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全ての人々は平等に同じ病気を患う可能性がある、と思いたいものだが、世界には特定の国や民族、宗教信者のみでしか確認されない奇病・症候群が幾つか存在する。海外サイトにて紹介されていた、特有の10の奇病を見ていくことにしよう。日本のあの症候群も含まれていた。
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10.主人在宅ストレス症候群(日本)
日本はストレス社会・仕事主体の国として知られている。多くの国民は長時間のオフィスワークを強いられ、目覚めている時間は常に仕事に追われている。そういった仕事人間が定年を境に家庭へと戻ってくる時、全てが崩壊し始めるという。
定年を迎えた夫は妻との時間が長くなるが、これまで仕事に命をすり減らしてきた夫が妻との会話を怠っていた為に定年後の意志疎通に難が生じる、というケースも少なくない。こういったケースは近年増えており、過去10年で日本の離婚率は27%も上昇している。
夫の多くは定年後の急な変化に身体と精神がついていかず、妻を仕事場の人間と同じ扱いにしてしまう事もある。そして妻である主婦も同様に、これまでの家庭内環境に急な乱れが生じ、その変化についていけないのだ。こういった主婦に多くみられるのが「主人在宅ストレス症候群」であり、不眠障害、ストレス障害等の症状を発症する。
また、このストレス症候群の発生率を上げているのが現代の社会傾向である。当時、夫婦の間に生まれた子供は家を継ぐ為に親が亡くなるまで傍にいるのが一般的であった。そして子供が潤滑剤のような役目を果たし、両親の間に生じた溝を上手く解決していき、老夫婦は定年後もよい生活を送ることができた。しかし、近年の傾向では子供達が親の元を離れ、遠くから金銭的援助をするだけに留まっている場合が多い。この場合、老夫婦の定年後の生活に生じた溝は埋める事が出来ず、定年後の離婚率も上がってしまうのだ。
9.新世界症候群(南太平洋地域)
新世界症候群とはミクロネシアなどの南太平洋の地域で見られるカルチャーショックの一つである。新世界症候群を患った患者は、肥満や糖尿病等の特徴的な傾向が見られる。これは、西洋のスナックやファーストフードに見られる偏った食生活が第三世界に輸入され、台頭し始めたためだ。
更に近年の調査により判明したことは、「人は肥満になれると同時に飢餓にもなれるのだ」ということである。これは第一世界の脂肪分の多すぎる食事、つまりエネルギーやカロリーのみを摂取し、栄養バランスを無視したファーストフード等が第三世界に流通したためである。世界保健機関(WHO)の発表によると、飢餓と肥満の両方を患う人々は世界で11億人も居るのだそうだ。
8.ラター(マレーシア)
ラターとはマレーシア語で「緊張・心配」という意味だ。ラターの症状には外部刺激からの過剰な反応、自制能力の低下などがある。例えば、あるラター患者は他人から命令されれば他の人間を攻撃したり、食べられない物を食べようとしたり、帽子を子供だと信じ込み母乳を与えたり、被害妄想におびえる、といった症状が見られた。こういった症状はスイッチを切り替えたように突然起きるとされ、回復したラター患者に上記の行動の意図を聞いてみても、彼らはその行動を起こした理由に明確な問いを出せないのだ。
ラターが何故起こるのかは謎のままである。遺伝性なのではないかとも言われているが、患者の多くは家系を記録していないため、解明が困難なのだ。ラター患者は精神的な異常のみが症状として分かっており、肉体的な症状は何一つないとされている。
7.火病・鬱火病(朝鮮民族)
火病とは朝鮮民族特有の文化依存症候群の一つと言われている。患者の多くは胸やけを主な症状とし、他にも不眠症・筋肉痛・動悸・体重減少・視力障害等も見られる。これらはまだ初期症状であり、最終的には重度のうつ病へと悪化の一途を辿っていくという。
火病は特に中年期の女性に多くみられ、自身の行き場の無い怒りを内に秘める事によって引き起こされる症状がうつ病へと発展しているのではないか、と考えられている。
この病名の由来については、古来から「怒りは炎・火だ」みなす朝鮮民族の考え方に関係している。つまり、「鬱火病・火病」は怒りの火を内に秘めるために罹患する病だとされているのだ。
6.ダート症候群(バングラデシュ・パキスタンなどインド周辺諸国)
ダート症候群とはバングラデシュ、ネパール、パキスタンといったインドの近隣国で見られる文化依存症候群の一つであり、男性のみが発症する。ダート症候群は”生殖器から体液が流れ出た男性は、肉体的に弱ってしまう”という思想から生まれる症候群だ。症状は慢性的な倦怠感・集中力の低下・体力低下・性機能不全等があげられる。
ダート症候群が引き起こされる要因として欠かせない条件の一つに、アーユルヴェーダという伝統医学の思想を信じていることがあげられる。アーユルヴェーダでは「人の身体にある全ての細胞・骨・脂肪・脊髄は役目を果たすと、その後体内で体液へと変わる」というのが通説である。そして体液こそが命の根源であり、源だと考えられているのだという。
患者の大半は自らの体液が無くなった、と思ってしまうせいで精神的・肉体的疲労をこうむることになるが、医者からはその思想を無視されて、ただ精神科に回されてしまうケースが多いそうだ。そして思想を無視されたダート症候群を患う患者の多くは重度のうつ病を発病するという。
5.パ・レング&パ・フェング(中国)
パ・レング&パ・フェングは陰陽の思想から生じた派生の一つである。パ・レングとは「風邪に対する異常な恐怖心」という意味で、パ・フェングとは「風に対する異常な恐怖心」という意味だ。
パ・レングとパ・フェングという考えは両方とも「体温の均衡」という人間の重要な要素に焦点を置いている。この恐怖心は「風は風邪を運ぶ」という考えからきているもので、朝元気だった人が急に風邪をこじらせた時に彼等は「風が運んできたのだ」と考えるのだそうだ。
風邪と風は二つとも陰陽の「陰」に属しており、その真逆である「陽」の力を加える事で打ち消す事が出来ると言われている。その為、パ・レング&パ・フェングを信じる人の多くは風邪を引いた際に、異常なまでに身体を温める傾向があるのだそうだ。
4.スクロープロシティ(熱心な宗教信者)
スクロープロシティは信仰心の厚い人々に起こる奇病の一つである。スクロープロシティを発病した人の多くは、自らの行動が神の怒りをかったのだと思い込み、「過剰なまでの罪悪感」を感じているのだ。その為、罪悪感によって蝕まれた患者は日常生活で楽しみや幸せを見つける事が出来なくなる。
スクロープロシティは「強迫性障害(OCD)」の一つだと考えられており、自らの潔白を神に証明する為の行動を繰り返し行ってしまう。この奇病を治す方法としては、通常のOCD患者同様に行動療法と薬物療法に加え、宗教団体からの強いサポートも必要となる。
3.突然死症候群(主にアジアの中年男性)
日本を含む東南アジアを中心とする国々で見られる突然死症候群は、文字通り患者が予期せず突然亡くなってしまう、というものだ。この病で亡くなった患者の多くは健康的な中年期男性で、生前は実に健康的な暮らしをしていた場合が多い。またそのような突然死は夜に起こることが多い。彼等は普通に睡眠を摂るが、夜中大声をあげたと思ったら既に亡くなっているのだ。
近年の科学技術で唯一分かった事と言えば、突然死症候群で亡くなった患者は亡くなる前に心電図に異常な反応を見せることぐらいである。なぜ心電図にそのような反応が出るのかは不明であり、突然死の理由は未だに解明されていない。
マニラで行われた1948年から1982年に起きた突然死症候群をまとめた調査によると、最も件数が多かった時期は12月から1月の午前3時で、患者は33歳前後の男性が多かったようだ。
2.タバンカ(トリニダード・トバゴ)
タバンカはトリニダード・トバゴで見られる精神病の一種で、男性が失恋を経験する事によって引き起こされる一連の精神的負担と精神異常の総称を指す。患者の多くは失恋を経験した後、失恋の痛みを忘れる為にアルコール中毒になり、重度のうつ病へと変わっていく。
こういった患者に見られる一番の問題点は、自らの心の内を打ち明ける相手が存在しないことにある。彼等は自らの失恋話をバカにされたり、面白半分に注目されたりするのを恐れているのだ。
1.ザー・ポゼッション(エチオピアのユダヤ信者)
エチオピア・ユダヤの神話によると、アダムとイヴの間には30人の子供がいた。しかし子供達があまりにも美しかったため、神に嫉妬されると恐れたイヴはその大勢の子供の半数にあたる15人をエデンの園に隠してしまった。その事を知った神は罰として彼女に隠された子供たちを透明にしてしまい、イヴと二度と顔を合わせる事を出来なくさせたのだ。残りの15人の子供達は我々人間の先祖になったのだという。
透明にされた15人は「ザー」と呼ばれ、残りの15人となった我々人間を恨んでいるという。その為、ザー・ポゼッションという奇病にかかった人間は「ザーに取りつかれた」と考えるのだそうだ。特にザーは失恋や社会的地位の損失等、私達が弱っている時にとりついてくるのだそうだ。
ザー・ポゼッションの治療法の一つとしてエクソシズムに通ずる物があるが、それを行う際に患者はザーとある契約を結ばなければならないとされている。その契約は患者が「何か一つ、大事なものを失う事(それを何にするかは、ザーとの相談が必要)」だ。患者はザー・ポゼッションの後、その約束を守り続けなければならないのだという。
via:listverse・原文翻訳:riki7119
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コメント
1.
2.
3. 匿名処理班
ヨーロッパが無いねぇ、書いたのはヨーロッパの人かな?
4.
5. 匿名処理班
火病って比喩じゃなくてマジなのか・・・。
造語だと思ってたわ。
6.
7. 匿名処理班
火病はトウガラシのカプサイシンの摂取しすぎが原因とか
書いてる記事あったなぁ
8. 匿名処理班
突然死症候群がわけわからなすぎて怖いんですが
9. 匿名処理班
ウェンディゴ憑きが無い
10. 匿名処理班
ザー・ポゼッションがかっこ良すぎて他が霞む
11. 匿名処理班
あれ?
何とかいう食人鬼になる風土病が出てると思ったのに
12.
13. 匿名処理班
5も6も強迫性障害っぽいけどちがうんかな
14.
15. 匿名処理班
日本の同調圧力なんて諸外国に比べて圧倒的に緩いんだけど、自我が弱い人は際だって重圧に晒されてると思い込んじゃうんだよな
16. 匿名処理班
沖縄のマブイ落ちっていうのも独自の病なのかしらね?
17. 匿名処理班
日本のやつわかるわかる〜
18.
19.
20. 匿名処理班
昔は、旦那元気で留守がいいと言われ、
今は、いい彼氏はATMのことと言われる
夫婦ずっと一緒にいたら喧嘩になって当然だな
21. 匿名処理班
5番の対処法は日本でも良くやる気がする。
風引いたら体温めるのは結構理にかなっている気がするし。
22.
23. 匿名処理班
たしか北朝鮮の強制収容所の内幕を暴露した本で、威張り散らしていた所長が失脚したとたん突然死する描写があり、医者が「鬱火」と診断していた。収容所の医者は漢方医だったわけだ。
24. 匿名処理班
他にもいろいろと知りたい人は文化依存症候群で検索を
ちなみに、日本では対人恐怖症が海外と比べると群を抜いて多いらしい
そのせいで海外でも「Taijin kyofusho」(略してTKS)と呼ばれているそうな
25. 匿名処理班
パ・レング&パ・フェング…漢字で書いたらどうなるのかが気になってたまらない
26.
27. 匿名処理班
南太平洋の人たちが太ってるのばかりなのは、
太ってる人のほうがモテるからじゃないの?
28. 匿名処理班
2番は単に失恋して落ち込んでるだけなんじゃ…?
29. 匿名処理班
特定の〜って言えないのが多いような気がするんだが。。
30. 匿名処理班
日本からは肩こりが紹介されると思ったらもっと重かった…
31. 匿名処理班
日本の狐憑きも不思議だよね
32. 匿名処理班
アジアや後進国ばっかりだけど、欧米にはないの?
火病はこの説明を読むと更年期みたいな感じだけど、どうなんだろ?
欧米諸国は更年期ってないの?
33. 匿名処理班
もしかしたら自分はスクロープロシティ経験者かもしれない
どんどん自分のことを嫌いになっていった
信者に見られることのある「やつれた感じ」はこれに起因するのかもしれないなと思った
34. 匿名処理班
良いことは絶対日本を入れて発表しないくせに悪いことは10位にでもなんとか入れようとしてくる欧米人の作ったランキング
35.
36. 匿名処理班
※11
ウェンディゴ憑きのことかな?
北米のインディオが発症する食人嗜好症で割とアッサリ治せるという
37. 匿名処理班
>>20
ATMとか主に2chでしか言われてねーよ・・・
2chに毒されすぎだ
38. 炎蹄
気のせい気のせい
39.
40.
41. 匿名処理班
サムネこわいよ・・
42. 匿名処理班
>火病は特に中年期の女性に多くみられ
それ更年期ちゃうんか
43. 匿名処理班
中国の風に関する考えが非常に理に適った考えに思えます。
やはり漢方医学は計り知れないですね。現在に於いても
風邪になったら体を温める、暖かくなる物を食べるという方法が取られますが
、それを遥か古代から取り入れていた事に驚くばかりです