トーカ「……」ｼﾞｭﾙﾘ カネキ「……」ｿﾞｸ
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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:12:06.17 ID:q9f67OW70
カネキ「……」
トーカ「……」ｼﾞｰ
カネキ「ね、ねぇトーカちゃん」
トーカ「……なによ」
カネキ「何か用、かな」
トーカ「は？ 何言ってんの？」
カネキ「だって、さっきからこっちm」
トーカ「いや、見てないし」
カネキ（絶対見てた……）
3：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:15:29.39 ID:q9f67OW70
カネキ（教会から帰ってきてからというもの、トーカちゃんの様子がおかしい）
カネキ（具体的には、以前ほど粗暴じゃなくなった）
カネキ（そう、それだけだったら喜ばしいことなんだけど……）
トーカ「……」ｼﾞｰ
カネキ（視線が痛い）
トーカ「……」ﾍﾟﾛ
カネキ「……」
カネキ（まさか……まさかとは思うけど……）
カネキ「と、トーカちゃん」
トーカ「何」
カネキ「最近、その、食事してる？」
トーカ「なんでそんなことアンタに言わなきゃいけないのよ」
カネキ「いや……別に」
4：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:18:15.83 ID:q9f67OW70
トーカ「でも、まぁ……」
カネキ「え？」
トーカ「ちょっと空腹ではあるけど、ね」ｷﾞﾛｯ
カネキ「！？」ﾋﾞｸ
カネキ（い、今一瞬赫眼に……）ｿﾞﾜ
トーカ「どっちにしろ、アンタが気にするようなことじゃないし」
カネキ「そそ、そうだね……はは」
トーカ「……」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:23:30.18 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カネキ（月山さん、僕のことすごく美味しい、って感じのこと言ってたよね……）
カネキ（もしかして、トーカちゃんあの時僕の味を覚えて、それで……）
カネキ「いやいやいや！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
カネキ（トーカちゃんは月山さんから僕を守ってくれたじゃないか！ それなのにそのトーカちゃんを疑うなんて！）
カネキ（よし、もう寝よう、明日からはまたトーカちゃんと普通に接することができるようにしないと）
6：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:28:36.24 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
トーカ「……」ｼﾞｰ
カネキ（近い……）
カネキ「トーカ、ちゃん、ちょっと近い気が」
トーカ「あ？」
カネキ「ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ」
カネキ（普通の男女だったら、ここまで近いと恋愛が絡む展開になりそうだけど……）ﾁﾗ
トーカ「……」ｼﾞｭﾙﾘ
カネキ「」
カネキ（やばいやばいやばい、どうしようこれ）
9：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:35:05.67 ID:q9f67OW70
トーカ「……」ｼﾞﾘ
カネキ「……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
トーカ「……」ｸﾝｸﾝ
カネキ（に、匂いを嗅がれてる……！？）ｿﾞﾜｿﾞﾜ
トーカ「ねぇ」
カネキ「ひゃい！？」
トーカ「今日、このあとさ……」
カネキ（このあと！？）
トーカ「ちょっとわt」
ｶﾞﾁｬ
芳村「すまないね、少し発注に齟齬があって時間がかかってしまった」
10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:39:40.90 ID:q9f67OW70
カネキ（こっ、これだ！）
カネキ「あああの、ヨモさんって今日いますか？」
芳村「ヨモくんなら今は上にいるが……どうかしたのかね？」
カネキ「あの、ちょっと色々相談があって」
トーカ「……」
芳村「なるほど、そういうことなら今日はもう上がってもいいよ」
カネキ「ありがとうございます！」
トーカ「……ﾁｯ」
カネキ（とりあえず今日のところは危機を脱した、かな）
12：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:48:06.00 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カネキ「……っていう状況なんですけど、どうしたらいいんでしょうか」
ヨモ「……」
ウタ「トーカさんが、ねぇ」
カネキ「このままだと心労で胃に穴が空きそうです」
ウタ「胃潰瘍の喰種は聞いたことがないなぁ」
カネキ「ヨモさん、どうしたらいいと思いますか？」
ヨモ「……そうだな」
カネキ「……」ｺﾞｸﾘ
ヨモ「少しぐらいなら齧らせてやってもいいんじゃないか」
カネキ「勘弁してください」
15：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 22:54:55.85 ID:q9f67OW70
イトリ「カネキチぃ、それひょっとすると別の意味でカネキチのことを食べたいんじゃないの？」
カネキ「え？」
イトリ「赫眼が出るのは何もお腹が空いた時だけじゃないんだよ？」
カネキ「それは知ってますけど……じゃあなんだって言うんですか」
イトリ「興奮した時にも赫眼って出るわけよ、つまり」
カネキ「……」
イトリ「トーカちゃんはカネキチに欲情してるってこと♥」
カネキ「……」
イトリ「あれ、反応薄くない？ ひょっとして童貞じゃなかった？」
カネキ「いや、あまりにもありえない可能性だったもので」
イトリ「えー、だって彼女も年頃の女の子よ？」
カネキ「あの目は絶対にそういう目じゃないです」
16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:00:32.17 ID:q9f67OW70
ウタ「トーカさんの目って、具体的にどんな感じなの？」
カネキ「うーん……最近のトーカちゃんは月山さんにかなり近い感じが」
イトリ「うっわぁ……」
ヨモ「俺にはそうは見えないが……」
カネキ「ヨモさんは最近僕たちが一緒にいるところ、見てないですからね」
ウタ「でも、本当にそうだとしたら、ちょっと大変だね」
カネキ「はい……それで困ってるんです」
ウタ「一口食べるだけで満足してくれればいいけど、そうじゃなかったらずっと要求されることになりそうだしね」
カネキ「ゾッとしますね……」
イトリ「でも、ちょっとハードなSMプレイだって思えばいけるんじゃない？」
ヨモ「何言ってるんだお前は……」
カネキ「それはそれでキツイです」
19：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:06:21.69 ID:q9f67OW70
イトリ「いいじゃん、ギブアンドテイクって感じで、食べさせる代わりにヤらせてもらえば？」
カネキ「トーカちゃんはそう言うんじゃないんで……っていうか食べられるという状況を避けたいです」
ウタ「でも、そうなるともうトーカさんと接触しないようにするしかなさそうだね」
ヨモ「裏方の仕事をすれば、あまり接触しなくて済むぞ」
カネキ「そう、ですね……やっぱりそうなりますよね」
イトリ「世の中、何かを切り捨てなきゃ行けないこともたくさんあるのよ」
カネキ「……」
20：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:13:43.80 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カネキ（結局ウタさんの言うとおり、裏方の仕事に移してもらって、トーカちゃんを避けることになった）
カネキ（これで、良かったんだよね……）
ヒデ「どうしたんだよ、元気ねぇな」
カネキ「そう、かな」
ヒデ「もしかして、裏方の仕事になってトーカちゃんと会えなくなったのが寂しいのか？」
カネキ「いや、そういうわけじゃ……」
カネキ（……でも、言われてみれば少しさみしい、のかな）
ヒデ「ま、裏方っていってもあんていくに雇われてるわけだし、裏方に慣れれば会える機会も増えるんじゃねーの」
カネキ「うん……」
ヒデ「じゃぁ、また明日な」
カネキ「またね」
カネキ「…………はぁ」
25：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:19:02.24 ID:q9f67OW70
カネキ（今日買った本を読みながらゆっくりしよう……）ｶﾁｬｶﾁｬ
ｶﾞﾁｬﾝ ｶﾞﾁｬ
カネキ「…………」
カネキ「え？」
トーカ「よぉ」
カネキ「え、トーカちゃ……なんで、僕の部屋……」
トーカ「ねぇ……ちょっと頼みたいことがあるんだけどさ……」ｼﾞﾘ
カネキ「よ、用なら明日、あんていくで聞くから……」ｽﾞｻﾞ
トーカ「あの日から、アンタの味が忘れられなくってさ」
カネキ「……」
トーカ「少しだけでいいから、齧らせて？」ｷﾞｭﾙ
カネキ「ひっ」
カネキ（か、赫眼！）
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:22:35.32 ID:q9f67OW70
カネキ「そ、それは無理……」
トーカ「なんで？ どうせすぐ回復するじゃん」ｼﾞﾘ
カネキ「だ、だってトーカちゃん、絶対ちょっとじゃ済まさそうな目、してるし……」ｽﾞｻﾞ
トーカ「そんなことないって……」ｼﾞﾘ
カネキ「ご、ごめん！無理！」ﾀﾞｯ
トーカ「ちっ、逃がすかぁ！」ﾌﾞﾜｯ
ﾋﾞｭ ｽﾞｶﾞｧﾝ
カネキ「うわあああ！！」
トーカ「先っちょだけ！ 先っちょだけだから！」
カネキ「許して下さいいぃぃいい！！」
30：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:29:03.40 ID:q9f67OW70
カネキ（くっ……スピードじゃあ圧倒的に不利……どうすれば）
トーカ「なるべく痛くしないようにするから！」ﾋｭ ﾋｭ
カネキ「どうやっても絶対痛いよね！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
カネキ（直線はまずい……なるべく入り組んだところに……）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
カネキ（そうだ！ あの建造中のビルなら！）
トーカ「くっ、ちょこまかと！」
カネキ（トーカちゃんの顔がすごいことになってる……）
カネキ（今捕まったら、多分僕の体は髪の毛一本残らず……）ｿﾞﾜ
カネキ「くっそおおおおおお！」
トーカ「待てえええええ！！」
31：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:33:02.45 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
トーカ「おーい、カネキー、いるんでしょ？ もう襲ったりしないから出てきなよ」ｶﾂｶﾂ
カネキ（よ、読みは成功……）ﾊｰﾊｰ
カネキ（狭い場所で避けまくったから、トーカちゃんも大分スタミナを消費した、はず）
カネキ（あとは隙を見てこの建物から逃げれば……）
トーカ「カーネーキー」ｶﾂｶﾂ
カネキ「……」ｺﾞｸﾘ
トーカ「おーい……」ｶﾂｶﾂ
カネキ（上に行った……よし、今のうちに逃げよう！）ｿｰ
33：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:37:14.36 ID:q9f67OW70
カネキ（……うん、大丈夫そうだ）
カネキ（出口は確か、あっちのh）
ｷﾞｭ
トーカ「捕まえた」
カネキ「」
トーカ「こんなに汗かいて、美味しそうな匂いさせてるのに気づかないわけないじゃん」ﾍﾟﾛ
カネキ「ひ、ひいいぃっぃぃ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
トーカ「暴れんなっての」ｻﾞｼｭ
カネキ「っぐぁ！」ﾌﾞｼｭ
トーカ「……ん」ｼﾞｭﾙ
トーカ「っぅはぁ……これ最高」
カネキ「と、トーカちゃん、お願いだから許して……」
トーカ「私が今の状態から考えを改めるように見える？」ｶﾞｼ
カネキ「……ぅ……あ」
35：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:42:09.47 ID:q9f67OW70
トーカ「ちゃんとおいしく食べてあげるから、ね」
カネキ「トーカ、ちゃ……」
トーカ「いただきまーs」
ﾋｭﾝ
トーカ「！！」ﾊﾞｯ
カネキ「……え？」
月山「全く、それは僕のものだと言ったはずなんだけどな」
トーカ「……くそが、なんで生きてんのよ」
カネキ「つ、月山さん！？」
月山「やぁ、カネキくん」
カネキ「どうして生きて……っていうか、助けて、くれたんですか？」
カネキ（たす、かったのかな？）
月山「決まっているじゃないか……君を味わうのは僕ひとりにしか許されない行為なのだからね」
トーカ「あ？」
カネキ（ﾃﾞｽﾖﾈｰ）
38：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:45:23.89 ID:q9f67OW70
カネキ（でも、今の状態なら、二人が戦っている隙に逃げることも……）
トーカ「どけよ、今度こそ殺すぞ」ﾌﾞﾜｧ
月山「どうぞ？ やれるものなら、ね」ｼｬｷﾝ
「「……」」ｼﾞﾘ
カネキ「……」ｺﾞｸﾘ
ﾋｭ
ｶﾞｷｨｨｲﾝ
カネキ（い、今だ！）ﾀﾞｯ
39：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:48:55.18 ID:q9f67OW70
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カネキ「はぁっ、はぁっ……」ｾﾞｰｾﾞｰ
カネキ（なんとか、助かった……）
カネキ「でも、これからどこに行こう……やっぱりあんていくかな」
「お兄ちゃん？」
カネキ「え？」
ヒナミ「どうしたの！ ボロボロだよ！？」
カネキ「ヒナミちゃん……どうして一人でこんなところへ……」
ヒナミ「トーカお姉ちゃんが帰ってこなくて、連絡もなかったから……心配で」
カネキ「そう、だったんだ」
ヒナミ「それより、お兄ちゃんは大丈夫なの？ 誰かに襲われたの？」
カネキ「あ、うん……少し、ね」
41：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:54:02.43 ID:q9f67OW70
カネキ（どうしよう……できればヒナミちゃんとは別れて動きたいけど、でも一人でうろうろさせるのも……）
ヒナミ「とにかく、安全なところに行ったほうがいいよ……危ないよ」
カネキ「そうだね……あんていくに行くことにするよ」
ヒナミ「うん」
カネキ「ヒナミちゃんも一緒に行こう、一人で歩き回るのは危ないよ」
ヒナミ「うん、お兄ちゃんと一緒に行くよ」
カネキ「よし、じゃあ行こうか」
42：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:56:27.37 ID:q9f67OW70
カネキ「……」
ヒナミ「……」ﾋﾟﾄ
カネキ（ぴったりくっつきすぎて、歩きにくい……）
カネキ「ねぇ、ヒナミちゃん、もう少し離れてもらってもいいかな？」
ヒナミ「どうして？」
カネキ「ちょっと、歩きにくいからさ」
ヒナミ「……でも」
カネキ「どうしたの」
ヒナミ「お兄ちゃん、いい匂いがするから……」ｷﾞｭ
カネキ「…………」
カネキ「え？」
45：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:57:48.02 ID:KFPxZE/y0
大天使ヒナミエルはそんなこと言わない！
47：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/25(金) 23:59:30.34 ID:q9f67OW70
ヒナミ「……本当はね、お姉ちゃんを探しに来たわけじゃないの」
カネキ「あの、どういう……」
ヒナミ「すごく、いい匂いがしたから……」
カネキ「ひ、なみ、ちゃ」
ヒナミ「お兄ちゃん……少しだけでいいから」ﾌﾞﾜｧｧｧｱｱ
カネキ「ひっ」
ヒナミ「お兄ちゃんが、食べたい」
ｷﾞｭﾙﾙ
カネキ「ぐううう！！」ｷﾞﾁｷﾞﾁ
ヒナミ「お兄ちゃん……ごめんなさい」ﾊｧﾊｧ
カネキ「ヒナミちゃ、やめっ……ぐっ」
ヒナミ「ごめんね……いただきます」
50：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/26(土) 00:06:57.38 ID:9IEE3ecB0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カネキ「やめっ……ひなっ……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ｶﾞﾁｬ
ヤモリ「おっはよーカネキくーん」
カネキ「ヨモさっ……やっ……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ヤモリ「……随分ご機嫌な夢を見てるみたいだね」
カネキ「あ゛っ……ぎっ……」
ヤモリ「ほら、夢もいいけど現実の方がもっと楽しいぞぉ！」ﾋｭ
カネキ「うわああああああああああああ！！！」ｷﾞｭｷﾞｭｷﾞｭｷﾞｭ
ヤモリ「え」
ﾄﾞﾋｭ ｽﾞﾎﾞｫ!
ヤモリ「ごぱぁ！」ﾌﾞﾁﾞｭﾁﾞｭﾁﾞｭﾁﾞｭ
カネキ「もう食べないでくれえええええ！！」ﾌﾞｫｫ
ヤモリ「ぼげええええええええ！！」ﾌﾞﾁﾌﾞﾁﾌﾞﾁ
51：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/26(土) 00:08:58.09 ID:9IEE3ecB0
カネキ「あっ、はぁ……はぁ……」
カネキ「あ……れ……」
カネキ「ここ、は……」
ヤ/モ/リ「」
カネキ（このバラバラになってるのは……ヤモリ？）
カネキ「………はは」
ｶﾞｸﾝ
ﾄﾞｻ
カネキ「ゆ、夢で良かった……あはは……」
52：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/26(土) 00:10:25.72 ID:9IEE3ecB0
本当はトーカに監禁されて逆レイプされながら毎日全身を貪られるリョナ展開にしようと思ったけど、諦めた
おわり
53：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/26(土) 00:11:02.69 ID:1NA1KmTP0
乙
59：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2014/07/26(土) 00:33:13.16 ID:6kH40CTW0
乙
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