柿崎めぐと結菱二葉のワン・クエスト・ビフォア・ザ・ハロウィン SLPY
- 734 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 19:48:20 ID:y6pMCFdQ0
- 今回は薔薇乙女のうた『マグロ・アンド・ドラゴン』の続編です。
- 735 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 19:58:50 ID:y6pMCFdQ0
- 主な登場人物
水銀燈
黒い逆十字を捺された自称最凶の第一ドール。尖ったナイフだが実は優しい長女。
金糸雀
みんなから忘れ去られがちな第二ドール。目玉焼きの黄身は潰して食べる派。
翠星石
イタズラ大好きな第三ドール。暇さえあれば下痢を引き起こすツボを指圧で押してくる。
蒼星石
薔薇乙女最後の良心で、雑学や薀蓄好きな第四ドール。ポエマーでもある。
真紅
桜田家のレッドマンと恐れられる第五ドールだが、実際アリスゲームを制した実力者。
雛苺
食う、寝る、遊ぶしか頭にない第六ドール。苺大福を前にすると目がぎらつく。
雪華綺晶
何だかんだあって実体化した第七ドール。性格も少しノーマル寄りになった。
ブサ綺晶
雪華綺晶子飼いのドール達。大体ピクミンみたいな扱い。
ばらっしー(薔薇水晶)
___
χ((从从))κ
<i ● $ iゝ 中に人形なんて入ってないっしー!
''∩. ¨ ∇ ¨ .| ヽ
ヽ ───‐ν
│廿 ∞ .|ヽ
..(├――――.|ヽ )
ζヽ_:´`:._丿 ζ
- 736 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:04:37 ID:y6pMCFdQ0
- 主な登場人物
桜田ジュン
真紅達のマスターでマイスターローゼン。巻かなかった世界には大学生の通称・大ジュンがいる。
柿崎めぐ
原作で死んだので幽霊になった水銀燈のマスター。それなりに幽霊生活を楽しんでいる。
結菱一葉
蒼星石のマスターだった人。薔薇屋敷の主人。
結菱二葉
一葉の双子の弟。若いころに船の事故で死亡し、nのフィールドを彷徨ったのち薔薇屋敷に霊として居座る。
槐
薔薇水晶のお父様にして、ばらっしーのプロデューサー。副業ばかりに精を出しがち。
- 737 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:05:54 ID:y6pMCFdQ0
- §桜田ジュンの部屋
真紅「そこで私は金糸雀にこう言ってやったのよ。あなたは電子レンジに入れられたダイナマイトだ、とね」
翠星石「HAHAHA!! サイッコーですぅ!」
雛苺「笑いすぎてお腹がこじれちゃうの~っ」
真紅「それを言うなら『こじれる』じゃなくて『よじれる』よ雛苺」
雛苺「みょわわ!? わ、わざと間違えただけなの」
翠星石「ふぅ~、それにしてもその時のカナチビの絶望に打ちひしがれた顔を想像するだけで
ザマミロ・アンド・スカットサワヤカな笑いがこみ上げてきてたまらんですぅ…」
- 738 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:08:58 ID:y6pMCFdQ0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 突然ですが、どうも僕です。
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 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──┐
__i二ニニ二i
|\_:i´ノノノヽ)))
\\ Wリ゚ -゚ノリ\ ガラッ
.\\( ._介」つ \
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, /:.:.:.:/''´ 0′', \人_人,_从人_人_从,人/
:\{|:.:.:.:.i} レ^) ) 蒼星石ッ!!? (
::l:::{|:.:.:.:.|} 〔 /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
::l:::{|:.:.:.:.|} 人_)
::l:::{|:.:.:.:八 /
- 739 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:10:39 ID:y6pMCFdQ0
- 真紅「あらまあ、びっくりしたわ。あなたって本当に何の脈絡もなく登場するわね蒼星石」
蒼星石「それほどでも」
翠星石「褒めてねぇですよ。それより何の用です? あ! ついに桜田家で暮らす覚悟ができたのですか?」
真紅「そう言えば蒼星石の契約者は結菱一葉から、巻かなかった世界の大ジュンを経て、こっちのジュンになったのよね」
蒼星石「いや、えーと、何て言うか…その話はまた今度ってことで」
雛苺「にゅ~? 蒼星石はジュンのおウチに住むのが嫌なのよ?」
蒼星石「そういうわけじゃあないけど、ほら、一家庭に薔薇乙女が四体も住み着くと家計的にも厳しいし…」
翠星石「むぅ…、しかしですねぇ」
真紅「まあまあ翠星石。蒼星石がそう思うのなら、そういうことにしておきましょう」
翠星石「それもそうですね。蒼星石に会うという口実で薔薇屋敷に屯できるですし」
蒼星石「……」
- 740 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:11:52 ID:y6pMCFdQ0
- 雛苺「それなら結局、蒼星石は何をしに来たのよ? ひょっとしてヒナとうにゅーごっこしてくれるの?」
蒼星石「いや、それも違う。ちょっと手伝ってもらいたいことがある」
翠星石「手伝い~? メンドクセーのは嫌ですよ。翠星石達は忙しいんです」
蒼星石「金糸雀をネタにドールズトークしてただけで、ずいぶんと暇そうに見えてたけど?」
翠星石「ぬあっ!? 一体いつから机に潜んで翠星石達のキャッキャウフフな話を聞いていたですか!?」
蒼星石「金糸雀が気絶して川の上流から流されてきたっていうところぐらいからかな」
真紅「ちょっ!? それって今回の冒頭よりもさらに前で、書かれてすらいないところじゃない!!」
蒼星石「メタな発言はやめてよね、真紅」
- 741 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:12:32 ID:y6pMCFdQ0
- 雛苺「ねぇ蒼星石、そのお手伝いって何のお手伝いなのよ?」
蒼星石「菜園で育てていたカブが異常に巨大化してしまって、収穫したいんだが全然抜けないんだ」
真紅「まるで童話の大きなカブね」
翠星石「そこそこ力持ちな蒼星石が頑張っても抜けないのですか?」
蒼星石「全くビクともしない。ハロウィンの飾り付け用に今日中にはどうしても抜きたいんだが…」
雛苺「はろうぃんのため? はろうぃんはカボチャを使うんじゃないのよ?」
蒼星石「一般的にはそうだが、元々はカブを使っていたそうなんだ。だから僕も原点回帰的な気分で…」
翠星石「妙なところで変なこだわりを見せるですね蒼星石は」
蒼星石「いやいや、それほどでも」
翠星石「だから、褒めてねーですってば」
- 742 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:13:28 ID:y6pMCFdQ0
- 蒼星石「勿論ただで手伝ってくれとは言わないよ。マスターがお茶とお菓子を用意してくれている」
真紅「え!? 本当に!?」
雛苺「お菓子がもらえるのよ!?」
翠星石「そういうことはもっと早く言ってくれですよ蒼星石~!」
蒼星石「ごめんごめん。じゃあ快く手伝ってもらえるということで、いいかな?」
翠星石「いいともー!」
雛苺「うぃー!」
真紅「薔薇乙女は助け合いなのだわ」
- 743 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:14:33 ID:y6pMCFdQ0
- §小一時間後・薔薇屋敷の菜園
蒼星石「うんとこしょー」
翠星石「どっこいしょー」
雛苺「おーえすっ! おーえすっ!」
真紅「おーいえす! おーいえす! っスー(歯の間から息を吸う音)」
蒼星石「うーん、四人がかりでも、まだ抜けないか…」
翠星石「頑固なカブですぅ。と言うですか真紅だけ掛け声が洋物ポルノみてぇになってたですよ」
真紅「あらやだ、全然無意識だったわ」
雛苺「ヒナはもう疲れてきちゃったの」
- 744 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:15:09 ID:y6pMCFdQ0
- 一葉「蒼星石、やはり辛そうか…?」
二葉「もう諦めて、鋏で適当に切っちゃって掘り起こしたら?」
翠星石「あ! おじじにヤングおじじゴーストですぅ」
二葉「ヤ、ヤングおじじゴーストて…」
真紅「見てるだけじゃなくて、二人も手伝ってくれたらいいじゃない」
蒼星石「実は真紅達に頼む前に僕とマスターとでカブに挑戦したんだけど…」
一葉「その時に私は腰をやってしまいそうになってな」
二葉「そうそう。兄さんは無理ができない状態なんだ」
翠星石「じゃあ二葉だけでも手伝えですよ。ゴーストでも屁のツッパリにぐらいにはなるです」
二葉「手伝いたいのは山々なんだが、僕もちょっと調子が悪い」
雛苺「幽霊なのに調子がいいとか悪いとかあるのよ?」
翠星石「お得意の成仏詐欺じゃぁねーのですぅ?」
二葉「いや、本当! マジだってば」
- 745 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:15:52 ID:y6pMCFdQ0
- 真紅「いずれにせよ、このままじゃ埒が明かないわ。他の姉妹達も呼びましょう」
翠星石「ですね」
雛苺「じゃあ、ヒナはかなりあを呼びに行くの」
真紅「私は雪華綺晶を呼んでくるわ」
翠星石「では翠星石は水銀燈を」
蒼星石「そして僕が薔薇水晶を呼べば全員集合か」
二葉「金糸雀や薔薇水晶はともかく、黒い子と白い子は手伝ってくれるのかなぁ」
真紅「大丈夫大丈夫。雪華綺晶は丸くなったから」
翠星石「水銀燈は相変わらず尖がっているですが、蒼星石のミスティカを全部やると言えば来るですぅ」
蒼星石「え!?」
翠星石「建前ですよ建前。水銀燈のキャラ的に素直にYESとは言えねーだけです」
雛苺「水銀燈は本当に困った人なのよね」
- 746 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:17:28 ID:y6pMCFdQ0
- §そしてまた小一時間後・薔薇屋敷の菜園
水銀燈「うんとこしょー」
金糸雀「どっこいしょー」
翠星石「うんとこしょー」
蒼星石「どっこいしょー」
真紅「うんことしょー」
雛苺「どっこいしょー」
雪華綺晶「うんとこしょー」
ブサ綺晶達「きっきききー」
一葉「頑張っているな、みんな」
二葉「けど、それでもカブは抜けませんって感じだね」
水銀燈「なぁーんかおかしいわよ、このカブ!」
金糸雀「ローゼンメイデンがこれだけ力を合わせても抜けないとか考えられないかしら」
翠星石「ブサ綺晶にもたくさん手伝ってもらっているのに、確かに変です」
雪華綺晶「ひょっとして、nのフィールドがらみの不思議植物では?」
蒼星石「いや、そういう奇妙アトモスフィアは感じないから、ただの大きなカブだと思うんだけどなぁ」
- 747 :名無しさん@避難中:2014/10/09(木) 20:18:49 ID:y6pMCFdQ0
- 真紅「それはそうと薔薇水晶がいないわよ? なんで?」
蒼星石「薔薇水晶なら、ばらっしー活動で今グアムに行ってイメージビデオの撮影中だって」
真紅「グ!?」
雛苺「ア!?」
翠星石「ム!?」
真紅「グアムと言えば、かつて雛苺が福引で旅行券を当てたのに水銀燈のせいで行けなかった、あのグアム!?」
蒼星石「何を言ってるのかよく分からないけど、まあ、そのグアムで間違いないと思う。多分」
水銀燈「私もあんたらのグアム行きを邪魔したよう
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- :-:2014/10/09(木) 23:28:12
- 話の流れが童話のはずなのに、何かの隠喩があるのではないかと思ってしまうのは、ここがSLPYだから。
マグロの糞のにおいはどんなだろうか。
- :-:2014/10/09(木) 23:33:40
- アイエエエ…タイミング次第ではnフィーが白砂の広がる波打ち際にアクセスする可能性が微粒子レベルで?