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格安SIM虎の巻(2)月1000円で1GB〜、音声通話には無料通話分なし。契約変更できるかをチェック - Engadget Japanese


iPhone 6 / 6 Plus の発売を受けて注目されているものがあります。格安SIMと呼ばれるMVNO(仮想移動体通信事業者)が通信事業者の回線を借り、サービスを再構成して提供するものです。特徴はなんと言っても利用料の安さ。中には品質面で金額なりのところもありますが、キャリアと変わらない使い心地を維持している格安SIMもあります。

これまでデータ通信のサブ利用をメインとしいた格安SIMですが、メイン回線として利用しやすくなりつつあります。今回は契約時の諸注意や音声通話を利用する情報、最近のサービス傾向をまとめています。
 
今回の格安SIM虎の巻記事は3本立てです。
  1. 基本をおさらい、購入時に抑えておきたい注意事項
  2. 月1000円で1GB〜、音声通話には無料通話分なし。契約変更できるかをチェック
  3. 維持費を安く済ませたい、通信制限なしで使いたい、通話料を抑えたい

どんなプランがいくらであるのか?

前回の記事を読んで、早速お店に買いに走ったり、通販サイトでポチってしまった人には申し訳ないのdすが、ここで現在の格安SIMの傾向を簡単にまとめておきます。ただし、10月から格安SIMの中では人気の高いIIJmioが高速通信容量を一気に2倍にする増量を発表しており、今後、大きく変動する可能性があります。そうでなくても最近急に広がりを見せている市場だけに、増量や値下げ以外にもユニークなサービスが登場する可能性もあるということは踏まえておく必要があります。



まず、格安SIMには高速通信容量というものがあり、その容量によって費用が大きく変わります。今は月額1000円程度のものが注目を集めており、ほとんどが1GBとなっています。この料金はデータ専用でSMSなしの金額です。SMSなしでも不具合のない端末を使うならよいですが、SMS付のSIMでないと電池が異常に消耗したり通信に障害が出たりするような端末の場合はSMS付きにする必要があります。その場合、格安SIMにもよりますが月額151.2円余計にかかります。

容量のカウント方法は格安SIMによって種類があり、月間で1GBというような月単位もあれば、一日50MBというように日毎に区切ったものもあります。どちらが良いかは人によりけりですが、休日は全く使わないか、その反対に休日しか使わないという人には月間いくらのほうが効率的ですし、つい使いすぎて月末には高速通信容量を使いきってしまう人には、一日あたりいくらというほうがよいかもしれません。

しかし、よくよく考えてみると月間1GBはかなり少ない容量です。ネットで動画を良くみる人は完全にアウトと思ってよいでしょう。1GBとはふつうのWebサイトやメール、動画が画像投稿をしないSNSの使い方で、家ではWi-Fiを必ず使うというイメージです。

つまり、格安SIMなら月額1000円で済んでしまう、と手放しで喜んではいけないということになります。少ない通信容量やSMSなし、そして次に述べる有料の音声通話がほとんどないという前提でのみ成立する条件だからです。

現在の相場:
  • 月額約1000円で月間高速通信容量 1〜2GB
  • SMS付は月額プラス151.2円、音声付きはデータに対して月額700〜800円のプラス


音声付きもあり、MNPで番号移行もできる


つい先日までどちらかというとデータ通信のためのサブ利用という位置付けの格安SIMでしたが、格安SIMで音声通話も利用しメインの電話番号で使うという人もでてきました。少し前までは申し込みのために音声通話も数日間使えないという覚悟が必要でしたが、ビックカメラの「BIC SIMカウンター」の一部のように、その場でMNP手続きをしてくれる格安SIMまで現れてその心配は不要になりつつあります。



格安SIMの音声通話付きの場合、1カ月の利用料は1GBで1700〜1800円。データ専用に対して700円から800円程度の上乗せとなりますが、同時にSMSも付いてくるため、SMS付きのデータ専用SIMから比較すると月額600円前後の上乗せと考えてもよいでしょう。

ただ、音声通話は着信だけならよいですが、発信が多い人の場合は注意が必要です。

無料通話なし


格安SIMの通話料は各社横並びで30秒21.6円。これは現在は加入できないこともある大手キャリアの旧LTEプランなどと同等ですが、問題は無料通話制度がないこと。ソフトバンクやauのように同じ会社同士の通話は無料となることもありますが格安SIMではすべて有料です。30秒21.6円という通話料は意外に高く、ちょっと込み入った会話で10分話せば432円。それが何回も続けば数千円はすぐに飛んでしまうからです。

今までも通話料金はほとんどかかっていないと思っている人も、実は家族同士の無料通話や同じ事業者による無料通話の恩恵を十二分に受けている可能性もあります。全く無料通話のない格安SIMにする前に、自分の使い方を再確認し、思わぬ高額な通話料にならないように気をつけたいところです。

最近は大手キャリアの場合は通話定額プランへの移行が進んでいることもあり、プラン自体は高いものの通話料が無料になるので、通話のとても多い人は格安SIMよりも大手キャリアのプランを検討したほうが良いでしょう。

契約変更できるか? が重要


最後に、格安SIMを選ぶ際、プラン変更をはじめとする契約内容の変更が可能かどうかは重要なチェックポイントです。格安SIMは解約に関して2年使うというような制限のないところがほとんどですので、もし、自分の利用シーンに合わなければすぐに解約しても構いません。場合によっては他に乗り換えても良いのですが、加入には最初に3240円の初期費用がかかります。

お店で買う場合はSIM代、パッケージ代のような感じで徴収され、場合によってはお店のポイントが付くため3240円まるまる負担にならないこともありますが、月額1000円で使っている人からすれば3000円はけっこうな負担です。



そのため、自分の使い方の変化に応じて料金プランの変更ができるかどうかは大きなポイントです。また、使う端末を変更する場合に問題になるのがSIMの形状。SIMを購入するときには合っていても、新しい端末を買ったらSIMの形状が違っていたということもあります。iPhoneをはじめ特に今後はnanoSIM機が急激に増える傾向にあります。そんなときのために、SIM形状の変更が簡単に安くできるかも注意しておく必要があるでしょう。

iPhone向けなら構成プロファイルの提供を確認


iPhone(iPad)で格安SIMを利用する際、あまり指摘されていないことがあります。それは設定のための構成プロファイルが提供されているかどうかです。できれば構成プロファイルが提供されている格安SIMを選ぶことをおすすめします。



iPhoneは通信するための「アクセスポイント」の設定が複雑なことなどもあり、構成プロファイルを使って設定するのが便利です。この構成プロファイルには、SIMを使う場合の情報が入っていますが、接続IDとパスワードも含まれています。

格安SIMの中には接続IDとパスワードがユーザーごとに違うところと、全ユーザーで同じ設定のところがあります。残念ながら前者の個別にIDとパスワードが違うところでは、構成プロファイルも個人個人で異なってしまうため、提供されていないことがほとんどですが、反対に共通のところは構成プロファイルも共通で済むため提供されています。

今回の格安SIM虎の巻記事は3本立てです。
  1. 基本をおさらい、購入時に抑えておきたい注意事項
  2. 月1000円で1GB〜、音声通話には無料通話分なし。契約変更できるかをチェック
  3. 維持費を安く済ませたい、通信制限なしで使いたい、通話料を抑えたい
格安SIM虎の巻(2)月1000円で1GB〜、音声通話には無料通話分なし。契約変更できるかをチェック

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