日本最大の総合電機メーカー・日立製作所は、年功序列式賃金制度廃止する

ことがわかりました。

画像:【日立製作所】
日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

26日、年齢や勤続年数に応じて昇給していく年功序列式の賃金制度を来月から廃止し、競争力を高める

ために仕事内容に応じて、給与を支給する仕組みに変える方針を発表。

同社ではこれまで給与全体の70%を年齢や勤続年数、残り30%を仕事内容に応じて決定していましたが、

全面的に廃止し、100%を仕事内容で支給するように変えるとのこと。

今回の抜本的変更は本社の管理職社員約1万1000人が対象ですが、今後、国内外のグループ企業にも

適用を拡大していく方針です。

画像:【本社が入る日本生命丸の内ビル】
本社が入る日本生命丸の内ビル
http://ja.wikipedia.org/wiki/日立製作所

ただし、移行措置として、当面は管理職社員の給与が減らないようにするとしています。

年功序列は終身雇用とならんで、日本企業における雇用の象徴でもありましたが、ソニーでも来年から管理

職・一般社員ともに年功序列式の給与制度を廃止する検討をしています。

同じ企業で働き続ける社員にとって、これらの制度は大変ありがたいものである一方、中途入社する社員に

とっては能力があったり、仕事の成果を上げても給与の上限が制限されるなどの足かせのようなデメリットも

あり、今後ますます国際化する社会において、有能な人材の確保や競争力を高めるためにこれまでの慣行的

雇用体系を見直す企業も増えてきています。

これまでは大手企業に入れば、よほどのことがない限りは一生安泰という労働環境でしたが、良くも悪くも仕事

ができる社員とできない社員の間で社内格差が広がりそうですね。

家のローンなどにも影響がありそうです。