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現代医療技術を目の当たりにしたら、昔の人は魔術と信じて疑わないだろう。それほどまでに医学は進歩を遂げている。ところがかつて、数十年・数百年前の人々は今では考えられない治療法を施されていたのだ。
ここで紹介するのはそういった「過去には認められていたが、今見てみると身の毛がよだつ恐るべき医療」の数々だ。
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1.瀉血(しゃけつ)
医学の世界で「瀉血」という行為は長い間浸透していた。これは人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つである。
当時、医学の世界で信じられていた説は人の体内に四体液というものが存在するという物だ。そして病気を患った人体には「悪い体液」が溜まっており、その悪い体液を流す為に患者の皮膚を切り、血を抜いていたそうだ。
2.頭部穿孔
頭部穿孔とは、医者が患者の頭部(頭蓋骨)にドリルで穴を開けて病気を治す民間療法である。この技法はてんかんや他の精神疾患を治す物だと長い間信じられていた。
3.マラリアに感染させる
当時、発熱は梅毒を治すものだと信じられていた。その為、当時の医者は患者を意図的にマラリアに感染させ、発熱させることで治療を試みたそうだ。当然だが、マラリアに感染した患者は梅毒よりも先にマラリアのもたらす副作用により亡くなった。
4.ネット・サスペンション
この写真はハンモックに乗るのに失敗した人の写真ではない。この患者は現在、脊椎側弯症の治療の真っ最中なのだ。この当時の医者は「背筋のゆがみを直すには、患者を引っ張るのが一番だ」と心の底から信じていたようだ。
5.放射性物質注射
1960年代、アメリカ・メリーランド州の医者がある患者のニキビを治す為に放射能を使用(放射性物質を注射)した。この患者はどうなったか知らないが、ニキビが治るよりも皮膚がんの心配をしたいものである。
6.ペディカル・グラフト
この患者は第一次世界大戦中負傷した兵士で、鼻を失い、応急処置としてパイプをつなげられた。勿論この技法は後の皮膚移植を作り上げた大きな一歩となるのだが、実験対象となったこの男性は気の毒である。
7.日光療法
ホラーを感じさせるこの写真、ここに写っている子供達は肺炎治療の真っ最中だ。当時信じられていた説では、日光は万能薬であり、強いランプの近くに立つ事で体内のビタミンDが増え、肺炎が治るとして信じられていた。
8.DDT:ジクロロジフェニルトリクロエタン散布
現在は殺虫剤として知られているDDTを当時の人々は髪に散布していた。髪にかける事でシラミ等の繁殖力の強い寄生生物を撃退できると信じていたのだ。勿論このDDTを散布する事で癌が引き起こされ、大気が汚れたのは言うまでもない。
9.大便に含まれるバクテリアによる治療
実はこの療法、有効であり現在も使用されている。クロストリジウム・ディフィシルという菌による感染に対して効果的なのだそうだ。治療法としては、健康な人の大便を自分の腸内に送り込むという物だ。これにより、崩れていた腸内の細菌バランスが整えられると信じられている。
10.ヒル治療
これも現在でも取り入れられている治療方法のひとつである。1.の瀉血と同様、当時は人の悪い体液を抜き取る為に使用されていた。現代では、血栓を取り除くためにヒルを使って治療法が用いられている。
11.水銀治療
不思議の国のアリスに登場する「帽子屋」も水銀治療を受けていたと言われるが、帽子屋のように狂ってしまうのが、この水銀治療だ。16世紀、ヨーロッパで梅毒患者に対して蒸気の吸入や軟膏の塗抹などによる水銀療法が用いられていた。日本でも行われており、杉田玄白やシーボルトらがその治療法を書き残した。
12.マゴット・セラピー(蛆虫治療)
もし身体の何処かを傷つけてしまい、その部位が腐敗してしまったらマゴット・セラピーを受けてみてはどうだろう?蛆虫は傷口の腐敗した部分だけを取り除き、健康な皮膚を壊す事はないという。そしてこの治療方法も現在でも有効であるとされ、使用されている。
2004年に米国のFDA(食品医薬品局)が医療用蛆を認可したことがきっかけで、マゴットセラピーを用いる医療施設が世界中に増加した。
13.飲尿治療
数多くの文明が過去に一度は「尿を飲むことが身体に良い」と信じていた時期があるはずだ。尿を飲むことでアレルギーや皮膚病が治ると本当に信じられていたのだ。古代ローマでは歯を白くするために使われた記録も残されている。ちなみに、この写真に男性は「集中力が上がるから」という理由で飲んでいるそうだ。
via:viralnova・原文翻訳:riki7119
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コメント
1. 匿名処理班
現代の痛みを伴う医療技術も将来的には野蛮なものと思われるようになるといいな。
2. 匿名処理班
頭部穿孔からイメージだけど、ロボトミーとかもそうじゃないですかね
3. 匿名処理班
現代の大真面目も500年も経てば笑われるような事もあるんだろうね
4. 匿名処理班
飲尿療法の写真、生ビールジョッキで空けてるみたいじゃねーかこんちくしょー
5. 匿名処理班
確かEDの治療で猿の性器を移植するとかいうのもあったな
6. 匿名処理班
古代エジプトって確か頭を鈍器でぶん殴って気絶させてから手術してたらしいけど、普通に撲殺もあったとか
7.
8. 匿名処理班
確か嘗てのアメリカの大統領も血を抜く治療に失敗し、
抜血し過ぎて亡くなられた方が居たと記憶しています。
マゴットセラピーは戦場の軍人さんが負傷した際に、
蛆が付いた患者さんの方が早く直ったからみたいですが、
それを知らないと、やっぱり…ね(笑)
9. 匿名処理班
※2
ロボトミーなんてノーベル賞だしな
現代の医学だって肝心の病気は一向に減らせないし
将来「21世紀初頭の医療wwwww」と笑われる日もいずれ来る
10. 匿名処理班
昔って腕やら足やら悪くなったら即切り落とすイメージがある
床屋のオッサンが麻酔も無しで
11.
12. 匿名処理班
ホムンクルスやね
13. 匿名処理班
スタートレックの映画でクルーが現代にタイムスリップしてくる話があって
透析を受けてる患者を診たマッコイ医師が
「なんだこりゃ、中世の拷問か?」と呟くシーンがあったなあ
なおつい同情でナノマシンを注射した結果患者は完治した模様
14. 匿名処理班
沢山の人体実験や犠牲の元に今の医療が有るのだから
偉人には感謝しないとなぁ
15. 匿名処理班
ちなみにしゃっ血は今もあるんだけど
16. 匿名処理班
DDTについてですが
基本DDTは昆虫の神経系統にのみ作用する殺虫剤です
DDT発明した人はノーベル賞を貰ってます
人体に蓄積はされるけど、発癌性迄にはならない
安定し過ぎて環境に残りやすいと言う欠点がある程度です。
事実無根のダイオキシン類と同程度
アメリカが過信し過ぎて使いまくって昆虫を食べる鳥が
いなくなったのも有名な話です。
17. 匿名処理班
民間療法といえば、育毛や発毛に関する療法が笑える。本人にしてみれば真面目なことなんだろうけど・・・
18. 匿名処理班
副作用などを度外視すれば有効な治療法のものがいくつもあるじゃないか
19. 匿名処理班
もう何十年かしたら、虫歯治療としてドリルで歯を削って金属製の詰め物などをするっていうのが「考えられない行為」ってなるかもしれないね。
再生医療とかで歯を新しく再生するっていうのが普通になるかも。
20.
21. 匿名処理班
マッドハッターは水銀療法を受けていたのではなく、帽子の皮をなめす際に水銀を使っていたから中毒になったんじゃなかったかな?
22. 匿名処理班
飲尿は喉の所にセンサーの様な物があって尿に含まれるホルモンなんかを検知して足りない物があると脳が○○が足りないと認識してそれを出すよう指令を出すってパタリロでは言ってたな
あと古代中国の麻酔方が
痛みを忘れるほど囲碁に集中してください
だったとかあったな
23.
24.
25. 匿名処理班
水銀といえば赤チンって水銀入ってたんだっけか
昔はよく使ったがいま赤チンなんか使わないよな
26. 匿名処理班
>>8
そういや水木氏が南方のズンケンにてマラリアでぶっ倒れている時、爆撃にあって腕グッチョングッチョンになって治療法もなく軍医殿に切り落としてもらったと。
で、その後ラバウルに送られて40度レベルの熱が出てもうだめだと言われてたけど、縛って止血しすぎて壊死してた切り口に大量にウジが沸いて数日後そこから赤ちゃんの匂いがするようになって、後は順調に回復しました。めでたしめでたし。って話しがあったけどこれってマゴットセラピーだったのかもしれないね。
文にするとすごい事なってるな。さすが現代の妖怪の生みの親。
27. 匿名処理班
アサシンクリード2(15世紀頃のイタリア)で町の医者がよく
「血を抜いて健康になりましょう!」とか呼びかけてたな
28.
29. 匿名処理班
DDTは環境運動の欺瞞の犠牲になった物質で、実は毒性も環境への影響もかつて批判されていた頃に言われていたほどはなく、さして危険じゃないってことが判明してるよ。というか、環境運動のせいでDDTが廃絶されたせいで、一時期減っていたマラリア感染者が急激に増えて逆に大変なことになってる。最近ではWHOも蚊が媒介する感染症を防ぐためにDDTの室内散布を「推奨する」宣言すら出してたりするよ。
30. 匿名処理班
体内の善玉菌までもを殺し、将来的にウイルスにより強力な耐性能力を与える抗生物質なんかもいい例かもね。
31. 匿名処理班
こういうのを経て今の医療があるから先人には感謝しないとな