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つらひ


『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

監督：ジェームズ・ガン
脚本：ジェームズ・ガン
主演：クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー

http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/gog






評価
★★★★★★★★★☆（9/10）


●あらすじ

　主人公ピーター・クイルは幼い頃に宇宙人に誘拐され、異星人の傭兵部隊ラヴェンジャーズに育てられた地球人。ある日、彼は巨万の富を夢見て秘宝・オーブを盗み出すが、それがきっかけで賞金首にかけられ、自分を追ってきた賞金稼ぎらと共に刑務所送りに。
　しかし、ピーターはオーブを売り払って大金を山分けすることを持ちかけ、自らを狙ったならずもの達と共に脱獄を目指すことになる。それが銀河の命運を巡る戦いへと繋がることも知らずに。


●レビュー

　ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは銀河の守護者である。
　アブダクションされた地球人、肌が緑の女殺し屋、改造アライグマ、人型植物、脳筋宇宙人。
　以上がメンバーである。
　決して王道的ヒーローとはいえない、はみだし者達の集まりである。
　だからこそ、最高だ。

　とまあ、これだけでは何がなにやらなのでもう少し。
　この映画はアメコミが原作のSF映画である。
　宇宙人たちが当然に存在し、宇宙船が星間を飛び交う世界が舞台だ。
　主人公たちは「オーブ」という秘宝をきっかけに、各々の利害の一致により協力し合い始めた急造チームであり、元はゴロツキである。「自称・スターロード」の主人公・クイルからして胡散臭いのに、チームで一番頼りになるのは改造アライグマだし、その相棒は「私はグルート」しか話せない人型植物である。
　しかし。
　しかし、こんなキワモノ達が時にいがみ合いながら活躍する様が本当に楽しい。
　宇宙船がドッグファイトしたり、アライグマがマシンガンを乱射したりするアクションシーンに、60年代・70年代のヒットポップス達がBGMとしてが心地よいリズムを刻んでくれる。
　B級映画監督のジェームズ・ガン（実はPS3/360『ロリポップ・チェーンソー』の脚本も手がけたりしている）が監督に起用されているが、本当に適任だったと思う。
　王道からはみ出してしまったやつらが宇宙を右に左に活躍する、笑えて、熱くなれる良作。

　ちなみに、本作で一番カッコいいのは『ウォーキング・デッド』のメルルでおなじみマイケル・ルーカー演じるヨンドゥでこれが本当にカッコいい。あたりをグルリと包囲されてからの戦いは一見の価値ありなカッコよさであった。『アバター』みたいに肌が青いけど。いいんだ。カッコいいから。