長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがる御嶽山(おんたけさん 標高3067)

で、多くの死者を出している噴火による被害

画像:【御嶽山が噴火する瞬間】
御嶽山が噴火する瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=bhizY2LOm1c

火山学者である鹿児島大学の井村隆介・准教授が被害を防ぐためのアドバイスを、語りました。

Ryusuke IMURA@tigers_1964

記者「二度と被害を出さないようどうすべきでしょうか?」
私「火山に登らないことですね」
記者「え?」
私「今回のような噴火は防げない。原因は運が悪かったとしか言えないと思う。
それを避けるためには、火山には登らないことですね」
記者「・・・」

コメントにならなくてごめんね。


(引用元:https://twitter.com/tigers_1964/status/517261460850749441)

研究者として無力感は感じるし、正直大変つらいです。
亡くなった方々に報いるためには、予知予測の精度を上げることではなく、「自然の圧倒的な力の前に人間は屈するしかない時がある」と言うことをきちんと啓蒙しないといけないのではないかと思っています。


(引用元:https://twitter.com/tigers_1964/status/517292227727728640)

今回の事故から学ばなければいけないことは、「活火山の登山には噴火リスクが伴う」ということだと思います。
そのリスクをどこまで許容するかは個人の判断だと思います。
研究者はその判断材料を提供できるだけです。


(引用元:https://twitter.com/tigers_1964/status/517460943362883585)

また2日にも日本火山学会の会長をつとめた東大の荒牧重雄・名誉教授が次のように語っています。

予知に社会的な重要性があることは否定しませんが、今の技術レベルではある意味、ギャンブルのようなものなのです」

「実際、3・11の後、我々は富士山をはじめとする国内の火山を固唾(かたず)をのんで見守ったのです。ところが予想に反して噴火は起きなかった。
4日後に富士山の直下でM6・4の地震がありましたが、火山性地震ではないというのが気象庁の見解です。この謎は今も解けていません。分からないことだらけなんです」

「他の火山も危ない」「富士山の噴火が近い」などとする民放の番組や識者のコメントについては「何を根拠にしているのか。リスクが高まっているというなら学会で発表すべきです。
分からないことを『分かった』と言うのは、学者である私は罪と考えます」


(引用元:http://mainichi.jp/shimen/news/20141002dde012040002000c.html)

なお、御嶽山の噴火による被害は3日現在、47人の死者と16人の行方不明者、その他多くのケガ人が

いると発表されています。

噴火は地震よりも余地が相当難しいと聞きます。

また日本では噴火を専門とする学者が少ないこともあるようです。

となると、やはり最善策は火山には登らないという結論になるのも仕方がない面がありますね。