マイクロロボットがアメリカの橋を救う
比較的インフラのクオリティが高い日本でも、活躍できるかもしれません。
アメリカの橋というのは、お世辞にも状態がいいとは言えません。60万以上の橋がアメリカにはありますが、そのうちの半数以上は築30年を超えていて、11%は構造的に問題があるというのです。そのため、最も重要なのは橋を良く調べること。しかし残念ですが、いつ崩れてもおかしくないような橋の裏面なんかを好き好んで見たい人間なんかはいませんよね。
そんな時は小型ロボットの出番です。メリーランド大学のマイクロロボットラボが開発した、橋検査ロボットを使えば、自律的に橋の構造安定性を調べてくれます。今のところ、研究チームは、最大秒速2.2mで動き、ズーム可能なマウスサイズのプロトタイプを開発済みで、これなら橋の裏面でも容易に見られるとのことです。またロボットは4つの回転式の脚を持つので、少しの段差はものともせず、その場で回転したりもできるとのこと。
キーポイントは、上下逆さまになってもデータをきちんと集められるロボットを作れるかということです。この研究を率いた教授陣のひとりである、サラ・バーグブレイターさんは、Popular Science上で、粘着力についてのプロジェクトに着手していることを明かし、その中にはヤモリからアイデアを得た毛状のものや、静電吸着を利用したものがふくまれています。研究チームは3年間総額85万ドル(約9,180万円)の助成金をアメリカ国立科学財団から受け取り、ロボットの実用化を目指しているとのことです。
もしかしたらこの技術、車にも応用できるのかもしれませんね!
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(Tomo)