現在我々が「フード・ドリンク持ち込み可」というシステムを見かけるのは主にカラオケ店ではなかろうか。
今でこそ大きく改善されていると聞くが、かつてはカラオケ店のメシというと「高くてマズい!」がジョーシキであり、一方で、小さなカラオケ店でバイトをした事がある者としてはさほど人員を割けないお店側の「メシ頼んでんじゃねーよ!」というホンネも見てきている。
客の「高くてマズイ!」という不信感と、店の「歌だけうたってろ!」という願いがマッチングしたのが、きっとカラオケ店における「持ち込み可」の背景ではないかと思うし、部屋を時間で貸すことで料金が発生するカラオケ店ならではの事情ではないか。
今回はこの「持ち込み可」というキーワードに目を向けて街を眺めてみたので紹介したい。
■持ち込み可のお店にはどのようなものが・・・
「持ち込み可」のシステム、カラオケ店以外ではどうだろう。
おそらく同様に店内への飲み物、食べ物の持ち込みを「可」にするのは、カラオケ同様、その利用時間に課金される業態に限られてくるはず。
(持ち込み料有りだとレストランは結構対応するけども・・・)
身近な例を探しに、街へ出てみよう。
杉並区下井草駅前。
こちらはボトル・フード(おつまみ)が完全に持ち込み可のガールズバー。
バーテンダーである女性からの酒の提供が無いとすると、女性は完全に要るだけ化する可能性があり、一応飲みに来たテイでついでに女子と話すという仮設定が省略されるという正直なシステムに高感度↑(アップ)
しかし気になるのは「サービス・税一切無し」の文言。
税無しは嬉しいが、サービス無し宣言っていうのはほんとに心細く、手持ちの飯を食いにいく以外、果たしてボクら何をしにこの店に行くのか不安が募ります。
埼玉県大宮駅前にも。
こちら「フード」の所には、驚きの文言「コンビニ弁当など」が確認できるだろうか。
ガールズバーで素人が創ったカクテルを飲みながら食べるコンビニ弁当。心がゴシゴシ洗われそうだ!
(カクテルはプロに頼み、ベントウは家で食え!)
青森旅行中、六戸町で発見した弁当持ち込みOKのラーメン屋。
ボクのような甘Changにしてみると、既に手元に弁当があるのにさらにラーメン屋へ入る人物のマインドなんて何度目かの輪廻でようやく人間に戻ってくるというハイパー人生経験を経ても到底理解ができそうにないのですが、さらに書かれた「ライスおかわり自由」の文言で謎は7次元の世界まで深まるばかり。
ここの客がこの店で何をどれだけ食べているのか僕には計算ができないのでスーパコンピューター・京を持ってきてください。
しかしながら、驚くことにこのようなケースは他にもまだまだあり、、、、
あの、なぜか地下駐車場にあることで有名な中華料理屋汐留の「帝里加(デリカ)」という奇店にしたって、
なぜか・・・・・
飲食持込み自由を高らかに宣言しているのである。
中華料理屋に手持ちの飯を持っていくヤツが一体中華料理店に何を求めているのか、とにかくスーパーコンピューター京を4台持ってきてください。
(全国ノスタルジー案内より引用)
意外なことにかくも色々な場面で姿を現す「持ち込み可」の文言、その魅力には抗いがたく、チャンスがあればそれを利用してみたいはず!
このような長い前置きを以って、先日訪問した「持ち込み可」のお店を紹介したいと思うのであります。