ゲッコウガ「ミュウツー?誰だそりゃ」
リザードン「お、おい・・・失礼なこと言うな」
ゲッコウガ「知るかよ。ポケモンバトルじゃ見たこともねえし、スマブラにだって出てないじゃねえか」
リザードン「やめろって・・・」
ゲッコウガ「ま、スマブラはともかくポケモンバトルで見たことすらねえってのは、やっぱ大したポケモンじゃないからだろ?」
リザードン「いや、それは・・・」
ゲッコウガ「俺が認めてるのはアンタぐらいだよ。同じくスマブラに出てるピカチュウの野郎だって、ポケモンバトルじゃ全然見ねえ。今やポケモンの代表格といやあ、俺とアンタだけさ」
ミュウツー「待て小僧」
リザードン「ミュウツーさん!」
ミュウツー「私はともかく、ピカチュウ君への暴言は許せんな」
ゲッコウガ「知るかよオッサン」
リザードン「オイ馬鹿!やめろゲッコウガ!」
ゲッコウガ「アンタは黙っててくれよリザードンさん。俺はアンタに呼ばれたから、わざわざ飲み屋なんかに来てやったんだぜ?それをこんなオッサンと一緒だなんて、たまったもんじゃねえ」
ミュウツー「小僧、ピカチュウ君への暴言を撤回しろ」
ゲッコウガ「うるせーよ。つうか、俺は♀だぜ。小僧はやめてくれよ」
ミュウツー「そうか。では小娘、今すぐにピカチュウ君への暴言を撤回しろ」
ゲッコウガ「だからうるせーっつってんだろ!あんな貧弱電気鼠を馬鹿にして、何が悪ぃんだよ」
ミュウツー「撤回する気はないのか?」
ゲッコウガ「何なら力付くでやってみろよ。ポケモン同士、ポケモンバトルといこうじゃねえか」
ミュウツー「良いだろう。では表に出たまえ」
リザードン「待って下さいミュウツーさん」
ミュウツー「安心したまえ。殺したりはしないよ、ひんしにするだけさ」
:::【飲み屋の外】:::
ポケモンバトル ミュウツー VS ゲッコウガ !!
ゲッコウガ「(シングル63に全く出てこないような奴が、俺より速いとは思えねえ。仮にもし俺より速かったとして、それでAもCも高いなら誰にも使われない訳がねえ)」
ミュウツー「私はエスパータイプだ。君は何かね?」
ゲッコウガ「・・・答える義理はねえが、オッサンが可哀相だから答えといてやるよ。みず/あくタイプだ」
ゲッコウガ「(バーカ。俺は特性:へんげんじざいで自分のタイプを変えられるんだよ。オッサンは馬鹿正直にてめえのタイプをさらしただけだぜ)」
ゲッコウガ「一応聞いとくが、俺のレベルは100だけど、そのままで良いのか?何ならオッサンに合わせて下げてやっても良いぜ?」
ミュウツー「私も100だ。このままで構わんよ」
ゲッコウガ「(エスパータイプか・・・あくタイプがある俺にエスパー技を使ってくるわけがねえが、防御のことを考えてタイプを変える必要もなさそうだな。あくのはどう一発で終わりだ)」
ミュウツー「さて、普段は持っておくのだが、君相手には必要なかろう。私はいのちのたまを外すよ」
ゲッコウガ「・・・へえ、勝手にしろよ」
ゲッコウガ「(本物の馬鹿だ。大昔のスマブラに出てただか何だか知らねえが、邪魔者はさっさとひんしにして、リザードンとイチャイチャさせてもらうぜ!)」
ミュウツー「では始めようか」
開始!!
ミュウツー の はどうだん!
ゲッコウガ「(何!?どうぐを外すところは今見たから、スカーフでもなんでもねえし、せんせいのツメでもねえ。素のSでおくびょう最速の俺を上回ってやがる!?)」
リザードン「ゲッコウガ・・・ミュウツーさんは・・・」
ゲッコウガ「(だが、そんなに速い奴が大したCを持ってるわけがねえ。きあいだまならヤバかったかもしれねえが、タイプ不一致のはどうだんぐらい耐えてやる!)」
こうか は ばつぐんだ!
攻: ミュウツー Lv.100
防: ゲッコウガ Lv.100
ダメージ: 262~310
割合: 90.9%~107.6%
回数: 乱数1発 (50%)
ゲッコウガ「(な、なんだこの威力は・・・だが、ダメージは280。かろうじて耐えた)」
ミュウツー「耐えられるのか。素晴らしい」
ゲッコウガ「馬鹿にしやがって・・・!」
ゲッコウガ の あくのはどう!
こうか は ばつぐんだ!
攻: ゲッコウガ Lv.100
防: ミュウツー Lv.100
ダメージ: 315~374
割合: 88.9%~105.6%
回数: 乱数1発 (37.5%)
ミュウツー「・・・さすがにタイプ一致技は効くな」
ゲッコウガ「へっ、お互い低乱数ってわけかよ・・・!」
ゲッコウガ「(ミリ残ったみてえだが、こうなりゃ先制技のかげうちを持ってる俺が有利の・・・はず・・・)」
ゲッコウガ「あ、あれ・・・?」
ゲッコウガ は ひんしになった
ミュウツー「・・・君はどうぐを持ったままだったな」
リザードン「いのちのたまの反動か」
ゲッコウガ「くっ・・・おいオッサン。アンタ、エスパー技は持ってんのか?」
ミュウツー「一応、サイコブレイクを持っているぞ」
ゲッコウガ「(じゃあ、最初にかげうち使ってゴーストタイプに化けてはどうだんをむこうにしたとしても、次のターンにサイコブレイクが飛んできて負けてた。最初から詰んでたってことかよ)」
ミュウツー「そのままでは謝罪も出来まい。げんきのかけらをやろう」
ゲッコウガ「・・・・・・くっそ・・・わかった、俺が悪かったよ。ピカチュウに失礼なこと言ったのは謝る」
ミュウツー「はは。解ってくれれば構わんよ」
リザードン「オイ、大丈夫か?」
ゲッコウガ「なっ・・・情けねえとこ勝手に見てんじゃねーよ馬鹿・・・!」
リザードン「あぁ?」
ゲッコウガ「つうかオッサンもケチくせえぞ。どうせならげんきのかたまりくれよ」
ミュウツー「何、多少のダメージが残るぐらいは良かろう」
ゲッコウガ「んだと!?」
ミュウツー「私もダメージを受けているし、すぐそこに飲み屋がある。サイコソーダでも飲みながら、ゆっくり話をしようではないか」
ゲッコウガ「・・・・・・俺はミックスオレの方が好きだ」
ミュウツー「そうか。では私もミックスオレを飲むとしよう」
:::【飲み屋】:::
リザードン「ミュウツーさんにポケモンバトル売るなんて無謀だ。ミュウツーさんは禁止伝説だぞ」
ゲッコウガ「んなっ・・・HCDS隙がねえ訳だよ」
リザードン「一応言っとくが、AもBも高いからな」
ゲッコウガ「・・・・・・そんなん知ってんだったら先に言えっつの。ひんし損じゃねーか」
リザードン「お前が俺の話を聞かないでさっさと飛び出しちまうからだろうが。性格がおくびょうの癖に血の気が多いとこ、なんとかしろ」
ゲッコウガ「う、うっせ!」
ミュウツー「はは」
ゲッコウガ「笑ってんじゃねーよ!」
ミュウツー「・・・ここのミックスオレはうまいな」
リザードン「おっ、そうでしょ?先週フシギバナの奴に教えて貰ったんですよ、この店」
ミュウツー「彼の紹介だったか。では後日、私からも礼を言っておくとしよう」
リザードン「そうしてやって下さい。あいつも喜びます」
ゲッコウガ「・・・」
リザードン「・・・ところでミュウツーさん、さっきのポケモンバトル・・・何でいのちのたまを外したんです?下手すりゃ貴方が先にひんしになってましたよ?」
ミュウツー「・・・そうだな。別に私は負けても構わなかったのだよ。というより、負けたほうが良いぐらいに思っていた」
ゲッコウガ「な、何だって?」
ミュウツー「ポケモンバトルで私が負けても、どの道ゲッコウガ君もひんしになる。お互いひんしになれば、ピカチュウ君への暴言を撤回させるには充分だと思ってね」
ゲッコウガ「・・・」
ミュウツー「ゲッコウガ君も、ほとんど相打ちのような状況で、なお自分の非を認めない程いじっぱりなポケモンではあるまい」
リザードン「なるほどねぇ。貴方らしいや」
ゲッコウガ「負けたほうが良いって何だよ。真剣にやってた俺が馬鹿みたいじゃねえか」
ミュウツー「私の力で君をねじ伏せてしまうだけでは、君も納得がいかないかもしれない。互いに傷つけあって始めて、互いに認め合えるのさ」
ゲッコウガ「・・・・・・け、けどよ、なんでそんな強ぇのに、ピカチュウなんかのことかばうんだよ」
ミュウツー「彼は凄いポケモンだよ」
ゲッコウガ「確かに有名なポケモンだけど、バトルじゃ全然強くないじゃねえか」
ミュウツー「そうだな。バトルで強いポケモンではないな。だが、君に解るかね。ポケモンの顔として矢面に立ち続けることの難しさ、その素晴らしさが」
ゲッコウガ「・・・」
ミュウツー「アニメに始まり、ピカチュウバージョンやスマッシュブラザーズへの出演。それに留まらず、数々のグッズ、ゲーム、CM等への出演。アニメ化以来、未だに彼はポケモン一忙しいポケモンであり続けている」
リザードン「確かになぁ。ピカチュウの負担を減らしてやろうと色んなポケモンが旗を上げたが、結局世間はまずピカチュウだ。他のポケモンなんざオマケみたいにしか思ってない奴も多い」
ゲッコウガ「け、けど、あいつだって卑怯なことしてばっかだろ。ポリゴンに罪なすりつけたりよ」
ミュウツー「あの事件について、彼は非はないさ。悪いのは汚い人間の大人達だ」
ゲッコウガ「そんなこと言ったってよ・・・」
ミュウツー「ピカチュウ君がいなければ、今のポケモンはなかった。それは確かな事実なのだよ。だがね、同時に私は、それでも良いのだろうかと疑問を抱いている」
ゲッコウガ「え?」
ミュウツー「ポケモンの歴史も十五年を迎えるに至った。にも関わらず、今だそのメディア展開は、初代のポケモンであるピカチュウ君に依存しきっている」
リザードン「・・・」
ミュウツー「当時の子供達は今の大人達となり、新たな子供達が楽しむものとなったにも関わらずだ」
リザードン「そうですねえ・・・」
ミュウツー「リザードン君だってそうさ。初代のポケモンであるにも関わらず、未だ矢面に立たされている」
ゲッコウガ「リザードンは別に良いだろ。メガ進化で強くなったし、まだまだやれるって!」
ミュウツー「まだまだやれる。それでは駄目だよ。新しい世代の子供達が楽しむものになったのなら、新しい世代のポケモン達が好かれるようにならなければ駄目さ」
ゲッコウガ「・・・そんなこと言ってもさ・・・」
ミュウツー「君の言いたいことはわかる。例えば、私のメガ進化があまりにもかっこ悪い見た目であることに代表されるように、汚い人間達も新しい世代のポケモン達に世間の目を移そうと必死になっている」
リザードン「かっこ悪くなんか無いですよ!」
ミュウツー「はは。無理はしなくても良いさ。私が一番良くわかっているから」
リザードン「いや・・その・・・」
ミュウツー「まあ、それはともかく、汚い人間達は必死になっているが、それでもピカチュウ君を超えるポケモンは出てこない。御三家、伝説、それぞれの世代のポケモン達が必死になって旗を上げようとしてきたが、やはりポケモンといえばピカチュウ君なのだよ」
リザードン「・・・・・・」
ミュウツー「子供達の世代が変わっても、愛されるポケモンは昔から今まで愛され続けている。世代交代というのは、人間達には簡単でも、我々ポケモンには、とても難しいものだ。君もそう言いたいのだろう?」
ゲッコウガ「・・・ああ・・・」
ミュウツー「だが、それでもやはり、ポケモンも世代を変えていくべきだ。私やリザードン君のような老人を、いつまでも引っ張り出しているようじゃ駄目さ」
ミュウツー「今の世代の子供達の中には、ミュウツー?何それ?という子供達もいるだろう」
リザードン「そ、そんな訳ないじゃないですか!」
ミュウツー「いや、きっとそうさ。だが、私はそれで良い」
リザードン「ミュウツーさん・・・」
ミュウツー「今の子供達に知られていなくても、私の世代の子供達・・・つまり今の大人達の中には、変わらず私を愛し続けてくれる者もいるはずだからね」
リザードン「ええ、それは・・・俺もそう思います」
ミュウツー「私はそれで良い。子供達の世代が変わっても、ポケモン達の世代が変わっても、人々がポケモンという存在を愛し続けてくれれば、それが良い」
リザードン
コメント一覧
-
- 2014年10月18日 20:48
- ジバニャン「お、そうだな」
-
- 2014年10月18日 20:49
- コイルの人気投票とか懐かしいな
-
- 2014年10月18日 20:58
- ピカチュウをつねるコイルとか懐かしいなあ。
ポケモン4コマってまだ出てるのかな?
-
- 2014年10月18日 21:04
- ゲッコウガたんprpr
-
- 2014年10月18日 21:14
- リザードンと二人きりだと思ったらミュウツーさんがいて嫉妬で切れ気味なゲッコウガたんかわいい
ってことでええんかね?
-
- 2014年10月18日 21:15
- 懐かしいわ
-
- 2014年10月18日 21:21
- ガブリアスはピカチュウの本当の友達じゃないのか…
ブースターに泣いた
-
- 2014年10月18日 21:29
- ルカリオ「ミwwwwwュwwwwwウwwwwwツwwwwwーwwwwwだwwwwwっwwwwwぴwwwww」
-
- 2014年10月18日 21:59
- ブースター、ピジョット、スピアー、ジュペッタ、かつての不遇ポケモンたちは今ある程度救済してもらったのに何でフライゴンだけ・・・。
-
- 2014年10月18日 22:14
- まだ完結してないのにまとめられてるんだな…
-
- 2014年10月18日 22:15
- フリャはウロコでフェイントばかぢから思い出せるようになって若干育成が楽になったくらいか
-
- 2014年10月18日 22:21
- 俺っ娘ゲッコウガたんかわいい
-
- 2014年10月18日 22:26
- 懐かしいのと時事ネタとで良かったよ
初めてリザードがリザードンに進化した時のこと、ミュウツーにボール躱されまくったこと、今でも昨日のように思い出せるぜ
これからも好きでい続けるさ、大きくなった子供としてな
-
- 2014年10月18日 22:34
- こういう系の話だと大概ガブリアス嫌な奴な感じだけどやっぱり人相悪いからかね
真面目にフライゴンメガシンカ来ないの?チルタリスに龍妖精取られたし
ゲーフリフライゴンに何か恨みでもあんの?
-
- 2014年10月18日 22:35
- か…カモネギ
-
- 2014年10月18日 22:47
- ゲッコウガァ…
-
- 2014年10月18日 22:51
- ピカチュウをつねるコイルとか、向水さんの4コマを思い出すwww
-
- 2014年10月18日 22:54
- ※10
それ、本当、
なんで、フライゴンは、
石がない、青鮫、はわかる、強かったしね、
ただ、竜と呼べるかすら、疑わしい、
モコモコした、あいつが、なんで、、、フリャ
-
- 2014年10月18日 23:24
- チルタリス「フライゴミざまぁwwwwwwチュンwwwww」
-
- 2014年10月18日 23:25
- チルタリス「フライゴミざまぁwwwwwwチュンwwwww」
-
- 2014年10月18日 23:27
- ピジョット「取り敢えずメガシンカ貰った。後はあの疾風焼き鳥だけか・・・」
-
- 2014年10月18日 23:29
- ゲッコウガはアニメ次第ではピカチュウは無理でも新世代のリザードンくらいにはなれる器はあるよな
-
- 2014年10月18日 23:36
- 何か本当にメガピカチュウが出てきそうだ。
-
- 2014年10月18日 23:59
- ※23わかるわ
なんかゲッコウガのデザインがいいってのもありそうだけどサトシの手持ちの中でどことなく別格って感じがするし
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