【ゲーム】ゲーム関係のいい話のコピペ貼るね
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 22:40:59.91 ID:nhTKb0CX0
これはスパ施設に行った時の話である
施設内にはポツポツとしか客がいなかった
風呂上りに私は施設を散策するうちにラウンジに一台のピアノを発見した
自慢じゃ無いが私は少々ピアノが弾ける
受付で聞くと、そのピアノは誰もが自由に弾いていいという。
見渡せば、ラウンジには携帯ゲームに興じる中学生の男の子が数人いるだけ。
私は弾くことにした。最初はおずおずとクラシックを。ちょっと大きめの音で
スタンダードな曲を。そして気持ちを込めて、好きなアーティストのヒット曲を。
誰も気にする者はいない。気持ちがいい。私はしだいにおおらかな気分になった。
手を休めてふと見ると、あいかわらず男の子達は携帯ゲームに夢中だ。
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 22:44:07.76 ID:nhTKb0CX0
ふと、いたずら心が私に芽生えた。
私は「ドラゴンクエスト」のテーマ曲を弾いた。続けて、「FF」のテーマ曲を弾いた。
反応があるかな、と期待したが、男の子達はとくに変化が無くゲームに没頭している。
私はあてが外れて少々残念に思ったが、そこからはたんに自分の趣味として
好きなゲームのテーマ曲やBGMなどをいくつか適当に弾いた。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 22:45:45.19 ID:nhTKb0CX0
そして、「ファイアーエムブレム」のメインテーマを弾いたとき、
背後からこんなささやき声がした。
「マルス、マルス!」。え?反応した?私は今一つ確信が持てない。
もう一度弾いてみようかと思ったが
同じ曲を繰り返すのもなんだか照れくさかった。
思案のすえ、私は「エムブレム」で
仲間が誰かを説得する時の曲を弾いてみた。
すると背後から「マルス、マルス!」と言う声がして
さらには「ファイアーエムブレム?」と言う声まで届いたので、
私はついに振りかえって
彼らに微笑みかけた。男の子達は、振り向いた私に「うまいですね!」と恥ずかしそうに言い
私はお礼を返しながら「「ファイアーエムブレム」知ってるの?」と問い掛けた。
どちらにとってもちょっと意外な出来事だったのだろう
こんな感じでゲームに関係するコピペを貼っていく
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 22:57:57.63 ID:56y8L9F50
俺こないだ彼女にヤられてる時に思わず
「らめぇ」なんて喘いじゃったんだよ。
そしたら「らめぇ?何それ可愛いつもり?」とか言われてさ。
「もう一回言ってごらん。じゃないとオチンチンいじめてあげないよ?」って。
もうね、らめぇ連呼したよ。
「馬鹿じゃないの?馬鹿じゃないの?」って罵られながらヤられた。
Mならわかると思うけど、正直最高だった。
で、それ以来らめぇプレイがスタンダードになったんだけど、
おかげで彼女のS度が上昇しちゃったみたいでさ、
つい先日「ほら、こういう事されるの大好きでしょ?らめぇ?」なんてナメた口調で言いながら
俺の目の前でアーマードコアのセーブデータ消しやがった。
普通にぶん殴ったよ。
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:00:15.69 ID:nhTKb0CX0
俺には3歳の姪が居る
居間でゲームをしていると両親と共に泊まりに来ていた姪がやって来て
TVが見られないと怒りだした。
可愛い姪の気持ちを酌んで
俺はセーブして電源を切ろうとしたが、
3歳児の激情というのはある種、理不尽な程の勢いを持つもので、
姪にはセーブという概念がない。
今すぐその「わけがわからない画面」を消してテレビを観せてくれとせがみ続ける。
俺は仕方無くセーブ無しで電源を切り、姪にTVを見せてあげた。
次の日も俺がゲームをしていると、姪がやって来てTVを観せろと要求する
俺はまたしてもセーブせずに電源を落とす。まあ、それは仕方が無いことだと
俺も諦めていた。さて、その次の事。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:07:57.89 ID:nhTKb0CX0
俺は新しいゲームを買ってきた。
「ICO」である。独特の雰囲気を持つこの美しいゲームを
俺はワクワクしながらプレイした。
姪がやって来なければいいな、
と思いつつプレイしていたが、しばらくすると姪がやって来た
仕方が無い、と俺は諦め、姪に向かって「TV観たいの?」と聞いた。
すると、姪は驚く事にこう言った。
「これ好き!」。切なく美しいそのゲームは、3歳児を魅了したのだ。
俺は驚きつつも嬉しく思いゲームを続けた。
姪はTVのそばに座り、じっとそのキレイな画面に見入っていた。
それから3年が過ぎ、家族から聞いた話に寄れば6歳になった
姪は今、2歳の弟を横に座らせて「ICO」をプレイしているのだという
俺は今度、姪に会う時に「ワンダと巨像」をプレゼントしようと密かに思っている。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:20:22.90 ID:nhTKb0CX0
長期の休みを利用して実家に帰った時の話である。
自分と同じくゲームファンである妹がwiiを持ち帰っていたため
姉妹は久々にゲームを堪能した。なんと愉快な事か。
少し老けた父と母も、ゲームに興じる子供達を今更たしなめたりはしない。
それどころか、分別のついた年齢になっても仲良く遊ぶ二人を
微笑ましく眺めている。
キャアキャアと二人がリモコンを振っていると、やがて父親がトイレに立った
そして、二人のそばを通る時、なぜか大きな声でこう告げた
「お父さん、通りまーす!」
…なぜ、そんな事をわざわざ宣言するのか?姉妹は不思議に思ったものの
すぐに意識はテレビ画面へと戻った。
やがて休みが終わり、私も妹も実家をあとにした
そして、都会へと戻る電車の中で、私は突然に昔の場面を思い出したのだ。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:26:39.24 ID:nhTKb0CX0
あれは小学生の頃だ。居間のテレビにはファミコンが繋がっていて
私は妹と二人で毎日の様にコントローラーを握っていた。
父も母もまだ若く、ゲームという娯楽を完全に肯定しているわけでは無かったため
ゲームをするにあたってふたつの約束事を姉妹に守らせた
すなわち、ゲームは一日2時間まで。そして、テレビから3メートル以上離れる事
もちろん、姉妹は守った。ある日、二人は「ドラクエ」をプレイしていた。
経験値を稼ぐ為、2人で2時間近くバトルを繰り返していた。
もう少しでレベルアップだ、と姉妹が感じ始めたころ
父がテレビの前を通り過ぎようとした。そのときだ。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:34:52.51 ID:nhTKb0CX0
「ピ?!」奇妙な電子音とともに、画面がフリーズした。
フリーズしたのは画面だけではない。
姉も、妹も、そして父も、動きを止めた、父はファミコンとテレビを繋ぐ
コードに足を引っかけたのだ。幼い二人にとって、2時間の消失は
ある種の絶望を意味した。二人は、文字通りわんわんと泣いた。
そして、たんにテレビの前を通っただけの父にとってもその出来事は
トラウマとして刻まれた。長く時が流れ、幼い二人は絶望を忘れたが
父はゲームとセットで記憶し続けた。それで言ったのだ
「お父さん、通りまーす!」
全てのを帰路の車中で悟った時、成長した姉は遠ざかる実家の父に向かって
語りかける。お父さん、ごめんね。wiiのリモコンはワイヤレスだし、
私達も、もう泣いたりしないよ。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:50:44.86 ID:nhTKb0CX0
俺は発売当初から「FF11」をプレイしているが
最近ようやくプレイし始めたという友達も少なくない
友人Yもそのひとりで、本日ようやく届いたBBユニットを嬉々として設置している
しかし、俺も経験したが、実際に「FF11」をプレイできるようになるまでには
結構時間が掛かる、接続がすんなりいっても、BBユニットのファーマットや
各種ソフトのダンロードなど、どうしても若干の待ち時間が生じるためだ。
客観的にみるとそう長くない時間でも、今すぐプレイしようと焦ってる人間に
とってはひどく長く感じる。今もまた、新たな待ち時間を知らせる
長いバーがYの前に現れた。イライラしながらYは待つ。
ようやくバーがほとんど最後まで伸びて、下に表示された待ち時間が
”約3分”になった。Yはホッとしてジュースなどを買いに行く。
ジュースを飲みながら他の友達とのんびり話をして
さあもうよかろう、というタイミングでYは意気揚揚と席に戻って来た。
そしてモニターを見ると、そこにはこう表示されている。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:53:05.68 ID:nhTKb0CX0
待ち時間、”約2分”。Yはモニターに向かって叫んだ。
「3分は何分なんだ!」
それは、ブラック・ジャックがジャングルの奥地で叫んだ
「医者は何の為にあるんだ!!」という有名な叫びに似ていたと言う。
いや全然違うな。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:04:05.54 ID:nhTKb0CX0
あるゲーム会社での話
俺が徹夜開けで机で熟睡していた時である、突然揺り起こす声がした。
「起きてください!緊急です!」
寝ぼけながら起き上がる俺。
見ると、俺を起こしたのは社長秘書である。
「Hさんが直ぐ来て欲しいとの事です!」Hさんというのは
つまり弊社の社長の事である。社長からの緊急呼び出し。
俺の目は瞬時に覚めた。俺は慌てて社長室のドアをノックする。
「お呼びですか」。そこには、モニターに向かってコントローラーを握り
せかせかと細かく貧乏揺すりする社長、Hの姿。
いかにもせっぱ詰まっている様子である。
いったい何事だろうか。緊張する俺を見て
社長は待ちわびていたかのようにこう叫んだ。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:08:43.18 ID:h7q0rmOd0
「おお、君か!今「FF11」をやってるんだ!知らない人とパーティー組んで
ヤバイモンスターと戦ってるところで、大変な場面なんだ!でも、どうしても
トイレに行きたいんだ!!」
そう叫ぶと社長は、唖然とする俺に無理矢理コントローラーを握らせ
社長室を飛び出した。行き先はもちろんトイレである。
秘書を使って仮眠中の部下をたたき起こす強さがあるのなら。
パーティーのメンバーに「ちょっとトイレです」の一言を告げる勇気を持て
と言いたい
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:19:08.61 ID:h7q0rmOd0
タクシー内での事
俺は友達と飲んだ帰りに友達と一緒にタクシーに乗った
居酒屋でパワプロの話で盛りあがり、
タクシー内でもその続きをしていた
やれ、あかつき高校は変化球技術点があまるとか、
内野安打を付けないと
打率が上がらない気がするとか、
西本投手のフォームがカッコイイとか
打者で茜を彼女にするメリットはあるのかとか、
定位置以外のポジションを
守らせると守備時の走力が下がるとか、
そんな話を延々とクロストークする。
深夜にタクシーは赤信号で止まり、ふと車内に沈黙が流れた。
その間をすかさずとらえたのは無口だった運転手である。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:23:10.60 ID:h7q0rmOd0
彼は辛抱たまらぬ、と言う感じで次のように言った。
「あのう、さっきからお客さん達の話している意味を
わかりかねるんですが…」
野球の話をしているようで、野球の話ではない。
知った選手の名前が頻繁に出るが、突然に奇妙な専門用語も混じる。
物腰柔らかい運転手が混乱したのも無理からぬことと思われた。
それを聞いて、野球ゲーム好き達は、なぜか一斉に謝るのだった。
すいません、すいません。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:36:36.03 ID:h7q0rmOd0
幼少より俺はゲームに親しんできた。
俺の母がとくにそれをとがめるということもなかった。
家にはテレビが一つしかなかっため、俺は居間でプレイした。
そんな息子の姿を、日常的な風景として眺めていた。
俺のゲーム暦は長く、門前の小僧が習わぬ経を詠むように
いつしか母もゲームの知識を息子の背中越しに吸収していった。
とはいえ、母は50代。認識はひどく曖昧である。
端的にに表わせば、画面でキャラクターがジャンプしていれば
それは母にとって全て「マリオ」であった。
同様に、画面に文字がずらっと表示されていたらそれは
全て「FF」であった。
ある日、俺はリメイクされた「バイオハザード」をプレイしていた
母はいつものようにそれを眺めながら紅茶を飲んでいた。
おだやかなひとときである。
ジルを操る俺は薄暗い地下道を進んでいた。
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:43:04.05 ID:h7q0rmOd0
と、そこに突然おぞましい化け物が現れる。戦闘。
あまりにもリアルなグラフィックは、
背後で紅茶を飲む母にすら影響する。
緊張感が、母と息子を等しく包む。
慌てた俺は操作を誤り
ジルが連続してダメージを食らう。
瀕死となったジルは画面の中でふらふらと揺れる
俺こないだ彼女にヤられてる時に思わず
「らめぇ」なんて喘いじゃったんだよ。
そしたら「らめぇ?何それ可愛いつもり?」とか言われてさ。
「もう一回言ってごらん。じゃないとオチンチンいじめてあげないよ?」って。
もうね、らめぇ連呼したよ。
「馬鹿じゃないの?馬鹿じゃないの?」って罵られながらヤられた。
Mならわかると思うけど、正直最高だった。
で、それ以来らめぇプレイがスタンダードになったんだけど、
おかげで彼女のS度が上昇しちゃったみたいでさ、
つい先日「ほら、こういう事されるの大好きでしょ?らめぇ?」なんてナメた口調で言いながら
俺の目の前でアーマードコアのセーブデータ消しやがった。
普通にぶん殴ったよ。
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:00:15.69 ID:nhTKb0CX0
俺には3歳の姪が居る
居間でゲームをしていると両親と共に泊まりに来ていた姪がやって来て
TVが見られないと怒りだした。
可愛い姪の気持ちを酌んで
俺はセーブして電源を切ろうとしたが、
3歳児の激情というのはある種、理不尽な程の勢いを持つもので、
姪にはセーブという概念がない。
今すぐその「わけがわからない画面」を消してテレビを観せてくれとせがみ続ける。
俺は仕方無くセーブ無しで電源を切り、姪にTVを見せてあげた。
次の日も俺がゲームをしていると、姪がやって来てTVを観せろと要求する
俺はまたしてもセーブせずに電源を落とす。まあ、それは仕方が無いことだと
俺も諦めていた。さて、その次の事。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:07:57.89 ID:nhTKb0CX0
俺は新しいゲームを買ってきた。
「ICO」である。独特の雰囲気を持つこの美しいゲームを
俺はワクワクしながらプレイした。
姪がやって来なければいいな、
と思いつつプレイしていたが、しばらくすると姪がやって来た
仕方が無い、と俺は諦め、姪に向かって「TV観たいの?」と聞いた。
すると、姪は驚く事にこう言った。
「これ好き!」。切なく美しいそのゲームは、3歳児を魅了したのだ。
俺は驚きつつも嬉しく思いゲームを続けた。
姪はTVのそばに座り、じっとそのキレイな画面に見入っていた。
それから3年が過ぎ、家族から聞いた話に寄れば6歳になった
姪は今、2歳の弟を横に座らせて「ICO」をプレイしているのだという
俺は今度、姪に会う時に「ワンダと巨像」をプレゼントしようと密かに思っている。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:20:22.90 ID:nhTKb0CX0
長期の休みを利用して実家に帰った時の話である。
自分と同じくゲームファンである妹がwiiを持ち帰っていたため
姉妹は久々にゲームを堪能した。なんと愉快な事か。
少し老けた父と母も、ゲームに興じる子供達を今更たしなめたりはしない。
それどころか、分別のついた年齢になっても仲良く遊ぶ二人を
微笑ましく眺めている。
キャアキャアと二人がリモコンを振っていると、やがて父親がトイレに立った
そして、二人のそばを通る時、なぜか大きな声でこう告げた
「お父さん、通りまーす!」
…なぜ、そんな事をわざわざ宣言するのか?姉妹は不思議に思ったものの
すぐに意識はテレビ画面へと戻った。
やがて休みが終わり、私も妹も実家をあとにした
そして、都会へと戻る電車の中で、私は突然に昔の場面を思い出したのだ。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:26:39.24 ID:nhTKb0CX0
あれは小学生の頃だ。居間のテレビにはファミコンが繋がっていて
私は妹と二人で毎日の様にコントローラーを握っていた。
父も母もまだ若く、ゲームという娯楽を完全に肯定しているわけでは無かったため
ゲームをするにあたってふたつの約束事を姉妹に守らせた
すなわち、ゲームは一日2時間まで。そして、テレビから3メートル以上離れる事
もちろん、姉妹は守った。ある日、二人は「ドラクエ」をプレイしていた。
経験値を稼ぐ為、2人で2時間近くバトルを繰り返していた。
もう少しでレベルアップだ、と姉妹が感じ始めたころ
父がテレビの前を通り過ぎようとした。そのときだ。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:34:52.51 ID:nhTKb0CX0
「ピ?!」奇妙な電子音とともに、画面がフリーズした。
フリーズしたのは画面だけではない。
姉も、妹も、そして父も、動きを止めた、父はファミコンとテレビを繋ぐ
コードに足を引っかけたのだ。幼い二人にとって、2時間の消失は
ある種の絶望を意味した。二人は、文字通りわんわんと泣いた。
そして、たんにテレビの前を通っただけの父にとってもその出来事は
トラウマとして刻まれた。長く時が流れ、幼い二人は絶望を忘れたが
父はゲームとセットで記憶し続けた。それで言ったのだ
「お父さん、通りまーす!」
全てのを帰路の車中で悟った時、成長した姉は遠ざかる実家の父に向かって
語りかける。お父さん、ごめんね。wiiのリモコンはワイヤレスだし、
私達も、もう泣いたりしないよ。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:50:44.86 ID:nhTKb0CX0
俺は発売当初から「FF11」をプレイしているが
最近ようやくプレイし始めたという友達も少なくない
友人Yもそのひとりで、本日ようやく届いたBBユニットを嬉々として設置している
しかし、俺も経験したが、実際に「FF11」をプレイできるようになるまでには
結構時間が掛かる、接続がすんなりいっても、BBユニットのファーマットや
各種ソフトのダンロードなど、どうしても若干の待ち時間が生じるためだ。
客観的にみるとそう長くない時間でも、今すぐプレイしようと焦ってる人間に
とってはひどく長く感じる。今もまた、新たな待ち時間を知らせる
長いバーがYの前に現れた。イライラしながらYは待つ。
ようやくバーがほとんど最後まで伸びて、下に表示された待ち時間が
”約3分”になった。Yはホッとしてジュースなどを買いに行く。
ジュースを飲みながら他の友達とのんびり話をして
さあもうよかろう、というタイミングでYは意気揚揚と席に戻って来た。
そしてモニターを見ると、そこにはこう表示されている。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/14(水) 23:53:05.68 ID:nhTKb0CX0
待ち時間、”約2分”。Yはモニターに向かって叫んだ。
「3分は何分なんだ!」
それは、ブラック・ジャックがジャングルの奥地で叫んだ
「医者は何の為にあるんだ!!」という有名な叫びに似ていたと言う。
いや全然違うな。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:04:05.54 ID:nhTKb0CX0
あるゲーム会社での話
俺が徹夜開けで机で熟睡していた時である、突然揺り起こす声がした。
「起きてください!緊急です!」
寝ぼけながら起き上がる俺。
見ると、俺を起こしたのは社長秘書である。
「Hさんが直ぐ来て欲しいとの事です!」Hさんというのは
つまり弊社の社長の事である。社長からの緊急呼び出し。
俺の目は瞬時に覚めた。俺は慌てて社長室のドアをノックする。
「お呼びですか」。そこには、モニターに向かってコントローラーを握り
せかせかと細かく貧乏揺すりする社長、Hの姿。
いかにもせっぱ詰まっている様子である。
いったい何事だろうか。緊張する俺を見て
社長は待ちわびていたかのようにこう叫んだ。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:08:43.18 ID:h7q0rmOd0
「おお、君か!今「FF11」をやってるんだ!知らない人とパーティー組んで
ヤバイモンスターと戦ってるところで、大変な場面なんだ!でも、どうしても
トイレに行きたいんだ!!」
そう叫ぶと社長は、唖然とする俺に無理矢理コントローラーを握らせ
社長室を飛び出した。行き先はもちろんトイレである。
秘書を使って仮眠中の部下をたたき起こす強さがあるのなら。
パーティーのメンバーに「ちょっとトイレです」の一言を告げる勇気を持て
と言いたい
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:19:08.61 ID:h7q0rmOd0
タクシー内での事
俺は友達と飲んだ帰りに友達と一緒にタクシーに乗った
居酒屋でパワプロの話で盛りあがり、
タクシー内でもその続きをしていた
やれ、あかつき高校は変化球技術点があまるとか、
内野安打を付けないと
打率が上がらない気がするとか、
西本投手のフォームがカッコイイとか
打者で茜を彼女にするメリットはあるのかとか、
定位置以外のポジションを
守らせると守備時の走力が下がるとか、
そんな話を延々とクロストークする。
深夜にタクシーは赤信号で止まり、ふと車内に沈黙が流れた。
その間をすかさずとらえたのは無口だった運転手である。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:23:10.60 ID:h7q0rmOd0
彼は辛抱たまらぬ、と言う感じで次のように言った。
「あのう、さっきからお客さん達の話している意味を
わかりかねるんですが…」
野球の話をしているようで、野球の話ではない。
知った選手の名前が頻繁に出るが、突然に奇妙な専門用語も混じる。
物腰柔らかい運転手が混乱したのも無理からぬことと思われた。
それを聞いて、野球ゲーム好き達は、なぜか一斉に謝るのだった。
すいません、すいません。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:36:36.03 ID:h7q0rmOd0
幼少より俺はゲームに親しんできた。
俺の母がとくにそれをとがめるということもなかった。
家にはテレビが一つしかなかっため、俺は居間でプレイした。
そんな息子の姿を、日常的な風景として眺めていた。
俺のゲーム暦は長く、門前の小僧が習わぬ経を詠むように
いつしか母もゲームの知識を息子の背中越しに吸収していった。
とはいえ、母は50代。認識はひどく曖昧である。
端的にに表わせば、画面でキャラクターがジャンプしていれば
それは母にとって全て「マリオ」であった。
同様に、画面に文字がずらっと表示されていたらそれは
全て「FF」であった。
ある日、俺はリメイクされた「バイオハザード」をプレイしていた
母はいつものようにそれを眺めながら紅茶を飲んでいた。
おだやかなひとときである。
ジルを操る俺は薄暗い地下道を進んでいた。
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2010/04/15(木) 00:43:04.05 ID:h7q0rmOd0
と、そこに突然おぞましい化け物が現れる。戦闘。
あまりにもリアルなグラフィックは、
背後で紅茶を飲む母にすら影響する。
緊張感が、母と息子を等しく包む。
慌てた俺は操作を誤り
ジルが連続してダメージを食らう。
瀕死となったジルは画面の中でふらふらと揺れる