北海道大学の学生などがシリアに渡航し、イスラム過激派ISIS(イスラム国)に参加しようと

計画していた件で、仲介役をしたという元大学教授の中田考(なかたこう)氏が、現地で拘束さ

れている日本人・湯川遥菜(ゆかわはなる)さんと接見する予定だったと報じられています。

画像:【中田考氏】
中田考氏
http://grm.doshisha.ac.jp/jpn/achievement/view.php?c=activities_of_grm_1&pk=1396258495

中田考(なかた こう)
カリフメディアミクス代表取締役社長、同志社大学高等研究教育機構客員教授、イスラム学者
1960年岡山県生まれ。
灘高等学校卒業後、84年東京大学文学部イスラム学科卒業。
86年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。
92年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。
在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授などを歴任

9日に公開されたウェブマガジンやニュースなどを発信しているウェッジ社によるインタビューによると、

中田氏は9月上旬にISISの幹部から

「湯川遥菜氏の裁判をしたい。
公正に裁きたいと思うのだが、英語も通じず、話にならないので、通訳にきてくれ」

(引用元:http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290?page=1)

と招かれ、現地に自費で渡航したとのこと。

画像:【湯川遥菜さん】
湯川遥菜さん

しかし、ちょうどアメリカによる空爆とタイミングが重なり、

空爆の関係で現地到着後、3日間放置されて、やっと伝令が来るという状況だった。
携帯電話を使うとGPSで把握されて爆撃されるので、伝令が来るのだが、「今から(湯川氏のところへ)連れていくけど、1週間いてくれ」と言われた。
事前に帰国する日が決まっており、(-中略-) 断って帰ってきた。

(引用元:http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290?page=3)

と結局、湯川さんとは会えずじまいで帰国したと語っています。

動画:【ISISによる湯川春菜(湯川遥菜)氏への尋問】

湯川遥菜さんの安否についてまだ希望はあるようです。

日本政府は自己責任として、見捨てているようにも見えますが・・