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貴音「私に悪戯をする余興、ですか」


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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:20:32.10 ID:74iJdqTt0


真美「さっきひびきんたちが言ってたYO」

亜美「色々言ってたけど内容までは聞けなかった… ごめんねおひめちん」

貴音「いえ、いいのですよ 教えてくれてありがとう 真美、亜美」

真美「き、気を付けてね おひめちん」

亜美「何をしてくるか分かりませんぜ…」

貴音「美希と響なら それほど酷いことはしないでしょう 大丈夫ですよ」

貴音(それより、悪戯ということは"からかう"程度のものだと思いますが)

貴音「私がその事実を知ってよかったのでしょうか…」

貴音「…まったく、面妖な余興です」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:24:26.38 ID:74iJdqTt0


貴音「真美、亜美 いたずらというのは相手が知っている状態でしても面白みはありませんね」

亜美「うん 相手がびっくりしたりするのが面白いんだもん」

真美「あっ… じゃあ教えない方がよかったのかな?」

貴音「いいえ もう知ってしまった以上は仕方のないことです」

貴音「…こうしましょう 私は知らない振りをして、いたずらを受けます」

真美「ええっ? おひめちんなら普通にできちゃいそうだけど… いいの?」

貴音「ええ それよりも、私がいたずらについて知っていることに気づいて落ち込む2人の顔を見たくないのです」

亜美「さ、さっすが姫さま→ まばゆい!」

貴音「ふふっ さて、どのようないたずらで攻めてくるのでしょうね」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:27:32.34 ID:74iJdqTt0


ガチャッ
美希「おはようなの… ふあぁ…あふぅ 眠いの」

響「お、今日は早いね貴音」

貴音「ええ いえ…いつもこのくらいにはいますよ」

響「あれ? そうだっけ、あはは」

美希「プロデューサーが来るまで少し寝てるの… 枕になりそうなのは…」キョロキョロ

美希「あ!貴音、ちょっとソファーにうつぶせになってほしいの」

貴音「…? はぁ… 構いませんが…」
貴音(ついに来ましたね)ゴロン

美希「貴音まくらー」ゴロン

貴音「なんと! 美希、この体勢は流石にきついものが…」

美希「すー…すー…」

響「寝ちゃったみたいだぞ」

貴音「…仕方ありません 起こすのもかわいそうです このままでいましょう…」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:31:57.17 ID:74iJdqTt0


響「貴音大丈夫かー? きつかったら起こした方がいいよ かわいそうだけど…」

貴音「いえ 案外、体制は慣れれば大したことはありません しかし…」

伊織「…貴音がまくら… ぷっ…」プルプル

雪歩「ひゅ… 四条さん… …わ、笑っちゃダメ笑っちゃダメ」

貴音「…なるほど」
貴音(むしろ、私がうつぶせで枕にされているということが重要だと)

貴音(読み誤りました… しかしこれも私のみす、耐えますよ)

貴音「ふふ どうやら私の身体は極上の枕のようです」

響「そ、その言い方えっちいぞ…」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:36:28.70 ID:74iJdqTt0


貴音「美希 そろそろ起きてほしいのですが」

美希「すー すー…」

貴音「起きませんね… しかしそろそろプロデューサーが…」

響「………」ジーッ

貴音「響? この体制では動いたら美希が落ちてしまいます 代わりに起こしてくれませんか?」

響「わ、悪いけど こんなに気持ちよさそうに寝てる美希を起こせないぞ…」

貴音「…そうですか そう来ましたか」

響「えっ?」

貴音「いいえ なんでも …こうなれば 秘技ですが」クルッ サッ ガシッ ダン

美希「…ふぇっ!?」

貴音「っ… お、おはよう美希」

美希「…おはようなの貴音…」
美希(な、なんで貴音に抱きしめられてるの…?)

響(早くてよく見えなかったぞ… でもスライドして美希の頭の下から移動、それで落ちそうになった美希を自ら落下しつつキャッチ かな?)


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:40:06.58 ID:74iJdqTt0


貴音「さて… 少し上着が汚れてしまいましたね」パンパン

美希「…あ… ご、ごめんなの 貴音…」

貴音「いいえ それより美希に怪我がなくてよかったです これからは人を枕に使うものではありませんよ」ニコッ

美希「うぅっ… はい…」

響(み、美希が押されてるぞ! このままじゃ貴音が全然参ってくれない!)

響「貴音!自分も貴音まくらで寝たいぞ!」

貴音「却下です」

響「がーん… どうしてもだめかな…」ウルウル

貴音「…う…」
貴音(しかしこれも策のはず… うかつに"はい"というわけには…)

響「ダメか…」シュン

貴音「いえ どうぞ 少しだけですよ」

響「えっ!いいのかっ!?」

貴音(響にはあまいですね 私も…)


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:43:59.84 ID:74iJdqTt0


響「へへ 貴音まくらー」サッ

貴音「すとっぷです、響 良いことを思いつきました 美希にはうつぶせでしたから、響には仰向けにしましょう」

響「へっ?」

貴音「さぁ どうぞ」クルッ

響「いや、あの その それってただ抱っこされながら寝てるだけなんじゃ…」

貴音「仕方のないことです 私をまくらにしたいのならば…さぁ」

響「うぐぐ… ええいっ」ゴロン

貴音「どうですか 響」ジーッ

響「近いぞ… て、ていうかそんなにジロジロ見られながら寝られるわけないでしょ!」ブンブン

貴音「プロデューサーが来るまではどうぞ お愉しみください」ギュッ

響「のわーっ///」

美希(これ むしろミキたちがやられてるの…)


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:50:28.45 ID:74iJdqTt0


貴音「はっ …おや つい私が眠りそうになりました」

響「うぅ 変な汗かいてきたぞ…」

貴音「おや 響? こんなところでなにを?」

響「貴音がやったんでしょ!」アセアセ

貴音「ふむ 私の覚えが正しければ…響が私をまくらにしたいと」

響「あぁっもう!自分の負けだぞ!」バッ

美希「貴音ー! ミキお腹すいちゃったからラーメン取ったんだけど」

貴音「おや…響も行ってしまいましたし いただきましょう」

美希「あ、ごめんなの これミキのだから… 貴音ほしかったら自分でとるの」ズルルル

貴音「な…な…なんと! らぁめんならば、例え私が落ち込んでいようと吐いていようと…私の分も頼むのが世の理ですよ!!」ウルッ

美希「あれ… た、貴音…?」

貴音「らぁめん程度で… 泣いてなど…!」

美希「ご、ごめんなの これ貴音にあげるから…」

貴音「要りません! 美希のものならば、美希が食しなさい!」タタタッ

美希「あっ 貴音!待ってなの! 貴音…」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:54:48.42 ID:74iJdqTt0


貴音「…と、こんなところでしょうか 美希の性質上、空気を読み追ってこないはずです」

貴音「今のうちに… む…春香、良いところに 1つ頼みがあるのですが」

春香「あ、おはようございます貴音さん なんですか?私にできることなら…」

貴音「とびっきり美味しいおにぎりを2つか3つほど、作っていただけますか?」

春香「は、はい…? いいですけどおにぎりくらい貴音さんでも…」

貴音「自分で作ろうと考えていたのですが… 事務所の台所は、どこになにがあるのか存じ上げていないのですよ」

春香「なるほど…そういうことなら!すぐにやりますね!」

貴音「ええ 本当にとびっきり美味しいものをお願いします」

貴音「美希には悪いと思いつつ… 食べるのは、私ですが」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:01:37.38 ID:74iJdqTt0


春香「できましたよ 貴音さん」サッ

貴音「なるほど この香り おかかと梅ですね」

春香「正解です たまたま鰹節の余りがあったのでやってみました」

貴音「ありがとう 美味しく…それはもう美味しくいただきますよ」ニコッ

春香「い、いえいえ… どうぞ召し上がれっ」
春香(なんだか貴音さん、少し小悪魔な顔だったような…)

貴音「では美希の下へ行ってきます」スタスタ

春香「あれ? 貴音さんが食べるんじゃ…」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:09:12.75 ID:74iJdqTt0


美希「あ、貴音 さっきはごめんなさい…なの 新しくラーメンとったから」

貴音「構いませんよ …それよりも先ほどのらぁめんを見ていたらお腹がすいてしまいました 春香に作っていただいたとびきりおいしいおにぎりを戴きましょう」パクッ モグモグ

美希「おにぎり…」ジュルル

貴音「おかかは安定ですね… 甘く、時にしょっぱい このバランスがおにぎり全体の均衡を保っています 老若男女問わずの万能味です」

美希「た、貴音 よかったらそのおにぎり…」

貴音「ふむ、すみません 残念ながらこれは私のものですので」モグモグ

美希「なっ…! そうだよね…」シュン

貴音(さ、さすがに片方はあげましょう… やり返した感じが強くなってしまいました)


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:14:38.57 ID:74iJdqTt0


貴音「…なんて 冗談です 梅でよかったら、どうぞお食べに」ニコッ

美希「ほ、ほんと!?」パァァ

貴音「ええ それよりも、本当にらぁめんはとったのですか?」

美希「うん! ネギラーメンチャーシュートッピングにしたよ!」

貴音「美希 わかっていますね」

美希「貴音とも長いから どういうのがいいか分かるようになってきたの」モグモグ

貴音「それはまこと良きこと… これからは人が好きな食べ物を目の前で自慢するように食べるのは、できるだけ避けるのですよ」ニコッ

美希「…! は、はいなの…」ゴクリ

貴音「…さて 響は……」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:18:23.39 ID:74iJdqTt0


響「よんだ?」

貴音「そ、そこにいましたか… いえ 別に用事というわけではありません」

響「そっか ね、まったく関係ないこと聞くけど 貴音は雪歩と真だったらどっちが好き?」

貴音「どちらが好き、ですか… それは非常に答えにくいですね」

響「どっちかを… 絶対に選ぶんだとしたら?」

貴音「…そうですね… ふむ」

貴音(差し詰め、雪歩も真もどこかで聞いていて… 私の返事と同時に聞いてもらう、といったところでしょうね)

貴音「迷いました …では逆に響はどうなのでしょうか?」

響「えっ! じ、自分!?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:29:00.38 ID:74iJdqTt0


響「う、うーん…ちょっと時間を…」

貴音「ええ 構いません」

響(あれ? なんで自分が答える側に回ってるんだろ…?)

貴音「どうしました? 選ぶのは困難ですか? さすがに響と言えど、完璧には…」

響「ま、真! 気も合うし…自分に運動で対抗できるから 楽しいぞ」

雪歩「…! そ、そうだよね…こんなちんちくりんな私なんか 好かれてるわけないよね…」

響「わっ! ゆ、雪歩ちがうぞ! しいて言うならってだけで自分は雪歩も…」

貴音「雪歩、大丈夫 私は真も雪歩も好きですよ」ニコッ

雪歩「四条さん… は、はいっ!」

響「うぐぐ… ずるいよ貴音!」

貴音「む…なるほど 大丈夫、響のことも大好きですよ」

響「そ、そういうことじゃないぞ…///」

貴音「残念です…」

真美(すごい 今のところおひめちんが翻弄してるよ!)


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:39:32.64 ID:74iJdqTt0


美希「ねー、全然うまくいかないの」

響「うん… やっぱ貴音には勝てないね…」

美希「何かいい方法浮かばないの?」

響「考えてないぞ… ラーメンも効かないし、恥まくらも効かないし…」

貴音(おや もうねたがないようですね…)

小鳥「珍しい2人ね? 何はなしてるの?」

響「ぴよ子… あのね 貴音をどうにか参らせる方法ないかなって」

小鳥「貴音ちゃん? そうねぇ… 私から見ても、不思議だらけだと思うし…」

美希「なにか貴音が参っちゃうようなことないかな」

小鳥「やっぱりラーメン関係じゃないかな…? ほら、この間ラーメンの図鑑見て1時間くらい固まってたし…」

響「ラーメン図鑑って…」

貴音(見られていたのですね)


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:49:57.34 ID:74iJdqTt0


貴音「もう、やめにしませんか」

美希「わっ 貴音! な、なにをなの?」

貴音「その私を参らせるという企画ですよ」

響「…やっぱりバレてたんだ さっきのおにぎりでそうじゃないかって思ってたぞ」

貴音「ふふ 実は始まる前から真美と亜美に聞いたのですよ」

響「ええ? 言ってないのに…」

美希「そういえば律子…さんの席に座ってた気がするの」

貴音「そういうことです それに、私を参らせて何の意味が…」

響「貴音が参ってるところ見たことないから見たくなったんだぞ… それだけだよ」

美希「うん 貴音、落ち込んでるときとかもミキたちに分からないようにしてるし…」

貴音「なるほど…」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:58:52.22 ID:74iJdqTt0


貴音「そうですね…では1つ助言を  私は人に"嫌い"と言われると 実は心の底から落ち込んでいますよ」

響「そうなのか!よーし… 自分、貴音のことなんて……き、き…」

美希「ミキも貴音のことなんてきら…き…」

貴音「…まさか 本当に私のことを嫌って…?」

響「きら…! い、言えるわけないぞ! ていうか貴音に嫌いっていう人なんているの!?」

貴音「まぁ… 何人か あいどるに付くのは"ふぁん"だけではありませんから」

美希(普通に言いそうになったの 冗談だけど…)

貴音「…と、この一連は冗談ですよ」

響「貴音…」

美希「手ごわすぎなの…」

貴音「ふふ そう簡単に騙されていては…私にいたずらをするにはまだ早いですよ 響、美希」

おわり


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 22:00:14.17 ID:vXoC39s00


乙でした
ひびたか良いね!フェアリー組も良いね!



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 22:01:18.69 ID:5vn1wuS0O


よろしかったわ



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 22:02:54.00 ID:vYvDTKdQ0


面妖なお姫ちん可愛い・・・
ひびたか、みきたかの良さを考えらせられるな・・ 乙!






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