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阪神後任監督、和田退任なら岡田氏が最有力！０５年Ｖの名将　　2014.9.23 10:00

虎の監督問題に新展開だ。阪神が、今季で３年契約が切れる和田豊監督（５２）と来季契約しなかった場合、
岡田彰布氏（５６）を後任の最有力候補としたことが２２日、わかった。和田続投を基本方針としながら
結論が出ていない現状。このまま電鉄本社を、ファンを納得させられる結果が出せなかった場合は、
２００５年Ｖの名将に再建を託す－。

９年ぶりの優勝は絶望的。２位浮上を目指し、残り８試合に臨む和田阪神だが、水面下では、
来季へ向けた動きが活発化していた。和田がダメなら、岡田－。新体制へと踏み切った場合の
後任の最有力候補に、０５年リーグ優勝に導いた岡田彰布氏が浮上したのだ。

今季で３年契約が切れる和田監督。２年連続のＡクラス入りはほぼ間違いないが、シーズン途中まで
優勝争いしながら、終盤に失速するのは昨年とまったく同じだ。ファンに漂う失望感。球団は早い段階で、
和田監督続投の基本方針を明かしてきたが、指揮官自身が「Ｂクラスなら辞任」の覚悟を伝えるなか、
電鉄本社は進退のハードルを設けることなく、結論を先延ばしにしてきた。

すべては、残り試合の戦いに、本社が、ファンが希望が見いだせるかどうか－。
まずは、前日２１日までの中日３連戦（甲子園）が、ひとつの“目安”だったが、
２１日は１７残塁１７三振の大拙攻。２位広島とのゲーム差は１・５に広がり、自力２位が再消滅した。

和田監督は１７日のヤクルト戦（神宮）前、南信男球団社長（５９）から「残り試合全勝」の指令を受けていた。
そのミッションも３連勝でストップ。全部勝つことは大げさではなく、和田監督が生き残る、
もっともわかりやすい道だったのだが…。勝負弱さを改めて露呈した敗戦を受け、
続投という決断を出来なくなった場合に備え、方向性を出し始めた形だ。

岡田氏は１９８０年のドラフト１位で早大から阪神に入団。以来、スター街道を走ってきた。
８５年には日本一に貢献。現役引退後も、指導者として豊富なキャリアを積んできた。
阪神でもコーチ、２軍監督として帝王学を学んだ後、２００３年に１軍守備走塁コーチとしてリーグ優勝に貢献。
星野監督の勇退を受け、満を持して、０４年から虎の指揮を執った。

２年目の０５年には、２軍時代から育ててきた藤川（現カブス）らを中心に最強中継ぎ陣「ＪＦＫ」を
作り上げると、打線では４番金本、５番今岡の構想がぴたりとはまり、リーグ優勝。
その後も毎年Ｖ争いを続け、０８年、巨人にまさかの逆転優勝を許した責任をとって、自ら監督を辞した。

オリックスの監督を経て、いまは評論家として阪神を見守っているが、阪神を再建できるとすれば
岡田氏しかいない、というのが、阪神の出した方針だ。サンケイスポーツの取材に対し、岡田氏は
「何も聞いていない。シーズンを戦っているチームに対して、失礼やろ。何も考えていない」と話したが…。
残り８試合。和田阪神の戦いに“納得できる結果”が伴わなかった場合は－。虎は大きく動き出す。

サンスポ　http://www.sanspo.com/baseball/news/20140923/tig14092310000001-n1.html

２００７年、ベンチで報道陣と談笑する岡田監督。０５年に、阪神を最後の優勝に導いた