【話題】これが本気の業界もの! アニメ制作側から見た新アニメ『SHIROBAKO』が持つ「それっぽさ」とは?
今期アニメも次々とスタートし、さてどれを観ようかということでお悩みの皆様にぜひおすすめしたい作品。
それが今回ご紹介するP.A.WORKSの新作『SHIROBAKO』です!
話を観て衝撃走る! これはかなりの「ガチ」業界もののようです。
筆者もかつてアニメ制作会社に籍をおいていたことがあり、その空気に懐かしい感覚すら覚えてしまいました……ほろり。
さてさて今回はそんな中でも、一応業界人の端くれであった私の目から見た、
第1話で「ここは本当にガチンコっぽいな」と思えたポイントを一点、ご紹介したいと思います。
■「社内」に頼るということ
個人的に一番「ああ! それっぽいなあ」と思えたポイント。それが「社内」という言葉の使いかたでした。
超重要カットがコンテ撮で、原画が上がらない。代わりに描いてもらう誰かが必要だ!
そんな時にデスクの本田豊さんが焦り顔でこう言います。
「社内で誰かできないですかね……」。これです、これがリアル! 困ったときの社内頼み!
アニメ制作はその性質上、ひとつの会社だけで行なわれるわけではありません。
話数によっては、制作協力していただく会社も出てきますし、
もちろん、フリーのアニメーターに助力を乞うことも多い……いや、むしろそれがほとんどな場合もあります。
そんななか、たとえばオープニングの最重要カットを外部の巧い人に頼んだけれども、
こぼしてしまった(上げられなかった)場合、もう時間がない! という時はまず「社内」を頼るのがセオリーなんです。
なぜなら「社内」の人間は、最低限の力がある(はずだ)からです。
きちんと自社で動画から育てて、原画以上の力があると認められた人間が「社内」の人間。
同じ場所にいて顔が見えるため管理もしやすいし、
逃げられることもまずない(社員であれば尚更)ということで、最悪の事態も避けやすいのですね。
そんなわけで、焦った時にパッと本田さんが「社内で~」という言葉を使ったのには、
このデスクがかなり「守り」の人間であるという人物描写になっていることも相まっ
「ありそうだなあ、見事だなあ」と感心させられました。
そして、さらに私が「おっ、これは……」と驚いたのはそのあとです。
■会話から伺える武蔵野アニメーションの事情
ここで、社内の人間として4人――その内、ひとりは作品性に対応できず
ひとりは新人――の名前が上がるわけですが、それ以上が出てきません。
これもなるほどなあ、と思わされました。
つまりこれは、会社のキャパシティ
具体的に言うと「ライン」がそう多くはない会社だということを示しているのです。
アニメ制作会社には、大きな会社であればあるほど、この「ライン」を抱えることになります。
「ライン」とは制作チームのこと。
通常ラインプロデューサーひとりにつき、デスクがひとり付き、そのチームでアニメーションを制作します。
同じアニメ制作会社なのに、クオリティに差があったり、
映像傾向が違ったりするのは、監督の個性による違いだけでなく、ここに起因することも多いのですね。
なので、ここで業界の人間であれば
「ああ、この会社は本数をあまり持てない会社だな」と思い描くことができ、大体の会社の規模がわかる、
という寸法です(規模が大きくなっても、あえてラインを増やさない会社もあります)。
ラインが3つや4つ以上あれば、ほかのチームから一時だけ借りてくるといったことや、
放映が終わって次の作品の準備をしているスタッフを借りてくるといったことも可能ですが、それができない。
つまりは、つねに武蔵野アニメーションはこういう時にピンチになりやすい環境であるということも示してお
だからこそ、本作の緊張感もより真実味が増すわけです。
これから何回本田さんが「万策尽きたっ!」と言うのか楽しみ……もとい不安でなりません……。
そして、もうひとつ。その時に出てきた名前を含めたやりとりも、ちょっと面白いかなと。
というのも、その会話の内容から、この会社に「ほどよいベテラン原画マン」がいないということが推察できるからです。
杉江さんは明らかにベテランという風ですが、見た感じかなり歳がいっているようです。
劇中でも「萌えアニメなんてできるわけねーじゃん」という台詞がありますね。
一方、ほかの人間はこれだけの重い(大変な)カットは「まだ無理」という烙印を押されてしまいます
(ただし、これは演出の円が言う「まだ無理」が能力的にと言っている場合の話です。
担当カットが終わらないという意味であれば、むしろ先の「ラインがない」という話につながってくるのですが)。
つまり、この会社には萌えアニメにもギリギリ対応できる年配のアニメーターがほとんどいない。
キャラクターデザインの小笠原綸子と総作画監督補の井口祐未ですら、まだ「年配」といった風ではありません。
「萌えアニメに対応できる年配がいない」ということは、この会社に空白の期間があったということ。
丸川社長が「今回は7年ぶりの元請け作品」と言ったことや社内ポスターを見る限り、
武蔵野アニメーションがかなり歴史のある会社だということは伺えます。
しかし、おそらく、本当に10年以上も昔からこの会社は大きな看板になるような仕事がなかったのではないでしょうか。
そのため、当時大活躍したベテランアニメーターだけが社内に残り、他の人たちは会社を去っていった……
そんな切ない気にさせます。
さすがにこれは誇大妄想過ぎかもしれませんし、こんなことを思うのは業界関係者ぐらいかもしれませんが、
しかし「社内」という言葉の前後だけを拾っても、
これだけ推察ができる本作はタダゴトではありません。
もちろん「こんなことは中の人達だけがよろこんでいるだけで、際のドラマとはなんの関係もない」
と切って捨てることは簡単です。
しかしながら私は、この作品の「基本姿勢」として、細かいところもガチンコで作ってやろうという気概を買いたいと思います。
中の人間でもこうした「あるある」感が満載の『SHIROBAKO』。
そのガチンコ具合はきっと今後ドラマの面でも活かされてくるはず。本作の行く末に期待しております!
http://ddnavi.com/news/210449/
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
ガチ?どうせただの萌えアニメだろ・・・
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
がちってwいきなりドリフトかますシーンが見えた気がww まあみて「うおっww」てなったからいいんやけどw
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
専門用語にコメントで解説が入るニコニコ動画で視聴するのが
一番面白いなとおもいました(小並感)
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
現場はもっと修羅場なんかな…?
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
内輪ネタ・マニアックネタで終わらせず
話の展開で飽きさせず魅せ続ける さすがガルパンの水島監督やな
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
業界の人がリアルに感じるくらいガチなの
、同時に全く実情を知らない外部の人間が見ても面白いのもすごい所
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
あの一言でここまで記事が書けるのもすごい(粉みかん)
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
そんなに珍しいジャンルかぁ?と思ったが一般向けアニメ枠だとそうだな 面白そう、見てみよう
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
面白かった。声優ラジオとかそのままだったな
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
女性キャラクターデザインは今のデフォルメ化されて
男性キャラクターはモデルに簡単なデフォルメ処理した感があって
このミスマッチのせいで「可愛いキャラクターと働きたい」か「キャラクターをナビに現状撮影」って印象
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
アニメ業界に詳しいアニメとか当たり前すぎるやろ
ほかの業種ならすごいけど
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
やはりガチだったか。
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
1話放送してるのにまだ3話作ってることに驚いた
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
唐突な当たり前の一押し記事。グラスリップなんて無かったんや!
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
アニメ業界でもコミュ障では仕事ができないことはわかった。
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
アニメーターだけじゃ食っていけない女が
風俗で働く事例が増えてることはやってくれるのかな?(ゲス顔)
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
アニメ制作会社のブラックなとういか不遇の労働環境を描いたらもっと「ガチ」に見えるのかもね。
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
主要キャラにCGさんはいるのに美術さんがいないんだが…
美術背景のことにも触れてほしいなぁw
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
専門用語多くて勉強なった
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
正直、放送中に単独で推し記事されるアニメって
作品内容に自信ないのかと思えて興ざめっすわ
名前:名無しさん投稿日:2014年10月16
程好いリアルさを楽しむ作品。妙な現場の生々しさに昔「らくえん」をプレイした時のような胃のシクシク感がw
名前:名無しさん投稿日
見てる人間が楽しいかどうかだろ
あの人ホントに料理作ってくれるしいい人なんだよなw
2話以降が勝負だな、と思った。しかしこれって2クールやるの…
>声優ラジオとかそのままだったな
明らかにあれはアニスパだな。
某ニャル子みたいに本家の録り下ろし…って訳には流石に行かなかったか。
このアニメはコケる
業界通を気取りたい奴らにウケる程度で何のエンタメ性もなく終わると思うわ
どうして工期が守れないの?
責任感ないの?そもそもの工程に無理があるの?
もっと抜本的な点を見直すべきではないかと・・・
うちなんか国相手に仕事してるから工期守れなかったら指名停止食らうよ
仕事嘗めすぎじゃない?アニメ業界って
あんなの会社にいたらすぐクビだと思うんだが
いろいろなるほどと思わされた。
アニメやドラマは行間読むのが楽しくて見てるようなもんだが、
現場の経験がないとここまでは汲み取れんなあw
※2の人が言うように大多数を占めるアニメ業界以外の人が楽しめれば良いわけだし
同業の反応は気にしなくていいんだろうけど
同業からしたら、やるなら本当にリアルにやるか(売れないだろうけど)
それか世界一初恋みたいに業界話が主ではなく媚びる方向に行った方が良かったと思う
世界一初恋観たことないけど・・・
結構リアルで燃えるわ。
でも今は大半データのやりとりだが、この業界は今でも紙だからイニDになるのな。
結構、エグイ内容になりそうだ・・・
踊る大走査線とかあの辺のドラマ思い出した
ただ学生が見て面白いかどうかは知らん
比較にならないレベルで修羅場
「制作進行の反応が少ないのは制作進行はまだ会社でリアルタイムに見れないからです」
って言ってたのには泣いた
Ohサムゲタン
しかも美少女
自分は出版から受けてる絵描きの方だが、原画家が無理なスケジュール突っ込まれるところとか、動画その他に迷惑かけるところとか、見ていて胃が痛くなったわ。
編集の遅れが後の作業に大きく影響されるのに、無理が通ると思ってるんだよな…。
無能金髪に本気で殺意芽生えたわ。
つまり庵野に怒鳴られたり発狂してロッカー蹴ってるところを目撃している可能性大
見てる人は、~に似てるとか位しか言わないし
あんなのがいたら社内の恋愛事情がおかしな事になるだろ
アニメ作るのは大変なんだよって言われても困るけどな
シコれないと円盤売れないだろ
>美術背景のことにも触れてほしいなぁw
外注なんじゃね?
倒れた作画監督もフリーっぽい気がする
これも見ねえし