万能細胞とも呼ばれる「iPS細胞」(人工多能性幹細胞)を活用し、肌が若返ったとの研究報告
がされています。
画像:【人間のiPS細胞】
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/yamanaka_group/?p=423
15日、化粧品メーカーのコーセーは、iPS細胞を使用し、67才の日本人男性の肌を36才時点の肌状態
に若返らせることに成功したと発表しました。
67才の男性からは1980年以降、定期的に肌の細胞を提供してもらい、5つの異なる年齢肌の細胞を保管。
京都大学のiPS細胞研究所で肌細胞からiPS細胞を作製してもらい、同社が分析したところ、全ての肌細胞で
老化を示す指標とされる染色体の一部「テロメア」が回復し、若返りが確認されたとのこと。
またiPS細胞から皮膚の表面細胞を作り出すことにも成功。
今後、この研究成果を基に老化のメカニズムを解明し、5年をめどにiPS細胞を応用した安全な化粧品開発に
繋げたいとしています。
動画:【iPS細胞の開発 ~山中伸弥氏 日本の科学技術で世界を救う~】
化粧品による肌荒れで悩む人は多いですが、iPS細胞がより安全な製品開発への足がかりとなるだけでなく、
肌そのものが若返るというのは本当にすごい効果です。
できたら、我々が生きているうちに恩恵に預かりたいものですね。