弊社代表のシモダがアホテック東京(公式)に登壇しました。
先日、9月18日に東京国際フォーラムにて大々的に開催された『アドテック東京』。
その中で行われた「アホテック東京」に弊社代表のシモダが登壇しました。
これまでの「アホテック東京」は、チケットのいらない無償ビジターコーナーでの開催でしたが、三度目の今年は、有料チケットが必要な本家アドテック東京に昇格。
本来ならば喜ぶべきことですが、これは高価なチケット代を払って著名人たちのセミナーを聴きに来たお客さん相手に、何の得もしないアホな講演をするということ。
「葬式場で爆笑ギャグをして会場を沸かせ」と言われているかのような状況に、控室には鉛のような重い空気が充満していました。
■重過ぎるプレッシャー
ちなみに調べてみたところ、チケット料は驚きの6万円〜11万円。
この破格の値段に、控室では「僕らお客さんから殺されませんかね?」という物騒な会話も飛び交っていました。多分殺されます。
そして配られた衣装に着替えて会場に向かうシモダ。
その表情には全く生気がなく、売られていく子牛のような悲しい瞳に思わず涙が出そうになりました。
そして今回のアホテック東京の会場がこちら。
席には高いチケット代を払った意識の高いお客さんが座り、空気はピンと張りつめています。
ふと視線を感じた方向へカメラを向けると、シモダが助けを求めるようにこちらをじっと見つめているのが確認できました。
どう見ても残酷ショーに駆り出される少年の目です。
極度のストレスを感じると身体が溶け出すことでお馴染みのシモダですが、
今回は登壇前に「俺、溶けるかもしれない…」としきりに言っていたので、檀上でそれが起こらないことを祈るばかりです。
そして無常にも時間は過ぎ、ついにアホテック東京がスタート。
…拍手と共に出演陣が檀上に上がっていきます。
修道僧のような出演陣と、2m30cmのアホテック様(左)が檀上へ上がると、静まり返った会場に「パシャ…カシャ…ピロリン」というカメラの音がイヤに大きく響き渡っていました。
■株式会社人間
そんなアホテック東京は、トップバッターとして株式会社人間の山根シボルさんの講演からスタート。
「おばちゃんを超高画質カメラで撮ると表皮がゾウっぽい」などのプレゼンで会場から笑いを誘います。
インパクトのある企画に、先程まで張りつめていた空気は少しずつ和らぎ、会場の雰囲気がパッと明るくなりました。
■AR三兄弟
そしてその明るさをそのままに、AR三兄弟の川田十夢さんが講演を開始。
近い将来に起こるであろう拡張現実の可能性や落とし穴などについて話し、最後には、
「こういう事例があるからあれをやろう」じゃなくて、
「未来をこうしたいからあれをやらなくちゃ」を考えませんか?
と、なんとなく名言っぽいことを言って会場の拍手を一人占めにしました。
なんとなく頭の良さそうな言葉に会場の雰囲気も、どんどん良くなっていきます。
■株式会社バーグハンバーグバーグ
そして、徐々に温まっていく空気の中、最後に弊社代表のシモダが講演を開始。
開口一番で「これ、無料に戻した方がいいんじゃないですか?」と誰もが思っていたことを口にして会場全員の首を縦に振らせました。
そしてそれを皮切りに、シモダは弊社が大切にしている「正直メソッド」を紹介。
開発に関わった『インド人完全無視カレー』のレトルト版が、以前よりも不味くなっていた時には、正直に「美味しさ0.8倍」とうたって販売をしたことや、
YAHOO!ショッピングさんの15周年記念に50%OFFセールが開始された時には、実際に商品の質量を50%OFFにして販売したことを紹介しました。
商品紹介のために言いたくもないことを言わなくてはいけない風潮の広がる昨今、このような素直な気持ちが求められていることをプレゼンしました。
…結果、会場は良い感じに盛り上がり、最初こそ心を開いてくれなかったお客さんたちも終盤には完全に洗脳することに成功。
その後、急遽行われたパワーストーンの無料配布でも、
このように、若干マジのパニックになるほどの熱狂的な信者を生み出してしまいました。
後日発表された人気セッションランキングによると、『アホテック東京』は初公演にも関わらず全41セッション中7位にランクインし、
スピーカー別ランキングでは、シモダは全175人中20位の成績だったようです。
最初こそ不安もあった公式版『アホテック東京』ですが、結果としては満足度の高い講演となったようです。
登壇後のシモダに講演の感想を聞きにいくと、残念ながらすでに溶けた後でした。
目をそらさずにご覧ください。これが有料チケットというシステムが生んだ悲劇なのです。
アドテック東京さん、今回はこのような機会を頂きありがとうございました。
ただ、来年は無償ビジターコーナーでお願いします。
こちとら社長が溶けてるんです。