女勇者・魔王「「こうなったら本気でヤるしかない」」
- 1 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:35:06 ID:FGBsy0tQ
- ○●○ 魔王城 ○●○
扉 バターン!!
魔王「………む。 何奴?」
女勇者「…ようやく、見つけた! ここが魔王の玉座!!」
魔王「ほう。 人間の女か……、何しにきた」
女勇者「貴方が魔王ね!?」
魔王「いかにも。俺が魔王で間違いないが…。 ふっ、お前はなんだ? 生け贄にでもだされた娘か?」
女勇者「~~っ! 似たような物だけど、私は勇者よ!」
魔王「勇者…?」
女勇者「そうよ!」キッ - 2 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:35:50 ID:FGBsy0tQ
- 魔王「は… はは、ははははははははは!」
女勇者「な、何がおかしいの…!?」
魔王「こんな小娘が勇者だと!? なんの力も! 覇気も! 闘気すらも感じぬこの小娘が!?」
女勇者「っ」
魔王「人間め、ついに血迷ったか! それとも、供物でも捧げたつもりなのか!!」
女勇者「…そう、かもしれない。でも、私はそんなつもりできたわけではないわ!!」
魔王「倒しにきた、と? 本気で言うつもりか? おまえなど、俺が魔力を解放するだけで一瞬で…」
女勇者「もちろん、必要があれば剣を交える! でも、まずは魔王! 今日は貴方に聞きたいことがあってきたのよ!」
魔王「ふ……、なるほど? 討伐だけが方法ではないとでもいうつもりか…」 - 3 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:36:22 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「あまり油断しないほうがいいわ。…答え次第では、あなたを斬るのも本気よ!」
魔王「ほう、度胸だけは認めてやろう。まあ、それができるとも思わぬがな…」ククク
女勇者「それは、どうかしらね…?」
魔王「ふん…よいだろう。 所詮なんの脅威もない相手だ。 愛玩動物にするように、少しくらい戯れてやってもよいぞ」ククク
女勇者「幸運なことだけれど、ありがたくはないわね」
魔王「だが俺に何を聞く? 聞いたところでなんとする?」
女勇者「魔王…」
魔王「……なんだ?」
女勇者「貴方…… 貴方は…」
魔王「ふふ… どうした。臆せず、申してみろ」
女勇者「お、女は 好き!?」
魔王「はっ?」 - 4 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:36:55 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「答えなさい!!」
魔王「……貴様、馬鹿にしているのか?」
女勇者「そんなつもりはないわ。私は真剣よ!」
魔王「では、お前ごときが、色香を対価に何か俺から引き出そうとしているのか?」
女勇者「ふざけないで! 私は色仕掛けなど使うつもりはないわ! 早く質問に答えて!」
魔王「……」
女勇者「どうなの……?!」
魔王「……くだらんな」
女勇者「くだらない…?」
魔王「女? 確かに楽しむこともあるが、俺にとっては数ある余興のひとつに過ぎん」
女勇者「では、貴方は女好きではない、ということね?」
魔王「本当にくだらぬ。そんなものにうつつを抜かすほど暇ではない。まったく、何を聞くかと思えば…興醒めもいいとk… - 5 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:37:28 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「や…」
魔王「や?」
女勇者「やったあああああああああああああ!! よかったあああああああ!!!」ウワーイ!
魔王「……は?」
女勇者「魔王が色狂いな答えをするようだったら、本当にどうしてくれようかと思って!!」
魔王「……斬るつもりだったのだろう?」
女勇者「斬れるかどうかなんてわかんないし、そういうのも悩んで、もう禿げあがるとこだったよ!」ヘナヘナ…
魔王「……ずいぶんとつまらぬことで真剣に悩むのだな、人間のメスは」
女勇者「メスってゆーなー!!」プンプン
魔王「おい、キャラクター」
女勇者「だって、なんか緊張抜けちゃって…」テヘヘ - 6 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:37:58 ID:FGBsy0tQ
- 魔王「……それで? そのような事を聞いて、お前はなんとする?」
女勇者「はっ。そうだった!」ガバッ
魔王「……?」
女勇者「いい、魔王!? よく聞いて、一度しか言えないわ!」カツ、カツ、カツ…
魔王「ふん、何を……。 やはり打倒宣言か? それとも…」
女勇者「魔王! お願い、たすけてっ!」ダキッ
魔王「えっ」タジッ
女勇者「お願い、はやくっ! ほんとにもう時間がないのっ」
魔王「ちょっとまて、貴様、何を…」 - 7 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:38:29 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「と、とりあえず貴方のこのマントの中、いれさせてねっ!」バサッ
魔王「おいやめろ、抱きつくな! なんのつもりだ!?」
女勇者「一回しか言わないって言ったでしょ! 時間がないの! とにかくお願いだから私を守って!!」モゾゾゾ
魔王「いや、おまえ それでも本当に勇……」
扉 バターン!!
?「勇者ァァァ!」
魔王「~~~~~っ 今度は何者だ!」
?「てめぇ!? 何者だ、どっから沸いてでた!」
魔王「魔王城の玉座に乗り込んできてその言い草、いい度胸だ! 誰のセリフだと思っている!!」
?「魔王城… 玉座だと? ここが?」
魔王「知らずにこの最奥まで来たとは言わせぬぞ!!」 - 8 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:39:34 ID:FGBsy0tQ
- ?「へへへ… そりゃ知らなかったなぁ。すまねえこった」ニヤニヤ
魔王「貴様…これ以上の容赦はできぬぞ」
?2「まあまあ…」スッ
魔王「……ちっ、もう一匹いたか」
?2「ここは魔王城の最奥…そして玉座…でしたか」
魔王「そちらの方は、少しは人の話をきいていたようだな」
?2「ええ。そして…お話を聞く限り判断できるのは…」
?2「貴方が、この城の城主…。 魔王、ですね?」
魔王「ああ。いかにも… 俺が“魔王”だ」
?「へぇ…」ニヤ
?2「ふふ…魔王、ですか…」クス
魔王「お前ら。魔王の御前でのその態度…後悔しても遅いぞ」 - 9 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:40:05 ID:FGBsy0tQ
- ?2「ふふ…これはいいです。 勇者さんが探し求めていた方に、ついにお会いできたとは」
魔王「勇者……? 小娘のことか?」ピク
?「!! そうだ! 貴様、ああ、魔王!! 勇者を見なかったか!?」
魔王「無礼者に、答えてやる気は無い」
?2「おっと、これは僕とした事が失礼…。僕は魔術師と申す者」
魔術師「そしてあそこのデクノボウが武道家です、どうぞお見知りおきを…」フフ
武道家「んなことはどうでもいいんだよ! 確かにあいつはこっちに走っていったんだ!! 隠しだてすっと、タダじゃ…」
魔王「ふん…。 よいだろう。お前らの言う勇者というのは……」
魔王「ここにいる、コレのことかっ!!」バサァッ
女勇者「ひゃっ!!」ビクッ
魔術師「勇者さん!」
武道家「勇者!」 - 10 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:40:36 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「うっ…。 ひ、ひどいよ魔王! 助けてっていったのにぃ!」ポカスカ
魔王「誰が助けると言った? 殺してやってもよいが、貴様相手に助けてやるような義理はない」
女勇者「ごもっともだけどっ! 女の子が困ってるときは助けるのが男ってもんでしょ!」グスグス
魔王「はっ! 笑止! そのような人間の真似事に付き合うつもりはない」
武道家「てんめぇ……魔王! 勇者を泣かせやがったな!」
魔王「な、泣かせた?」
魔術師「魔王さん、許しませんよ。僕の勇者さんを泣かせた罪、万死に値します!」
魔王「いや、まて。おまえら、こんな事で泣くような勇者に何かもっと他に…」
女勇者「魔王のばかあああ」ポカスカ、グスグス
魔王「おい!? お前もやめろ!!」 - 11 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:41:48 ID:FGBsy0tQ
- 武道家「テメー! 俺の勇者と いちゃついてんじゃねぇ!」イラッ
魔術師「見せ付ける気ですか!?」ムカムカ
女勇者「やぁんっ、あいつらがくるよぉ! 魔王たすけてえ!」ギュー
魔王「~~~っ なんなんだお前らは!!!」
武道家「オラァァァァァ! 魔王、死にさらせぇぇ! 格闘奥義『超爆裂弾』ッッ!!」ダッ、ダガダガダガ!!
魔術師「では僕も!! 極大殲滅呪文『業火』ッ! 喰らいなさい!」
魔王「ちょっ!? 待て、いきなり……」サッ バサァッ!!!
シュカカカカ…
シュワァァァァ……
武道家「な…!?」
魔王「今…何をした?」ニヤリ
武道家「弾いた!? 違う、当たってない!?」
魔術師「ぼ、僕の呪文が効かないなんて…!?」 - 12 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:42:49 ID:FGBsy0tQ
- 魔王「……ふん。そんな小手先の武術と魔術、この俺にあたると思うのか?」クク
女勇者「すごおい! 魔王、かっこいい!!」ギュッ♪
魔王「ああ……まだ居たのか。小さくて、くっついてるのを忘れそうだな、お前…」
女勇者「えへへ、魔王つよいっ! あいつらにも遅れを取らないなんて、やっぱり魔王のとこにお願いにきて正解だったよ!」
魔王「……ちょっとまて。もしやお前、あいつらから守れといっていたのか?」
女勇者「そうだよっ!」
魔王「あれはお前の仲間なのでは?」
女勇者「な、仲間だとおもってたけど、大間違いだと気が付いたんだよ!!」
魔王「…は?」
武道家「……おい魔王! いつまで勇者を抱いてるつもりだ?! いい加減にその手を離しやがれ!」
魔王「おかしなことを言うな! 俺は指一本触れていないわ、こんな小娘!!」
魔術師「では、その首に絡みついてる麗しいものは一体なんだというのです!!」
魔王「こいつが勝手にしがみついてるのだ! ええい、離れろ!」ブンブン
女勇者「は、離さないもんっ」ムギューー! - 13 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:43:21 ID:FGBsy0tQ
- 魔術師「なっ、なんという役得…じゃない。貴方のような穢らわしい存在が近づいていい方じゃないのですよ!」
魔王「近づいてきたのもこいつからだ!」
武道家「てめぇ、さっきから馬鹿にしてんのかぁぁっ!!」
魔王「それはこっちのセリフだぁぁっ!!」
魔術師「ちょっとくらい勇者さんに求められたからって、いい気にならないでくださいね!!」
魔王「どうでもいいから話を聞けぇぇっ!!」
女勇者「ねえ魔王っ、お願いっ! 私を連れてここから逃げて!!」
武道家&魔王「「なっ」」
魔術師「勇者さん?! 血迷ってはいけません! 貴女が選ぶべきはこの僕です!!」
武道家「なんだとてめぇヘボ魔術師! さっきからおまえこそ調子のんな!!」
魔術師「文句あるなら受けてたちますよ、脳筋さん!」 - 14 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:44:14 ID:FGBsy0tQ
- 魔王「おい、ちょっとまておまえら…何をいきなり!」
武道家「んだと魔術師ィィィ!!オラァァァァァァ! 秘義!『神の鉄槌』ィィ!!」
魔術師「そんなものっ! 秘術『神の結界』ッ!!」
武道家「『連弾』ッッッ!!」ドガカガガガガガッ
魔術師「くっ!これは……『飛翔』!!」ヒュッ、シュパーーーン!
武道家「テメェ! 逃げるのか!!」
魔王「~~~~っ本気で迷惑だ! 明らかな総力戦を仲間内でするなっ!」
武道家「うっせえ!! 弾かれたくなければさがってろ!! 『神速絶技』!破!!」
魔術師「怪我をしてもしりませんよ!! 『無限防壁』!!絶!!」
魔王「しかも俺に攻撃したときよりも威力が上がっているではないか!!」 - 15 : ◆ToMnIXXmPQ 2014/09/27(土) 17:44:45 ID:FGBsy0tQ
- 女勇者「さあ魔王、今のうちに逃げよう!
コメント一覧
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- 2014年09月27日 20:02
- ちょっと何てコメントしたらいいか分からないや
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- 2014年09月27日 20:11
- 初対面で殺せやめんどくさい
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- 2014年09月27日 20:26
- チラ裏にでも書いてろ
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- 2014年09月27日 20:30
- まとめて火山にでも落とせばいいだろ
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- 2014年09月27日 20:31
- ほんとに続くと嫌だわ
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- 2014年09月27日 20:32
- 女勇者がかわいくない件について
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- 2014年09月27日 20:35
- なんてコメントしたらいいか分かんない時はわざわざコメントする必要は無いと思います。
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- 2014年09月27日 20:45
- ※7
お前はこんな時なんて言ったらいいかわからない綾波レイにじゃあ黙れって言うのかよ!
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- 2014年09月27日 20:52
- ※8 ワロタ
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- 2014年09月27日 21:02
- SSよりも※8のツッコミのが面白い件
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- 2014年09月27日 21:17
- なにかコメしたいのに、読み終わったあとになにも残ってない
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- 2014年09月27日 21:36
- なんもいえねぇ(北島康介風
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- 2014年09月27日 22:11
- 女勇者が多夫一妻とか萎えるわー。
盾をブーメランにして投げてないし。やり直し。
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- 2014年09月27日 22:22
- ※8が優勝
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- 2014年09月27日 23:09
- 後半バッサリ削ってタイトルかえりゃいいと思う
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- 2014年09月27日 23:35
- なんか好きだわ乙
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