パイオニアは、LTE対応のバックミラー型テレマティクス端末を開発しました。2014年度中にも発売予定。価格は未定ながら、4〜5万円程度になる見込み。
このテレマティクス端末は、車のバックミラーとAndroidスマートフォンをドッキングさせたような製品です。LTEの通信モジュールを搭載し、ドコモ網に対応します。Google Playは非対応ながら、端末はAndroidベースとなります。
Pioneerミラー型テレマティクス端末
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16 枚
ミラー型テレマティクス端末は、ハーフミラータイプの5インチディスプレイを搭載したバックミラー型の情報端末。ダッシュボードや取り付けスペースを気にせず、車のバックミラーとして使えます。
ディスプレイはタッチ対応ですが、音声での操作を前提としており、音声対話型のドライブエージェントサービスを搭載。気象情報やナビゲーションのほか、パイオニア側が用意したアプリを利用できます。
本体には全地球型測位システム「GNSS」のほか、ジャイロや加速度センサーを搭載し、カーナビのような高い精度の自社位置測位をサポートします。内蔵センサーで危険運転を検知し、画像や音声で通知する運転支援機能も装備します。
なお本体背面側、つまり車のフロントガラス側にはカメラを搭載しており、たとえば衝突事故など、衝撃を検知するとぶつかる前後の映像を記録するドライブレコーダーとして利用できます。
ドコモと共同開発の製品となり、ドコモ主回線契約者が加入できる「デバイスプラス300」(月額324円)で利用可能。パイオニアでは、カー用品店などでの販売を計画していますが、現在、カー用品店で通信の契約処理まで行えるのか検討しているとのこと。
LTEモジュールを搭載した常時接続を前提とした情報端末で、運転状況の把握エンジンや地図、ナビエンジンなどが全てクラウド側にあります。音声認識はドコモのしゃべってコンシェルのエンジンを利用します。WiFiに対応し、車内のWiFiアクセスポイントとしても活用可能。
なお、製品はドコモ網に対応していますが、パイオニア側の担当者によると製品としてはSIMロックフリーモデルになるとのこと。業務用途も視野に入れており、たとえばタクシー会社や運送会社向けに車両運行管理アプリケーションなどを搭載して提供することが考えられます。
ベースがAndroidとなるため、現時点ではBluetoothなどもサポートしています。パイオニアでは製品展開方法や仕様も含め、今後あらためて発表する方針です。