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美希「千早さんは歌姫なんかじゃないの」


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ミカサ「正妻力を高める」




7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:15:01.07 ID:fnf9WOBfP


千早「おはようございます」

千早「プロデューサー?…いないみたいね」

千早「音無さんも律子もいない……珍しいこともあるわね」

千早「ふぅ……誰もいないと、ホント静かね」

千早「……レッスンまで時間があるしちょっと声を出しておこうかしら……」

千早「んっん、あー、あー……」

千早「こほん……」



~~~♪

美希「……んぅ……誰か、いるの?」

美希「この声……千早さん?」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:18:34.21 ID:fnf9WOBfP


美希「……綺麗…・・」

~~♪

美希「……」



千早「……ふぅ」

パチパチパチ

千早「えっ?」

美希「すごかったの千早さん!生で聞いたのは初めてかもしれないの!」

千早「み、美希!?いつの間に来てたの?」

美希「ミキ、そこで寝てたんだよ?そしたら千早さんの歌が聞こえてきて」

千早「あぁ、そういうことだったのね。ごめんなさい、起こしてしまって」

美希「ううん、全然気にしてないの!だってこんなすっごい歌が聞けたんだもん!」

千早「そんな…ありがとう美希」

美希「ねぇ千早さん、もう一曲何か歌ってくれない?」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:24:53.50 ID:fnf9WOBfP


千早「え?こ、ここで?」

美希「うん。レッスンはなかなか一緒にならないし、こんなときじゃなきゃ生で聞けないの!」

千早「そ、そんな…大げさよ。生放送でなら私もたまに出てるし」

美希「生放送と生じゃ大違いなの!ね、いいでしょ?」

千早「ま、まあそこまでいうなら……誰かが来るまでよ?」

美希「うん!お願いするの!」

千早「それじゃあ……聞いてください」

~~♪

美希「うわぁ……やっぱりすごいの……」

千早(こうやって、一人のために歌うなんて……いつ振りかしら……)

千早(いや、初めて?それにしてもこうやって聞いてもらえることが、嬉しい)

千早(でもこの感じ、どこかで……はっ!)

~~♪……

美希「え、どうしたの?千早さん?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:30:49.34 ID:fnf9WOBfP


千早「……ごめんなさい美希。ちょっと喉の調子が……」

美希「え?そ、そんなこと!いつもみたいに、すっごく綺麗な歌だったの!」

千早「……」

美希「ホント歌姫、って感じで。ミキも千早さんみたいに歌いたいって思うな」

千早「……うた、ひめ……」

―――お姉ちゃんは僕の歌姫

千早「っ!……」

美希「……どうしたの千早さん。具合、悪いの?」

千早「い、いえ……そういうわけじゃないの…」

美希「……・ミキが無理に歌ってなんて言ったから……?」

千早「ち、違うの……ただ……」

美希「ただ……?千早さんどうしちゃったの?歌ってた時とは別人なの……」

千早「歌ってる時の……私……?」

―――歌ってる時が

千早「っ!!ご、ごめんなさい美希!」ダッ


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:35:15.85 ID:fnf9WOBfP


ガチャッ…バタン

美希「あっ、千早さん!……行っちゃった……」

美希「……ミキが歌ってなんて、言ったから?」

美希「……こんなとこで歌わせたミキが悪いの、かな…?」

美希「そんなことで、そんなことで千早さんが歌わなくなっちゃ嫌!」

美希「……追いかけなきゃ!」ダッ

バタン

―――
――



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:40:37.84 ID:fnf9WOBfP


千早「……」


千早「どうして、今頃になって思い出したのかしら……」

――千早さんは歌姫なの!

千早「っ……そっか……美希と…」




美希「千早さーん!……どこなの、千早さん……」

千早「……この声は……美希?」

美希「…あっ!千早さん!こんなところにいたの!」

千早「……ごめんなさい美希」

美希「ううん、謝るのはこっちなの。ごめんなさい!無理やり歌ってなんて言って!」

千早「……え?」

美希「千早さんは、やっぱりああいうところで歌いたくなかったんでしょ?それで怒って……」

千早「そんな、違うわ。ただ……ちょっと昔のことを思い出しちゃったの」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:45:23.86 ID:fnf9WOBfP


美希「昔の、こと?」

千早「……えぇ」

美希「……昔のこと、ミキは全然覚えてないの」

千早「……」

美希「だって、今が楽しいから。ちょっと前のことなんて忘れちゃうの!」

千早「……」

美希「もし、嫌なことがあったら、すぐ楽しいことで上書きしちゃえばいいってミキ思うな」

千早「……上書き、できたら…ね」

美希「……やっぱり、千早さん変なの……」

千早「変……?」

美希「変なの。いつもはもっとクールで、頼りがいのあるミキが尊敬する人なのに」

美希「今はすごく不安そうで、泣きそうで、辛い顔してるの」

千早「……」

美希「……ミキでよかったら、聞かせて欲しいな。昔のこと」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:50:27.80 ID:fnf9WOBfP


千早「……そうね、美希になら話してもいいかも」

美希「……」

千早「私には、弟がいたの」

千早「昔から、私の歌を大好きに思ってくれてた弟」

美希「そうなんだ……でも、”いた”って?」

千早「もう、亡くなったわ」

美希「え……?」

千早「交通事故。仕方ないわよね」

美希「そ、そんな……」

千早「……弟、優は私が歌うのをいつも楽しみにしてくれていた」

――お姉ちゃん、次はこの歌うたって!

――いいよ!それじゃあ……


千早「……いつしか、優のおかげで歌が大好きになってた」

千早「私の歌を必要としてくれてる優がいる、それだけで頑張れた」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/16(月) 23:56:49.46 ID:fnf9WOBfP


千早「でも、交通事故で優がなくなってから状況は変わったわ」

千早「両親はそれが原因で離婚。私は逃げるように歌に専念した」

美希「……」

千早「でも、優はもう聞いてくれないんだ。あの優はもういないんだって」

千早「もう歌を辞めようと思ったこともあったの」

千早「それでも私を支えてくれたのは、やっぱり優だった」

――お姉ちゃんは将来何になるの?

――優は何がいいと思う?

――それじゃあ……歌手!世界一の歌手になってよ!

――……わかった。お姉ちゃん歌手になるね!

――約束だよ?お姉ちゃんは僕の歌姫なんだから!

千早「……それで私はこうやって歌っていられるの」

千早「依存してるって言われても構わない。それが私の存在してる意味だから」

美希「……千早さんはそれでいいの?」

千早「……え?」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:00:37.79 ID:pGwJOZQWP


美希「今、千早さんはみんなの歌姫になってる。それなのにそんな辛い顔してるの」

千早「……」

美希「それでも、歌を歌うのが楽しいの?」

千早「……もちろんよ」

美希「じゃあ、どうして美希が見てる時歌うのを辞めちゃったの……?」

千早「っ……そ、それは……」

美希「……ミキね、考えるの苦手だから千早さんを傷つけちゃうかもしれないの」

美希「でも、でも言うね」

美希「千早さんは、美希を優君だと思ったんだよね?」

千早「っ!!」

美希「だから、歌うのを辞めちゃった。…どうして?」

千早「……」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:05:41.06 ID:pGwJOZQWP


美希に優を被せてしまったから私の記憶は蘇った

そもそも、封印していたのはなぜ?

私がただ歌うために生きてるから?

結局私は”優の歌姫”にしかなれないから?

それ以外を望んでいないから?

千早「わ、私は……」

美希「千早さんは歌姫なんかじゃないの」

千早「……え?」

美希「今の千早さんは、歌の上手いただの人なの!」

千早「……」

美希「千早さんは、やっぱり優君に聞いてもらいたいの。でも、今はもう、いないんだよね……」

美希「だから、その分頑張って頑張って千早さんは今の千早さんなの」

美希「でも、それじゃあこれ以上の千早さんにはなれないの」

千早「美希……」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:11:19.93 ID:UF1fULLeP


美希「天国の優君にももっともっといい歌を聞かせてあげようって思ったら」

美希「優君だけじゃなくてみんなに向けて欲しいってミキは思うの」

美希「さっき事務所でミキだけに歌ってくれたみたいに、千早さんの歌を」

千早「……美希……」

美希「……エラそうなこと言って、ごめんなさい」

美希「でも、きっと優君もこう思ってるの」

千早「そうね……ありがとう……ありがとう美希……」

千早(いつしか歌うことだけにとらわれていた私を解き放ってくれた)

千早(美希には、感謝しないといけないわね)

千早(……忘れててごめんなさい優。でも、これでいいのよね?)

千早「……それじゃあお詫びに、さっきの続きを歌わせてもらってもいいかしら?」

美希「えホント!?お願いするの!」

千早「それじゃ……」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:15:20.57 ID:UF1fULLeP


~~♪


千早「……ふぅ」

美希「ブラボーなの!流石は千早さんなの!」

千早「さっきより、気持ちよく歌えた気がする。ありがとう、美希」

美希「気にしないの!ミキも最後まで聞けてうれしかったの!」

千早「……これで、歌姫になれたかしら、ね?」

美希「……それは無理なの!」

千早「……え?」

美希「だって千早さんは、みんなの歌姫だから!」

千早「そ、それってどういう……ふふっ、でもそうかもしれないわね」

美希「うん!もっともっとみんなに聞いてもらいたいな、千早さんの歌!」

千早「……そうね。いつまでも聞いててね、優」

Fin


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:16:25.50 ID:fSJNSq4g0





35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:17:23.95 ID:MIG9Aj3o0


乙なのー



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/17(火) 00:17:47.96 ID:Uek3SPH50



これはいいSS






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