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カオスな情報置場:【不定期映画レビュー】第38回 クリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』


2014年10月10日23:38

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2014年がもう4分の1も残ってないという現実(挨拶)


『ジャージー・ボーイズ』


監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジョン・ローガン
主演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーガン


http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/
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評価
★★★★★★★★★★(10/10)



●あらすじ


 1960年代に大ヒットしたバンド「ザ・フォー・シーズンズ」。そのメンバーの一人だった、トミー・デヴィートが結成から、今までのことを振り返る。兄弟のニック・デヴィート、友人のニック・マッシ、弟分のような存在のフランキー・ヴァリ、そして、ボブ・ゴーディオ。
 バラエティ・トリオという売れないバンドがメンバーを増やし、名を変え、繁栄し、崩壊する。
 ニュージャージー州の少年たちが、どんな軌跡を辿ったか、彼らは語る。


●レビュー


 『ジャージー・ボーイズ』は、60年代にアメリカで活躍した実在のバンド、ザ・フォー・シーズンズの成立から衰退までを描いた映画だ。かなり古いバンドだが、『シェリー』や『君の瞳に恋してる』は日本でも何度もカバーされたり、テレビでも耳にする機会が多いので、曲だけなら耳にしたことがある人も多いと思う。(僕もリアルタイム世代ではなく、バンド名は知らなかったが曲は聴いたことがある、という人の一人である)

※この曲





 個人的な意見を言わせてもらえば傑作だと思う。


 あらすじだけを言ってしまえば「主人公たちがバンドを結成し大人気のスターとなるが、徐々に亀裂やトラブルが生じ始め、とうとう解散する」というものである。原作はミュージカル(未見)のようだが、筋書きだけを見れば駄作になりようはいくらでもある。それでも、上手く映画作品に作り上げたイーストウッド(御年84歳)の手腕は流石。
 劇映画でありながら、時折登場人物たちは観客の側を向いて当時の心境を語る。いわゆる「『第四の壁』を破る」ことである種の回顧録のような形をとっているが、これがまた軽妙でテンポがよく、楽しい。
 中盤からはメンバー間に生じたやや不穏な雰囲気からの衰退が描かれていて、少し心が痛む。
 しかし、そんな溜めからのライブシーンには正直、やられた。
 いかにもな「泣かせる」場面ではないからこそ、やられた。

 かつてのメンバーの再開、ある種サービスシーンのようなラストを観終わった頃には、しっかりと多幸感をもらえた。
 2時間以上の尺があっという間だった。
 あと、イーストウッド本人がカメオ出演していたりするあたりも憎めない。

 今年公開作品の中でもベスト3は堅い、傑作。



 ちなみに、ミュージカル映画だと思われがちだが、たぶんこれはミュージカル映画ではないと思う。

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