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KDDI田中社長インタビュー:VoLTEはオールLTEですでに「Ready」、社員に6500台の試験機、ドブ板VoLTEテスト - Engadget Japanese


KDDIの田中社長と言えば、ネットで「田中プロ」、自身でも「オタクのガジェッター」と公言してはばからない人物です。昨年に引き続き「話したいことがある」として、会社に呼ばれたEngadget編集部。これをチャンスとばかりに、auの戦略について根掘り葉掘り聞きました。

話をまとめると、LTEで音声通話を行うVoLTEをすぐ提供できる状態にあるとし、そのための試験を6500台の端末を使って実施中。既存端末やiPhoneのVoLTE対応についても言及しました。
 
(KDDI田中社長へのインタビュー記事は以下の5本です)

オールLTE

Engadget:そういえばVoLTEはまだですよね、まだ先ですか?

KDDI 田中孝司 社長:じゃあ、その前にLTE維持率についても言わせて。時間に対してどれだけLTEを掴んだままの状態でいられるかってことなんだけど、9月20日時点では99.5%になってる。だから、ほとんどCDMA 1Xは見ないはずです。

なんでこの維持率というのを言ったかというと、僕らはオールLTEでVoLTEをやりたいんだよね。3Gに繋ぎなおすと音質悪いのが目立つでしょ。

Engadget:「LTE維持率」って聞き慣れないです。LTEでなるべく掴むよう設定すれば、たとえ電波がすごく弱いエリアでも見かけ上LTEに繋がりっぱなしになり、維持率は高くなりますよね。そういう小手先のことではなく、これはちゃんとLTEで通信できる状態の維持率ってことでいいですか?

KDDI 田中孝司 社長:そうそう、それは当然です。VoLTEで繋がらないと切れちゃうし、穴を無くすことが非常に重要なんです。高い音の帯域が使えるので、女性の声がとくにキレイに聞こえるはずです。遅延も少ないですね。

Engadget:VoLTEで3Gに落ちる穴を埋めるにしても、サービス開始前に全ての穴を埋めていくのはなかなか大変じゃないですか?

KDDI 田中孝司 社長:そこはドブ板系でやらせてもらっています。社員に6500台のVoLTEの調査ができる端末を持たせているんです。100mメッシュでしらみつぶしに穴を埋めているところで、(調査用の地図を見ながら)あれ、でもまだ行ってないところあるじゃん!

KDDI 木下雅臣 室長(auエリア品質強化室):すいません、皇居とか新宿御苑とかまだ行けてないところもあります。社員の調査端末は、自動発呼モードとGPSを組み合わせ、持っているだけで調査できるようにしています。電界のほかPOLQA値(音声品質評価試験)なども取れます。

Engadget:なるほど。で、いつからやるんですか?

VoLTEはReady

KDDI 田中孝司 社長:それは言えないですよ。でもこういう試験は4月からやっているし、正直言ってもうReadyなんですよ。まぁ発表までそれは待ってください、良い日に発表するから。

Engadget:それは大安ってことですか(笑)。これまでの端末はVoLTEに対応できますか?

KDDI 田中孝司 社長:既存の端末はそのままです。iPhoneはちょっとノーコメント。

Engadget:iPhoneは仕様上、対応していますよね。

KDDI 田中孝司 社長:そう。まあ吉日にね。でもアメリカは吉日関係ないか。メッシュ調査だけでなく、道路で走行評価もやっています。提供に向けて地球2周半分走ったらしいけど、これホント? 僕は知りません。

KDDI 木下雅臣 室長:はい、高速や有料道路、国道など9万6000kmの対象道路を走って試験しています。6台の試験車で走行し、すでい調査は終わっていて、問題が見つかった部分を修正しています。

KDDI 田中孝司 社長:と、木下が申しております(笑)。

Engadget:なるほど、ありがとうございました。

(KDDI田中社長へのインタビュー記事は以下の5本です)

KDDI田中社長インタビュー:VoLTEはオールLTEですでに「Ready」、社員に6500台の試験機、ドブ板VoLTEテスト

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