415 名前:恋人は名無しさん 投稿日:2008/08/22(金) 01:57:59 ID:ULTKc+5H0
放課後、二人で居残りをしていて帰りが遅くなった
送って行こうか迷っていたらその子が
「一人寂しいなぁ~、暗いなぁ~」と言いながらこっちをちらちら見てきたので
「送っていこうか?」と言ってみたら
「うんっ♪」と満面の笑みで返してきた
そして他愛もない話をしながら歩いていた
彼女は徒歩で、僕は自転車だったので
「乗る?」と聞いたら
「すぐ着いちゃうじゃん」と拗ねたように言う
そして彼女の家まであと50メートルあたりのとこで
彼女が急に立ち止まった
「どうしたの?」と尋ねると
僕のすぐ傍までやってきて、頬をほんのりと染めながら言った
「ありがとう、もうここでいいよ。」
僕は「そっか」と言い、別れの挨拶をして帰ろうとすると
ふいに腕をつかまれ、顔を向ける
と同時に唇に感じる、やわらかくて温かい感触
僕が固まっていると
彼女は
「このニブチン」
といって走っていった