岸辺露伴は動かない エピソード4 望月家のお月見 感想
★リビングレジェンド・荒木飛呂彦が挑むのは——「中秋の名月が命日になる、奇妙な家族」の運命!!
「少年ジャンプ+」に岸辺露伴は動かない『望月家のお月見』が掲載中です。上記リンク先から読めます。
以下、本内容に関する感想です。よろしくお願い申し上げます。
紹介文のリビングレジェンドという表現はリンク先から引っ張ってきたものです。この形容は確かに正しいと思うのですが
荒木先生のイメージを考えるとリビングデッドの上位種のようにも思えてくるので不思議な感じがします。
ここで、これまでの岸辺露伴は動かないエピソードを、公開順ではなくナンバー順で並べてみると
エピソード02 六壁坂
エピソード04 望月家のお月見
エピソード05 富豪村
エピソード06 密漁海岸
エピソード16 懺悔室
となっています。これでドーダコーダ言うワケではないのですが、番号の若いエピソードが充実して来ているようです。
番号が若いから時期として初期のエピソードだったりするわけは全然ないでしょうし、そもそも同じ世界かどうかすら不明なとこもあります。
だとしても、エピソード01というのがあるのだとすれば、どうしても気になってくるのが人情ではないでしょうか。
そう思う一方で、エピソード01だからって特別な趣向を凝らしたエピソードだとも限らない、と考えておかねば。
今回のエピソード4『望月家のお月見』、ウルジャン四月号ですら頑として受け付けないミスタであれば絶対見ないエピソード。
物語の雰囲気としてはエピソード16懺悔室に似たようなものを感じました。
望月家の先祖あたりがお月見をしないと死ぬという代償で、繁栄を手に入れられるような儀式をしたのではないでしょうか。
お月見パーティの充実っぷりから、望月家は金銭的にもかなり裕福であることが窺えます。
郵便受けから出てきたウサギ怪人については、かなり気持ち悪いフォルムでウサギというよりもネズミっぽいです。
メローネと懺悔室の浮浪者とウサギを足して3で割ったようなデザインでもあり、それが気持ち悪さに拍車をかけているのでしょう。
漫画の終盤でウサギ怪人が月のウサギであると示されているシーンがあるのですが
荒木漫画ではホテルの冷蔵庫に入り込んでいるマゾの暗殺者とかが普通に登場してくるので
私も初見時には、この人は近所のちょっとおかしなオッサンかな? と思ってしまっていました。とんだミスリードですね。
色々と擬人化されていることの多い月のウサギですが、ここまで怪しいウサギ男は見たことありません。
望月亜貴がウサギの呪いを、意識的ではないにも回避できた方法も荒木節と言っていいのか、ジョジョっぽい感じです。
仮に6部でこういう系統のジョースター家を狙ったウサギスタンド攻撃を徐倫が受けていたとしたら
徐倫はアナスイと婚約して、やり過ごしそうです。勿論、敵を倒した後は即座に婚約解消か離婚。
ピタゴラスイッチの一部に組み込まれたおばあちゃんは本当に可哀想でしたが、通りがかりのライダーにはかないませんでした。
月のウサギ的には理由のある数合わせなのかもしれませんが、いくらなんでもライダーが悲惨すぎて、ある意味笑うしかないです。
「岸辺露伴が動かない」シリーズについては短編集の単行本も出たところだったので
しばらく荒木さんも描かないのかと思いきや、突然の不意打ちっぽくて嬉しい限りでした。
今後も露伴ちゃんの活躍を期待したいところですが、それにしても今回の露伴の「動かない」っぷりは
今までのシリーズ史上で最高の「動かない」っぷりだったと思います。西村知美みたいにパスタを舌に巻き付けて食べていただけです。
エピソードの内容に深く絡んでこられると「岸辺露伴は動いてるじゃん」とツッコみたくなるのですが
全然、動かないでいられるとそれはそれでもどかしいというジレンマ。
以上、乱文でしたが感想です。ありがとうございました。
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