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花陽「イトコンニャク研究部」


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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:19:54.03 ID:QutjeqjT


【一年生の教室】

凛 「ねえかよちん、どこの部活に見学にいくか、もう決めた?」
花陽「え、ええと、私はまだ…
   凛ちゃんはもう決めたの?」
凛 「凛は陸上部を見にいってみようかなあ。
   走るの好きだし…
   でもね、ほんとのこというと、凛は思いっきりカラダが動かせれば何でもいいかな。
   だから、かよちんと一緒の部活に入れたら嬉しいなって思ってるんだ」
花陽「私は、その、ええと…明日までに決めるよ」
凛 「もー、また先のばしにしてる!
   みんなもう、部活はじめてるよ!かよちんも早く決めようよ」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:21:06.21 ID:QutjeqjT


凛ちゃんが私の肩を優しく揺らす。
凛ちゃんが私を急かすのは、いつもあれこれ悩んでしまう私のためだということは分かっている。
しかし、早く決めてと言われると、あせってしまう。
じつは私には、ひそかにやってみたいことがあるのだが、それはまだ言う勇気がない。
だから、とりあえず秘密を隠すために、無難なことを言ってごまかさねばならない。


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:21:30.06 ID:QutjeqjT


あたふたと周りを見渡すと、同じクラスの西木野さんが、料理の本を眺めているのが目に入った。
そこに載っていた牛丼の写真があまりにもおいしそうで、放課後に特有の切迫した空腹に堪えかねていた私は、思わず本音をこぼしてしまった。

花陽「牛丼、おいしそうだなあ」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:22:20.61 ID:QutjeqjT


凛 「わかった!牛丼研究部だね?
   じゃあさっそく、いっしょに見学にいこう」
花陽「?」
凛 「だって、かよちんはギュードンが食べたいんでしょ?」
花陽「そんな部活、あるの?」
凛 「もー、なにをとぼけているのかにゃあ。
   部活動紹介のときに、かわいらしい先輩が、ひとりで発表してたじゃない」

私には、まだ言う勇気がない。
非公認で活動しているというスクールアイドルのことが気になって、部活動紹介はウワノソラで聞いていた、なんてこと。


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:22:49.20 ID:QutjeqjT


なんとか話題を逸らそうと、私がおろおろしていると、西木野さんが立ち上がってこちらにやってきた。
キレイだけど近づきがたい雰囲気の西木野さんが、自分から近づいてくるなんて、めずらしいことだ。

真姫「その話、私にも聞かせてくれるかしら」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:23:37.99 ID:QutjeqjT


凛 「もー、なーんで西木野さんが凛とかよちんの話に入ってくるの!」
真姫「牛丼のためよ。
   私のママは、いつもオシャレでハイソな料理しか作ってくれないの。カツサンドとか、シーザーサラダとか。
   だから私、ずっと憧れてた。牛丼とか、ラーメンとか、そういう庶民的外食に。
   子供のころ、パパとママにかくれて、病院の待合室で『キン肉マン』を読んで、こんなおいしそうなゴハンがあるんだって思って、ずっと食べたかった。
   だから今決めたわ。決められた献立…じゃなかった、敷かれたレールから離れて牛丼を食べることが、私にとってのジャスティスだって。
   そう、牛丼は、いわば私のひそかな反抗心の発露なの。
   私、不良になる!なるったらなるんだもん!」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:24:15.77 ID:QutjeqjT


凛 「西木野さん、ラーメンも好きなんだね!
   凛知ってるよ、ラーメンが好きな人に悪い人はいないって。
   だから凛、西木野さんがフリョーになるの、応援するよ!
   だから西木野さんも、かよちんが食欲を満たすのを応援してくれるかにゃ」
真姫「もちろんよ。
   私たちは今日から、牛丼の同好の志というわけね。
   それなら、牛丼ついでに、星空さん、小泉さん…いえ、凛、花陽。
   私のことも名前で呼んでもらっていいかしら」
凛 「まきちゃん、まきちゃん、まきちゃーん!」
真姫「ちょ、いきなりそんなにくっつかないでよ!」
花陽「真姫ちゃん…」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:24:38.08 ID:QutjeqjT


いがみあっていた凛ちゃんと真姫ちゃんの和解は、思いのほか早かった。
一瞬であった。
おかげで、私はこの場を切りぬけることができなくなった。
二人はさっそく、牛丼研究部の門をたたくべく、私の両腕をなかよく引っぱっている。
ダレカタスケテほしい。


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:25:14.32 ID:QutjeqjT


凛 「ねーねー真姫ちゃん!
   牛丼研究部って、どこでやってるのかにゃあ!」
真姫「ワカンナイ!
   さっそく生徒会長に訊きにいきましょう!」
花陽「え、生徒会長、ちょっとこわい…」
凛 「凛知ってるよ!かよちんがずっと牛丼を食べたかったってこと」
真姫「私も応援してあげるから、ね。
   花陽の決意は、そんなもんじゃないでしょ」
(BGM:「花陽の決意」)
花陽(少なくとも牛丼に関してはこんなもんです、とは言えない空気だな)


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:25:59.00 ID:QutjeqjT


【生徒会室】

絵里「牛丼研究部については、私たちも残念ながら、実態を把握してはいないのよ。
   部長であり唯一の部員である矢澤さんは、最近まで別の名義で活動していたんだけど、今年度になって急に名称変更を申し出てきたの。
   調理部がすでにあるから認められないって言ったんだけど、ホントに牛丼を作るわけじゃないって言われて…にこ、何をしてるのかしら?」
希 「そりゃ、これまでと同じように、アイドル研究をしてるんやろ」
花陽「アイドル?」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:26:27.05 ID:QutjeqjT


希 「そうよ。矢澤さん、一年生のときにアイドル研究部を立ち上げたんだけど、部員はだんだん減って、いまでは矢澤さんしかいないの。
   矢澤さん…にこっちは、アイドルが大好きなんよ」
絵里「じゃあどうして牛丼研究部なんてフザケた名前に…」
希 「そりゃ、隠したいからやろ、ホントの活動を」
絵里「誰に?」
希 「会長はほんまにアホやなあ、分かるやろ? 最近二年生が何をしようとしてるか」
凛 「私知ってまーす、スクールアイドルですよね?」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:27:09.58 ID:QutjeqjT


希 「そうそう。それよ。
   にこっち、ほかの部員が抜けちゃったこと、たぶん今でも引きずってるんやろうね。
   だから、自分以外の部員を入れたくなくて、牛丼研究部なんていう需要のなさそうな名前にしたんと違うかな。
   まさかその名前につられる一年生がいるとは思ってなかったやろなあ」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:27:49.09 ID:QutjeqjT


真姫「そんないいかげんな先輩のことはこの際どうでもいいです。
   とにかくこの学校では牛丼研究部が正式に認められていて、私たちはそこに牛丼の楽園を築いていいんですね?」
絵里「残念ながら、認められないわぁ。
   牛丼をつくらない牛丼研究部はあっていいけど、牛丼をつくる牛丼研究会はあってはならないの。
   調理部以外が、学校で肉みたいな生鮮食品を扱うことは禁止よ」
真姫「じゃあいいです、調理部で牛丼つくるから」
希 「ウチの学校の調理部は、ちょっとオシャレでハイソな洋食づくりをモットーにしてるよ」
真姫「どんなのを作ってるんですか」
絵里「カツサンドよ」
真姫「あああ!それじゃダメなのよ!」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:28:10.19 ID:QutjeqjT


うわごとのように「おのれカツサンド」とつぶやく真姫ちゃんを引きずりながら、私たちは生徒会室を後にした。
うわごとのように「キザミショウガにゴマシオかけて」とつぶやく真姫ちゃんを抱きかかえながら、ついに私たちは牛丼研究部の部室にたどりついたのだ。
意を決し、凛ちゃんがドンドンドンとドアをたたいた。


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:28:35.40 ID:QutjeqjT


にこ「だれもいませんよ」
真姫「古典的なギャグね。今はそんな場合じゃないわ」
凛 「ちょっと寒くないかにゃー」
にこ「ちょっと、かってに開けないでよ!」
真姫「センパイ、今日からここで、牛丼つくりましょ」
凛 「部費で、カセットコンロ買いましょ」
にこ「あんたたち、まさか本当に牛丼を…」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:29:26.35 ID:QutjeqjT


中を埋めつくすアイドルグッズに圧倒されて、しばらく私は何も言えなかった。
しかしふと思った。
こんな狭いところでお肉を煮たりしたら、ここにある貴重なアイドルグッズはどうなる。
飲食店のダルマさんやサイン色紙にありがちなように、醤油の色と香りがしみついてしまうではないか。
あの伝伝伝も、あのミナリンスキー様のサインも…
そんなことはあってはならない。

花陽「ダメです!こんな狭い部屋で火を使うの、アブナイから!
   そうだ、屋上、屋上で作りましょう!」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:30:15.40 ID:QutjeqjT


凛 「かよちんがやっと本気を出してくれたにゃー」
真姫「その調子よ、花陽。
   あなた、声はキレイなんだから、そうやって自信をもって大声を出せばいいのよ」
花陽「え、ちょっと、私はべつに」
にこ「かってにしたらいいわ。私はそんなアソビに付きあうヒマはないの」
凛 「え、でも、ブチョーがいないと、火を使ったらだめだって、東條センパイが言ってたんですけど」
にこ「希のヤツ…
   あ、そうだ。百歩譲って火を使うのが認められたとしても、肉の調理は認められないんでしょ?
   じゃあ残念だけど、牛丼はつくれないわね。はい、解散、かいさーん」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:30:36.99 ID:QutjeqjT


真姫「それについては、私から提案があります
   牛肉を使うのがダメなら、牛肉を使わないで牛丼をつくればいいんです」
にこ「なにわけのわからないこと言ってるのよ。
   牛肉が入ってなければ、それはもう牛丼ではないじゃない」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:31:16.45 ID:QutjeqjT


真姫「センパイ、砂山のパラドックスという話を知っていますか?」
にこ「急に何を言いだすの。知るわけないでしょ」
真姫「砂山から砂を一粒取り除きます。するとあとに残るのは何ですか?」
にこ「砂山よ」
真姫「じゃあ、もう一粒取り除くと?」
にこ「砂山よ」
真姫「この操作を有限回繰り返すと、一粒の砂しか残らなくなります。
   でもどこかで「これはもう砂山じゃねーよ」と言える段階を決めておかないと、たとえ一粒の砂でも砂山と呼べてしまうんです。
   砂山の定義はかくも曖昧なのです」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:31:56.85 ID:QutjeqjT


にこ「何が言いたいのよ」
真姫「同じことが牛丼にも言えるっていうことです。
   センパイ、牛丼の中の牛肉を一切れ取り除いて、かわりに同じ体積のイトコンニャクを入れると、あとに残るのは何ですか」
にこ「牛丼よ」
真姫「じゃあ、もう一切れ取り除いて、イトコンニャクで置きかえると?」
にこ「牛丼よ」
真姫「この操作を有限回繰り返すと、ついには牛肉はなくなり、イトコンニャクごはんだけが残ります。
   どもどこかで「これはもう牛丼じゃねーよ、イトコンニャクごはんだよ」と言える段階を決めておかないと、イトコンニャクごはんでも牛丼でありうることになるんです。
   砂山の定義とおなじように、牛丼の定義も、かくのごとく曖昧なのです」
にこ「なるほど」
真姫「だから牛丼をつくるのに、牛肉は必要ないんです。イトコンニャクだけあればいいんです」
にこ「ツリ目のあんた、かしこいのね。
   よくわかんないけど、そんな気がしてきたわ」
真姫「真姫よ!」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 17:32:56.73 ID:QutjeqjT


(花陽と凛、こそこそと耳打ちする)
花陽「砂粒が一粒だけ残るのと、お肉が一切れ残らずなくなるのは、ちがうことなんじゃないかな…」
凛 「にこセンパイは、凛に似てアタマがそれほどよろしくなさそうだから、これで十分だにゃ」

こうして牛丼研究部は、イトコンニャク研究部と名を変え、牛丼という名のイトコンニャクごはんをつくることになった。
東條副会長の説得もあり、絢瀬会長は、この活動を認めてくれた。
しかし翌日、大量のイトコンニャクを抱えた私たち四人は、屋上で意外な人たちに出会うことになる。

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つづきます。なんだかごめんなさい。


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:03:01.38 ID:QutjeqjT


※再開します。

屋上には、講堂でのファーストライブに備えて練習する、μ’sの三人がいた。
ひそかにμ’sの情報を追いかけていた私は、彼女らの名前を知っている。
二年生の、高坂先輩、南先輩、園田先輩だ。


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:04:20.02 ID:QutjeqjT


にこ 「あんたたち…」
海未 「屋上でなにか活動をしておられるのですか?
    申し訳ありませんが、私たちも屋上を使わなくてはいけなくて…」
真姫 「イトコンニャク研究部よ。
    今日からここで、ステキにおいしい牛丼をつくらせてもらうわ。
    どうせセンパイたち、無許可でここ使ってるんでしょ?
    だったら文句は言えないですよね」
穂乃果「あ、真姫ちゃん、作曲してくれてありがとう!
    すごくいい曲だよ!
    真姫ちゃんのおかげで、ライブ間に合いそうだよ」
真姫 「何のことかしら。知らないわ。
    私はただの、牛丼をこよなく愛する女子高生よ」
海未 「まだとぼけているのですか…」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:05:00.14 ID:QutjeqjT


ことり「わあ、すごい、イトコンニャクがこんなにたくさん!
穂乃果「それで、お肉はどこにあるの?」
凛  「え? もちろん、ないですよ?」
にこ 「まーアホなあんたたちにはわかんないでしょうね。
    この牛丼はね、心のキレイな私たちにしか見えないのよ。
    まー、好きにアイドル活動とやらをやったらいいわ。
    言っとくけど、牛丼ができても分けてあげないんだからね」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:07:41.36 ID:QutjeqjT


ぽかんとした三人を後にのこし、私たちは屋上の半分を占拠して牛肉(注:イトコンニャク)を煮はじめた。
二つのグループのあいだには、なんの仕切りもない。
あちらからは歌声が、こちらからは湯煙が、流れ出している。
しかしそれでも、私は目に見えない壁があることに気づいていた。
そして、私が望めばその壁を越えることができることにも、気づいていた。
私が声をあげればよいのだ。あちらに歩いていって、自分の思いを伝えればよいのだ。
なぜ私には、それをする決心がつかないのだろう?


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:08:24.64 ID:QutjeqjT


考えてもわからないので、私は家庭科室に行き、無心でお米をとぐことにした。
調理部は今日は活動していないらしく、家庭科室にいるのは、私とお米だけだ。
白く濁ったとぎ汁に映る私の顔は、ぼんやりしていて、よく見えない。
小泉花陽という人間は、この世界のなかで、どんなふうに見えているのかな?
じぶんでは、よくわからない。

そんなことを考えていると、ドアが開いて、凛ちゃんがひょっこり顔をのぞかせた。

凛  「かよちんはあいかわらず、お米をとぐのが上手だね」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:09:24.58 ID:QutjeqjT


花陽 「そんなことないよ。
    これくらい、誰だってできることだし、私がとくべつ上手なわけじゃない。
    私ができることは、ほかのみんなもできる。
    でも、みんなができることを、私ができるとはかぎらないけど…」
凛  「またまた、かよちんったら、ひかえめなんだから」
花陽 「だって、私は、にこ先輩みたいに強くない。
    凛ちゃんみたいに、運動が得意じゃない。
    真姫ちゃんみたいに、ピアノがひけない。
    そもそも私、今日の授業でも、みんなの前で音読するとき…」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:10:03.42 ID:QutjeqjT


凛ちゃんが、めずらしく不満げな表情をうかべた。

凛  「もー、そんなしょーもないこと考えてるの?
    凛はどんなかよちんでも好きだけど、そんなクヨクヨするかよちんだけは、好きになれないかな。
    ねえかよちん、悩みがあるなら、かよちんが凛の好きなかよちんに戻るまで、聞いてあげるから」
花陽 「ありがと、凛ちゃん」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:10:18.71 ID:QutjeqjT


その日、お米が炊けるまで、私は凛ちゃんと話をした。
私はきちんと、自分がほんとうにしたいことを話した。
小学生のときに凛ちゃんに話したことと、同じことを。


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:10:52.31 ID:QutjeqjT


【ふたたび、屋上】

花陽 「ごはんたけたよぉー」
真姫 「花陽、あなた、ごはんのことになるとものすごく熱心になるのね」
凛  「凛はこういうかよちんも、もちろん好きだよー」
にこ 「ちょうどよかった。牛肉(注:イトコンニャク)も煮えたから、さっそくいただきましょう」
凛  「あれ、にこセンパイ、意外と楽しそうじゃないですかにゃー」
にこ 「ええ? そんなわけないでしょ。あんたたちに付き合ってあげてるだけよ!
    まー、にこにーが作ったんだから、すごくおいしい牛丼になるに決まってるけどね」
真姫 「ではさっそく、いただきましょう」

こうして私たちは、春の暖かな夕暮れの中で、みんなでつくった牛丼に箸をつけた。


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:11:10.98 ID:QutjeqjT


凛  「これは…」
にこ 「これは…」
花陽 「これは…」
真姫 「イトコンニャクごはんだわ…」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:11:35.29 ID:QutjeqjT


みなさんは、イトコンニャクごはんを食べたことがあるだろうか。
食べたことがあるひとは(たぶんあんまりいないと思うけど)、「ああ、あれか」と納得していただけるだろう。
食べたことがないひとは、「こんな感じかな」と想像していただければよい。まさにそんな感じの味だからだ。


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:12:25.72 ID:QutjeqjT


凛  「イトコンニャクとごはんを交互に食べている、まさにそれだけのことだにゃ」
にこ 「まずいわけではないけど、特においしくなるわけではないのね」
花陽 「イトコンニャクとごはんを一緒に食べようとしても、イトコンニャクがつるつるすべって、うまくいかないね」
真姫 「むりやり一緒食べることができないわけではないけど、それは女子高生が人前でやってはいけないことね」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:12:48.95 ID:QutjeqjT


私たちがしきりに首をかしげながら、イトコンニャクをつるつる食べていると、高坂先輩たちがやってきた。

穂乃果「わあ、できたんだね!いいニオイがしたから、つい見に来ちゃった!」
ことり「イトコンニャクごはん、おいしい?」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:13:38.43 ID:QutjeqjT


真姫 「オカシイ…」
海未 「そのイトコンニャクごはんのどこに、おかしなところがあるのですか?」
真姫 「私たちは、牛丼を作るつもりで料理をはじめたのよ。
    でも、できあがったのは、ただのイトコンニャクごはんだった。
    理論上は、イトコンニャクごはんは同時に牛丼でありうるはずなのに…
    おかしい、どこで何をまちがったのか…」
穂乃果(最初からイトコンニャクごはんだったよ、とは言っちゃダメなのかな)
ことり(やっぱり少しでも牛肉を入れた方がいいよ、とは言っちゃダメなのかな)
海未 「最初からイトコンニャクごはんでしたよ?
    やっぱり少しでも牛肉をいれたほうがよかったんじゃないですか?」
穂乃果・ことり (海未ちゃん…それは言うたらあかん)


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:17:13.02 ID:QutjeqjT


にこ 「うっさい!出てけ!
    あんたらにくれてやるイトコンニャクごはん…じゃなかった、牛丼はないわ!
    あ、ちょっと、真姫ちゃん、泣かないで!
    おいしい、これほんとにおいしい牛丼だから!」
海未 「わああ、ごめんなさい!
    よくみたらホントに牛丼でした!
    いやあ、食べられないのが残念です!こんなにおいしそうな牛丼!」
凛  「おいしい、いやあー、おいしいにゃあ、この牛丼」
花陽 「私、こんなにおいしい牛丼、いままで食べたことないよ!ねえ真姫ちゃん!」
真姫 「みんな…ありがとう…グスグス
    …おいし。イトコンニャク」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 20:18:14.58 ID:QutjeqjT


「イトコンニャクは牛肉ではない」
これが今日、イトコンニャク研究部が調理実習にて得た結論であった。
「イトコンニャクと牛肉に本質的区別はない」という〈マッキー・イトコンニャクの理論〉は、かくして覆された。
やはり何でも、実験してみるものである。

―――――――
もうすこしだけつづきます。


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:48:45.84 ID:QutjeqjT


※再開します。

イトコンニャクが牛肉ではないということを認めた真姫ちゃんは、あらためて今後のイトコンニャク研究部の方針を打ちだした。

真姫 「これから毎日イトコンニャクごはんをつくって、μ’sに食べさせてあげましょう」
凛  「さんせーい!ダンスしてると、おなかへるだろうからね」
花陽 「え、えーっと、イトコンニャクごはんは確かにおいしいけど…
    最初はもうちょっと、その、なんていうか、コンサバティブなメニューを…」
凛  「サバ?凛はサカナはちょっと苦手かなー」
にこ 「コンニャクだろーとサバだろーとおなじことよ。
    私はとにかく、あいつらに何かあげるのは反対よ。
    放っときゃいいのよ」
真姫 「あら、にこセンパイ、嫉妬はよくないわよ。
    だいじょーぶよ、にこセンパイにも、私が作ってあげるから」
にこ 「そういうことじゃない!」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:50:42.45 ID:QutjeqjT


結局、にこ先輩の強硬な反対により、真姫ちゃんの提案は却下された。
二人の口論を聞きながら、私はぼんやり考えていた。
真姫ちゃんは確かに、μ’sに憧れている。
そうじゃなかったら、作曲したり、イトコンニャクをあげようとしたりはしないはずだ。
にこ先輩も、あのツンケンした態度は、μ’sへの憧れの裏がえしだと思う。


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:51:39.26 ID:QutjeqjT


かくいう私も、μ’sに憧れている。
このことは昨日、凛ちゃんに話したとおりだ。
凛ちゃんはどうだろう?
凛ちゃんは何も言わない。
こういうことになると、彼女は猫のように口をつぐむ。
でも私には何となくわかる。
凛ちゃんは、自分の意見が私の意見に影響をあたえないように、黙っているのだ。
凛ちゃんは、小泉花陽じしんが決断し、最初の一歩を踏み出すのを待っているのだ。

凛  「もー、にこセンパイも真姫ちゃんも、しょーもないケンカはやめて素直になりなよ。
    ほら、今日もイトコンニャクごはん、つくろ?」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:53:53.27 ID:QutjeqjT


イトコンニャクは牛肉ではない。
あらためて言うとアホみたいだけど、けっこうガンチクぶかいことを言っている。
牛丼の中のイトコンニャクが牛肉に憧れるように、小さいころの私はアイドルに憧れた。
小さいころの私は、たとえそのときの自分がイトコンニャクみたいにたよりなくても、いつかりっぱな牛肉…じゃなかった、アイドルになれるのだと信じて疑わなかった。
しかし今、私の確信はゆらいでいる。
自分はいつまでたっても、たよりないイトコンニャクのままなんじゃないかと。
こんなことを言ったら、また凛ちゃんに叱られちゃうかもしれないけど、今日も私は、英語の音読のときにつっかえて、笑われちゃったではないか。
笑う人に悪意がないことはわかっているし、授業中ずっと憤慨していた凛ちゃんと真姫ちゃんは、休み時間にすぐに慰めてくれた。
だから自分でも、もうぜんぜん気にしていないつもりだったけど、こういう大事な決断のときに、私の胸はちくちく痛みだす。

結局、同じ屋上にいるμ’sに何も言えないまま、数日が過ぎた。


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:54:33.66 ID:QutjeqjT


とはいえ、この数日の間に、イトコンニャクごはんは見違えるように改良された。

凛  「ダシが入ると、すごくおいしくなるんだね」
真姫 「切り方を工夫すれば、イトコンニャクもつかみやすくなるのね」
花陽 「にこ先輩、お料理上手なんですね」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:55:13.68 ID:QutjeqjT


にこ 「そーでしょ?
    まー私にかかれば、こんなものよ。
    ちなみにコツは、お鍋に向かって魔法の呪文を唱えることよ。
    こんなふうに! にっこにっこn…ちょっ…」
真姫 「そういえば花陽、ここ最近、なんだかぼんやりしてるけど、何かあったの?」
花陽 「ううん、何でもないの」
にこ 「それはウソね。
    花陽、あんたちょっと悩みがあるんでしょ。
    何をゴチャゴチャ考えてるのか、にこにーに教えてごらんなさい」

ふだんなら茶々を入れそうな凛ちゃんは、お茶碗を抱えて、黙ってこちらを見ている。


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:56:10.52 ID:QutjeqjT


花陽 「ええと、イトコンニャクのこと」
にこ 「あんたね、ちょっと…」
真姫 「まってにこセンパイ、ちゃんと最後まで聞くものよ。
    さあ花陽、話して」
花陽 「お鍋の中のイトコンニャクは、何を考えているのかなあって。
    もしイトコンニャクが、お肉に憧れているんだとしたら…そしてその憧れが叶わないのだとしたら、イトコンニャクはどうすればいいのかな?
    その憧れが誰にもバレないように、お鍋の隅にずっと隠れているべきなのかな?」

イトコンニャクしか入っていない鍋が、カセットコンロの上で、カタカタと揺れている。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:57:50.08 ID:QutjeqjT


にこ 「もしそうなら、お肉になりたいっていう憧れをバラしていいのは、お肉だけということになるわね」
花陽 「そうなるね」
にこ 「花陽、あんた私よりかしこそうに見えるけど、案外アホね。
    あんたの考えは間違ってるわ。
    すでにお肉であるものは、もうお肉には憧れないの。
    お肉に憧れるのは、お肉じゃないものだけなのよ」
花陽 「…」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/13(土) 23:59:45.38 ID:QutjeqjT


にこ 「それにあんた、牛丼と世界がおんなじふうにできてると思ってるみたいだけど、それも間違いよ。
    ねえ花陽、牛丼の中と違って、この世界には、「じぶんは牛肉だ」なんて言える人は一人もいないの。
    みんなイトコンニャクなのよ。
    みんなイトコンニャクで、みんなありもしない牛肉に憧れて、あれこれやってみてるのよ」
花陽 「でも、それは…」
にこ 「それは、みっともないことかしら?
    まあどっちでもいいわ。
    みっともなくても、憧れをきちんと表現するのはすてきなことだし、そうやってイトコンニャクは前に進むべきなのよ。
    この世界には、ドンブリの縁みたいな行き止まりはないんだから」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:01:16.42 ID:QutjeqjT


真姫 「あーあ、その言葉をそっくりそのままどこかの矢澤センパイに聞かせてあげたいわね。
    まあでも、花陽、にこセンパイの言うことは珍しく的を射ているわ。
    私から付けくわえることは、ひとつだけよ。
    私、あなたに、「こんなおいしい牛丼、今まで食べたことない」って言ってもらえて、すごく嬉しかったの。
    ねえ花陽、あのとき私たちが食べたのは、たしかにイトコンニャクごはんだったわ。
    でも同時に、やっぱりある意味で、牛丼だったのよ。
    あの日たしかに、私たちはみんなで、牛丼に対する憧れをイトコンニャクごはんとして表現して、それをみんなでおいしくいただいた。
    それが、この世にありもしない牛丼をこの世にもたらすための、唯一の手段なのよ」
花陽 「…」
真姫 「花陽、だからこんどは、あなたの憧れを聞かせて。それを私は応援するから」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:01:43.56 ID:QutjeqjT


花陽 「にこ先輩、真姫ちゃん。ありがとう。
    だから私、ほんとのことを言うね。
    私、アイドルになりたいの!」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:02:50.63 ID:QutjeqjT


いつになく真面目な顔で黙っていた凛ちゃんが、にっこり笑って口を開いた。

凛  「凛、知ってたよ。
    家庭科室でかよちんが教えてくれる前から。
    小学校のとき、嬉しそうに話してくれたときから、かよちんはずーっとアイドルに憧れてたんだよね」
花陽 「凛ちゃん…」
凛  「あーあ、かよちんがみんなにホントのこというまで、黙っているのは疲れたなあ。
    でも、凛はこのかよちんがいちばん好きだにゃー。
    だから、かよちんの夢が叶うまで、ずっとそばにいてあげる」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:03:22.13 ID:QutjeqjT


みんなに嬉しいことを言ってもらえて、思わず立ち上がっておろおろする私に、にこ先輩が声をかけた。

にこ 「どこを向けばいいか、わかるでしょ」

私は、屋上の反対側で練習しているμ’sの方を向いた。


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:04:54.02 ID:QutjeqjT


少し歩けば届くところにいたのに、ずいぶん時間がかかってしまった。
一歩目を地につけた瞬間、背中が押されているのを感じた。
後ろを振り返ると、凛ちゃんと真姫ちゃんがにっこり笑っている。
こぼれそうな涙をふりきるために、一度だけ目を閉じて、前を向いて、目を開ける。
先輩らしくその様子を見守っていたにこ先輩が、お盆を私に手渡した。

にこ 「そういえば、イトコンニャクごはんの新作ができたから、花陽におつかいを頼もうかな」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:07:35.31 ID:q+i04MyB


【屋上の反対側】

花陽 (お盆をもったままで)
   「高坂先輩、南先輩、園田先輩。
    一年生の、小泉花陽です。
    背も小さくて、声も小さくて、イトコンニャクみたいにたよりない私ですが…
    先輩たちと同じように、アイドルに憧れる気持ちをもっています。
    ですから、どうか私を、μ’sのメンバーにしてください!」

穂乃果、ことり、海未「もちろんだよ。よろしくね、花陽ちゃん」

花陽 「あ、それから、前置きが長くなりましたが…
    コレ、ウチのイトコンニャク研究会が作ったイトコンニャクごはんですので、よければどうぞ」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:09:17.71 ID:q+i04MyB


こうして、屋上にあった目に見えない壁は、なくなった。
このあと行われた「イトコンニャクごはん・パーティー」の中で、μ’sとイトコンニャク研究部の合併が宣言された。
パーティーの中で高坂先輩に本心を見抜かれたにこ先輩、凛ちゃん、真姫ちゃんは、私と同じように、μ’sのメンバーになった。
にこ先輩は、「μ’sの連中がウチのイトコンニャク研究部に併合されたのよ」と主張してはばからないが、あながち間違いではない。
この日からずっと、μ’sの間食は、イトコンニャクごはんだからだ。
研究に研究が重ねられ、イトコンニャクごはんは、さらにおいしく改良されている。
ただし、もちろん、牛肉は入っていない。


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:12:22.35 ID:q+i04MyB


【生徒会室、屋上を眺める会長と副会長】

希  (なんかウチが思てたんとちがうけど、終わりよければすべてよし、ということやね)
絵里 「ねえ希、あそこでにこたちが煮てるヌードルは何ていうの?」
希  「エリチ、あれは麺のようやけど、イトコンニャクって言うんやで。
    というか、知らんかったんか」
絵里 「日本では、イトコンニャクかけごはんを食べるのね。
    ハラショー…ハラショーだわ…亜里沙にも教えてあげないと。
    ねえ希、私がほんとうにしたいことは、きっと、あのイトコン…」
希  「ちょーっとまってエリチ!
    その言葉は、たぶんもっと大事なときに言うことがあると思うから、今回は抑えとき!」
   (イトコンニャクの力は偉大なんやな…)

―――――――
おわりです。
読んでくれた物好きな方、ありがとうございました。


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 00:25:41.34 ID:5GgDON7l



いい話になってワロタ



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/09/14(日) 03:00:23.74 ID:K0BViX/Z


糸こんにゃく・・・?
認められないわぁ乙






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