モバP「執着の証」
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:23:28.05 ID:IZcpCixqo
- 事務所
P「さてと……」
時子「次はなにをする気」
P「ん?あぁ、時子か」
時子「様」
P「ん?」
時子「時子様と呼びなさい」
P「あぁ、そういうことか。悪かったな時子様」
時子「分かればいいわ。それで貴方は何をしようとしていたの?」
P「仕事の整理をな」
時子「アァン?そんなことをやっているの?」
時子「トロトロしている奴は嫌いね私は」
P「それは済まなかったな」
時子「全く悪びれてないわね」
P「時子には関係ないからな」
時子「様を付けなさい。それに関係ない訳ないでしょう?」
P「どうしてだ?」
時子「誰が御主人さまだと思ってるの?」
P「誰の?」
時子「あなたの」
P「残念ながら、俺と時子の間柄はそんな感じではないと思うけどな」 - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:24:06.82 ID:IZcpCixqo
- 時子「…この時子様に意見するなんていい度胸ね」
ちひろ(事務所の雰囲気が最悪なんですけど…)カタカタ
P「まぁ、俺が時子のプロデューサーであることは間違いないしな」
時子「その点に関しては認めるわ。ただ、貴方が私より上と認めた記憶はないわ」
P「俺も時子を下と認めたことはないぞ」
時子「当然ね。貴方に下に見られる位だったら、この場で舌を掻っ切って死んでやるわ」
P「酷い言い草だな」
時子「それで、私の方が上の立場の筈なのにどうしてそんな意見がまかり通ると思っているのかしら?」
P「俺と時子は対等な立場だと思ってるから」
時子「対等?はんっおめでたい脳味噌ね。躾が足りないのかしら?」
P「言い方はちょっとキツイかもしれないが直接的に物事を言い合えるしな」
時子「私が一方的に言ってるだけだけど?」
P「その割には言うことは聞いてくれてると思うけどな」
時子「たまには、貴方の言うことも聞いてあげないと可哀想じゃない。躾ってのはねアメとムチの使い分けなの。分かる?」
P「言いたいことは分かるぞ」
時子「だから、たまたま私が褒美として貴方の言うことを聞いてあげただけのこと。そこになんら意味もないわ」
P「そうだったのか」
時子「えぇ、そうだったの。残念だったわね」 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:25:00.81 ID:IZcpCixqo
- P「そうだな。俺としてはもっと素直に話を聞いてくれる子がいいのだけれど」
時子「それを私に求める必要があるのかしら?そういうのは他を当たって頂戴」
P「その通りだな」
時子「豚に虎になれと、虎に豚の真似をしろと貴方は言うのかしら」
P「言わないな。時子は時子のままでいいぞ」
時子「様を付けろと言ってるでしょっ!」ピシ
ちひろ「…っ!」
ちひろ(え、ビンタ…?)
P「地味にヒリヒリするな」
時子「その痛みこそ主従の証よ。サディスティックな主従関係とでも言うのかしら」
P「暴力に支配された世界みたいな感じか」
時子「暴力に支配される。と言うのはナンセンスよ。あくまで躾。支配するのではなく、自分の立場を認識させるために」
P「なるほどな」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:26:22.15 ID:IZcpCixqo
- P「一説によるとさ」
時子「何かしら」
P「SとMをサーヴァントとマスターと言い換える説もあるらしいんだよな」
時子「与える側が受け取る側に気を遣っていると?」
P「あぁ、相手の望むことをしてやっているってことだな」
時子「その理論だと、貴方は私にお仕置きをして欲しいということになるのかしら?」
P「どうだろうな? ただ、時子にはアイドルはやって欲しいと思ってるけど」
時子「変わった人ね」
P「よく言われます」
時子「出かけてくるわ」
P「行ってらっしゃい」
バタン - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:28:24.65 ID:IZcpCixqo
- ちひろ「あのープロデューサーさん…」
P「なんですか?」
ちひろ「その…ちょっと時子さんが怖くてですね…」
ちひろ「あの雰囲気が少し苦手でして…他のアイドルの子達は平気なんですかね?」
P「特に聞きませんけどね…」
ちひろ「意外にアイドルの皆には優しいんですかね…?」
P「そこまで邪険な態度を取る必要もなさそうですしね」
ちひろ「その理論から言うとプロデューサーさんは物凄く嫌われてるように思うんですけど…」
P「そうですかね?」
ちひろ「そうですかねって…。もしかして、あれは挨拶みたいなものなんですか?」
P「俺の中ではそうなんですけど…」
ちひろ「凄いですね」
P「さっきも話したんですけど、なんだかんだで時子は俺が望んだようにアイドル活動をしてくれています」
P「勿論、俺も時子に合ったような仕事を選んできてるってのもあるんでしょうが」
P「だから、ほら、何も問題はありませんよ」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:29:03.61 ID:IZcpCixqo
- ちひろ「と言うかですね」
P「えぇ」
ちひろ「どうやってスカウトしてきたんですかまず」
P「普通にですけれど…」
ちひろ「声掛けて?」
P「えぇ」
ちひろ「最初からあんな調子でした?」
P「勿論」
ちひろ「うへぇ…」
P「貴方、脳味噌何グラム?って聞かれました」
ちひろ「また、斬新な返しですね…」
P「足りない頭は知恵を貸してくれ。一緒にやろうって言ったら笑われましたよ」
ちひろ「想像がつきます…」
P「笑いながら、アイドルやってあげるわ!と言われて今に至ります」
ちひろ「なるほど」
ガチャ
泰葉「おはようございまーす」
P「あぁ、おはよう」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:30:17.73 ID:IZcpCixqo
- 泰葉「おはようございます」
ちひろ「泰葉ちゃんちょっといいですか?」
泰葉「はい?なんでしょうか?」
ちひろ「時子さんと仲良いですか?」
泰葉「普通ですね。あんまり喋ることはないですけど、話す時は話しますよ」
ちひろ「あ、そうなんですねー」
泰葉「何かあったんですか?」
ちひろ「ちょっと、プロデューサーさんと話し合ってた場面を見て思っただけだから気にしないで下さい」
泰葉「あ、そうなんですね。ってプロデューサーさんと一悶着とかあったりしたんですか?」
ちひろ「さっき言い合いをしてましたね」
泰葉「喧嘩はダメですよ?」
P「喧嘩はしてないから安心してくれ」
泰葉「ならいいですけど」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:33:01.62 ID:IZcpCixqo
- ピリリリリ
P「はい。もしもし」
時子『私よ』
P「なんだ時子か」
時子『えぇ。今から出て来なさい』
P「どこだ?」
時子『住所は追って送るわ』
P「分かった。それじゃあな」
時子『えぇ、さようなら』 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:33:42.35 ID:IZcpCixqo
- ちひろ「どうかされたんですか?」
P「ちょっと時子からお誘いを受けまして…」
ちひろ「大変ですね…」
P「まぁ、そこまでですよ」
ちひろ「定時も過ぎてますしどうぞ行って来てください」
P「ありがとうございます」
ちひろ「こんなこと言ってからこういうこと言うのはアレかもしれないんですけど…」
P「なんです?」
ちひろ「そこまで構ってあげる必要はあるんですか?」
P「その分、他の素直な子に時間を割いてやればいいのに。と言うことですか?」
ちひろ「そこまではハッキリと言いませんけれども…」
P「時子はアイドルとしての才能はあると思いますからね」
ちひろ「ま、まぁ、ちょっとずつ露出も増えてきてますしね」
P「それじゃ行ってきます」
ちひろ「行ってらっしゃい」
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:34:20.74 ID:IZcpCixqo
- とあるバー
時子「遅いわ」
P「それなりに急いだつもりだが」
時子「口答えしないの」
P「悪い悪い」
時子「私を待たせるなんていい度胸よね」
P「いきなり来いと言われて待たせないのは無理があるな」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:36:15.39 ID:IZcpCixqo
- 時子「マスター何かお酒を頂戴」
P「酒なんて飲むのか」
時子「悪いかしら。これでも花の21歳よ?」
P「花の…か」
時子「えぇ、事務所だとそこまで飲める人がいないから新鮮かしら」
P「まぁ、確かに」
時子「そこら辺の娘たちと一緒にしないでもらえる?」
P「してるつもりはないけどな」
時子「まぁ、所詮、アイドルなんて暇つぶしにやってるだけだから大して気にしないけれど」
P「ははは…」
時子「気に障ったかしら」
P「別に。ただ、遊びは全力でやらなきゃ面白くないんじゃないかと思ってな。手を抜いて相手に負けるなんて時子らしくないし」
時子「当然ね」
P「だから特に気にしない。誰かを嘲笑う為に手を抜かないんだから」
時子「含みがある言い方ね」
P「勘繰り過ぎだ」
時子「そう?まぁ、そう言う風に尤もらしく聞こえそうなことを言ってれば、人の心を惹けると思ってるんでしょうけど、生憎私はそこまで甘くないわよ」
時子「そういうのは、穢れを知らない子や、少しヒネた小娘にでもしてあげるといいわ」
P「考えとく」
時子「考えなくてもいいわ」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:37:07.52 ID:IZcpCixqo
- P「アイドルには慣れたか?」
時子「愚問ね」
P「そうか」
時子「えぇ。下僕達に向かって鞭を振るうのは最高よ」
P「俺の目が間違ってなくてよかったよ」
時子「その慧眼だけは認めてあげるわ。そこら辺の豚とは違うわね」
P「そりゃどうも」
時子「反応が薄いわね。涙を流して喜んでもいいのよ?」
P「流石にこんな場所じゃな。それにまだ、夢の途中だ」
時子「夢?もう酔いが回ってるのかしら」
P「寝てる間に見る夢じゃないよ。それに俺は車で来たから飲まない」
P「時子がシンデレラになる道のりの途中ってことだ」
時子「シンデレラねぇ…」
P「アイドルをやる以上目指すだろ?」
時子「確かに、頂点から見下ろすのは爽快ね。下僕たちに加えて他のアイドル達も羨望の眼差しを向けるわ」
- 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:37:46.77 ID:IZcpCixqo
- P「そうだろうな。そう言えば、ウチのアイドル達とは仲はいいのか?」
時子「普通ね。必要な時以外喋る必要も感じないし」
P「険悪でないならそれでいい」
時子「てっきり説教でもされると思ったけど?」
P「人付き合いなんて個々の自由だからな」
時子「そうね。仮にもしそんなことを言ってきたらこの場で跪いて貰う所だったわ」
P「それは勘弁願いたいな」
時子「そう…。余計したくなったわ」
P「あはは」
時子「ふふふ…」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:39:08.13 ID:IZcpCixqo
- P「そう言えばこの間のライブ良かったぞ」
時子「唐突ね」
P「今日先方から反応があってな。最高だったってさ」
時子「当然のことを発するのに随分と時間が掛かったわね」
P「何人入ったかとかグッズの売上の計算とかしてたみたいだから」
時子「そう。別に興味はなコメント一覧
-
- 2014年09月28日 21:51
- 素晴らしい!ゾクゾクするな!
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- 2014年09月28日 21:52
- (首もとに紅いリボンが忍び寄る音)
-
- 2014年09月28日 22:00
- SMは「サービス」と「まごころ」って聞いた事あるな。どっちも相手を喜ばせる為にやるんだから一方的な欲望の押し付けは童貞のやる事だろ。
あと時子は重度の「構ってちゃん」だと認識してる
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- 2014年09月28日 22:15
- サドとは与える事。マゾとは受け入れる事。
どちらも心に愛がなければならないのさ
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- 2014年09月28日 22:19
- これ周子と泰葉って古典シリーズの外伝かな
めっちゃ雰囲気よかった
しょぼーん時子さまー
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- 2014年09月28日 22:25
- キモオタきっもいきっもい
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- 2014年09月28日 22:29
- S向けの犬プレイもM向けの言葉攻めプレイもできるわた渋谷凛っていう娘がプロデューサーにお似合いだと思うな。
-
- 2014年09月28日 22:30
- (Pの首元へハスハスしに近づく音)
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- 2014年09月28日 22:32
- ※7
ブヒヒ、ブーメランだブヒー
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- 2014年09月28日 22:41
- ※8
渋谷ァッ!!
まずは交換日記から始めるぞ!
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- 2014年09月28日 22:42
- 俺自分がSなせいかイマイチ時子様SS読んでもときめかなかったんだけどさ
違ったわ、この時子様めっちゃ屈服させたいもん
正しくSのままPに執着してる時子様で素晴らしかった
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- 2014年09月28日 22:58
- サーヴァント、マスターはパンプキンシザースで見たな。元ネタ有ったんか
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- 2014年09月28日 23:18
- (´・ω・`)おほーっ
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- 2014年09月28日 23:21
- 面白かった。人柄がよく出てた。
SSの最後にあった、他者を貶めることで同化したいってのが実に興味深い話だった。
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- 2014年09月28日 23:33
- ワイ、昨日姪っ子に首にキスマーク付けられ戦慄
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- 2014年09月28日 23:45
- このキャラの恐怖に怯え引き攣った顔が見てみたい。
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プロレスのヒールの話に似てると思った