「これはすごい」。思わず、そう口に出してしまいました。
「グラス型」のウェアラブルデバイスの代名詞とも言える「Google Glass」。鳴り物入り的に登場して以来、常に開発者たちの注目の的で有り続けるこのデバイスに、とりわけ聴覚に関して不自由の有る方々にとって、実に画期的なアプリがもたらされました。
そのアプリの名は、「Captioning on Glass」。ジョージア工科大学の研究チームによって、主に聴覚に不自由のある人々の為に開発されました。
このアプリを利用することで、Google Glassと接続したスマートフォンに搭載されたマイクを介して、発話者の発言内容を “リアルタイム” でGoogle Glassのディスプレイ上に「キャプション表示」することが可能になる、とのことです。
つまり、聴覚に不自由のある方とのコミュニケーションにおいても、筆談や手話を必要とせず、リアルタイムでの意志疎通を実現することができるようになるとされています。以下、「Captioning on Glass」のデモ映像です。
映像内では、発話者が無線接続したスマートフォンに向かって話しかけた内容が、そのままGoogle Glass上に「キャプション表示」されている様子が確認できます。
研究チーム曰く、米グーグルの提供する音声認識機能を利用してこのアプリは実現されているとのこと。また、Google Glassに搭載されているマイクではなく、敢えてスマートフォンのマイクを利用するのは、前者は主に装着者の声を認識する為のものであるが故だそうです。
今後、研究チームはリアルタイムでの音声「翻訳」機能の実装を目指すとのことですが、仮に実現すれば海外旅行などでも大いに力を奮ってくれることになりそうです。
ともあれ、このアプリは既に、Google Playストアで「無料」での入手が可能です。Google Glassと興味をお持ちの方は、一度トライしてみるのもまた一興かと。
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。
たくさん記事書けるようになりましたね
やっとまともになりつつあるといったところでしょうか
土日にも更新があるとかいう奇跡
翻訳レベルが進化すれば、マジで外国人との意思疎通のハードルが相当さがるだろうなぁこれ。
音声認識だけじゃなく読んでる本をみながら、調べたい単語を見て操作したら、スキャンして辞書ひっぱってくるとか。可能性はマジで無限大だわグラス。
>今後、研究チームはリアルタイムでの音声「翻訳」機能の実装を目指す
エキサイト翻訳が映ると色々面白そう
Glassはマジで未来に生きてんな感あるな
Glassの次は脳に直接書き込む時代なんだろうなぁ・・・・。
そのうち脳もハックされて、あられもない情報が世界中に・・・
先天的な聴覚障害を持つ人は発話も不自由していることが多いと思うんだが、そういう場合の「聴覚障害の人→周囲の人」の意思疎通はどうなんだ?googleの音声認識エンジンがそういう発音も認識できるなら、確かにこのアプリで「筆談や手話を必要とせず、リアルタイムでの意志疎通を実現することができる」といえると思うが、そうでないなら「聴覚障害の人→周囲の人」方向では筆談や手話が必要なままだと思う。