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スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン : ギズモード・ジャパン

スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン

2014.09.25 21:00
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片手で扱うならば、親指がスマートフォンの鍵となる。

スクリーンの巨大化ーー賛成反対と意見がわかれつつも、アップルがiPhone 6/6 Plusをリリースしたことで、ついにスマホ大画面時代が一気に花開きました。初動で歴代予約記録を更新した新型iPhone、つまり世の中もこの時代の流れを受け入れたのではないでしょうか。

3.5~4インチのディスプレイは、急激にその姿を消しています。Adobeによるモバイルベンチマーク2014年レポートでは、4インチ以下のスマートフォンでのWeb観覧は11%も減少しているのです。


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時は大画面。とはいえ、はてしなくディスプレイが大きくなるわけでもありません。大画面時代を先行してきたAndroid端末でも、最も好まれているのは5.1~5.7インチの間。ここに、アップルのiPhone 6/6 Plusのサイズ拡大が参入してきたわけです。iPhone 5sは4インチでしたが、6は4.7、6 Plusは5.5インチディスプレイです。この新規参入により、小さい画面は完全に消え、大画面へとますます集束されていくでしょう。ともなれば、これまでアプリを制作していた側は、多少なりとも勉強しなおす必要がありそうです。



上のiPhone 5のCMを見ると、親指を鍵としたデザインが光ります。ここで重要なのは、親指のリーチ内で操作するインターフェースです。もちろん、スマートフォンの持ち方は24時間365日一定ではありません。指を伸ばす角度も、届く範囲も、その微妙な持ち方の変化によって変わっていきます。


スマートフォンの一般的な持ち方は?


では、平均的なスマートフォンの持ち方とはどんなもんなのでしょうか。


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上の動画が、Steve Hoober氏が昨年1,330人を対象に行なったリサーチで明らかになった平均的な持ち方です。これによると、以下のスタイルが多いことがわかりました。

・片手:49%
・片手で支え、もう片手で操作:36 %
・両手使い:15%

片手使用の場合
・右手親指でスクリーン操作:67%
・左手親指でスクリーン操作:33%

Hoober氏曰く、左利きは人口の10%程度。そのため片手操作で左手を使う人の多くは、同時に何かをしている場合が多いだろうと氏は述べています。コーヒー飲みながら、ご飯を食べながら、右手は別の操作をしながら、左手でスマートフォンをいじっている、という場合ですね。


親指のリーチ範囲


では、親指のリーチ範囲はどんなもんでしょうか?

これは、自然に、簡単に、スクリーン上を親指でタップすることができるエリアということになります。Hoober氏の調査では、最も多い使い方(片手、右手親指でスクリーン操作、右下から親指を伸ばす場合)において、どれほどリーチできるのかが、マッピングされています。以下が、2007年以降のiPhoneでの親指リーチマップ。


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緑色は自然と親指が届くエリア。黄色は伸ばして届くエリア。そして、赤はスマートフォンを持ち直せば届くエリアです。

iPhone 6と6 Plusでもこれだけ違いが。


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6 Plusでは赤エリアが大きく増えています。何よりも、iPhone 4sからiPhone 6まで大きな変化が見られなかった緑エリアが変わるのです。6 Plusの端末サイズは、端末の持ち方そのものが今までとは変わってくるからです。

では、端末の持ち方を変えた場合のリーチエリアを見てみましょう。左手で、真ん中辺りを持った場合。


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この場合だと、先ほどの持ち方よりも6 Plusでの緑エリアが増えます。


インターフェースでリーチ範囲を増やす


さて、この親指のリーチ範囲を踏まえて重要になるのが、親指を主に考えられたインターフェースです。アップルは、iOS 8から「Reachability」という機能を搭載しました。これは、ホームボタンを2度押しすると画面が下方向にスライドしてくれるものです。



このインターフェースがどのような意味を持つか、親指エリアマップを見ると実に明らかです。


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下にスライドされることで、赤エリアにあったアイコンも緑/黄色エリアに収まります。

加えて、John Gruber氏が指摘する通り、iPhone 6よりも6 Plusの方が、より下までスライドしてくるのです。これは、横幅のある6 Plusのリーチ範囲を考えてのことなのでしょう。


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つまり…


市場のモバイル端末のディスプレイサイズは、大きい方向へと統一されてきました。これは、もちろん悪いことではありません。しかし、今までの小さいサイズの端末と同じように5.5インチレヴェルの端末を扱っていては、ストレスが生まれます。親指の届く範囲には限りがあるのです。端末サイズが変われば、持ち方自体が変わっていきます。さすれば、それにともなったインターフェースというものが必要になってくるわけです。これは、アプリ開発者にも課される使命となりますね。

さて、親指エリアマップは、ここからダウンロードできます。


Scott Hurff - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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