「!?な、なんだ!?身体が動かない……!?」
バビディ「僕がいるのを忘れてもらっちゃ困るねぇ〜。粉みじんになっちゃいな、お邪魔虫!」
悟飯「しまった!」
フリーザ・セル「死ねえええ!!」
ドゴーン!!
悟飯「……!!」
悟飯「あ、あれ……?」
ピッコロ「何をしている悟飯、お前が苦戦するような相手じゃないだろう」
悟飯「ピ、ピッコロさん!」
フリーザ「懐かしいな、あの時のナメック星人じゃないか」
セル「今の攻撃を弾くとは、あいつも強くなったということか……ククク……」
250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 19:54:35 ID:c4jDml2A
>>1乙
今さらだけど、ハンクの「ク」ってどっから来たんだ?
251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/05(水) 20:52:14 ID:Y0ubP8Tc
ナメックのクからとりました
258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 16:40:10 ID:2ML7kMoA
悟飯「しかし、何でフリーザやセルが復活してるんでしょう?バビディまで……」
ピッコロ「それがな……ハンクとピンと悟空が、俺の誕生日のためにドラゴンボールを集めてくれたんだが……恐らく誰かがそれを盗んでやつらを復活させたんだろう」
悟飯「え!?」
悟空「おおーい!おめえら頑張れよー!」
ハンク「パパママー!負けるなー!」
ピン「パパー!スーパーサイヤ人かっこいいぞー!」
悟飯「え!?父さん!?それにハンクとピンまで……!?ピ、ピッコロさん!?連れて来ちゃったんですか!?」
ピッコロ「強いて言うなら逆だ。テレビでたまたま見ていてな。あの二人が間近で見たいと飛び出しちまったんだ」
悟飯「と、止めれなかったんですか!」
ピッコロ「……悟空がピンに瞬間移動を覚えさせていたんだ」
悟飯「父さん〜〜〜!!」
259: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 16:50:56 ID:2ML7kMoA
ドドンッ
悟飯「!」
ピッコロ「おっと!」
セル「ククク、よそ見とは随分余裕だな!」
フリーザ「いくよ!」
悟飯「ピッコロさんは二人を連れて避難しててください!ここは俺が……!」
ピッコロ「ふん、嘗めるなよ悟飯!俺も戦うに決まっているだろう!はあ!!」
バン!
ハンク「凄い凄い!パパもママも強い!」
ピン「俺も戦ってみたい!」
悟空「おめえらはまた今度な!パパとママの邪魔しちゃあ駄目だぞ。っかし、いいなー!オラも久々に思いっきり戦いてえ……!」
バババババッガッゴッ
ドオオン……!
セル「やるなあ悟飯!また強くなっているじゃあないか!楽しいぞ!」
260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 16:56:45 ID:2ML7kMoA
悟飯「同じセリフをそっくり返すよセル!そら!こっちだ!」
ビューン!
セル「望むところだ!ハアア!」
ビューン!
ピッコロ「(!なるほど)フリーザ!お前もついてこい!」
フリーザ「望むところさナメック星人!」
ピッコロ「バビディお前も来い!」
バビディ「言われなくたってついていくわー!うわああ!放せこの緑いいい!!」
ビューン
〜荒野〜
セル「ほう、随分懐かしい場所だな」
悟飯「ここなら思いっきり暴れられるだろう」
セル「この流れだと僕の相手はお前か?ナメック星人。ふふふ、また八つ裂きにしてあげるよ」
261: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/08(土) 17:02:17 ID:2ML7kMoA
ピッコロ「くくく、どうかな?」ポイッ
ドタンッ
バビディ「いたたた!なんって乱暴なヤツなんだ!フリーザあ!セル!そんな奴ら早くやっつけちゃえー!!」
ピッコロ「相変わらず煩いチビスケだな」
バビディ「なんだとおーーー!!」
悟空「おめえら!あんま近付くなよー!」
ハンク「はあーい!」
ピン「分かった」
悟飯「父さん!子供達連れて瞬間移動でどっか避難してくださいよ!」
悟空「んなこと言ったってよー、なあ」
ハンク「見たい見たい!」
ピン「見たい!」
フリーザ「おやおや、好奇心旺盛だねぇオチビちゃん達は」
ピッコロ「魔閃光!」
フリーザ「おっと!」ヒョイッ
280: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/01(木) 16:33:33 ID:xKDvzuyw
シュンシュンッガッ
ドオオ……ンッ
ピッコロ「(ち、こいつらも地獄で修行してたわけだしな、強くなっている)」
フリーザ「さあ!もうそろそろ決着を着けようじゃないかナメック星人!」
ピッコロ「いいだろう!もう一度地獄送りにしてやるぜフリーザあ!!」
ギュオオオオ
悟空「かー!もう駄目だ!オラも闘いてえ!おい悟飯代わってくれ!」
悟飯「父さん!?駄目ですよ!」
セル「いいぞ悟空!お前もまとめて相手をしてやろう!」
ピッコロ「孫んん!?お前……っ」
バビディ「ウッヒャッヒャー、あのサイヤ人とナメック星人の子供なんて、使いようによっては超役立ちそうじゃーん」
ピン「!お姉ちゃん!俺の後ろに隠れろ!」
ハンク「え?」
281: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/01(木) 16:48:08 ID:xKDvzuyw
バビディ「可愛らしいガキンチョ共だねぇ〜!今日から僕の奴隷にしてあげるよ!」
ピッコロ「やめろおおお!!」
ガシッ
ピッコロ「!?放せフリーザ!」
フリーザ「くくく」
バビディ「やーだねーだ!」
ビビビビビ……!
ピッコロ「あ……あ……ハンクー!ピン!」
魔導師バビディの指先から放たれる禍禍しい光線
途切れた時、姿を現したのはハンクとピンを抱き込み守る悟飯の背中だった
ピッコロ「悟飯!?」
フリーザ「おやまあ、そういう結果になったか。これはこれで面白いんじゃない?」
ピッコロ「放せっ悟飯……!」シュタッ
悟飯「……う、うがああ……っ」
282: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/01(木) 16:58:22 ID:xKDvzuyw
ピン「パ、パパ……!?」
ハンク「大丈夫パパ!?苦しいの!?」
悟飯「触るな!」
ハンク・ピン「!?」ビクッ
悟飯「……っ二人とも、パパから離れて……っパパちょっと、駄目、みたいだから」ニコッ
ピッコロ「悟飯!二人とも無事か!?」
ピン「ま、まま!パパがっパパが!」
ハンク「パパが苦しそうなの!ママ、ママ助けて!」
ピッコロ「……!まさか……っ」
悟飯「その、まさかみたいです、ピッコロさん……ハアっ、早く、二人を遠ざけて……!」
ピッコロ「(額にMの文字……!)」
クリリン「おおいピッコロー!!」シュタッ
ピッコロ「クリリンか……」
クリリン「ハンク、ピン!お前ら何でこんなとこにいんだよ!?んん?悟飯やられたのか!?……げ!?」
283: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/01(木) 17:06:09 ID:xKDvzuyw
ベジータ「ふん、懐かしい顔ぶれに、懐かしいわざか」
クリリン「んなこと言ってる場合かよベジータあ!悟飯が敵になっちゃったら、止められる自信ないだろ!?」
ベジータ「なにぃ!?」
ピン「ママっおれたちのせいでパパがっパパが死んでしまう……!」
ハンク「うあああっごめんなさいっごめなさいっパパッぱぱあ……!」
ピッコロ「パパは死んだりしない。大丈夫だ、二人とも落ち着くんだ。……悟飯、大丈夫か」
悟飯「……っ何とか、持ちこたえてますが……っ正直、気を抜くと持って行かれそうです……はあ、は……ピッコロさん、お願いがあるんですが……」
ピッコロ「なんだ」
悟飯「このままじゃ、みんなを傷付けてしまいそうで……僕を、何処か人気のないところに運んでくれませんか……」
286: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/02(金) 01:01:11 ID:l4bysiaw
悟飯「……っピッコロさんに、一番最初に修行してもらったあの場所が、いいです……っお願いします、ピッコロさん……っグウウッ」
ピッコロ「分かった。今悟空をこっちに寄越す。あいつなら瞬間移動で―――」
ベジータ「馬鹿かキサマは。今悟空がフリーザとセルの野郎をまとめて相手してるんだぞ。」
ピッコロ「ベジータ……!」
ベジータ「おいチビども、こっちに来い」ひょひょい
ハンク「やだっママあ!」
ピン「ベジータっ」
ベジータ「呼び捨てかこのガキ。いいな、こいつらは俺がCCに運んでおく。バビディはクリリンの野郎に追われて逃げてっちまったし、そいつのことはお前が連れてけ」
ピッコロ「しかしっ子供達を守らねば……っ」
悟飯「アガアアア……!」
287: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/02(金) 01:08:22 ID:l4bysiaw
ピッコロ「悟飯!しっかりしろ……!」
ベジータ「経験者の俺様が忠告してやってるんだぜ、有り難く聞けよ。……理性を失ったら最後、大切なものが総て消えるんだぞ」
ピッコロ「……!」
悟飯「ハアハア……っう、うう……っっ」
ハンク「パパ、死んじゃやだあ……っ」
ピン「パパ……!どうしよう、俺達が我が儘を言ったからだ、俺達が、戦いを見たいなんて言ったから……っ」
ピッコロ「違うぞ、ピン。それは違う。ハンクも泣かなくて大丈夫だ。戦場においては総てが自己責任だ。誰かのせいなんてことはない。こうなったのは、パパ自身の選択の結果だ。」
ピッコロ「それにな。パパがもし、お前達を助けられなかったら、きっと自分が死ぬより後悔していただろう……。……ベジータ、二人を頼む」
288: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/02(金) 01:17:39 ID:l4bysiaw
ベジータ「……」
ピッコロ「悟飯、行くぞ。向こうに行ったら俺が好きなだけ相手をしてやる。だから……だからそれまでは頑張ってくれ」
悟飯「……ウウア……っ」
ピッコロ、悟飯を抱え出発
ピン「……行ったな」
ハンク「パパ大丈夫かな……」
ベジータ「フン」
悟空「おー行ったなあ、大丈夫かな悟飯のやつ」
フリーザ「どうだかねぇ」
セル「あとは息子くん次第、か。ではこっちは続きをしようじゃあないか!」
悟空「よっしゃあ!オラも全開でいくぞ!」ドッ
クリリン「バビディーッブウの奴呼んでやろうかー!?」
バビディ「やめろおおーっまた頭潰されるのはごめんだよーっアダッ」ベチャッ
292: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 03:32:55 ID:GC.uB1nc
〜荒野、洞窟〜
シュタッ
ピッコロ「おい悟飯、着いたぞ。いいか、ここに座れ」
悟飯「………う、う……」
ピッコロ「……(ちい、もう悟飯の理性は限界か。どうすりゃいいんだ……バビディを倒せば良かったのか?しかしそうしたからといってこの術が解ける確証は……)」
ピッコロ「(他人をあてにするなど論外だが、今は頼るよりしかたない。孫、頼んだぞ……!)」
ピッコロ「悟飯、よく聞け。ハンクもピンも無事だ。お前がちゃんと守ったからな。……今度は俺がお前達を守る。悟飯、暴れたいなら俺を倒して行きやがれ」
悟飯「………」
ピッコロ「(とはいえ、スーパーサイヤ人状態のこいつの相手など、いつまで務まるか……ええい、弱音を吐いている場合か!)」
悟飯「…………」
ピッコロ「…………」
293: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 03:38:48 ID:GC.uB1nc
長いこと留守にしてしまい申し訳ありませんでした。
仕事がー!と言い訳したいところですが、仕事が忙しいのを言い訳に睡眠時間を重宝してしまったが故の放置でした……
保守してくださった皆さんありがとうございます!
ここからは終わりまで突っ走りたいです。
悟飯「……ピッコロさん……」
ピッコロ「?(なんだ、まだ意識があったのか……?)」
悟飯「ありがとうございます、ここに連れてきてくれたんですね。懐かしいなあ……ここで修行をしてくれた頃、僕はただの泣き虫で、あなたはまだピッコロ大魔王のままでした」
ピッコロ「……まあな。……悟飯、昔話もいいんだが……お前大丈夫なのか?(俯いているせいで顔が見えんな……)」
悟飯「ねえピッコロさん……僕としましょうか、世界征服」
ピッコロ「そうだな……は!?」
294: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 04:03:31 ID:GC.uB1nc
悟飯「ね、いい案でしょう?ピッコロさんの悲願だったわけですし。まあ正確には、前のピッコロ大魔王の願いですが―――。僕からの誕生日プレゼントですよ、愛しい貴方への、最高の。」
ピッコロ「―――バビディの手下になって、か?」
悟飯「んー……邪魔ですよね、バビディもセルもフリーザも、さくっと地獄に送り返しちゃいましょうか。」
悟飯「どんな世界がいいです?ピッコロさん。このままでもいいけど―――ピッコロさんは静かな環境が好きですもんね、全部薙ぎ払っちゃった方が好きかな?」
ピッコロ「……ありがとうな悟飯、お前の気持ちはよく分かった。」
ピッコロはすう……と軽く息を吸い込んだ。
目の前の悟飯は、いつもと変わらないようにニコニコと人好きのする笑顔を浮かべているが、その額にはくっきりと黒字のMの刻印がある。
295: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 04:17:22 ID:GC.uB1nc
解決策は依然思い浮かばない。
ただ一つ、グダグダと考えている場合でないことだけは、はっきりしていた。
「随分生意気な口をきくようになったじゃねえか悟飯、そんな台詞は、世の中総てに怨みでも持ってから言うんだな!」
全身に気を巡らせ、右足で強く地面を蹴る。
洞窟から悟飯を押し出すように体当たりをし、中空に踊り出た。
「あれ?喜んでくれないんだ。残念だなあ」
ピッコロの一撃を左腕でガードした金髪の戦士は、憎たらしい程に平然とした表情をしている。
ピッコロは舌打ちして悟飯から距離を置くと、右腕にエネルギーを集中させ始めた。
悟飯の強さは、同じ戦士として一種恐怖すら感じる程のレベルだ。
それは勿論、ピッコロの誇りでもある。もうとうに悟飯はピッコロの強さを追い抜いたとはいえ、師弟という関係を大切にしてくれていたのは悟飯の方なのだ。
317: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/08(火) 04:10:52 ID:rdOdydwQ
その悟飯が、ビビディのコントロールを受けているためとはいえ、世界を滅ぼしかねない敵となってしまっている。
何としてでも止めてみせる、もう覚悟は決まっていた。
愛する家族のためにも、だ。
本来は温厚で正義感の厚い父親のこのような姿を、娘達に、そしてチチにも見せるわけにはいかない。
悟飯が再度放ってきたエネルギー弾を弾き飛ばす。
正直、腕どころか体を持って行かれてしまいそうな衝撃だ。
「悟飯っキサマ情けなくないのかッ!?あんな雑魚の術中に嵌まるような男じゃないだろうが!!」
「さあどうでしょうね?僕のこと買い被り過ぎじゃないかなぁ、ピッコロさん」
「!」
激昂し怒鳴るピッコロの懐に瞬時に飛び込み、悟飯がニヤリと笑う。
「この術って、多少なりとも悪の心がないと効かないんじゃなかったでしたっけ。じゃあ僕にも、何か因子があったんだと思いますよ。」
言い様、悟飯がピッコロの上衣を引き裂く。
驚愕に目を見開いたピッコロに、悟飯はニヤリと嫌な目つきで笑ったまま、続けた。
「そう、例えば……とても大切な貴方を、目茶苦茶にしちゃいたいとか」
318: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/08(火) 04:21:24 ID:rdOdydwQ
「何を……!……!?」
その表情、行動に、嫌な予感が膨れ上がる。
ピッコロが慌てて距離を取ろうとした時には遅かった。
悟飯がピッコロを羽交い締めにし、高速で地面に移動していく。
地面すれすれで激突を回避し、飛び込んだ先は先程の―――その昔、悟飯がピッコロに連れ去られ寝床としたあの洞窟だった。
あまりに急激な展開についていけないピッコロは、薄暗い岩穴の天井を見上げ呆然としてしまう。
ピッコロを地面に押し倒している悟飯が、場にそぐわない程に柔和に微笑んだ。
「僕に地球を壊されたら困るんでしょ、ピッコロさん。どうせ差し違えても僕を止めるとか考えてるんでしょ……なら、ここでちゃんと、生け贄になってくださいよ」
悟飯がピッコロの頬を撫でる。
ブルリと震えが走る。
それは明確な悪寒だった。
「悟飯っキサマっ何を考えてやがるっ」
「相変わらず鈍いなあ。それとも分かってても言ってますか?僕がピッコロさんを殺したいなんて思うわけないし、したいことは一つしかないですよ」
322: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 20:42:12 ID:1p6HL1iQ
悟飯の言葉に意図を汲み兼ねたピッコロだったが、強引に首筋に舌を這わせてきたその行動に、嫌悪と共に理解した。
「馬鹿かお前は!?この期に及んでそれか!」
罵声と共に悟飯の頭を押しやる。
「イタっだって最近ご無沙汰でしたし。一番はコレです」
「いい加減にせんかっ」
「……いいんですか?」
自分の顎を押しのけるピッコロの腕を掴み払い、悟飯が暗く瞳を光らせる。
その瞳の尋常ではないぎらつきに、ピッコロは身を強張らせた。
「何が……っ」
「今の僕が普通じゃないの、分かってますよね。……ピッコロさんが相手してくれないなら、何するか分からないですよ?」
悟飯の言葉に、頭を撃ち抜かれたようなような衝撃が走った。
ピッコロにも理解できる。
悟飯は今、ピッコロと駆け引きをしているのだ。
大人しく身を任せるか、それとも地球を滅ぼし兼ねない悟飯を野に放つか。
悟飯からすれば駆け引きだろう。
しかしそれは、悟でとピッコロの力関係、そしてピッコロの守りたいものを考えれば、到底対等な駆け引きなどではない。
絶対服従するしかない、ただの無慈悲な命令だった。
323: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 20:55:19 ID:1p6HL1iQ
「……随分とキサマに都合のいい言い分だな……それで駆け引きのつもりか」
「ええ、僕としては。ピッコロさんがそれでも僕を拒否するなら、勿論全力で相手をしますよ?」
悟飯は変わらず笑顔だ。
一見優しそうに見えるが、額に黒々と浮かぶ「M」の刻印が嫌でも目につく。
ピッコロは一度硬く目を瞑り、震える唇で息を吐いた。
この状況で悟飯が執着しているのが自分との性行為であることに、安堵すべきなのかもしれない。
それが結局は、ビビディに操られているとはいえ、悟空達と敵対するような姿を、ハンクやピンに見せずに済んだのだ。
とはいえ、屈辱を感じるのも確かだった。
なし崩しに夫婦になったとはいえ、自分達は力量を抜きにお互いに尊重し合い対等な個人として家庭を築いてきていた筈だ。
それが今、ピッコロは確実に悟飯の支配下にある。
否を唱えられない、圧倒的な力の差と立場のもとに。
腹立たしく、そして無償に悲しかった。
今悲しいのは、自分が弱いからだろう。決して泣くような無様な真似だけはしたくない。
「……俺がお前とセックスしたら、お前は大人しくしているのか」
「はい。他にしたいことはありませんから」
324: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 21:14:20 ID:1p6HL1iQ
ピッコロの言葉に、悟飯は素直に返事をした。
くそったれが、吐いた悪態も意にそぐわずに震える。目頭が熱くなりかけ、必死に歯を食いしばった。
「すみません、酷くはしませんから、ピッコロさん」
慰めるように言ってきた悟飯は、心なしか悲しそうな目をした気がした。
その瞳に、ただ屈辱に噛み締めていた口許が強張る。
もしかして悟飯、お前も辛いのか……?
悪辣な言動とは裏腹に、少しは残っているのか、理性が。
ならばきっと、俺以上に苦しんでいるに違いない。
悟飯が再び覆い被さり、ピッコロの機嫌を窺うように唇にそっと口づけてきた。
ピッコロは普段は任せているその行動を遮り、自ら悟飯の唇に噛み付くように深く口づけた。
先程と違うベクトルだが、覚悟はもう決まっていた。
悟飯が後悔しないよう、ここで自分が食い止める。
その間に悟空達ならきっとビビディを倒してくれる筈だと信じて。
家族の絆を守りたい、そう思っていた胸に、今更だが漸く気付いた別の想いが並ぶ。
今一番守ってやりたいのは、他でもない悟飯だ。
悟飯に傷付いて欲しくない、今はそれだけしか考えられない。
326: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 22:28:45 ID:1p6HL1iQ
ピッコロが自ら口づけると、悟飯は意外そうな顔をした。
しかしそれは一瞬のことで、直ぐに舌を挿し入れ口腔内を蹂躙し始める。
いつもこのティープキスという行為は、妙な感覚でピッコロを翻弄する反面、不安も齎す。
軟体動物のように余すところなくピッコロの口腔内を愛撫する悟飯の柔らかい舌。それが己の鋭い牙で傷付いてしまわないかと。
しかしそこは不思議なもので、悟飯の舌がいくら牙の切っ先を舐めようと、出血したことはなかった。
サイヤ人は地球人と酷似しているとはいえ、やはり身体の造りが頑丈だからかもしれない。
「んっふう……っ」
取り留めのない思考は、直ぐに鈍り始める。
悟飯の舌がピッコロの上顎や歯肉を舐め上げ、その後本格的に舌に絡まり始めた。
チュクチュクと煩く響き出す水音とともに、ピッコロの思考が鈍り始める。
悟飯が教えた「快感」というものによって。
「ん、ん……っふ、あむう……っ」
悟飯が角度を変える為に僅かに離した唇の隙間から、ピッコロが自分で聞くには情けなくてたまらない喘ぎ声が漏れる。
それすらも逃さず自分のものにするように、悟飯の口づけは益々激しいものになる。
327: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 22:42:36 ID:1p6HL1iQ
ピッコロの舌がどれ程逃げようが、悟飯の舌はそれを許さない。
舌の激しさと、ピッコロの身体をまさぐる手。
その荒々しさが、思考など読まずとも雄の性的な欲求の激しさを、ピッコロにイヤでも突き付けてくる。
「っはあ……っも、やめっろっ息が、出来ん……っ」
「は、はあ、ははは、すみません。ピッコロさんが積極的だから、嬉しくて……。……ピッコロさん、僕のこと、好きですか……?」
「っ!?」
本当に、悪の心に操られているのだろうか。
一瞬疑いたくなる程に、間近で尋ねてきた悟飯の表情は縋るような雰囲気を全面に押し出している。
唐突な質問と表情に困惑したピッコロだったが、直ぐに悟飯を睨みつけた。
「……っお前は、そんな情も無い相手と俺がこんなことをすると思うのか?」
「まさか。……でもピッコロさん、僕に言葉を下さい。ねえ……」
悟飯がピッコロの胸に顔を埋める。
甘えるような仕種にくらくらと眩暈がした。
操られてなお、自分にこんな態度をとってみせる悟飯。
呆れると同時、胸に込み上げるものがある。
馬鹿じゃないのか。どうしてそう、お前は。
悟飯の髪を掴み顔を上げさせる。
多少の乱雑さには目を瞑るべきだ、悟飯が。
328: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 22:58:24 ID:1p6HL1iQ
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
329: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 22:59:00 ID:1p6HL1iQ
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
330: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/09(水) 22:59:35 ID:1p6HL1iQ
それが照れ隠しであることぐらい今の状況でも分かるだろうし、いくら何でもそこまで素直になるには自分ばかりに無体を強いすぎではないか。
「ピ、ピッコロさん……?」
「ああ、自分でも馬鹿らしくなるくらいお前が好きだ、悟飯。……だからこんな状態でも乱暴にするなよ、じゃないと、……正気に戻ったら二度としないからな……」
「!」
ピッコロの告白に、悟飯は今度こそ本当に目を丸くした。
あまりにあどけない表情に、思わずこっちが笑ってしまいそうだ。
「嬉しいです、ありがとうございますピッコロさん……!僕も本当に貴方が好きです、愛してます……!」
「……っくそ、本当に覚えてろよキサマ……!だからそのっ……や、やるならとっととやれ……!」
悟飯の嬉しそうな顔に、本格的に恥ずかしくなってしまい、ピッコロは苦し紛れに叫んだ。
「はい」とくそ真面目に返事をした悟飯が、ピッコロの残っていた下衣を脱がせにかかる。
それには逆らわず、腰を浮かせてその行動を助けてやる。
このままダラダラと恥ずかしい会話を続けるのは、ピッコロには耐えられなかったからだ。
それならいっそ、行為に突入してしまった方がいい。
悟飯の口数も減るだろう。
333: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 00:18:43 ID:5UWeU6AU
ピッコロの衣服を引き裂いた時とは雰囲気を替え、悟飯はやけに優しい手つきで襤褸切れと化したピッコロの上着も脱がせた。
ピッコロを一糸纏わぬ姿にし終えた悟飯が、一通り眺め回した後ゴクリと唾を飲むのが分かる。
いたたまれず、ピッコロは腕で顔を覆った。
先程悟飯が言った通り、これから始まるであろう行為をするのは久々だった。
子供二人を抱え、それぞれの夜のトイレ訓練等をしていたせいで、とてもそんな事をしている暇が無かったし、悟飯も研究やレポートが忙しいらしく、何となく敬遠していたという理由もある。
元よりピッコロに以前は性別がなかったせいか、自分からしたいと思うことがなかった。
家族というコミュニティーを持ち、それを守る。
その環境で満足していた自分がいるのは確かだ。いくら性別を持ったとはいえ、本来ナメック星人であるピッコロからすれば、ごく自然な成り行きだった。
しかしこうなってみて呼吸を荒げている悟飯を目前にすると、以前ブルマに教えられていた事をすっかり失念していた自分に気付いた。
地球人は、生殖本能とは別のベクトルで発情するのだということを。
それは性的な欲求を発散したいという衝動であったり、そして。
愛しい者に触れたいという、純粋な愛情の顕れであるということを。
334: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 00:29:39 ID:5UWeU6AU
「……んっは、……っっ」
悟飯の愛撫に、不本意だが甘ったるい鼻から抜けるような声が漏れてしまう。
悟飯は的確だ。本来無かった筈のピッコロの性感帯を刺激し、着実に熱を高ぶらせていく。
「もっお前……っ早く入れて射精しろ……っ」
「えっ嫌です!せっかく久々にピッコロさんとセックス出来るのに、どうしてそんな勿体ないことしなきゃいけないんですか!?」
「……!お前っ本当に操らているのかッ!?」
「え!!」
余りにいつもと変わらない雰囲気で言ってのけた悟飯に、思わず問い質してしまっていた。
悟飯がポカンとした顔の後、一瞬慌てたように目を泳がす。
「……キサマ……」
「ぼ、僕だって必死なんです!酷くしたらピッコロさん次からさせてくれないって言ったじゃないですか、それ言われたら理性くらい働きます」
「………」
悟飯の言い訳に、そういうものなのか?と疑念が湧く。
しかし確かにベジータも以前ビビディに操られた際に、それなりに理性を保っていたらしいし、強い自我があれば可能なのだろうか。
そう思うと、嬉しい気もしないでもない。
悟飯は強引に行為に及んできたとはいえ、ピッコロに優しくしようと思う気持ちは、ビビディの支配に勝ということか。
335: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 00:41:26 ID:5UWeU6AU
トクンと急激に身体が熱くなる。
チクショウが、思わずにいられない。
この男はどうしてこう、こちらのツボを付くのが上手いのか。
もう要らないと訴えるのに、ブルマが次から次へと吹き込んできた知識が頭の中で渦を巻く。
ピッコロは悟飯を押しやり、のそりと身を起こした。
もう抵抗を止めていた筈のピッコロの突然の行動に焦ったのだろう、悟飯が狼狽している。
「え、あの、ピッコロさん……?」
「やめるワケじゃない。……いいか、痛かったり気持ち悪かったら言えよ。……じゃなきゃ動くな、分かったな」
呆然と見上げてくる悟飯から目線をずらし、そのだらしなく座り込んだ股ぐらを睨みつける。
盛り上がったそこに何があるかは知っている。
ピッコロは意を決した怒ったような表情で、悟飯のそこに手を伸ばした。
ビクリと身を強張らせた悟飯を無視し、ファスナーを下ろす。
出現したインナーの合わせを慎重にずらすと、今にもはちきれそうな悟飯の雄が飛び出した。
「……お前、やっぱりもう射精したいんじゃないか」
「い、いや射精したいというか、これは当たり前の反応といいますか……っえ、まさかピッコロさん……っ?」
少し面食らう。ブルマが教えてくれた内容では、こんなに勃起した状態から始まるモノではなかったからだ。
336: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 00:57:02 ID:5UWeU6AU
ブルマがピッコロに吹き込んだ知識、それは勿論フェラチオだ。
まだ通常の状態である男性器を優しく舌なり指先なりで掬い上げ、刺激して……と始まる行為であった筈だが、悟飯のいきり立ったものはもう、その最終形態であるように思う。
どうすればいいんだ?固まるピッコロと、同じく固まる悟飯。
二人の間に暫し、沈黙と疑問、そして緊張が走った。
「……まあ、いいのか」
「えっ何がっうわわわわっ」
まあ口に入れて舐めてみればいいのだろうと妙に早く納得したピッコロに、悲鳴を上げたのは悟飯だ。
ピクンと時折跳ねるそれを傷付けないように優しく根本を支え、股間に顔を埋める。
覚悟を決めたピッコロの行動は速かった。
唇より先に、突き出した舌先で悟飯のモノの裏筋を舐め上げる。
「うっそ、本気ですか……っうあ……っ」
桃色の性器に長い青紫色の舌を絡め、そのまま口に含む。
悟飯の身体が震えた。足が跳ねるのを、視界の片隅に捉える。
「んん……っ」
硬く膨張した悟飯の雄は、直ぐにピッコロの咥内をいっぱいにした。
生まれて初めて口にする異物……いや、人間の熱い肉。
不快感が鎌首を擡げるが、ブルマのいう「女が男にしてやれる一番の愛撫」というフレーズが、吐き出したいという欲求を捩じ伏せてくれていた。
牙が当たらないよう細心の注意を払い、含んだ唇、そして舌で扱くように頭を上下させる。
337: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 01:15:15 ID:5UWeU6AU
「うそだ、こんな……はあ、ピッコロさん、僕幸せ過ぎて死にそう……ああ……」
快感と感激に、悟飯が溜息のような熱い息を吐き、上下するピッコロの頭を撫でる。
ピッコロはその言葉にぴくりと反応すると、慌てたように唇を放した。
「ふ、何、死にそうだと……!?やっぱり止めるか?!」
「いっいやいやいや!そういう本気の意味での死にそうじゃなくて……っあの、ピッコロさんが嫌じゃなければ是非続けて下さい……!」
「じゃあ紛らわしい言い方をするな!」
「すみませんっ」
「ふんッ……悟飯」
「はい!」
「……そ、その……」
「はい……っ」
「気持ち、悪くないか……?」
「……!いや全然っ寧ろ、気持ち良いです、何より凄く嬉しい……」
「……そうか、なら、いい」
悟飯の返答に、ピッコロは安堵する。悪いモノではなさそうだ。
中断してしまっていた行為を再開する。
338: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 01:25:44 ID:5UWeU6AU
自身の唾液で濡れている悟飯のモノは、ぬるりとした感触がした。
長い舌を絡め、巻き付かせ往復させる。
悟飯の雄がヒクヒクと震えているのが口全体から伝わってきていた。知らず知らず夢中になっていく。
口をほぼ塞がれている息苦しさも気にならない。
ただ、益々膨れていく悟飯のものからくる舌や咥内の刺激が、不快なものでなくなっていた。
「んっんんん……っふは、ん……っ」
「は、んう……っピッコロさん、うますぎ……っああもう、何処で覚えたんですか……っ」
余裕が無くなってきたのか、悟飯の手はもうピッコロの頭を撫でてはいない。ただ堪えるように、力が入っている。
舌の腹に力を込め、裏筋を強く刺激し、カリ首をねぶる。
そういえばこれが気持ちいいと言っていたなと思い出し、亀頭にキスするようにし尿道口に舌先を埋め刺激した。
悟飯の足が跳ねる。再び深く咥内に招き入れ、少しだけ強めに吸い上げた。
「……!!ピッコロさんっも、もうストップです……!」
「っはあ……っ!?」
悟飯が焦ったように叫ぶと同時、凄い力でピッコロの頭を引きはがした。
予期していなかった行動に、抜け出る際に悟飯の先端を軽く牙が掠ってしまう。
「うあ……っ」と堪えるように悟飯が表情を歪めた。ピッコロが慌てる。
339: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/10(木) 01:38:11 ID:5UWeU6AU
「ばっ馬鹿野郎!お前が急に引きはがすから……!痛かったのか!?」
「違います、このままじゃ僕イっちゃいそうで……っ最後のマジで危なかったです……っ」
悟飯は本心で言っているようで、その顔は赤く上気し、苦痛を感じているようではない。
安心すると同時、ピッコロは不思議に思った。
気持ちいいならば、何故中断させるのか。
「じゃあ何で止める。もう少しで射精出来たんじゃないのか」
「いや、凄い気持ちよかったし、正直ギリギリなんですけど……あの、だからこそですね……」
申し訳なさそうに頭を掻いた悟飯が、その情けない顔から一転、挑むような真剣な瞳でピッコロを射抜いた。
ぐっと肩を押され、地面に横たえさせられる。
今度はピッコロの脚を開かせた悟飯が、上に覆いかぶさってきた。
「悟飯……?」
「ピッコロさん、僕、ここで射精したいです。ピッコロさんの中で……お願いします……」
告げた悟飯は、息を荒げた雄の顔をしている。
一気に淫猥さを増した雰囲気に、ピッコロの顔も熱くなった。
「……っしゃ、射精するなら口でも問題はないだろうが……っ」
「ええ、すっごく気持ち良かったです、ピッコロさんのフェラ。……だから今度は僕の番。ピッコロさんの感じてる顔、僕に見せて下さい」
344: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/11(金) 00:12:01 ID:zg/qIDbI
「ん……っ」
悟飯の表情に、ゾクリと身が震えた。
恐ろしいのか。いや、その感情とは何かが違う気がする。
今度は悟飯からの口づけに身を委ねる。邪悪な心に操られているなどとは思えない程、優しいキス。
唇を啄まれ、堪えきれなくなり開いた隙間から、そっと潜り込んでくる舌先。
それはいつもの悟飯のキスだ。
優しく、まるで舌でピッコロを溶かそうとしているのではないかと思うくらい、情熱的な口づけ。
「ふ、うう……っん、はあ……っ」
口づけでピッコロを翻弄しながら、悟飯の手がピッコロの胸板を弄る。
しきりに撫でた後、悟飯が「ん?」と唸り唇を離した。
「あれピッコロさん……?あれ!?えっ」
「……っどうした……っ」
悟飯がピッコロの胸を見つめ愕然としている。
キスの余韻にも浸らせないその無遠慮な行動に、ピッコロが訝る。
「ピッコロさん乳首が無いです!」
「……それならピンの授乳期間が終わったから消えたぞ。ハンクの時に分かっていた事だろうが」
雌としての性別を与えられたピッコロ。
何故かは分からないが、子が生まれ必要な期間だけ乳首が生えてくるという、驚愕の特異体質に変貌していた。
ハンクは人間に近いせいもあり授乳が必要だった。
345: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/11(金) 00:27:08 ID:zg/qIDbI
ピンも悟飯という父親を持ったお陰で人間とのクォーターだった為か授乳を必要としたが、もう半年も前から水だけの生活となっていた。
そしてピッコロが気が付いた時には、また乳頭は消失していたのだ。
「ああああ……!そんなっ今度こそ僕だけの乳首になるはずだったのにっ」
「……馬鹿かお前は。一番要らないだろうが……」
「要るんです乳首!開発しようと思ってたのに……っ」
「……」
あまりの悟飯の嘆きように、最早呆れて口をきく気力も失せてしまった。
そんなピッコロの心情にも気付かず、悟飯が胸に顔を埋めてくる。
「でもいいです!この胸は僕のモノだっ」
「そうだな……」
げんなりとしたまま相槌を打つ。
うちの旦那は阿呆かもしれない、ピッコロは思考の片隅で今更な事を思った。
「……っ」
しかし冷静でばかりもいられない。悟飯の手が、着実に下肢に向かい延びていく。
下腹を撫でられたあたりで、ヒクリと身体が震えた。
内股を撫で回し始めた手。悟飯がこれから何をするかという予感が、ピッコロを惑わせる。
内股への刺激も、ピッコロは苦手だ。
ひたすらに力強い手に優しく撫でられているうちに、身体の中心が熱くなり始めるからだ。
悟飯の手がいよいよ、ピッコロの性別を位置づける箇所に接近する。
346: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/11(金) 00:42:08 ID:zg/qIDbI
「はあ……っ」
漏らした溜め息は、予想以上に熱を帯びていた。
陰唇を指先に擽られ、思わず閉じようとしてしまった脚を強引に割られる。
悟飯が身を移動させ、ピッコロの脚の間に収まっていた。
「……っ悟飯、見るな……っ」
「ピッコロさん、ここ、もう濡れてます……ねえ、今日はいいでしょう?」
「っあ……っ」
上げてしまった声は、驚きか、刺激にか。ピッコロ自身にも判別がつかない。
ぐちゅ、と音を立て、悟飯がその場所を手の平全体で刺激するように、押し上げてくる。
「ご、ごは……っ」
「これだけで僕の手、ぐちゃぐちゃですよ。いつもより濡れ方早い……ねえ、ピッコロさんも僕の口でしてくれましたよね。だから」
僕もお返ししていいですか?
最早悟飯はピッコロの返事など求めていない。
言い様、その黒々とした頭髪を有する頭が、ピッコロの股間に埋まるのが見える。
今度はピッコロが狼狽し、声を荒げた。
「よせ悟飯!俺はそれは嫌だと……っんんうっ」
ヌチュリ。敏感な場所に走った感覚に、ピッコロの腰が跳ねた。
止めさせようと伸ばした手で、そのまま慌てたように返し自分の口を塞ぐ事になる。
軟体が膣穴の縁を這い、クリトリスを皮の上から舐め上げる。
351: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/21(月) 20:53:07 ID:2kb8u6mY
「ウア……!?」
股間の間を舐められる行為は、どうしても最初の行為を思い出してしまう。
同意も何もなく始まった、恐怖と不安、そして疑問ばかりが先行した嫌な記憶。忘れたくても忘れられない、身体を強引に開かれる激痛。
頭は確かに激しい拒否感に苛まれているのに、そこに感じる舌の感触は、正直衝撃だった。
濡れた軟体が上下するたび、激しい快感に腰が震え、跳ねる。
情けない話だが、口から漏れる悲鳴じみた声を抑えられない。
「嫌だ……ッごは、ん……っやめっひぐう……っ」
しっかりと己の腰を押さえつける悟飯の手に、のたうつ事さえ許されない。
指で押し上げるように器用に皮を剥いた悟飯が、剥き出しになった陰核を舌先でくすぐるようになぶる。
その箇所から全身が震える程の強い快感が湧き、ピッコロの下肢を硬直させた。
352: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/21(月) 21:04:32 ID:2kb8u6mY
はい、乳首は消えてしまう設定にしました。
でないと戦闘中に大変な事になるしと思いまして。いや考えすぎなんですけども
「アッア───ッやっ嫌だっ悟飯っっうああっ」
戦慄くピッコロの制止など全く聞かず、悟飯は更に舌の動きを激しくする。
それだけではなく口づけるように吸い上げられ、ピッコロには堪ったものではない。
必死に開かされた足を閉じようとするが、悟飯の力強い手に阻まれる。
身体が熱くなり、呼吸が乱れる。何かに追い立てられるような切迫感。どこかに投げ出されてしまいそうな恐怖にも似た感覚に、思わず悟飯の頭を鷲掴んだ。
まるで強力なエネルギー弾を放とうとしているように、身体の奥に激しい何かが凝縮されていく。
「ひっい……っあっダメだっダメ……!もっ……〜〜〜〜!!」
最後はもう、何に対し「ダメ」と訴えているのか、自分でも分からない。
凝縮されたものが全身に一気に弾ける感覚に、下肢が強張り背筋が思い切りのけ反った。
激しすぎる衝撃、身体が宙に浮いたような浮遊感。
頭が真っ白になり、ビクビクと身体が痙攣する。
353: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/21(月) 22:38:13 ID:2kb8u6mY
自分でも、膣内が激しく攣縮しているのが感じられた。
荒く乱れた呼吸で身体を跳ねさせる。
快感の絶頂。それは何度か経験したとはいえ、到底慣れることも受け入れることも出来ない高まりだ。
痛みでも苦しさでもない。
それなのに総てを持って行かれしまいそうな、激しい奔流。
「……っあ、は……はあ……っ」
「ピッコロさん、口でするの気持ちいいでしょ?凄く素敵な顔してます……それに、ここも……」
「ふああ!やっやめっろ……!」
「凄く熱くなって、うねってる。指入れただけなのに、僕も興奮しちゃってやばいです」
いまだひくつき落ち着かないそこに、悟飯がゆっくりと指を挿し入れてくる。
敏感になりすぎているそこに、異物が侵入する感覚。ピッコロは身体をのけ反らせる。
悟飯が指を動かす度、再び襲う快感と、響く濡れた音。
水分で霞む視界、それでも脚の間にいる金髪の男の顔が、酷く興奮しているものだと分かる。
悟飯の吐息も荒かった。自分の呼吸を凌ぐ程に。
指が引き抜かれ、熱いものが宛てがわれる。その刺激に、ピッコロはグッと息を詰めた。
「ピッコロさん、先端宛てただけなのに気持ちいいです……ピッコロさんの入り口、ひくついて吸い付いてくる……」
「……もっもう早く入れろっ無駄口ばかり叩くんじゃないっ」
悟飯が押し付けた先端で、穴と陰核とを何度も往復する。
それにすら跳ねてしまう腰に、ピッコロの羞恥心は限界を迎えていた。
354: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/21(月) 23:50:50 ID:2kb8u6mY
悟飯の熱過ぎる視線がそこに注がれている。
今から本当に悟飯が入ってくるのだと、ピッコロは硬く目を瞑り覚悟を決めた。
───しかし。
「すみませんピッコロさん、起きてもらっていいです?」
「は?」
「あの、下マントとか敷いてないから、ピッコロさんの背中に傷がつくといけないので……」
弁明しながら、悟飯がピッコロを抱き起こした。
そのまま力強い腕に抱かれ、地面に座る悟飯の腰を跨ぐような格好にさせられる。
ワケも分からずにいるピッコロに、「今日はこの体位でしましょう」と、額にMの刻印を浮かべた悟飯が笑顔で見上げてきた。
向かい合い、密着している格好。下から見上げてくる悟飯に、何故だか羞恥心が膨れ上がった。
「裸で地面に寝転がっただけで、俺の身体に傷がつくわけがないだろうがっ」
「まあまあ、念のためですから、ね?」
「………!」
悟飯には退く気はなさそうだ。
意外に頑固な事くらい、長い付き合いの中で熟知している。
観念するしかないかと、ピッコロは羞恥を誤魔化すのも含め溜め息を吐いた。
355: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/21(月) 23:59:23 ID:2kb8u6mY
「お、俺が何かすることはあるのか?」
「僕にしっかりしがみついててください。それ以外はいつもと変わりませんから。」
「そうか……」
返事を返すと同時、再度悟飯のモノが宛てがわれる。腰を下げるように掛かる圧力に、いよいよだと予感し、ピッコロは咄嗟に顔を横に反らした。
「ピッコロさん、入れますよ、腰ゆっくり落として」
「っう、んんん〜〜〜っ」
ヌブリ、先端が一息に入り込み、そのまま狭い肉を割り開いて奥へと進行してくる。
体内を抉る硬い熱に、大腿が強張った。まだ入るのかと思う程に、悟飯のモノが深くまでを支配してくる。
ゆっくりと決して強引にではないが、悟飯がピッコロの腰に回した手で押し下げるようにし、猛る雄を飲み込ませていく。
まるで自から動いているような錯覚、互いの吐息が至近距離で交わる。
悟飯の雄よりも大きな赤子を二回もそこから産んだというのに、やはり雄の侵入は激しい違和感が伴う。最初は苦しい程なのなだ。
感な粘膜を押し広げ擦られていく行為。激しい痛みが伴わなくなったことだけは救いだった。悟飯の腰が、とうとうピッコロの尻に密着する。
太く熱いものが、ピッコロの体内でドクドクと脈打つ。
398: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 19:45:39 ID:TkJpqfrc
「あっはあ……うう……っ」
「ピ、ピッコロさん気持ちいいです……も、動きますね?」
「っまっ待て……っまだ……っ」
久方振りの性交であるせいか、ピッコロは異物感に順応できないでいた。
しかし悟飯はピッコロの制止を聞いてくれなどしない。
奥まで収めたモノをギリギリまで引き抜き、どちゅ……と音がしそうな勢いで突き上げてくる。
衝撃にのけ反ったピッコロが見た悟飯は、一度は取り戻したかに見えた理性を完全にかなぐり捨て、荒々しい雄の顔をしていた。
「……っあっあぐ……っ」
「……っは、はあ……っピッコロさん……っ」
押し返す為に掴んだ悟飯の肩、しかしそれを薙ぎ払う事は出来なかった。
悟飯らしからぬ激しい動き。額に刻印された呪われた支配の証。
399: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 19:58:16 ID:TkJpqfrc
悪の心が増大され己の本意のままに動いているはずの悟飯は、それでも縋るようにピッコロの名を呼んでくる。
拒めなかった。こんな状態でもピッコロの存在を認識している悟飯が、愛しくなってしまう。
(ちくしょう……!)
叫ぶ変わりに喉を震わせ、悟飯の腕を握りしめる。
一度だけ悟飯を止めるためにギっと睨みつけ、ピッコロはがなった。
「……っ俺になら何をしてもいい、悟飯……!お前なら何でも受け止めてやる、俺がお前を愛してるからだぞ……!」
それはピッコロの覚悟であり、悟飯に対する純粋な想いでもあった。
復讐しかなかった筈の己の生に、別な意味を持たせてくれたのは間違いなく悟飯だった。
悟飯だから、最初の暴力でしかなかった行為も許した、悟飯だから、自分が生み出した新しい命を愛することができた。
悟飯だから、悟飯だから───
お前だから、今だって殺されても構わないと、俺はそう思っているんだ
「ピッコロさん……」
ピッコロからの突然の告白に、悟飯は目を見開き、青い瞳で唖然と見下ろしてきた。
400: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 20:08:02 ID:TkJpqfrc
美しい青の中に、ピッコロの顔が映っている。
その青は、ピッコロと悟飯が修業したこの大地の空を思わせ、そして澄んだ水によく似ていた。
ピッコロがそう思った直後、悟飯がピッコロの上にばたりと倒れこんできた。
「ありがとうございます……っ……僕も愛してます、ピッコロさん……そしてあの……すみません……」
「は?」
唐突な謝罪を口にした悟飯が、ピッコロの胸の位置から顔を上げてくる。
金髪を有する戦士は申し訳なさそうに、そしてバツが悪そうに笑った後、自らの額を手でぐいっと拭ってみせた。
ピッコロは固まる。悟飯の額のMの文字が、ぐにゃりと歪み、半ば消えかけている。
「……っお、お前えええ!?」
「すみませんすみません!」
「わっ馬鹿っ動くな……っああ……っ」
「言い訳は後でします……っだから今はこのまま……ね……?」
「なっ何がっね、だっこの……っんんん……っ」
騙していたのかとピッコロが驚愕に叫ぶ前に、悟飯は律動を再開させてきた。
401: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 20:20:43 ID:TkJpqfrc
今度は今までの荒々しいものではない、優しい動き。
ピッコロの浅い位置を行き来し、焦らされるような快感にピッコロが悶える頃合いを見ては、唐突に最奥を突き上げてくる。
熱い痺れがピッコロを翻弄し、衝撃が体中を震わせる。
思考が霞む。言わなければいけない事が山ほどあるというのに、甘く疼く官能が、それをさせてくれない。
「あっあっあっ悟飯……っや、やめ……っ俺は……っ」
「ね、ピッコロさん、気持ちいい……?僕おかしくなっちゃいそうです、ピッコロさんの体、やっぱり凄く気持ちいい……ピッコロさん……」
「はあっうっひああ……っまっ待て悟飯……っやっやっま……っ」
子宮口を支点に悟飯の雄で体を揺すられ、ピッコロはもうわけがわからなくなっていた。
最早意味のある言葉を紡げないでいるピッコロから体を離した悟飯が腰をグラインドさせ、腰をがっちりと掴み突き上げる。
腹側の性感帯を直に刺激され、ピッコロの頭はまさに真っ白になる。覚悟も出来ていないうちに爪先から頭までをも貫いた快感が、体をビクビクと痙攣させる。
「アッアクウ……ッッ」
402: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 20:31:32 ID:TkJpqfrc
「あっピッコロさん中凄い……っビクビクして……っぼ、僕もっもう……っ」
「ひ、い……っあっあ、あっあっあっごっ悟飯っ悟飯……っ」
ピッコロの吸い付くように震える膣に突き入れている悟飯が、堪らないといった顔で息を荒く乱し腰の動きを速める。
絶頂を迎えたばかりのピッコロは、悟飯の動きに成す術なく翻弄され、二度三度と脳が溶けて弾けてしまうような衝撃に背をのけ反らせ、震えた。
「ああ……っも……っピッコロさん……!」
「ひっうう……っ」
ピッコロの奥を叩くように何度も突き上げていた悟飯が、情けなく声を震わせピッコロの股に腰を深く押し付け体を震わせる。
自分の中で何度も跳ねる雄に身も心もクタクタにされてしまったピッコロの上に、脱力してしまった悟飯が倒れ込んできて、荒い呼吸のまま呟く。
「……は、はあ、は……三人目、できちゃったかも……」
「………く、くそやろう……」
そう返すだけで精一杯のピッコロの目には、散々に味わわされた快感に大粒の涙が浮いていた。
403: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 20:42:07 ID:TkJpqfrc
「ピッコロさんもう一回!ね、もう一回お願いします……!」
「馬鹿かキサマは!?早く離れろ!」
しつこく次をねだってくる悟飯を、ピッコロは頑として突っぱねる。
「だってピッコロさんの中凄い濡れてて気持ちいいから……っああっほら、僕のもうまた立ってきちゃいましたよホラ……っ」
「ホラじゃない!あっ動くな……っお前っ……んっんん………っ」
まだピッコロにしがみつくように入れたままの悟飯の雄が、勢いを再び取り戻している。
このままではなし崩しにまた再開されてしまうと恐怖する反面、強引に再燃し始めた淫欲に頭が揺らいだ。
が───
「よー悟飯、ピッコロー、もおオラ腹減っちまったからいいかー?」
「え?」
「は?」
突如響いた呑気な声に、ピッコロと悟飯は同時に洞窟の入口に顔を向ける。
そこには、アハハーと笑う悟空が顔を覗かせていた。
「父さん!?」と悟飯が叫び、ピッコロは。
頭で状況を理解する前に、悟飯を口から放った閃光で吹っ飛ばしてしまっていた。
404: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 20:54:09 ID:TkJpqfrc
「きゃああああ!?パパア!どうしたの!?傷だらけ!?」
「……マ、ママにこてんぱんにやられたのか……?」
ズタボロの悟飯に悲鳴を上げたのは、ハンクとピンだった。
悟飯は父とよく似た笑顔で「ハハハ」と笑い、恥ずかしそうに頭をかいている。
「孫……キサマも覚えておけよ、絶対に目にモノ見せてやるからな……!」
「なあ聞いてくれってピッコロオ!オラだって悟飯のヤツがこんなことすっとは思ってなかったんだって!オラはハンクとピンがドッカリがいいって言うからよ、じゃあ閻魔様にお願いしてフリーザ達でも連れてきたら盛り上がるんじゃねえかと思ってよ」
「ドッキリだ!そもそも何でそういう発想になるんだ!それだって十分悪趣味だろうが!」
「でも久々にあいつらと戦って面白かったろ?」
「だからそういう問題じゃない!」
庭の片隅では、ピッコロが非常識な悟空を怒鳴りつけていた。
406: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 21:04:38 ID:TkJpqfrc
話をきく分に、フリーザ、セル、ビビディ達を連れてきて戦うまでが悟空の考えたドッキリ、悟飯が操られちゃったどうしよー!がブルマのドッキリ、そしてそこから先は完全に悟飯が一人で暴走したドッキリだという。
あんな筒抜けな会議で人を謀っておいて裏ではしっかり粗雑ながら別の本格的なドッキリを企てていたのだ、尚更質が悪い。
「あーあ、オラはドッキリなんてやめとけっつっただー。何もピッコロさの誕生日にそげなアホなことしなくても……二人も子供こさえて離婚だなんだってなったらどうする気だだ……」
「あーらチチさんたまにはいいのよぉ、最近は平和だったもの、何かイベントがあってこそ二人の愛が深まるってものよ、ねーベジータ」
「……お前達はアホだな……」
庭の中央でバーベキューの準備をしているチチ、ブルマ、ベジータの会話が聞こえてくる。
ピッコロは額に浮いた青筋がビキビキと音を立てるのを自覚した。
「なあなあピッコロ、今日はこれからオメェの誕生会すんだぞ、オメェが怒ったままだとオラチチに飯抜きにされるかもしんねぇんだって、機嫌直してくれよ、な!」
407: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 21:15:56 ID:TkJpqfrc
「勝手に飢え死にしてろ!」
ピッコロは苛立ちと共に飛び立つ。悟飯がした事にも腹は立っていたが、それを悟空に見られていたこと、そしてそれよりも、まんまとハメられてしまった自分に一番幻滅していた。
「……ママ……?」
裏の山に立て篭もって数分、弱々しく自分を呼んできた声に慌てて振り返る。
そこには泣きそうな顔をしたハンクが、木の陰からピッコロを伺うように覗いていた。
余りの怒りにハンクの気配すら拾えていなかった自分に焦り、ハンクに急いで歩み寄り膝をついた。
「ど、どうしたんだハンク……!?はっすまん、俺がいないとバーベキューが始まらないのか!腹が減ったんだなすまん」
「ち、違うの……っごめんなさい……!」
小さな体が、ピッコロの腕の中に飛び込んでくる。
わーわーと泣き始めてしまった愛娘に、ピッコロは盛大に狼狽した。
「どうしたんだ……?」
「ママっごめんなさいごめんなさい……!ママが喜んでくれるようドッキリをしようと思ったのに、ハンク、ママとパパを喧嘩させちゃった……っ」
408: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/12(月) 21:28:26 ID:TkJpqfrc
必死に自分に縋り付き泣くハンクに、ピッコロは内心自分の迂闊さに舌打ちをした。
今日ドッキリを企画すると言い出したのは、ハンクなのだ。
勿論そこに悪意はなく、ハンクは純粋にピッコロに何かサプライズをしたかっただけなのだ。
取り巻きの大人達が駄目過ぎてとんでもない結果になってしまったが。
しまった、悟飯をぶっ飛ばすならせめて違う日にしておくのだったと後悔してももう遅い。
夫婦喧嘩など、子供達にとって一番恐怖を感じる醜態を、よりによってこの日に見せてしまったのだ。
「ハンクごめんな……ピン、お前もこっちに来なさい」
ハンクの頭を撫で、もう一つの気配に向かって呼び掛ける。
木の上から、目に涙を溜めたピンが下りてきた。
「ママ……すまない……」
ピンもピッコロに抱き着いてくる。
「謝るのはママとパパの方だ。お前達はせっかく俺を喜ばせようとしてくれたのに、台なしにしてしまったな」
「違う!悪いのは俺だ!俺がママやパパが戦ってるところを見たいと言ったんだ!」
「違うもん!ハンクがいったんだもん!」
425: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 12:11:35 ID:nMY4AoYA
涙を流し泣き叫ぶように、互いに罪の責任を一人で被ろうとする幼い兄弟。
自分が悪い、他には罪はないのだと必死に叫ぶ幼い魂に、ピッコロの心からすぅ、と怒りが抜けていく。
こんなに可愛らしく、愛おしい。この純粋で綺麗な存在は、お前がいなければ存在しなかったんだ。なあ、悟飯。
「すまなかったな、二人とも。……さて、これはママが謝る番だな」
ピッコロがハンクとピンを抱き抱えたまま呟くと、二人は泣き腫らしたキラキラと輝く瞳で、ピッコロをきょとんと見上げた。
「え?」
「……その、な。お前達にいいところを見せようとして、ママが暴走してしまったんだ。パパとは喧嘩じゃなく……稽古をしていたんだ。お前達に、昔俺がどうやってパパを鍛えたか、教えようと思ってな。第一お前らがドッキリを仕掛けてきていた事に本当は気付いていた」
ピッコロは子供達に、あえて嘘を吐いた。
子供達の心に残ってしまいそうな傷を取り除くための。
そしてまんまと騙されてしまった自分を、僅かばかりフォローするための。
こんな嘘はどうかと思うが、ピッコロの懸念とは裏腹に、二人の涙はぴたりとおさまった。
426: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/17(水) 12:21:48 ID:nMY4AoYA
そうしてピッコロが願っていた反応が返される。
ハンクとピンの表情が、みるみるうちに明るくなった。
「ママ!ドッキリだって気付いてたの!?」
「ああ」
「いつから?」
「む……途中からだな。パパが悪の力に取り込まれるわけはない。パパは世界一強いお前達の父親なんだからな」
最中は悟飯が洗脳された事を微塵も疑わなかったわけたが、ここまでくればこう言うより他ない。
嘘も方便という言い訳が頭の中に浮いている。
「そっかあ!ハンクとピンのパパは世界一なんだ!」
「じゃあママは世界一より強いんだな。パパはママに全く勝てないしな」
喜ぶハンクに、何故か得意げなピン。
う、うむ……まあそうなるなと少し気まずい思いで賛同したピッコロは、すいと立ち上がり、息を吸い込んだ。
「というわけだ悟飯。お前からもきちんとハンクとピンに謝れ」
「え?」
ピッコロが呼びかけ、ハンクとピンが驚きの表情で周囲を見回す。
森の一番手前にある大木の後ろから姿を現したのは、気まずそうに笑う悟飯だった。
429: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 15:19:18 ID:v8Rm0Bls
「パパ?」
「パパ!」
「すまんな悟飯、俺がドッキリに気付いていたとバラしてしまった。お前からも二人に話があるだろう」
歩み寄ってきた悟飯は、ピッコロに促されるように地面に膝を着いた。
小さな体が二つ、その胸に勢いよく飛び込む。
「パパー!バレちゃってたってハンク達のドッキリ!」
「やはりママ相手に秘密の作戦は難しかったな」
「そうだね、ごめんね?パパがもうちょっと上手くやれれば良かったんだろうけど……」
「ううん!パパもママも、とーっても強かったよ!かっこよかった!」
「俺もたくさん修行して、早く強くなるぞ!」
はしゃぐ子供達に、実はピンには研究者か何かが向いているのではないかと思うピッコロだが、そこはまあ言わなくていいかと見守る。
悟飯がそろっと、窺うように見上げてきた。
その瞳から、ありありと「後悔と反省」の意思を感じ取ってしまい、ピッコロは視線を外して溜め息を吐く。
昔から、自分が悟飯に甘いのは知っているだろう。
お前が俺に人間の温かさを教えてくれてから、ずっと。
「ハンクもね、手からズバって出せるようになるって、おじいちゃんが言ってたよ」
430: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 15:34:11 ID:v8Rm0Bls
ハンクの言葉に、ピッコロもだが悟飯もぎょっとしたようだった。
「えっおじいちゃんそんなこと言ってたの!?」
「うん!今度教えてくれるって言ってたよね、ピン!」
「ああ。言ってた」
「悟空うう、あいつは全く……」
ピッコロは苦虫を噛み潰したような気分だ。
「あーママとパパが喧嘩してないって分かったらお腹減っちゃったぁっピン、いこっ」
「おうっ姉さん、かけっこ競争だ!」
「スタートぉ!」
「あっお前達……っ食べる前に手荒いうがいするんだそ!」
騒がしく走っていくハンクとピンの背中に、ピッコロは叫ぶ。
直後、ハーイと威勢のいい声が返された。
「ハンクの食い意地は最近お前に似てきたな……」
溜め息混じりに言うと、悟飯は「ハハハ……」と困ったように頬を指で掻く。
その仕種を見て、ピッコロももう本格的に怒りの念はなくしていた。
「今回は本当にしてやられたな。まさかバビディやセル、フリーザまで仕込んでいるとは思わなかった」
431: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 15:51:16 ID:v8Rm0Bls
「僕も最初父さんに聞いた時はびっくりしちゃいましたよ。何でも、地獄も退屈だから、息抜きに良いって事で快諾してくれたらしいです」
「閻魔様もか」
「界王様がかけあってくれたそうです」
「……お前らな……」
どれだけ暇人なんだと、ピッコロは呻く。
まあ自分もセルやフリーザとの戦闘は楽しんでいたため、どうにも強く文句を言えない。
「……ピッコロさん……僕、ピッコロさんが本当に好きなんです……」
「え?」
それまで笑っていた筈の悟飯が、ぽつりと呟くように言う。
そのあまりに悄然とした顔に、ピッコロは驚いてしまった。
悟飯はまたまにこういう顔をする時が、今までにもあった。
しかしその表情と言葉が、全く結び付かない。
悟飯は地面に座ったまま、自分の膝を抱えるようにして何処か遠くを見ている。
「毎日が幸せで、一分一秒がそれこそ夢みたいで、みんなの顔を見る度に、ああ、これは全部ピッコロさんが僕にくれたものなんだなぁって思うんです……」
でも、と悟飯が僅かに歯を噛み締めたのが分かる。
432: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 15:59:54 ID:v8Rm0Bls
「僕は凄く幸せです。……でもピッコロさんは?僕は、ピッコロさんの犠牲の上に幸せ面して居座ってるんじゃないかと思うと、怖くなってきて……」
悟飯の言葉は、ピッコロに話し掛けているというよりは独白に近いもののようだった。
ピッコロは静かに悟飯を見据えている。その目はただ澄んで穏やかだ。
悟飯は気付いてはいないだろう、自らの膝に頭を埋めてしまった姿勢では。
「……今日のアレは、本心です……ピッコロさんが世界征服したいなら、僕はピッコロさんの願いを叶える手伝いがしたい。だって僕ばっかり幸せじゃ不公平だ、そんなんじゃピッコロさんが……」
「おい」
ピッコロが呼びかけると、悟飯は漸く顔を上げた。
至近距離に移動して、悟飯の頭を叩く。
「痛い!ピ、ピッコロさん……!?」
「お前はいつも勝手に悩んで、勝手に暴走して、また勝手に悩むんだな。疲れないのか」
「ええ……!」
ピッコロは呆れたという感情を見せ付けるために大袈裟に溜め息を吐き、悟飯の横にドッカリと腰を下ろした。
「いい加減世界征服の事は忘れて欲しいんだがな。世界だぞ、恥ずかしいったらありゃしねぇ」
「今なら簡単じゃないですか」
「……」
433: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 21:00:21 ID:/UApTGm.
乙
ハンクまだ手からズバって出せないのか
434: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 21:38:55 ID:v8Rm0Bls
何を考えてそう言っているのか分からない悟飯を横目で睨み、ゴホンと咳払いを一つ。
「お前達だって今が幸せなら、それを壊そうなんて思わないだろう」
「はい?」
「なあ悟飯、俺は本来、こうして自分で子孫など残せない体だったんだ。それが色々あって、まあ今はこうなわけだろう。……嫌ならな、俺はとうの昔に全部捨てている。お前には、俺が今何かを我慢しているように見えるのか」
最初は前に広がる森林に目をやったまま、そして最後は悟飯の目を見詰めて、ゆっくりと話した。
悟飯はまだ自責の念にかられていたのかと思うと、切なくなる。
お互いの間に確固とした信頼関係があるのは、揺るぎない事実だ。悟飯を信頼していなかったことなどない。悟飯が自分に向けてくれている気持ちも、疑った事はない。
愛だと言われれば、そうだと納得する。
悟飯も、ハンクもピンも。こんなに温かで失いたくない存在、自分よりも大切な魂。
人間でいう最上の好意は愛だという。では自分の気持ちにも愛だと名をつけてもおかしくはないはずだと、ピッコロは思っている。
435: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 21:50:54 ID:v8Rm0Bls
しかし時に愛しているからこそ人は悩み、考えるのだということも今は分かったことだ。
ただ愛しているだけではいけないのだ。愛しているからこそ、人は相手の気持ちを慮り、悩み、そして時に傷付くこともある。
ピッコロは思った。
悟飯は自分を愛してくれているのだと。だからこそ何かを色々考え過ぎて、途方もない思考の彼方で更におかしな悩みを発生させてしまったのだろうと。
「……お前は俺の気持ちをアレコレ考えてくれたわけだな。それで俺がまだこうなったことを後悔してるんじゃないかと、そう思ったワケだろう。悟飯、何度聞かれても、俺は自信をもって言うぞ。俺はお前も、子供達も、愛している。お前達を、今の生活を大事にしたい。俺が死んでも、永遠にだ」
「ピッコロさん……!」
大きな目を見開いた悟飯ががばりと、ピッコロにしがみつくように抱き着いた。
「ピッコロさんすみません……!俺、あなたを試すような事をして……!でも俺本気だったんです、ピッコロさんがもしまだ野望があるならって、本気で……っ」
「俺の野望か。勿論あるぞ」
「え!?」
ピッコロの答えに、悟飯が顔を上げ目を見詰めてくる。
436: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:00:08 ID:v8Rm0Bls
「お前がもっと好きな研究をして、その分野の第一人者になる。ハンクとピンがスクールに通って、元気に大人になって、いずれは孫も見せてもらいたいな。悟空は孫がいるわけだから、俺は曾孫も見ないと勝ったことにならんしな」
そこまで言って、ピッコロはニヤリと笑った。
「あと、幸せな生活とやらのためには、一生伴侶と仲良く生活した方がいいらしい。……浮気はさせないぞ、覚悟しておけ」
ピッコロの言葉に、悟飯は顔を真っ赤にさせた後、泣きそうな顔で破顔した。
「はい……!奇遇だな、俺もピッコロさんと同じ野望を持ってました。……ピッコロさん、二人で一生かけて、野望を達成しましょうね」
「そうだな」
どちらからともなく、身を寄せ、顔を近付ける。
二人の顔が静かに、重なった。
「悟飯……だがな、今回みたいなのは二度とナシだぞ」
「は、はいすみません……」
「それとな、……あ、ああいう事がしたいなら、普段から素直に言え。ちゃ、ちゃんと善処するからな、いきなり溜め込んで爆発するのはよせ」
「ピ、ピッコロさああん!ありがとうございますうう!本当に一生愛してます!」
437: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:18:57 ID:v8Rm0Bls
悟空「よー悟飯、ピッコロ!遅かったな!バーベキュー始めてたぞ」
悟飯「すみません父さん。……え?!」
ピッコロ「フ、フリーザ!?セル!?バビディ!?」
バビディ「ヤッホー、僕達もちゃんと手伝ったからね、お肉いただいてるよーん」
フリーザ「フフフ、バーベキューというのもなかなか美味しいじゃないか」
セル「俺はこの骨付きカルビというのが気に入ったぞ」
ブルマ「はいはーいたっくさん食べてねぇ!まだまだ飲み物も食べ物もいっぱいあるわよぉ!」
天津飯「ピッコロ、悟飯、子供達二人とも大きくなったな。礼儀正しいし、二人とも良いコだ」
悟飯「天津飯さん、ありがとうございます。あれ、チャオズは?」
天津飯「置いてきた」
悟飯「え!?」
天津飯「ハハハ、冗談だ。今プーアル達とチチさんの手伝いに行ってるよ」
ピッコロ「そうか」
クリリン「よー二人とも!いや、ビックリしただろー!セルとフリーザとか懐かしすぎだって」
悟飯「クリリンさん、お騒がせしてすみませんでした」
438: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:36:41 ID:v8Rm0Bls
クリリン「いやいや、俺も悟空のドッキリに賛成はしたけどさ、ああやってまたセルとかフリーザ見たらさすがに緊張したよ。しっかし悟飯、バビディに操られてる設定にしようってのは芸が細かいよ、流石だわ」
ピッコロ「何!?」
悟飯「い、いや、あの、アハハ……(滝のような汗)」
クリリン「まあピッコロ途中で気付いてたんだろ?ハンクちゃんとピンが、『ママにバレてたー!』て嬉しそうに言ってたし。ま、お前騙すなんか無理だよなピッコロ」
ピッコロ「……フン」
クリリン「もし俺が18号にこんなドッキリ仕掛けたら半殺しだぜ。お前は優しいよな」
ピッコロ「……」ジト目
悟飯「……(ヒイイイ)」
亀仙人「ピッコロ、御主もすっかりママさんなんじゃなあ。ワシびっくりじゃ」
ピッコロ「ふん」
亀仙人「でもピッコロの裸は見たいとは思わんの。人妻モノも好きなんじゃが」
ピッコロ「……ああ、懸命だな。俺の裸が見たいなんぞ吐かしたら、八つ裂きだ」
亀仙人「その前に超愛妻家の悟飯にボッコボコにされちまうわい」
ピッコロ「!!……ちっ」
439: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:45:30 ID:v8Rm0Bls
ウーロン「亀仙人のじーさん、ピッコロからかうなよ、マジで殺されんぞ」
亀仙人「じゃな。若いっていいのー」
ピッコロ「……」
ヤムチャ「はいはいハンクちゃん焼けたぞー」
ハンク「わーい!ヤムチャさんありがとう!」
ヤムチャ「ピンちゃんは?」
ピン「ちょっとなら食べられる。……あ、姉さん」
ハンク「ん?……ああそっか!ピン、これね?これ」
ピン「よし」
ヤムチャ「え?あれこれイラスト?綺麗だなぁー!」
ハンクピン「ママ!」
ピッコロ「ん?」
ハンク「ママ!お誕生日おめでとう!これね、ハンクとピンからプレゼント!」
ピッコロ「何?」
440: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:48:46 ID:v8Rm0Bls
ピン「えいっ」
ボワンッ
ピッコロ「何だ……は!?」
ピッコロ、フリッフリのウエディングドレスにお色直し
全「えええー!?」
ハンク「すごいっピンっばっちりだよ!」
ピン「姉さんの絵の通りに出せたな」
ピッコロ「ななななな!?な!?お前達!?」
悟飯「ピッコロさああん!?ハンク!ピン!ありがとう!とっても素敵だよ!」
ピン「姉さんが一生懸命写真を見て、自分で考えたウエディングドレスなんだ」
ハンク「ピンがね、魔法でちゃんと出せるよういっぱい練習してくれたんだよ」
ピッコロ「……!そ、そうか……ありがとうな(そんなこと言われたら脱げん……!)」
チチ「まあまあピッコロさん素敵だー!ハンクちゃんは将来デザイナーになれるだよ上手だ!」
ハンク「本当!?やったぁ!」
441: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 22:56:43 ID:v8Rm0Bls
ヤムチャクリリン亀仙人18号「……」
ピッコロ「お前ら、笑いたきゃ笑え」
ヤムチャ「グッいや無理……」
クリリン「……っ逆逆、いいもん見せて貰ったよ」
亀仙人「……い、いやぁ、ブッ冥途の土産になるわい」
18号「私にも後で着させろよ」
クリリン「え!?」
悟空「おー!似合うじゃねえかピッコロ!」
ピッコロ「お前は寧ろ少しは笑え!」
ベジータ「……何だアレは……」
ブルマ「はいはいっじゃあ素敵なプレゼントも貰ったところで、みんなで記念撮影しましょー!これうちの最新カメラ!ハイチーズの掛け声で遠隔でシャッター押せるの。さあみんな並んで!」
ピッコロ「この恰好でか!?冗談じゃ……っ」
ハンク「ママ……?」
ピッコロ「冗談じゃ済まないぐらい俺に似合っているな。ありがとうな、ハンク、ピン」
442: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/19(金) 00:08:15 ID:uy2m3xZY
ブルマ「はいみんなこっち並んでー!バビディセルフリーザ!あんたらもよ!明日には地獄に戻るんだから記念よ記念!」
フリーザ「何の記念なんだい」
セル「いいじゃあないか。今日はあのナメック星人の誕生日らしいしなぁ」
バビディ「僕このプリン取り置きねー」
チチ「ほら悟空さっいつまで食ってるだ!」
18号「はいっと。じゃあハンク、ピン、よろしくな。頑張っといで」
ハンクピン「はーい!」
ハンク「ママあ!」
ピン「改めまして。お誕生日おめでとうママ!」
特大ケーキを二人がかりで運び込み
ブルマ「はーいいくわよー!ピッコロォ、お誕生日おめでとう!ハイチーズ!」
全「おめでとうピッコロ!」
カシャッ
443: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/19(金) 00:19:17 ID:uy2m3xZY
夜も更けまして
悟飯「ふふふー。良く撮れてますね写真。ピッコロさんすっごく綺麗です」
ピッコロ「……フン」
悟飯「……ピッコロさん」
ピッコロ「何だ」
悟飯「お誕生日、おめでとうございます。ピッコロさんがこうしてここにいてくれること、本当に嬉しいです。……一生、僕と一緒にいてください」
ピッコロ「……当たり前だ、頼まれても別れてやらんからな。二度も三度も野望を達成出生んのは、俺の沽券に関わる」
悟飯「僕もです。僕は今まで反古にした約束はありません。……愛してます、ピッコロさん」
ピッコロ「……俺もだ」
チュ
悟飯「ピッコロさん……三人目作りません?今度もピッコロさんに似た可愛いコだといいな」
ピッコロ「……俺は次はお前に似た男がいいんだが……あっちょっこらお前……っ」
悟飯「好きです本当に好きでたまりませんピッコロさん、可愛いです」
ピッコロ「っ!お前は全く……っうあっあ……っんん……っ」
444: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/19(金) 00:24:20 ID:uy2m3xZY
悟飯「次乳首出てきたら、ちゃんと開発しましょうね!」
ピッコロ「……はあ、好きにしろバカ野郎が……」
END
何度も長々と間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
勢いで書いてしまったため、原作の時間軸設定とかなりずれてしまったり、自分で書いたことを忘れていたりと酷い出来になってしまっていたところが悔やまれます。
こんなSSですが、保守して下さった皆様ありがとうございました。
励ましの言葉をたくさん貰い、皆様には感謝してもしきれません。
ハンクはまだズバっ出来ません。両親の教育方針ですね。
それではありがとうございました。また何処かでお会いしたらよろしくお願いいたします。
ピッコロさん愛してる!お誕生日おめでとうございます!
445: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/19(金) 01:48:04 ID:VVUWn0sQ
待ってたかいあった。
乙
またこっそり続き書いてくれ。
そんときは新しいスレ建てたらいいさ。
面白かった。
446: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/19(金) 03:46:23 ID:NlsKPbY6
乙、よくエタらず完結させたな
またピッコロさんで書いてくれ
でもトリップが無いから次回作があってもわからないのがつらいところだ
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