P「765プロで天皇陛下御即位二十五年記念式典に参加する」
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あかり「・・・意気地なし」結衣「!?」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:01:06.32 ID:ZAfUvlhx0
春香「……え?」
P「奉祝曲の第三部を歌うからな。天皇陛下の御前でだ。光栄だろ」
伊織「て、天皇陛下って……ほ、ホントなの!?」
真「い、嫌だなぁ、冗談ですよね?」
P「冗談なわけないだろ。正式なオファーだ」
雪歩「ひ、ひえぇぇ……!」
響「も、もちろん断ったんだよね!? 自分達には荷が重すぎるぞー!」
P「断る……? おい響。お前、本気で言ってるわけじゃないよな?」
響「い、いや、だって……」
P「天皇陛下が我が765プロの歌をお聞きになられるんだぞ? その至高の喜びを捨てるってのか?」
P「委員会と議員連盟……つまり日本のトップが我々に課した使命でもあるんだぞ?」
P「その命に背く気か? 天皇陛下はファンじゃないからか? 若いファンの前でしか歌いたくないのか?」
P「まさか、響。戦時下の沖縄がどうとか言い出す気じゃないだろうな!?」
響「じ、自分、そんなつもりじゃ……!」
律子「落ち着いてください! プロデューサー!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:07:03.89 ID:ZAfUvlhx0
律子「話が急すぎて、皆焦ってます。私だってまだ、事態をうまく飲み込めてないんですから」
P「す、すまない……。俺も焦ってるんだよ……。なあ響、頼むから断るとか言わないでくれ」
P「万が一にも断ってみろ。不敬罪だなんだと騒がれたら何されるか分からないんだぞ?」
亜美「ふけーざい?」
真美「ねえ兄ちゃん、ふけーざいって何?」
P「偉い人を馬鹿にしてると怒られる……みたいなもんだ」
千早「不敬罪だなんて、前時代的です」
律子「そうですよ。別に断ったって……右翼団体がトラックで事務所につっこんでくるわけじゃあるまいし」
P「可能性はある。それに、業界での風当たりが強くなる。普通の仕事とは違うんだ」
P「『天皇陛下御即位二十五年をお祝いする国民祭典』なんだぞ?」
P「断るってことの意味をよく考えろ」
律子「……」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:13:17.05 ID:ZAfUvlhx0
プルルルル ピッ
P「はいもしもし……はい、そうですか。いえ、問題ありません。はい」
ピッ
P「社長が参加する意向を先方へ伝えた。後戻りはできない」
春香「や、やるしかないってこと……ですね」
やよい「うっうー! 話が大きすぎてよくわからないけど、頑張りましょー!」
亜美真美「「おー!」」
あずさ「そ、そうね。頼まれたってことは、望まれているってことだものね」
貴音「私たちの歌を、陛下へお届けいたしましょう」
雪歩「か、身体中の愛国心をかき集めて頑張りますぅ!」
真「やろう! きっとできる!」
春香「765プロー! ふぁいとー!」
P「そういうのはいい。真面目に、粛々とやってくれればいいんだ」
春香「そ、そうですね……アハハ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:19:33.46 ID:ZAfUvlhx0
~数日後~
P「奉祝曲『陽の国』だ。聞いてみてくれ」
♪~
千早「……いい曲」
美希「んー、ミキも好きかな」
真「でも、なんか僕たちのイメージとかけ離れてるような……」
伊織「タイトルからしてアイドルって感じはしないわね」
響「うう、自分不安だぞ……」
P「バラード調の曲ならいくつか歌ってきてるだろ。心配ない。で、これが歌詞だ」
あずさ「"生まれた国をいつまでも忘れず"……」
春香「どういう気持ちで歌えば……いいんですかね。よくわからないなぁ」
雪歩「いつもは恋とか、青春とか、そういう視点があったけど……」
P「国に恋する人間の歌と思えばどうだ」
真美「国ぃ?」
やよい「よけいわからなくなってきましたぁ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:22:48.58 ID:UX1v2ryi0
雪歩の実家が大騒ぎになりそう
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:25:29.27 ID:ZAfUvlhx0
P「当日はこのドレスを着てもらうからな」
やよい「くろーい」
雪歩「喪服……?」
P「そんな失礼なことするわけないだろ。ステージ衣装だぞ」
真「へぇー、なんかセレブって感じですねっ」
春香「ロングドレスだと動きにくいと思うんですけど……」
P「刺激的な衣装を避けた結果だ。踊るわけじゃないんだから、これでいい」
美希「えっ? ミキたち、棒立ち?」
P「語弊があったな、振り付けはある。が、普段のように激しく動き回ることは無いってことだ」
P「公共放送の歌謡祭に出てくる演歌歌手ぐらいの静々とした動作が望ましい」
伊織「ちょっと、どんどん私たちのイメージからかけ離れていくじゃない」
やよい「うーん、たしかにいつもと違うかなぁって思います~」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:31:45.45 ID:ZAfUvlhx0
P「それでいいんだよ。若者向けのダンスを披露しても、両陛下は目を丸くするだけだ」
伊織「でも、それじゃ私たちが選ばれた意味がないじゃない!」
真「たしかに、765プロとして呼ばれたなら、765プロらしさを出さないとなぁとは思うけど」
亜美「祝砲曲も兄ちゃんたちだけで勝手に決めちゃうしさー!」
律子「祝砲曲じゃなくて、奉祝曲」
真美「そー! そのほーしゅく曲! 真美たちの歌でいいじゃん!」
P「だが、作詞を担当したのはいつもお世話になってる人だぞ」
亜美「そんなの関係ないよー! スタ→とスタ→でいいじゃーん!」
P「無理だって、諦めろ。……おっと、社長に呼ばれてたんだった。行ってくる。律子、あとは頼んだぞ」
律子「は、はい」
P「よーし、なんとか形になりそうだな……」ブツブツ
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:37:34.90 ID:ZAfUvlhx0
社長「陛下の嗜好に合わせてはどうだ、という話が出た」
P「陛下の……?」
社長「何か、良い意見はないかね」
P「いやぁ……ですが、もう曲も衣装も決まってますし……。その、今更そのようなことを……」
社長「……先方からのご依頼だ。この意味がわかるね?」
P「…………あっ、たしか……魚類学に精通しているとか」
社長「ああ、ハゼの分類学を研究されたようだが……なるほど……」
P「さ、さすがに魚類学を歌と踊りに盛り込むのは前衛的すぎますね。ハハハ……」
社長「いいかもしれないな」
P「えっ」
社長「先方に伝えておこう。曲の変更があるかもしれないから、皆にそう伝えておいてくれたまえ」
P「……」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:43:14.46 ID:ZAfUvlhx0
~翌日~
社長「委員会と連盟から様々な意見が出た。目を通してくれ」
バサッ
P「こんなに……」
ピラッ
―――
ハゼをテーマに
ハゼになりきる
日本特撮の技術を用いて精巧な着ぐるみを
最新のプロジェクションマッピングで水中を再現
泳ぐ
陛下にとってハゼは単なる研究対象ではない
中途半端ではなくとことんリアリティを追求し――
―――
P「……!」
社長「なるべく、意見を包括してくれ。期待してるよ」
P「……」プッツン
P「はい。任せてください」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:50:09.42 ID:ZAfUvlhx0
~数日後~
P「奉祝曲が変更になったぞ」
春香「えぇ!? い、今からですか!?」
千早「やっと形になってきたのに……」
P「この間伝えておいただろう」
あずさ「あの、大きな変更なんでしょうか?」
P「ああ。全部変わった」
貴音「なんと……!」
響「ぜ、全部~!?」
P「新たなタイトルは、『清流を奔る沙魚』だ」
伊織「はぜって何よ」
やよい「伊織ちゃん、お魚だよー」
伊織「やーね、やよい。ここで急に魚が出てくるわけないでしょ?」
P「いや、魚のハゼだ」
真「えっ、なんで魚……?」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 20:56:34.63 ID:ZAfUvlhx0
P「衣装はこれになった」
千早「い、衣装って……!?」
春香「き、着ぐるみじゃないですか!」
P「ハゼの着ぐるみだぞ。凄いだろ」
亜美「おー! はやく着たーい!」
真美「真美もー!」
あずさ「でもこれって……顔が隠れちゃうんじゃないかしら」
伊織「隠れるわよ。顔どころか、身体全体」
雪歩「さかなクン以上に魚ですぅ~」
千早「こ、こんなの着て歌えません!」
P「こんなのとはなんだ! デザインと材質に拘った一級品だぞ!?」
千早「そ、そういうことが問題じゃないんですっ。着ぐるみの中で歌うなんて、やったことありませんっ」
美希「重そうだし……動きにくそうなの……やだな」
春香「すごいリアルだね……もっと可愛くすればよかったのに」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:03:00.23 ID:ZAfUvlhx0
響「こんなの着て歌う方がよっぽど失礼だと思うぞー」
春香「アハハ、たしかに……」
P「よし。衣装も歌も揃ったし、新しい振り付けの練習だ。皆期待してるぞ」
律子「はい、残された時間は少ないわよー。皆寝転がってー」
美希「え? 寝ていいの?」
律子「そんなわけないでしょ。ステージの床に横たわって歌うから、その練習をするの」
伊織「どういうこと!? 着ぐるみで転がりながら歌うっての!?」
真「そんな、それは流石に変というか……」
千早「お笑いじゃないですか!」
P「やれやれ、良く考えてみろ皆。魚が二足歩行していたらおかしいだろう?」
P「横たわってピチピチと跳ねている方がリアリティがあるじゃないか」
あずさ「どうりで……この着ぐるみ、足を出す穴が無いわ」
亜美「ええ!?」
真美「立てないじゃん!」
P「だから、立っちゃ駄目なんだって」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:09:14.41 ID:ZAfUvlhx0
P「ほら、これが振り付けの指示書だ」
【水を求めもがく 水(プロジェクションマッピング)に入る 泳ぐように転がる】
響「うぅ~、もがいたり転がったり、これホントにアイドルのやることなのか~?」
伊織「だいたい、足が出せないのにどうやって動くのよ!」
P「胸ビレが使えるだろうが。いいか、ハゼはヒレが発達しているのが特徴なんだぞ?」
P「陛下もそこに注目するだろう。頑張ってハゼになりきるんだ」
千早「でも……!」
P「文句言う前に、一度やってみろ。ほら、着ぐるみを装着!」
春香「はーい……」
やよい「がんばろー!」
亜美「魚になるよ~」
真美「後でプールに持ってこうよー」
律子「駄目に決まってるでしょ!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:15:34.92 ID:ZAfUvlhx0
P「みんな、着替えたか?」
ハゼ(春香)「はい……」
ハゼ(雪歩)「……熱いですぅ」
ハゼ(伊織)「本当に、ただのハゼじゃない。信じられないわ」
ハゼ(真)「う、動きづらい……」
P「お、いいじゃないか。じゃあ皆、あっちに集合してくれ。具体的な流れをボードで説明するから」
~数分後~
P「おい、はやく集合しろよ。十数メートル移動するのにどんだけ時間かかってんだよ」
ハゼ(千早)「頑張ってそっちに向かってるじゃないですか!」
ハゼ(あずさ)「着ぐるみで匍匐前進は……辛いわねぇ」
ハゼ(響)「もう何してるのかわからない……なんで自分たちはこんなことを……」
ハゼ(美希)「……」
P「おい、そこのハゼ。死んでるのか? 起きろ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:21:38.63 ID:ZAfUvlhx0
P「まず、『湿地を跳ねながら名も知れぬ沼に見とれヒレを止めるハゼでありたい♪』」
P「の部分でチーム1はステージ右から、チーム2は左から入ってくる」
P「そして『ハゼは日本に溢れている♪』に合わせて四方に散りながら跳ねる」
P「ハゼの荒々しさと繊細さを表現する重要な場面だな」
P「難しいのはここからだ。『太陽は変わることなく輝き地球を燃やしながら♪』」
P「ここで地球温暖化による環境破壊を訴えるわけだ。ハゼの苦しみを情熱的に演じてくれ」
P「干上がった地でもがき、わずかに残された水へにじり寄っていく」
P「この水はステージに映される映像だ。『この水に抱かれ♪』に合わせてそこへ入ったら……」
P「ジャッパーン!!! と力強く泳げ!!! 八方に分散しながら濁流を登る龍のように泳ぐんだ!!!」
P「天皇陛下ばんざああああああああああああああい!!! と叫ぶように!!! 実際に叫んだら駄目だぞ」
P「……まあ、一番はこんな感じだな。何か質問あるか?」
ハゼたち「……」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:27:17.92 ID:ZAfUvlhx0
春香「はぁ……はぁ……ものすごくハード……」
千早「こんなの、まともじゃない……」
雪歩「狂気の沙汰ですぅ……」
P「良かったぞ。みんな、ハゼになりきろうという気持ちは感じられた」
やよい「ううー、疲れましたぁ~」
伊織「汗だくよ……もう、サイッテー」
P「だが、まだまだ足りないな」
貴音「何が足りないのでしょう」
真「教えてください! プロデューサー!」
P「ハゼとのシンクロ率だ」
真美「兄ちゃん、何言ってんの?」
P「皆まだまだ、ハゼの気持ちを理解できているとは思えないな。ハゼの気持ちを演じないと」
伊織「ハゼハゼうっさい! そんなにハゼがいいなら、ステージにハゼを置いとけばいいじゃない!」
P「ハゼをステージに置くだと!? 伊織、ふざけちゃいけない!」
伊織「ふざけてんのはそっちでしょ!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:34:11.71 ID:ZAfUvlhx0
やよい「伊織ちゃーん、落ち着いて~」
雪歩「ハゼの気持ちなんてわかりません……。私たちは人間ですぅ!」
真「いくらなんでも無茶ですよ……」
千早「プロデューサーはどうすれば満足なんですか!?」
P「俺の満足なんてどうでもいい。陛下の満足が得られるかが重要なんだ」
P「そのためには、765プロの皆がハゼになりきらなければならない。そうだろう?」
P「間違いないんだ。答えはハゼにあるんだよ。ハゼにさえなれば……ハゼに……そうだ」
P「ハゼだ……ハゼになればいいんだ……ハゼをスカウトするか……? ひひ、それは駄目だ。ケケケ」
小鳥「あまりの重責に、おかしくなってる……! 止めないと……!」
律子「いえ……あれぐらいでないと、ダメなのかもしれません……」
小鳥「え!?」
律子「政府主催の式典に呼ばれるなんてミスマッチに答えるには、狂ってるぐらいが丁度いいんですよ……!」
小鳥「そ、そうなんでしょうか……?」
P「よし。みんな、これから水族館にいこう。ハゼを観察するんだ。ハゼ料理を食べるのもいいな」
P「ハゼを飼おう。ハゼの気持ちを代弁する作文の課題も出す。ハゼ視点の映像も用意しておこう」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:39:30.47 ID:ZAfUvlhx0
~数日後~
春香「……ふぁ~」
P「おい春香。ハゼが欠伸するか?」
春香「す、すいませんっ」
P「ハゼは人間の言葉に反応して謝ったりしないぞ? ちゃんとハゼになれ」
春香「……」
P「それとあずささん」
あずさ「は、はい」
P「返事はしないでいいです。そこで寝転がりながら黙って聞いてください」
あずさ「……」
P「胸が大きすぎます。ハゼは底生魚なので、平らな方がいいんです。千早を見習ってください」
千早「くっ……」
P「おい千早。ハゼは貧乳を気にしたりしないぞ。もっと言えば感情なんてない」
小鳥「とことんやりますね……」
律子「いいんです。あれで」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:45:34.36 ID:ZAfUvlhx0
~さらに数日後~
真「……」
P「お、真。今日の弁当は手作りか?」
真「……」
P「へえ、アオイソメの日の丸弁当か。美味しそうだな」
真「……」
P「お、やよい! 元気か!」
やよい「……」
P「はっはっは。ん~? どこを見てるんだ? 焦点が合ってないなぁ、さっぱりわからないぞ」
カァー カァー
響「!」ビクッ
貴音「!」ガタン
ササッ
律子「あら、カラスの鳴き声でみんな逃げちゃった」
P「鳥は天敵だからな。いい傾向だ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:51:32.22 ID:ZAfUvlhx0
~数か月後、リハーサル~
スタッフ「えーっと、機材置き場は……」
伊織「……」ピチピチ
スタッフ「うわっ! なんだこの人……」
P「あ、すいません。うちのアイドルです」
スタッフ「あの、目がうつろですけど大丈夫なんですか? 立てないみたいですし……」
スタッフ「医療スタッフを呼びましょうか?」
P「ああ、いえ。ハゼなんで。大丈夫です」
スタッフ「は?」
P「ほら、いくぞ伊織」
伊織「……」パクパク
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:57:23.52 ID:ZAfUvlhx0
ガチャ
P「いました伊織。機材置場の前で跳ねてました」
伊織「……」
律子「弱ってますね。はやく水につけないと」
小鳥「さ、伊織ちゃん。このプールに入って」
ボチャン
伊織「……」
バシャシャシャ
春香「……」
やよい「……」
P「どうした、皆。緊張してるみたいだなー。表情が固いぞ? そらミミズだ。食え」
ポイッ
真「……」
雪歩「……」
バシャバシャ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 21:59:39.62 ID:eF7fOPad0
スレタイでワロタwww
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:03:16.65 ID:ZAfUvlhx0
スタッフ「すいません。そろそろスタンバイしてください」
スタッフ「総理祝辞の後に始まりますので」
P「あ、はい。よーしみんな、準備はばっちりだな?」
ハゼたち「……」
スタッフ(うっわ! なんだこれ……! やべえもん見ちゃったよ……)
P「春香、音頭をたのむ。いつも通り『765プロファイト! オー!』ってやっとこう」
ハゼ(春香)「……」
ハゼたち「……」
P「よし、息はピッタリだな。いってこい!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:09:49.55 ID:ZAfUvlhx0
チャーンチャチャー♪
ハゼたち「……」
ピチ ピチ
チャチャチャー♪
ハゼたち「……」
ゴロンゴロン ゴロゴロゴロ
チャッチャーーー♪
ハゼたち「……」
ピョンピョン
実行委員「なんだこれは……!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:14:42.53 ID:ZAfUvlhx0
実行委員「ど、どういうことだ!? あれは!」
P「……? 何か問題でも?」
実行委員「歌ってないじゃないか!」
P「そりゃあ、ハゼは歌いませんから」
実行委員「……!」
P「そちらの意見を取り入れた結果ですよ。陛下のハゼへの愛に応えようとしたんです」
P「陛下が望むのはハゼでしょう。うちのアイドルは見事、ハゼになったんですよ」
実行委員「あれじゃやりすぎだ……!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:19:36.63 ID:ZAfUvlhx0
P「そう言われましてもね……。もうアイドルたちはハゼになってますから」
P「今更『歌え』と言っても、聞きませんよ。なにせハゼなんですから」
P「本番はこれでいきますので、よろしくお願いします」
実行委員「話が違う! 以前送ってもらった映像ではきちんと歌っていたぞ!」
P「あの時はまだハゼじゃなかったんです。これが完全版ですね。間に合ってよかった」
実行委員「か、完全版……?」
P「同封した資料にも書いてあったはずです。『本番に向けより洗練する』と」
実行委員「洗練する方向性が違う……! あんた……く、狂ってるよ……!」
P「狂ってる? はっ、もし僕たちが狂ってるのだとしたら……」
P「狂わせたのはあんたらだ。ハゼは止まりませんよ。本能のままに、進みます」
P「天皇陛下御即位二十五年記念式典という水場に向かって、一直線にね……!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:20:48.74 ID:0P0v9Xgk0
実行委員(何言ってんだコイツ......!!)
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:26:52.96 ID:ZAfUvlhx0
~本番当日~
ハゼたち「……」
ビッターン ビッターン
観客A(なんだあれは……! 魚がひたすら跳ねてるぞ……!)
観客B(あれが芸術なのか……!?)
議員(これは問題になるんじゃ……)
実行委員(もう知らん)
幹事(信じられん……!)
会長(遺憾だ……!)
陛下「……」ニコニコ
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:32:06.74 ID:ZAfUvlhx0
~数日後~
社長「先方からお礼の手紙が届いたよ。なんと……陛下からお言葉を頂いた!」
P「ほ、本当ですか!?」
社長「ふふふ、これ以上ない名誉だよ。読んでみよう」
―――
即位25年にあたり、株式会社765プロダクションの皆さんの祝意に深く感謝します。
清らかな水を求める沙魚の動きを、日本人が戦後の荒廃から続けてきた努力に重ね、感動しました。
ありがとう。
―――
社長「素晴らしい!」
P「ええ、本当に!」
社長「これで思い残すことは無いな。何一つ」
P「はい。アイドル全員が廃人化しバッシングの嵐にさらされ会社が倒産するだけの価値がありました……!」
社長「ああ。よく成功へ導いてくれた。君は紛れもない、アイドルマスターだよ……!」
P「はい!」
~完~
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:36:05.49 ID:4MTKqN3w0
やはり廃人化したか(´・ω・`)
天皇陛下に認められたとしても犠牲が大きすぎたな……
アイドルたちに救いあれ(´・ω・`)
ともあれ>>1超乙
天皇陛下に認められたとしても犠牲が大きすぎたな……
アイドルたちに救いあれ(´・ω・`)
ともあれ>>1超乙
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/08/14(木) 22:43:20.93 ID:l1/kUZoJ0
クッソワロタ
乙
乙
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あかり「・・・意気地なし」結衣「!?」