友情・努力・勝利が読み放題。スマホで読める「少年ジャンプ+」で元気をもらえた
待たせたな!
お、お前はーーっ! 「少年ジャンプ+」!!
と、ソレっぽく始めてみましたが、ほんとお待ちしておりました。ついに集英社が週刊少年ジャンプのスマホ・タブレット用アプリ「少年ジャンプ+(App Store, Google Play)」を出してくれたんです! まさにこれを待ち望んでいた。というちびっ子&かつてのちびっ子たちも多いのではないでしょうか。
今回はそんな「かつてのちびっ子」が「少年ジャンプ+」に心救われるお話です。
第1話:僕はもう駄目かもしれない
子供の頃は許されていた失敗も、大人になるとそう簡単にはいきません。時に大きな失敗を起こしてしまって、ひとり悩むこともありますよね。この日の僕もそんな気分でした。
「ごめん、少し外出てくるわ…」
とぼとぼ歩いていたらいつの間にか河川敷まできていました。気分が浮いてる時なら、青春時代を思い出すようなロケーションですが、あいにくそんな気分ではありません。
どうしようかな…。特にやることもなく、遠くを見つめたり、iPhoneの画面つけたり、動かしたり。まさに途方にくれていましたが、何気なくダウンロードした「少年ジャンプ+」に目が止まりました。
週刊少年ジャンプは昔、毎週購読してたのですが、いつの間にか読まなくなっちゃってたんですよね。でもやっぱり「ジャンプ」の名前が気になってダウンロードしておいたんです。
一生懸命頑張って、力を合わせて、達成する。ジャンプはマンガを通じて僕に大事なことを教えてくれました。学校でちょっと失敗しちゃった時でも、家に帰ってジャンプを読めば、マンガの主人公たちのがんばりを見ていると、ちょっとだけ元気をもらえたりしたんです。
かつての愛読書は、今日の僕にも元気をくれるでしょうか? ジャンプ離れして暫く経つので、現在どんな作品が連載されているのかさっぱり分からないのですが…。あれ? アプリにはよく知ったタイトルもチラホラと見つけられます。おろ…?
第2話:あの素晴らしい作品をもう一度
これは、剣心!「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」じゃないか、懐かしい。 過去の名作も読めるんですね。映画も話題になっていたし、読み返したいと思ってたんです。
これは大人になってからわかったことですけど、和月さんのマンガは本当に「少年誌で連載している」意識を強く感じさせられるんです! ストーリー運びのわかりやすさや、キャラクターのセリフ、関連性などがすごく練り上げられているんです。だから読みやすくて、続きが楽しみになって、どんどん世界に没入していって…。
当時少年だった僕は、そんな和月マジックに見事にハマってしまったというわけですね。未だに長物を持つと天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を出してしまうでござるよ。主に傘で。
アプリでしか読めない新作、ジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ「望月家のお月見 岸辺露伴は動かない エピソード4」も読めるじゃないか。これはグレートッスよ露伴先生!
正直、ジョジョは第六部(ストーンオーシャン)の後編あたりから、あまりにも複雑怪奇な荒木ワールドが展開されていて、「ジョジョは内なるセンスで感じるもの」という特殊な楽しみ方をしていました。しかし、それでも面白いんですよね。言ってることにサッパリ同意はできなくて、納得もできないんです。でも、ジョジョの奇妙な冒険のストーリーとしては完璧なんです。
この新作はシンプルに楽しめるSFという感じなので、これならジョジョを知らない方でも楽しめるんじゃないかなぁ。
その他にも「DRAGON BALL」「ONE PIECE」「DEATH NOTE」などさまざまな懐かし作品を見つけることができました。どれもこれも懐かしい怒涛の名作ラッシュで、落ち込んでいたテンションもやや上昇気味に。
第3話:ジャンプを待つ早起き少年
子供の頃は、いち早くストーリーの続きを知るっていうのが一種のステイタスだったんです。だから、あの時は1分1秒でも早く続きが読みたくて、発売日の朝には小銭を握りしめて、書店の開店を待ったなぁ…って。
その点、この少年ジャンプ+なら、電波が届く場所であればどこにいたって毎週、週刊少年ジャンプの最新号が発売日の朝5時からダウンロードできるんです。価格は単号で300円。定期購読は月額900円と少しお得になります。定期購読なら年6回発行の増刊「ジャンプNEXT!!」も読めます。
しかも期限無くいつまでも無制限で読めるので、あの回を読み返したい!ということもできます。
第4話:ここでしか読めない物語
また、本誌掲載作品だけでなく、「少年ジャンプ+」でしか見られない無料で読めるオリジナル連載マンガが25作品以上もあります。この「キッカケはプラネタリウム」とか、縦にスクロールして読むんですよ。スマホのインターフェースに最適化されているんです。ジャンプの看板背負ってるのできっちり中身もおもしろい。
アプリ版はiOSとAndroidの両方に対応。iPhone 6/6 Plusをはじめ、やや大きめの画面だと読みやすいです。6/6 Plusの場合は、アプリの表示が最適化されたらもっと読みやすくなりそうです。自宅ならリビングでゆっくりと、タブレットの大画面で楽しむのもいいかも。PCならブラウザでも読めるため、環境・端末を選びません。
さらに、自分のオリジナル作品で「少年ジャンプ+」での配信や、さらには本誌の「週刊少年ジャンプ」への掲載も狙うことができるオリジナルマンガ投稿サービス「少年ジャンプルーキー」もベータ版がはじまっています。プロ・アマ問わず投稿することができるので、マンガ家になりたい野望をお持ちの方、挑戦してみてください。採用の門は狭いかもしれませんが、投稿しないと何事もはじまりませんから。
最終話:呼び覚ませ、僕が無敵だったころの魂!
気がつけば時間を忘れて、画面の中のストーリーに没頭してしまっていたようです。まるで少年時代や青年時代へタイムスリップしたかのような不思議な…感覚…あれ?
学生服?
「河川敷に座ってに少年マンガを読む」
そういえばこのシチュエーションって、確かにジャンプらしい青春のイメージがありますよね。僕はひょっとして、無意識のうちにそんな青春の追体験をしていたのかもしれません。学生服を着て。
途方に暮れて辿り着いた河川敷。そして何気なく見た「少年ジャンプ+」。
そこにあったのは、マンガの中に描かれた、架空のヒーローたちの活躍でした。でも、彼らも今の僕と同じで、悩んだり、苦しんだり、泣いたりしていて。でも、そこから頑張って、力を合わせて、打ち勝って。そこにあるのは、かつての僕に元気を分けてくれた、友情・努力・勝利そのものだったんです。
そうか、僕もきっと…きっと僕もまた頑張れるさ。
よーし、明日へ「ジャンプ+」!
source: 少年ジャンプ+
(小暮ひさのり)