最近自分の異性の好みについて悩んでいます。
実は男の子っぽい女の子しか好きになれないのです。
しかし身の周りには普通の女の子しかおらず、このままでは恋愛を経験せずに一生を終えそうです。
タイプの異性との出会いを求めたいのですが、僕はどうすればよいでしょうか?
回答をよろしくお願い致します。
(ロイヤルケツマンコ/18歳男性)
ふーむ、なるほど。
わかりました。うん、わかったんですけど、これもう答え出てますよね? 自分で言ってますよね?
いや、今回の相談者さんの名前である「ロイヤルケツマンコ」がそのまま回答ですよ。
やっぱこういうのってどこかに出ちゃうんだね。深層心理の中で、人は既に悩みの答えを持ってるものなんだね。なんかしみじみするわ。
あんまり引っ張りすぎてもアレなので、ズバリ言ってしまうと、回答は「ニューハーフ風俗」です。
これ。これね。これが唯一の解決策。一切の異論は認めません。
実は僕もですね、「男っぽい見た目の女が好き」っていう趣向、わかるんです。
それは僕の中学の頃のちょっとしたトラウマになってる出来事に起因していてですね。
中学生の僕は、いつも通り日課のオナニーをしてました。普通にエロDVDを見てシコっていたんです。
その時見てたDVDっていうのが、エロビデオ紹介雑誌みたいなのに付いてた各作品を5分間ずつくらい集めた、言ってみれば宣伝用のサンプルDVDみたいなのだったんです。(今みたいにネットが発達してない昔はそういうのがたくさんありました)
で、色んなタイトルの作品が50本とか入ってるわけですよ。僕はそれをオールプレイで一気に見てて、そのうち、こう、射精感も高まってきましてね。
その時ちょうど流れてた作品も悪くなかったし、スパートかけて射精したんですよ。で、おちんちんの後処理をしながら、何の気なしにテレビ画面見てたら、AV女優にチンコ付いてたんです。
「は?」って声出ましたもん、普通に。AV女優にチンコ付いてる、って何? とんち? 「これ、一休や」のやつ? 「これ、一休や、AV女優にチンコを付けてみなされ」のやつ?
それとも新右衛門さんが「一休さ~ん、一大事でござる~! AV女優にチンコを付けるにはどうすればいいでござるか~! 助けてくだされ~!」のやつ? どっち? どっちの導入で始まるとんち?
まあ、もうみなさんお分かりかと思いますが、そのとんちの正解は単純に「ニューハーフのAV」でした。
「シーメールSEX」っていうタイトルだったから全然気付かなかった。(シーメールとは「女性化乳房と男根両方を兼ね備えたニューハーフ」のこと)
auのメール(Cメール)が鍵となるドラマが前半に入ってるAVかと思っちまったじゃねえかよ! まぎらしい! この場合、俺は何に怒ればいいんだよ! とりあえずふざけんな! KDDI!
それで、射精後の賢者タイムも相まって、めちゃめちゃ自己嫌悪になっちゃってですね。まあ、中学生だし、そりゃそうでしょう。「男で射精した」なんてこの世の終わりだと思いましたよ。
友達に話せば、確実にひと笑い取れるネタではあったけど、僕はこのことを誰にも話さず1人で抱えて悶々と日々を過ごして、何かから目をそらすかのようにオナニーをする日々でした。
そのオナニーのオカズはもちろん例のDVD。今だったら「そんなふざけたDVDは捨ててやる!」ってなったかもしれませんが、中学生にとってエロDVDは貴重品。中世にとっての胡椒。ノーマルなAVの予告編もたくさん入っている以上、それを捨てるなんて出来ませんでした。
そして、僕はまた懲りずにオールプレイで一気に全作品タイトルを見ていました。
「これ終わったらそろそろアレが来る…」そう分かっていながらも僕はDVDを消しませんでした。怖いもの見たさ、というか、なんか消しちゃいけない気がしたのです。
そして問題の作品へ。全てが分かった状態で見る「シーメールSEX」。最初から犯人が分かってる刑事コロンボスタイルで見る「シーメールSEX」。
僕のちんちんは勃ったままでした。
念のため、もう1回、大文字の太字で書いておきます。(僕のちんちんが大きくなったまま、という表現も込めて)
僕のちんちんは勃ったままでした。
すみません、なんかめっちゃちんちんがデカいみたいな見栄張ってるみたいだったので、もう1回。
僕のちんちんは勃ったままでした。
あ、そうですね。このサイズです。
で、ちんちんが勃っていたらどうするか? そう、シコりますわなぁ。シコったらどうなるか? そら、射精しますわなぁ。
そうです。射精したんです。全て分かっている状態で僕は射精したんです。
これ、ちょっと少年漫画だったらかなりの名シーンだと思うんですけど。
自分と見つめ合って、逃げ出さずに何かを克服するって、めっちゃかっこ良いシーンじゃないですか? 師匠筋の人から「ふ、少しはマシな顔になったじゃねえか」って言われるやつでしょ。「努力・友情・勝利」の努力パート終わったところでしょ。
射精後、それは男の頭の回転が一番早くなる時間です。僕は今度は自己嫌悪に陥らず、自問自答を続けました。
僕は一体何が嫌だったのか? チンコはAV男優のだって映るし、チンコを見ること自体は別に嫌じゃない。それが女優に付いているのが嫌だった? 一体なぜ?
例えば、チンコを映すシーンがなければ僕は多分気付かずに、女性でヌイたと思い込んで平和に過ごし続けていたんじゃないか。
チンコ以外は見た目は完全に女だ。見た目が女だから興奮できる。でも、元の性別は男だし、チンコも付いてる。
それって重要?
現に僕はヌけた。最初は男だと気付かずに。でも、興奮できてヌけた。それが結果だ。
オナニーにそれ以上の論理がいるか? そして今、全てを知った上でヌいた。余裕でヌけた。
結局、僕を縛り付けていたのは「男は女に興奮するべき」という社会通念だけじゃないか。
「見た目が完全に女の男」と「チンコは付いてるけど女」はどう違うんだ? 「女っぽい男」と「男っぽい女」、どっちも究極まで行ったら、一つの地点で混ざり合うのだろうか?
僕はそんなことを考えながら、「シーメールSEX」が入ったDVDを取り出し、大切にしまい込みました。
時は流れ、僕も大人になり、そして「ニューハーフ風俗」なる大変興味深いものがあることを最近知ったのです。
あ、この場合の興味深いって、ただ単に興味深いってだけだからね? 英語で imobile_pid = "14835"; imobile_asid = "114778"; imobile_width = 300; imobile_height = 600;