モバP「藍子のゆるふわオーラに抗えない」
- 2: ◆agif0ROmyg:2014/09/25(木) 21:38:57.45 ID:oHEMl6e+0
モバP「……ああー疲れた。眼が……辛い。辛すぎる」
藍子「モバPさん、モバPさん」
モバP「ん? ……おお、藍子。お帰り。レッスンどうだった」
藍子「バッチリでしたよ。トレーナーさんにも褒められちゃいました」
モバP「そうか、よくやったな。今度のLIVEバトルまで、その調子で頼む」
藍子「えへへ……ところでモバPさん、もしかしてお疲れですか?」
モバP「ん、やっぱ分かるか。資料作るのに、集中し過ぎてな」
藍子「私、今日お菓子を作って持ってきたんですよ。少し休憩しませんか?」
モバP「あー……じゃあ、ちょっとだけ」
藍子「じゃあ、お茶を入れてきますね。応接室、使っちゃいましょう♪」
- 3: ◆agif0ROmyg:2014/09/25(木) 21:39:44.32 ID:oHEMl6e+0
モバP「美味い! 藍子のクッキーは美味いなあ。さっぱりしててしつこくなくて、いくらでも食べられそうだよ」
藍子「ふふっ。ありがとうございます。今日のは、自信作だったんですよ」
モバP「へぇ。なにか、材料に工夫でもしたのか?」
藍子「いえ、特にそういうのは無いんですけど……強いて言うなら」
藍子「愛情を、込めましたね!」
モバP「……」
藍子「……」
藍子「な、なにか言ってくださいよ……!」
モバP「藍子はかわいいなあ!」
藍子「……! も、もう!」
モバP「ほんとにかわいい。癒される。ゆるふわ乙女バンザイ」
藍子「あ、あんまりからかうんなら、もうお菓子作ってきてあげませんからね!」
モバP「それは困る。もう俺、スタドリだけではプロデュースやってられんのよ。藍子の癒やしが無いと」
藍子「そ、そうですか。仕方ないですね、もう……えへへ」
モバP「(藍子はかわいいなあ!)」
モバP「(こんな風に、藍子と一緒の空間に居ると時間がゆっくり過ぎていく)」
モバP「(ゆるふわオーラに巻き込まれて、つい想定以上に休憩してしまったりするのだ)」
モバP「(本当に、藍子のあの柔らかい雰囲気には抗いがたい)」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/25(木) 21:40:23.78 ID:oHEMl6e+o
ある日。
モバP「(俺は今、藍子の専属プロデューサーをやっているわけだが)」
モバP「(業界の他のPを見るにつけ、そろそろ担当アイドルを増やしてもいいのではないかと思い始めている)」
モバP「(自分で言うのも何だが、藍子は結構な売れっ子だ)」
モバP「(気性も体型も、決して芸能界向きとは言いがたい彼女だが、それでもすごく頑張ってくれている)」
モバP「(だから、アイドルを増やさないと事務所が成り立たないというわけではないのだが)」
モバP「(一人で事務所に篭っているのも、非生産的な話だ)」
モバP「(シンデレラの原石がどこかに眠っているかもしれないのに、放っておく訳にはいかない)」
モバP「いっちょやるかぁ……って、藍子!?」
藍子「あ、Pさん! お疲れ様です」
モバP「(事務所から出て行きかけた所で、藍子と鉢合わせした)」
モバP「(今日は休みだったはずだが……?)」
モバP「……オフに来るなんて、珍しいな。何か問題でも起きたか?」
藍子「いえ、そういうことじゃないんです。これを……お返し、したくて」
モバP「(ハンカチ……俺の、ハンカチだ)」
モバP「(昨日、藍子の……藍子を、拭いて綺麗にしてやったハンカチだ)」
モバP「……ありがとう。でも、わざわざ持ってきてくれなくても良かったのに。次の仕事の時にでも……」
藍子「だって、恥ずかしかったんです。これ見る度、私、思い出しちゃって……」
モバP「……そうか。まあ、せっかく来たんだ。お茶でも飲んでいくといい」
藍子「いいんですか? ありがとうございます。……そうだ。今日来るときに、面白いものを見たんですよ……」
モバP「(藍子と雑談していると、時間がすぐに過ぎ去ってしまう)」
モバP「(結局その日、スカウトには行けなかった)」
モバP「(居るかどうかもわからないアイドル候補生より、今頑張ってくれている藍子のほうが大事なのだから、別に構わないのだが)」
- 5: ◆agif0ROmyg:2014/09/25(木) 21:41:25.44 ID:oHEMl6e+0
またある日。
ちひろ「そういえばモバPさん。モバPさんって、ずっと藍子ちゃんの専属なんですよね」
モバP「そうですね。プロデューサーになって以来、藍子しか担当したこと無いんですよ」
ちひろ「もっとアイドル増やそうとか、考えたこと無いんですか?」
ちひろ「いえ、藍子ちゃんはすごく良くやってくれてますけど、他のPさんたちって、暇さえあればスカウトしに行ってるような人が多くて……」
モバP「たまに、そういうことも考えるんですけどね。でもなかなか余裕が無くて。藍子に全力出し過ぎてるんでしょうか」
ちひろ「まあ、スカウトに行ったからって必ず収穫があるわけじゃないですからね」
モバP「でしょう? どうせなら、あの子のためになるようなことをしてやりたくて」
ちひろ「そんなこと言って。本当は藍子ちゃんと一緒にいたいだけなんじゃないですか?」
ちひろ「藍子ちゃんの近くにいると、なんだかホッとしちゃいますもんね」
モバP「ですよね。冬の朝の布団……寒空の温泉……そんな感じの、安らぎがあります」
ちひろ「……そこまで言いますか。まあ、アイドルとの関係が良好なら、何よりです」
ちひろ「そういえば今度、うちの事務所でちょっと大きなオーディションをやるそうですよ」
モバP「と言いますと?」
ちひろ「日本全国に募集を掛けて、これは!という娘を社長やプロデューサーで選び出すんだそうです」
ちひろ「気に入った子がいれば、上手くすれば自分の担当アイドルにできるって、結構楽しみにしてるプロデューサーさん達も多いらしいですよ」
モバP「へえ。面白そうですね……ん?」
モバP「おお、藍子。もう来てたのか。早いな」
藍子「はい、さっき来たところなんですけど……」
ちひろ「藍子ちゃん、こんにちは。今日はレッスンよね? まだだいぶ時間があるけど」
藍子「はい。行く前にちょっと、モバPさんとお話したくって」
藍子「見てください、このスカート。お散歩してて、いいお店を見つけたんです。どうですか?」
モバP「おお、可愛いじゃないか。よく似合ってるよ」
藍子「ふふっ。ありがとうございます。くるっ。くるーっ」
モバP「藍子はかわいいなあ!」
ちひろ「(二人共、本当に仲がいいのね……私まで、ほっこりしちゃいそう)」
- 6: ◆agif0ROmyg:2014/09/25(木) 21:41:56.85 ID:oHEMl6e+0
またある日。
モバP「(今日はLIVEバトルの日)」
モバP「(相手は新人のようだったが、いつもしっかり練習している藍子の敵ではない)」
モバP「(危なげなく勝たせてもらった)」
モバP「(イベントは終わりだ。楽屋まで藍子を迎えに行こう)」
モバP「しかし、今日の勝利も申し分無かった。しっかり褒めてやりたいところだな……ん?」
モバP「(あれは……さっきの対戦相手か)」
モバP「(なんという名前だったか……ちょっと思い出せないが、こうして見てみると、なかなかの美人だ)」
モバP「(スタイルもいい。出るとこ出てる、って奴だ)」
モバP「(プロデューサーはいないのか? 一人で俯いてたら、せっかくの美貌がもったいない)」
モバP「(声をかけてみるか……? 相手方のプロデューサーに悪いかな)」
モバP「(いや、負けて沈んでる女の子を放っておくような奴に遠慮は要らん)」
モバP「(一つ、幸子PやアナスタシアPや周子Pを見習ってみるとするか)」
モバP「ちょっと、君……」
藍子「モバPさん!」
モバP「お、おう? 藍子! もう着替え終わったのか」
藍子「はい。モバPさん、どうしてこんなところに? 私、置いて行かれたかと思っちゃいましたよ」
モバP「置いてくわけないだろ。藍子は今日、すごく頑張ってくれたんだから」
モバP「よくやったな、藍子。えらいぞ」
藍子「うふふ。やっぱり……褒めてもらえるのって、嬉しいですね」
藍子「私、これからも頑張りますね!」
モバP「(そんなこんな、藍子と話していると、いつの間にかあの対戦相手はいなくなっていた)」
モバP「(少し気がかりだったが、まあ、仕方ない。彼女が良いプロデューサーに出会えることを祈ろう)」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/25(木) 21:43:46.39 ID:oHEMl6e+o
そのまたある日。
モバP「(レッスンを終えた藍子と談笑していると、いつの間にか日が暮れてしまっていた)」
モバP「(可愛い藍子を夜の街に一人放り出す訳にはいかない)」
モバP「(車を出して送ってやろうと思ったのだが)」
モバP「なんだこれ……エンジンが掛からん」
モバP「どうなってるんだ」
藍子「もしかして……動かない、ですか?」
モバP「ん。すまん藍子。車は出せん」
モバP「仕方ないな……電車を使うか」
藍子「いいんですか?」
モバP「すまんが軽く変装してくれ。そんな大した時間じゃないだろうが」
藍子「あ、じゃあメガネかけますね。結構雰囲気、変わるでしょう?」
モバP「ほほう。これはなかなか……こういう路線もアリか?」
藍子「えへへ。照れますね……くいっ、くいっ」
モバP「藍子はかわいいなあ!」
モバP「(藍子家の最寄り駅まで、そう時間はかからなかった)」
モバP「(駅を出ると、もうかなり暗い。一人で帰らせなくてよかった)」
藍子「あ、モバPさん。私の家は、こっちです」
モバP 「じゃあ、いくか」
モバP「(都会とも田舎とも付かない……郊外というのか、この辺は)」
モバP「(人通りはそれなりにあるが)」
藍子「ふふっ。こうして二人で歩いてると、お散歩みたいですね」
モバP「家に帰ってるだけじゃないか」
藍子「それでも、ですっ。夜のお散歩……なんだか、ドキドキしてきちゃいます」
モバP「(街灯に照らされた藍子の表情が、やけに艶かしい)」
モバP「(光のせい……なのか?)」
藍子「モバPさん、手つなぎましょ。……ほら」
モバP「(小さな小さな、藍子の手)」
モバP「(力を入れて掴んだら壊れてしまいそうで、そっと指を絡める)」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/09/25(木) 21:44:23.34 ID:oHEMl6e+0
藍子「あっ……あはは、恥ずかしい、けど……嬉しいです」
藍子「ゆっくり歩きましょ。せっかくのお散歩なんですから……」
モバP「(誰かに見られたらただじゃすまないが、夜の闇に紛れれば大丈夫だろう)」
モバP「(柄にもなく大胆なことをしてしまった)」
モバP「(しかし、照れてる藍子は可愛いな)」
モバP「(俺と何度もああいうことしておいて、今更な気がせんでもないが)」
モバP「(これも藍子らしさだろう)」
藍子「モバPさん、今日は家でご飯食べていきませんか?」
藍子「父も母も、私のアイドル活動のこと気にしてますし、モバPさんから説明してあげてくれませんか」
モバP「いや、そんなの悪いよ。活動説明はいくらでもさせて頂くが」
藍子「気にしなくっていいですよ。両親も、モバPさんのこと結構気に入ってるみたいですから」
モバP「(普通なら断るべきなんだろうが……どうも、藍子にこう言われると抗いがたい)」
モバP「(頑なな心や遠慮を解きほぐすような……そんな力が、藍子にはある)」
モバP「(いつもしているのだって、俺が自制心を失っているというより、藍子が自制心を奪ってるんじゃなかろうか)」
モバP「(なんて、言い訳がましいかね)」
モバP「結局ご馳走になってしまった」
モバP「遅くならないうちにお暇させていただいたが、いったい藍子は俺のことをどう説明しているんだ」
モバP「感触は悪くなかったが、あの目つきといい、いろいろ聞いてきた内容といい、まるで……」
モバP「(いや、藍子の家族だけあってすごくいい人そうな感じコメント一覧
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- 2014年09月25日 23:04
- (ゆるふわ空間を引き裂いてリボンを忍び込ませる音)
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- 2014年09月25日 23:04
- 姉ヶ崎から悠然とPa正妻枠を奪っていく藍子であった・・・。
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- 2014年09月25日 23:18
- ゆる・・・ふわ・・・?
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- 2014年09月25日 23:20
- まあ彼女は時間を操ることができる四次元種だから
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- 2014年09月25日 23:23
- 私のOIGAMIの相手もしてもらおうか(ガコンガコンボロン
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- 2014年09月25日 23:23
- 殆どヤンデレじゃないですか!(歓喜)
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- 2014年09月25日 23:30
- ふう、、、楽しませてもらったぜ
ただ、、、エ○をいれるなら前置きを入れてほしかったな
予想していたゆるふわっ子とのゆるふわなSSかと思いきや、ゆるふわっ子とのガチプレイだったからな。まぁ良い意味で期待を裏切られたぜ。SSの作者さん本当にありがとう
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- 2014年09月25日 23:33
- ぬるふわ
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- 2014年09月25日 23:42
- こいつは正しくPaだわ
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- 2014年09月25日 23:50
- 気持ち悪い
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- 2014年09月25日 23:53
- なんか既視感があるんだが何故だろう?
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- 2014年09月25日 23:54
- なんか、誠Pの気がするが気のせいだろうか・・・。
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- 2014年09月26日 00:00
- 元スレではちゃんと後半からエロありって但し書きしてあるのに、なんで削ってるんですかね
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