日向「嫌われスイッチ?」狛枝「そうみたいだね」
日向「なんかすげー名前のアイテムだな……いますぐ投げ捨てたいレベルだ」
狛枝「でもなんでだろう、このスイッチから、途轍もない希望を感じるよ……!」
日向「余計に捨てたくなった」
狛枝「あれ、他にもスイッチと、説明書かな?みたいなのがあるけど……」
日向「捨てたい」
狛枝「そしたら僕が拾って好き勝手使うよ」
日向「後でお前の知らないところで処分する」
狛枝「僕の才能は?」
日向「捨てられない……」
前スレ
苗木「嫌われスイッチ?」江ノ島「そうそう」
前回のあらすじ
江ノ島「結婚しよう!!」
苗木「氏ね」
的な騒動から一週間ほど後、超高校級の相談窓口日向創は、他の77期生とともにジャバウォック島へとやってきた
修学旅行とは名ばかりのそれは、『島を発展させるまで帰れま16』という地獄であった!!
そして一ヶ月以上の滞在を経て気ままに過ごす彼らに、直径400kmクラスの小石が投げ込まれたのである!(いまここ
狛枝「じゃあ、説明書を読むよ。えー……『スーパー嫌われスイッチ』と、『元どおりスイッチ』」
狛枝「えーと、特定の人物のことを考えながらこの嫌われスイッチを押すと」カチッ
日向「うおっ!」ズザッ
狛枝「え?」
日向「俺が悪かった、だからこっちくんな、キモい、希望くさい」
狛枝「……あぁっ」ビュルッ
狛枝「ふぅ……そして、この元どおりスイッチを押すと」カチッ
日向「ハッ……!?」
狛枝「あはは!すごいよぉ!このスイッチ!!」
日向「どこがだ!!これは神が世界に残した悪意だ!」
狛枝「まぁまぁ、あれ?まだ説明に続きがあるね」
狛枝「このスイッチは前回の改良版です、『新規で始める』と『引き継いで始める』を選択することができます……」
狛枝「まぁ前回の内容的に引き継いで始めるになるのは確定的に明らかですが……それでは、割とまともな奴がこれを使うとどうなるか、お確かめください、敬具……」
日向「おぉ、もう……」
狛枝「へー……」
狛枝「日向くん押してよ」
日向「殺すぞ」
おっといけねぇ、鳥忘れてた
狛枝「仕方ないじゃないか、僕もこんな嫌われ役をすでにカケラコンプした君に押し付けるのは嫌だけど……」
狛枝「でもさ、まだ日向くんと以外カケラを1しか集めてない僕だと、戻した時のギャップがあまり激しくないんだよね」
日向「お前本当にしね」
狛枝「あれ?日向くんとのカケラが減っちゃったぞ?バグかな?」デロデロデーン
日向「多分それ正確だぞ」
狛枝「お願いだよ日向くん……一度絶望的なまでに悪化した君の対人関係が、再び繋がれて、より固い絆になる希望を見たいんだ!見なきゃ死に切れないよ!」
日向「苦しんでしね」
狛枝「ああまたカケラが……酷いバグだな、後でウサミに修理してもらわなきゃ」デロデロデーン
日向「すげぇ正確だなそれ」
日向「とにかく俺は押さないからな!」
狛枝「ふーん……そう」
日向「そうだ!意見は変えないぞ!俺は絶対にそんなスイッチは押さn」ドゴォォン!!!
日向「……」
狛枝「うわ、危ないなぁ、日向くん大丈夫?全くツイてないね……目の前に隕石がふってくるなんてさ、これが小石程度の小さいやつでよかったよぉ」アハハハ
日向「……」
狛枝「これはなんの根拠もない予感なんだけど、日向くんがこのスイッチを押してくれないと、こんな不幸が連続する気がするなぁ」
日向「……押します」
狛枝「やっぱり君は最高の希望だよぉ!!アッハッハッハッハッハ!!」デロデロデーン
狛枝「じゃあ、はい」
日向「……誰のことを考えて押せばいいんだ」
狛枝「それは勿論、全員さ!」デロデロデーン
狛枝「あ、でも、僕とウサミは除いて欲しいな?」
日向「ウサミはわかるが、なんでお前もなんだよ」
狛枝「その方がより大きな希望が見られるから、かな……?」デロデロデーン
日向「……ええい、ままよ!!」カチッ
ピコリン♪
日向「うわ!なんだ!紙がでてきた!」
狛枝「こんな小さなスイッチにプリンター機能もあるんだね……どれどれ」
コトダマ・五人以上対象の場合印刷される好感度表
50でトモダチ、60でシンユウ、80はレンアイ、100はアイ
九頭龍冬彦61
左右田和一60
田中眼蛇夢65
十神白夜63
弐大猫丸60
花村輝々76
終里赤音70
小泉真昼89
西園寺日寄子89
ソニア・ネヴァーマインド84
罪木蜜柑99
七海千秋100
辺古山ペコ66
澪田唯吹72
日向「……」
狛枝「……ジゴロ」
日向「だまれ!!」
日向「ハァ……いままで少しずつ仲良くなって来れたのに、0になるってのは来るな……」
狛枝「マァマァ、元どおりスイッチを押せばすぐに元どおりだよ……あ、あと、0じゃないよ?」
日向「え?」
狛枝「-500だよ」
日向「は?」
狛枝「これは『同じ星にいたくない』ってレベルだね、アッハッハ!大変だ!僕よりずっと嫌われてるよ!!」
日向「俺のお前への好感度はデフォルトで-1000だこのクソ野郎」
狛枝「さ!みんなのところにいこっか」
日向「い、いやだね!俺は絶対にいかn」ドゴォォン!!!
狛枝「行こうか」
日向「いきます」
狛枝「さーて、いまから楽しみだな。僕は少し離れた目につかない位置から追いかけるから、日向くんはまずコテージに向かってよ」
日向「どうしてこうなった……」
日向「うー、誰にも会いませんように……」ザッザッ
日向「でもまぁ、このモノモノヤシーンはあんまり人が来ないからな、まさかこの大岩を曲がって人とバッタリなんてことはな!」クルッ
七海「あ」
日向(チクショウ)
七海「うわ、ぇ、っとぉ……」
日向「あ、あ、あははは、よ、よぉ……」
七海「……」シュン
日向(露骨に目を逸らすなよ!!お前にそんな態度とられてる時点ですでに俺は負けだよ!負けでいいから元どおりにしてくれよ!!)
七海「どうしようかな……はっきりいったほうがいいよね……」
日向「え……」
七海「うん……そう教わったし……よし……えーと、日向、さん?」
日向(死にたい)
七海「えーと、迷惑だから、今後一切私に関わらないで欲しい……よ!」
日向(断言!?)
七海「日向……さん、を見てると、すごく頭のなが嫌な感じになるんだ、だから、いっそのことこの島からでてってくれないかな?」
日向「」
七海「それだけ、だよ。じゃあ……」
日向「」
狛枝「あっあぁっ、アッーーーー!!」ビクンビクン
日向「は、はは、もうなにも怖くねぇよ、七海にあんだけ嫌われたならもうなんも怖くねえ」
狛枝「」ボコォ……
日向「さっさとこいつの指示を終わらせて部屋にこもっていよう、そうしよう……」スタスタ
ーホテルー
日向「」ヨロヨロ
西園寺「小泉おねぇ、はやくー! ……って、げぇっ」(ビッグバン
小泉「まってよ、日寄子ちゃーん……うっわ、キモ……」
日向「」ザックリ
西園寺「なんであいつまだいんの、あそこまで無神経だと苛立ち通り越すよね」
小泉「ほんとね、迷惑ってことを理解してないんだよきっと……」
西園寺「おんなじ空気吸いたくないよ……」
小泉「死んじゃわないかな……」
日向「」ザクザク
狛枝(ふふふ、素晴らしいよぉ)ゾクゾク
狛枝(でも少し物足りないな、なんでだろう……)
狛枝(そうか!日向くんが積極的な関わりを拒んでいるから、一番オイシイ直接的な被害が発生していないんだ!!)
狛枝(こうなったら僕がサポートするしかないよね、任せて日向くん!)
日向「あと少しで、俺のコテージ……」
日向「うおっ」コケッドテッ
日向「くっそ、なんでこんななんもないところでこけたんだ」
「おい」
日向「ん?」
ペコ「ッシィ!!」バチィン!!
日向「があっ!?」
ペコ「坊ちゃんの邪魔だ、早くどけ」
九頭龍「ペコぉ、そんなやつに構ってんかよ、時間の無駄だぜ」
ペコ「すいません、あまりにも目障りだったもので……」
日向(竹刀!?竹刀で顔をフルスイング!?)ダラダラ
九頭龍「……ってまてやコラ、なぁにペコのこと睨んでんだ、おお?」ガッ
日向「うっ」
九頭龍「調子乗ってんなよ、77期の粗大ゴミが……よぉ!」ガッ
日向「っあ……!」
九頭龍「ケッ、行こうぜ」
ペコ「はい」
日向「……」
ーコテージ内ー
日向「スイッチのせいでこんなことになってんだよな……」
日向「狛枝から無理やり取り返そうか……」
パチパチ……
日向「……なんか焦げ臭いな……」
ボオオオォォ……
日向「……えっ」
日向「えっ、火事?」
日向「」プスプス
狛枝「いやぁ、コテージが大火事なんて災難だね、脱出で来たのはよかったけど、この燃えかすにはもう篭れないね」
ウサミ「こ、これはひどいでちゅ~!す、すぐ直ちまちゅから、日向くんは誰か別の人のコテージに泊まっててくだちゃい!」
日向「」
日向「いよいよもって、どうすりゃいいんだ……」
左右田「よう日向、俺のコテージ泊めてやろうか?」
日向「え?」
左右田「遠慮すんなよ!トモダチだろ!」
日向「あ、あぁ、ありがとう……(スイッチの効果が及ばなかったのか……?」
左右田「……」ニヤリ
ガツッ!
ゴキッ!
日向「ぅっ……」ドサ
左右田「てめえみてえなヤツがいるから、ソニアさんだって迷惑してんだよ……なぁ、おい」
日向「おれ、は、なにも……」
左右田「うるせぇ!」グシャッ
日向「ぐああああああ!!」
左右田「みんなお前のこと嫌いなんだよ、気づいてんだろ?それなのにここに残ってるってことはよ、コウナル覚悟もあったってことだよなぁ!」メシッ!
日向「あ、ぁ……」
左右田「へへ、シャワールームなら血の処理も楽だぜ……もっとも、お前を殺したからってこの島にそれを責める奴はいねぇけどよ」
日向「……」
日向(これも、スイッチのせいだ、スイッチの……)
狛枝(壁に空いた穴から撮影できるなんて、最高だね)
日向(スイッチさえ切れれば、みんなもと通りになるんだ……みんなが謝ってきたら、俺が笑って許してやればいい、それで全部解決なんだ……)
日向「っつぅ……はは、工具でぶん殴られればヒビもはいるか……」
日向「……チクショウ」
ジャンp「チュー!」
日向「ん?……どうしたんだ?田中のとこにいなくていいのか?」
ジャンp「ヂュッ!」
日向「……まるで慰めるみたいな仕草取りやがって、ハハ……お前と狛枝を交換したいよ」
ジャンp「チュウ~!」
田中「おい、貴様……」
日向「イッ!?」
日向(や、やべっ、いまこのじゃガードもできねぇ……)
田中「……いまジャンpと会話していたな」
日向「え?あ、あぁ……」
田中「……動物というものは、心許したものにしか、素の感情を見せん、つまり会話はできん……」
田中「会話をなしたということは…お前は俺と同じく、ジャンpにみとめられたということだ。ならなぜ俺は、お前を葬りたくて仕方が無いのだろうな……」
日向「た、田中……」
「騙されちゃダメですよ!田中さん!」
田中「なに!?」
日向「え?」
ソニア「私は見ていました!その下郎は、傍らの刃物で四天王さんを惨殺しようとしていました!」
田中「なんだと!?」
ジャンp「ヂュッ!?チ
コメント一覧
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- 2014年10月15日 23:56
- ホントくそだな、勢い余って全部一気に読んじゃったよ
-
- 2014年10月15日 23:58
- 途中まで読んだけど別に日向じゃなくて
狛枝がやればいいんじゃ……
どっちにしろ前の作品のほうが面白かったわ
-
- 2014年10月16日 00:00
- 前作に引き続き最高だった
できれば他のキャラもメインに据えて書いてくれませんかねぇ(ゲス顏)
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