P「貴音と食す日々」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 11:44:58.10 ID:1DkIl9pyo
貴音「あなた様」
P「ん?どうしたんだ貴音?」
貴音「次のお休みは何かご予定などはありますか?」
P「いや特にないけど」
貴音「そうですか、でしたら……」
P「また何か食べにいくのか?」
貴音「ふふ、あなた様は私の考えなどお見通しなのですね」
P「いや、休みの度に誘われてたら誰でもわかると思うぞ」
貴音「はて?そうでしたか?」
P「うん、毎回だな」
貴音「……もしや、迷惑に……」シュン
P「あー!いや、別に迷惑なんかじゃないぞ!俺も楽しんでるから」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 11:57:19.99 ID:1DkIl9pyo
貴音「それは、真ですか……?」
P「ああ、本当だよ。どうせ休みの日の予定なんて何もないからな、むしろ誘ってくれてありがたいくらいだよ」
貴音「それならよいのですが……」
P「それにさ、貴音といると楽しいしな」
貴音「!」
P「ん?どうした?」
貴音「いえ……今の言葉を……もう一度言っていただけますか?」
P「え?えーと……貴音といると楽しい?」
貴音「あなた様、私も……」パァァ
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:04:38.16 ID:1DkIl9pyo
P「ほら、貴音といると色んな食べ物のこと知れるし」
貴音「……」
P「俺も食べるの結構好きだし」
貴音「……」
P「一人じゃちょっと行きづらいようなところも一緒にいけるしな」
貴音「……」
P「あれ?どうした?」
貴音「……あなた様はやはりいけずです」プイッ
P「え」
貴音「……」ツーン
P「……あの、貴音さん?」
貴音「……なんでしょう?」
P「えっと、今からラーメンでも食べに行きませんか?」
貴音「……」ピクッ
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:15:39.31 ID:1DkIl9pyo
P「なんか怒らせちゃったみたいだし、お詫びにさ」
貴音「……」ピクピクッ
P「俺もちょうど腹へってきたし、よければ奢らせてもらいたいんだけど」
貴音「……わ、私がらぁめんでそう簡単に釣られると……」
P「いや、貴音が嫌なら別にいいんだけど……」
貴音「べ、別に嫌などと……」
P「うーん、残念だなー、今日は新しくできたあの店に行ってみようかと思ってたんだけどなー」
貴音「!」
P「貴音が嫌なら仕方ないかー」
貴音「で、ですから……!」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:20:14.27 ID:1DkIl9pyo
P「まぁ無理に誘うのもあれだしな」
貴音「あ、あなた様……」
P「一人でいくか」
貴音「そ、そんな……」
P「というわけで行ってくるよ」
貴音「……」ウルウル
P「」
貴音「あ、あなた様ぁ……」ウルウル
P「」
―――
――
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:28:03.80 ID:1DkIl9pyo
―ラーメン屋―
貴音「あなた様はいけずです……」
P「いや、悪かったよ……」
貴音「……私を弄んだのですね」
P「やりすぎたのは謝りますからその言い方はやめて!」
貴音「反省しているのですか?」
P「海よりも深く」
貴音「……」ジー
P「い、いやほら貴音が可愛くてついさ……」
貴音「!……い、いきなり可愛いなどと……わ、私をおだてようとしても、許しません……」
P「本当だって、これは本心だよ」
貴音「……やはり、あなた様はいけずです」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:33:16.44 ID:1DkIl9pyo
P「とりあえず、本当にすまなかった」
貴音「……仕方ありませんね」
P「おお!許してくれるか!」
貴音「過ぎたことにいつまでも腹を立てていても仕方ありません」
P「ありがとう貴音」
貴音「それに、このままではせっかくのらぁめんものびてしまいます」
P「ああ、そうだな、それじゃ、いただくか」
貴音「ふふ、はい」
―――
――
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:40:06.13 ID:1DkIl9pyo
P「それじゃ、次の休みはお昼に集合でいいんだな?」
貴音「はい」
P「うん、わかった、楽しみにしてるよ」
貴音「ふふ、私も楽しみにしております」
P「それはそうと貴音」
貴音「何でしょう?」
P「……まだ食べるのか?」
貴音「ええ」ズルズル
P「……確かに奢るとは言ったけど……」
貴音「ふぁい」ズルズル
P「そろそろ勘弁していただけると……」
貴音「……」ズルズルジー
P「そうですね、自業自得ですね、何でもないですはい」
―――
――
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:47:28.65 ID:1DkIl9pyo
~休日~
―どこかの駅前―
貴音「……少々早く着きすぎてしまったようですね」
貴音「本日は私にとって、試練の日となるやもしれませんが……」
貴音「ふぁいと!です私」
―――
――
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:51:43.12 ID:1DkIl9pyo
P「あ、おーい貴音」
貴音「あなた様」
P「悪いな、早めにきたんだけど待たせちゃったか?」
貴音「いえ、大丈夫です」
P「そうか、それじゃ早速……と思ったけど、そういえば今日の行き先をまだ聞いてなかったな。どこにいくんだ?」
貴音「……」プルプル
P「あれ?……どうしたんだ貴音?」
貴音「ほ、本日は……」プルプル
P「う、うん」
貴音「こ、ここに……」ピラッ
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 12:59:01.24 ID:1DkIl9pyo
P「えーと、なになに……呪いの館……?」
貴音「……っ」コクコク
P「貴音って確かこういうのだめじゃなかったか……?」
貴音「……」コクコク
P「それじゃなんでこんな場所に……あ」
貴音「……ら、らぁめんが……」プルプル
P「呪いの館をゴールした方にはスペシャルラーメンをサービスします。……なるほど」
貴音「……」ギュー
P「(チラシを見るのも恐いのか……)」
貴音「は、はやく、それをしまってください……」ギュー
P「お、おう」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:08:35.82 ID:1DkIl9pyo
貴音「……ふぅ」
P「……大丈夫か?」
貴音「ええ、問題ありません」
P「しかし、またえらい無茶をしようと考えたな」
貴音「すぺしゃるらぁめんが待っていますので」
P「いや、いくらラーメンのためとはいえ……」
貴音「それに……」
P「ん?」
貴音「私一人ではどうしようもありませんが……」
P「(絶対無理だろうな)」
貴音「あなた様とならば……どんな苦難も乗り越えられるはずです」
P「……」
貴音「ですから……力をおかししていただけないでしょうか?」
P「……はは、うん、スペシャルラーメンとやらも気になるしな」
貴音「……」
P「俺に任せとけ!貴音!」
貴音「はいっ」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:13:17.52 ID:1DkIl9pyo
P「ところで貴音」
貴音「はい、何でしょう?」
P「これってさ」
貴音「はい」
P「カップル限定って書いてあったように見えたんだけど」
貴音「……」
P「貴音?」
貴音「……はて?かっぷるとは?」
P「いや、流石にカップルぐらい……」
貴音「横文字とは難しいものですね」
P「うん、いや……まぁいいか」
―――
――
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:26:23.91 ID:1DkIl9pyo
―呪いの館前―
P「よし、入るか」
貴音「あ、あなた様ぁぁぁ、そ、そのようにあっさりと!」
P「いや、だってかれこれ30分くらいここにいるし受付のお姉さんめっちゃ見てるし」
貴音「で、ですが……」プルプル
P「……いいか貴音、俺がついてる、だから大丈夫だ」
貴音「あなた様ぁ……」ウルウル
P「俺の服をつかんで後ろからついてくるだけでいい、任せろ」
貴音「……はぃ……」ギュ
P「目も閉じてていいぞ、俺を信頼してくれ」
貴音「……」ギュー
P「うん、オッケーだな、それじゃいくぞ」
貴音「は、はい……」
―――
――
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:31:45.36 ID:1DkIl9pyo
―呪いの館―
ヒュードロドロド
P「結構本格的だな……」
貴音「あなた様ぁ……あなた様ぁ……」プルプルギュー
P「(貴音が早くも限界だな、急いで抜けるか)」
ガンガンガンガンガン
貴音「……ひぅっ!」ギュー
P「大丈夫、大丈夫だぞ貴音」
貴音「は、はぃ……」ガクガク
―――
――
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:42:24.53 ID:1DkIl9pyo
P「そろそろ中間地点か」
貴音「……」ギュー
P「がんばれ貴音あともう少しだ」
貴音「あ、あなた様……」ギュー
P「(なんとかいけそうだな、このまま……)」
スー……ピトッ
貴音「ひっ……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
P「貴音!?しまった後ろから……」
貴音「ぁ……ぁぁ……」ヘタリ
スタッフ「(やべぇ……やりすぎた?テヘペロ☆)」スー
P「貴音!大丈夫か?」
貴音「あ……あぁ……」ガクガク
P「大丈夫、大丈夫だぞ貴音」
貴音「……」ガクガクガク
P「(ダメだ……動けそうもない……くそ)」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 13:54:10.69 ID:1DkIl9pyo
P「(どうする……?リタイアするか……?)」
――あなた様とならば―――
P「……」
貴音「っ……ひっく……」ブルブル
P「……貴音」ギュウ
貴音「!……ぁ……」
P「大丈夫、大丈夫だ貴音、俺がついてる」
貴音「あな……た……さま……」
P「大丈夫だからな……あと少しだ、俺に任せろ」
貴音「…っ…」ギュゥ
P「俺が絶対に守るからな」
貴音「はい……」
スタッフ「(ヒュウ♪いい仕事したぜ俺……)」
―――
――
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/09/05(金) 14:06:41.78 ID:1DkIl9pyo
貴音「申し訳ありませんあなた様……」
P「仕方ないさ、腰が抜けちゃって立てなかったんだから」
貴音「お、重くはないでしょうか……?」
P「全然、貴音ならあと二人は余裕でおんぶできそうだよ」
貴音「で、ですが私は皆よりもよく食べますし……」
P「はは、それでも軽いんだからすごいよな」
貴音「……あなた様……」
P「さて、そろそろゴールだぞ、貴音」
<コメント一覧
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- 2014年09月30日 21:59
- なぜお化け屋敷がラーメンなんぞをする事になったのか興味が尽きない
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- 2014年09月30日 22:01
- おしりちんはおもらしんをしなかったんですかぁああああああああああ!!
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- 2014年09月30日 22:05
- 是非ともUSJのホラーナイトに連れて行きたい
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- 2014年09月30日 22:05
- お姫ちんはお姫ちんでお姫ちんだなぁ そんなお姫ちんのお姫ちんをお姫ちん したい
-
- 2014年09月30日 22:18
- ※5
どうした大丈夫か?
-
- 2014年09月30日 23:06
- ※2
お化け屋敷→幽霊
幽霊→うらめしや
うらめしや→浦飯幽助
浦飯幽助→らーめん屋
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