島村卯月「プロデューサーさん、合宿ですよ!合宿!」
※少し遅いですが、夏の時期という設定です
モバP(※以下P表記)「何だよ、急に」
卯月「ですから、合宿がしたいんです!」
未央「そーそー」
P「合宿?」
凛「プロデューサー。この前、765プロの人達がライブ前に合宿に行ったっていうのは知ってる?」
P「あぁ、らしいな」
凛「私達より芸歴が長い先輩達が、自分達を高めるために合宿に行ったんだし」
凛「私達もそれに負けないように、この夏休みを使って合宿したいなって、卯月達と話してたんだ」
未央「そーそー」
P「あぁ、そういう事か」
加蓮「なんか面白そうな話してるね……凛が行くなら私も行ってみたい」
奈緒「待てよ!加蓮や凛が行くなら、あたしも行くぞ!」
卯月「うん!一緒に行こう!」
未央「おー!良いじゃん!ニュージェネレーションとトライアドプリムスの合同合宿!楽しそう!」
P「お、おい!まだやるなんて言ってないぞ」
凛「駄目なの?」
P「いや、駄目っていうか……俺がここを離れる訳にはいかないし、かといってアイドルだけで行かせる訳にもいかないし……」
P「……どうしましょう、ちひろさん」
ちひろ「良いんじゃないですか?その子達とプロデューサーさんで行ってくれば」
P「えっ!?」
P「良いんですか?」
ちひろ「良いですよ」
P「本当ですか?」
ちひろ「本当ですよ」
P「後で色々、搾り取られたりしませんか?」
ちひろ「搾り取っても良いなら、搾り取りますけど?」
P「すみません、勘弁願います」
P「……え、でも……本当に良いんですか?」
ちひろ「良いって言ってるじゃないですか」
P「いやでも、仕事は……」
ちひろ「幸いな事に大きな仕事までは、まだ時間がありますし、合宿に行くまでの仕事はプロデューサーさんに少し頑張っていただいて」
ちひろ「合宿に行ってる間ぐらいは、私と年長組の人達でなんとかなりますし、なんとかしますよ」
P「でも……」
ちひろ「……その子達は、この事務所が立ち上がった頃からずっと頑張ってもらっていて、今ではうちの顔ともいえる立派なアイドルです」
ちひろ「ですが、あまり手がかからない分、プロデューサーさんが付いて見てあげる事も減ってきましたよね?」
P「……はい、そうですね」
ちひろ「でもあの子達はまだ十代ですし、まだ甘えたりもしたい年です」
ちひろ「皆、プロデューサーさんの事をとても慕っていますし、特訓、息抜き、親交諸々含めて、是非とも一緒に行ってあげて下さい」
P「ちひろさん……」
P「……わかりました、ありがとうございます!」
ちひろ「いえいえ、目一杯楽しんで頑張って来て下さい」
P「はい」
未央「それじゃあ、合宿出来るんだよね?」
P「ああ」
卯月「やったね、凛ちゃん!未央ちゃん!加蓮ちゃん!奈緒ちゃん!」
奈緒「そうだな」
加蓮「楽しみだね」
凛「ふふっ、そうだね」
P「さて、そうと決まれば日程調整だな……後は
場所も決めないいけないし……ちひろさん、会議室使いますね」
ちひろ「はい」
P「後は……あー、成人が俺しかいないってのはなぁ……引率お目付け役としてもう一人、成人してて、ある程度しっかりしてそうなアイドルを……誰が良いかな……」
ガチャッ
茄子「おはようございまーす♪」
P「あっ、おはよう茄子!……そうだ、茄子なら調度良いな」
茄子「はい?なんですか?」
P「かこかこなすなす」
茄子「合宿ですかっ?楽しそうですね♪私が行っても良いんですか?」
P「ああ。茄子なら引率も任せられるし、何より向こうでの安全と安心が保証されるしな」
茄子「ふふふ、そうですね♪それじゃ皆、合宿の日は宜しくお願いしますね♪」
凛「うん、宜しく」
卯月「はい、お願いします!」
未央「これなら、向こうでも安心だね!」
奈緒「そうだな」
加蓮「うん」
P「それじゃ、打ち合わせするぞー」
―1週間後―
P「それじゃ、行ってきます!ちひろさん、後おは願いします」
ちひろ「はい、行ってらっしゃい。皆、気を付けて楽しんで来てね」
「「「はーい」」」
P「皆ー、車乗れー!行くぞー」
バタン バタン ブロロロロ……
―車内―
凛「プロデューサー、合宿所ってどんな感じなの?」
P「ん?ええと……この雑誌の付箋貼ってある所。海沿いの旅館で露天風呂もあるし、ちゃんと近くにスタジオもある良い所だぞ!」ヒョイ
加蓮「どれどれ?」ペラッ
卯月「私も見たいっ」
奈緒「……おぉ!良さそうな所じゃん!よくこんな所とれたな」
P「そこは、茄子様々だな」
茄子「うふふ♪どういたしまして」
未央「ねぇプロデューサー!着いたら早速、海で遊んで良いでしょっ?」
P「良くないよ」
未央「えっ!?」
未央「良くないの?」
P「良くないよ」
未央「ウソでしょ?」
P「嘘じゃないよ」
未央「何でっ!?」
P「何の為の合宿だと思ってるんだよ」
未央「ちょっとくらい息抜きしたって良いじゃん!」
P「いきなり息抜いてどうするんだよ」
未央「うぅー……」
P「楽しみに待ってろよー。向こうのレッスンに支障が出るから、トレーナーさん達は来ないけど」
P「その代わりに、マストレさんから特別メニューを貰ってきてるからな」
奈緒「と、特別メニュー……」
加蓮「……それ、どれぐらいキツそうなの?」
P「試しに菜々に実践してもらったら、一時間で四時間前のお昼ご飯と再開したって言ってたから、お前らなら大丈夫だよ」
卯月「えっ!?同い年の菜々ちゃんがそれって、大変じゃないですか!」
P「大丈夫大丈夫。そのメニュー終わったら、遊んで良いぞー」
未央「そんなの終わってからじゃ、遊べる余裕なんてないよー!」
凛「……ふふっ」
卯月「ん?どうしたの?凛ちゃん」
凛「いや、確かに大変そうだけど……それ以上に楽しくなりそうだなって」
卯月「……うん、そうだね!」
凛「折角の合宿なんだから、皆で精一杯、頑張って楽しまないとね」
奈緒「そうだな」
加蓮「折角行くんだからね」
未央「行って良かったって思えるようにしなきゃね!」
茄子「ふふっ、きっと良かったと思える様な事がありますよ♪」
卯月「皆で頑張ろうね!」
凛「うん」
―夜・旅館・アイドル達の部屋―
茄子「ふぅ……露天風呂、気持ち良かったですね♪」
奈緒「茄子さんと一緒に行って、正解だったな」
加蓮「調度良く、私達の貸し切り状態になったからね」
凛「この後どうしようか」
卯月「そうだね……まだ寝るのは勿体ないしね」
加蓮「私、ウノとかトランプとか持って来てるよ」
奈緒「おっ、良いな!何やる?」
未央「…………」ジー
凛「……あれ、未央?何してるの?」
未央「……ん?いや、なーんかこの壁の絵が気になっちゃって……」
卯月「そう?普通じゃない?」
未央「なんかねー、気になるんだよね……裏にお札とか貼ってあったりして……よっと」ガタガタ
加蓮「ちょっ、止めてよ」
未央「まぁ、そんなのある訳……え」
凛「……未央?」
未央「……ウソ」
卯月「未央ちゃん?どうしたの?」
未央「……なんか、それっぽいの貼ってあるんだけど……」クルッ
凛「え……」
未央「ど……どうしよう……」
加蓮「やだ……なんか本物っぽいじゃん……」
茄子「……未央ちゃん、落ち着いて……その絵を早く戻しましょう?」
未央「そ、そうだよね……早く戻さないと……あっ!剥がれ……」
ヒラッ
奈緒「おい!何やってんだよ!」ダッ
未央「わわっ!早く直さないとっ」バッ
奈緒「早く戻し……おわっ!?」ツルッ
凛「! 奈緒!」
卯月「危ない!!」
未央「えっ?うわっ!?」
ドタドタッ!!
奈緒「っつー……ご、ごめん未央」
未央「いたた……ううん、平気……あっ!」
凛「どうしたのっ?」
未央「い、今の拍子に……お札が破れて……」
加蓮「え……ウソでしょ……」
凛「……本当だ」
未央「……どうしよう……」
フッ
卯月「わっ!?」
加蓮「何!?なんなの!?」
奈緒「停電か!?」
未央「わわわ!ま、真っ暗!」
茄子「何も見えないですね……」
凛「み、皆落ち着いてっ!」
「「「!!」」」ビクッ
凛「皆……大丈夫……?」
奈緒「あ……あぁ、あたしは大丈夫」
未央「わ、私も平気」
卯月「大丈夫だよ」
茄子「私も大丈夫ですよ」
加蓮「うん……平気」
凛「ふぅ……良かった、皆落ち着いたね?そうしたら、携帯のカメラのライトとかで明かり点けて」
奈緒「あ……あぁ、そうだな」カチカチ
茄子「流石、凛ちゃんですね」カチカチ
加蓮「よし、点いた……けど……何、これ……」
卯月「皆はぼんやり見えるけど、周りは照らしても何も見えないよ?」
未央「ど、どうなってんの!?」
茄子「足下を照らしても、足は見えるのに畳が見えなくて真っ暗ですね……全部真っ黒になっちゃったみたいですね」
加蓮「えっ!?何!?」
凛「加蓮!?どうしたの!?」
加蓮「ラ、ライトがっ、点滅して!あっ!……消えちゃった……」
奈緒「マジかよ……」
卯月「わっ!私のも消えそう!」
未央「私のも!どうしよう!?」
茄子「……皆、私の近くに集まってくれますか?」
加蓮「茄子さん?急にどうしたの?」
奈緒「何かあったのか!?」
茄子「急いで下さい、皆のライトが消える前に私の近くに」
卯月「は、はい」タッ
凛「うん」タタッ
未央「わ、わかった!」ダッ
ドタタタッ!
茄子「……そうしたら、皆で小さな輪になるようにして……」
奈緒「あっ、最後のライトが消えちゃった……」
加蓮「また、真っ暗になっちゃった……」
茄子「そうしたら最後に、皆で両隣の人と両手を繋ぎ会わせていけば……ほら、こうすれば何も見えなくても」
茄子「皆近くにいるから声も聞こえるし、手を繋ぎ会わせてるから、隣に人が居るってわかりますよね」
コメント一覧
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- 2014年10月19日 22:47
- 今日は明かりをつけて寝よう
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- 2014年10月19日 22:51
- 救いは無いんですか!
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- 2014年10月19日 22:52
- おい。
寝る前だぞ。
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- 2014年10月19日 22:53
- 違うんだ……俺がコPに求めてるのはこういうのじゃないんだよォ!(血涙
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- 2014年10月19日 22:58
- なんかキツイ
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- 2014年10月19日 22:59
- この時間にまとめるとはなんという卑劣な…
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- 2014年10月19日 23:00
- ん?オチはそれ?
ギャグってオチ期待してたのにそりゃないよ!!
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- 2014年10月19日 23:03
- なんか精神に来るモノがあるんだけど…
ん?誰かに手をh
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- 2014年10月19日 23:03
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このスレタイからこの展開は心構えが出来てなかった俺トイレ行けなくなったらどうしてくれるの?
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- 2014年10月19日 23:04
- ああもう逃れられない!
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- 2014年10月19日 23:05
- こう、さ…お忍びで来てた他のアイドルの悪戯で残っているアイドルの反応を見て楽しんでる的な物かと思ったのに…
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- 2014年10月19日 23:07
- (どうすればまた会えるか、プロデューサーさんなら判りますよね♪)
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- 2014年10月19日 23:07
- ちょっと待て
来た人皆引き摺り込むって事は…
ちっひの陰謀…?
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- 2014年10月19日 23:08
- (紅いリボンがPをサルベージする音)
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- 2014年10月19日 23:09
- …ギギ
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- 2014年10月19日 23:11
- いやオチは!?
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- 2014年10月19日 23:12
- オチなんて無ぇ!!
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- 2014年10月19日 23:14
- 普通にゾッとした
こずえ、芳乃、ヘレンあたりがいれば助かったかもしれない
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- 2014年10月19日 23:15
- チェックポイントからスタートしますか? →YES NO
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- 2014年10月19日 23:16
- >>18
幸運補正MAXの茄子が真っ先にやられてるからその望みは低そう…
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- 2014年10月19日 23:16
- 悪霊vs金の亡者
ファイッ!!
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- 2014年10月19日 23:16
- ※18でも茄子さん最初に消えたやん
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- 2014年10月19日 23:16
- なすが真っ先にやられるなんて…
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- 2014年10月19日 23:18
- 奴に対抗するには悪魔すら恐れる緑の事務員を呼ぶしか手は無いのか…
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- 2014年10月19日 23:28
- 落ちなし?
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- 2014年10月19日 23:29
- 何でも纏めりゃ良い訳でも
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- 2014年10月19日 23:29
- 作品として駄目だろこれ
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- 2014年10月19日 23:31
- 茄子が真っ先にやられるってのが予想以上に絶望感あたえてくるな
結構怖かった
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- 2014年10月19日 23:38
- 小梅ちゃんを同行させていればまた違った展開になったかもしれない…
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- 2014年10月19日 23:38
- 怖くてトイレに行けなくなったからちょっと友達の家のトイレ借りてくる。んで、扉の前で待っててもらう、(切実
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- 2014年10月19日 23:40
- Pと茄子さん仕掛人のドッキリかと思ったら…………
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- 2014年10月19日 23:40
- ところでお前ら押し入れから何か人の気配しね?
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- 2014年10月19日 23:45
- ※29
違った展開というか、この施設への宿泊自体をやめさせてくれそうだな
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- 2014年10月19日 23:45
- ボッチの俺には関係ないな
てか茄子さんそこまで強いもんでもないぞ
他のssだと誇張されてるが
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- 2014年10月19日 23:55
- そもそも茄子さんがちゃんと機能していたら、こんなとこ泊まらない希ガス
つまり茄子さんの幸運の裏をかくように最初から仕組まれて・・・ん? 押入れから物音がするな、ネズミか?
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- 2014年10月19日 23:58
- コPよ、お前に求められてるのはこういうのじゃない…
マンネリワンパターンで叩く奴は絶対にいるだろうけど、そんでもイチャコメ見たいんじゃ~
※34
自分には幸運の加護あっても他人にまでは干渉しないって感じだしな公式見る限り
そんだけでも十分にチートだけどさ
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- 2014年10月20日 00:00
- 小梅ちゃんイタズラ好きだなあ(震え声)